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6.二人が結ばれしまった夜

理性は完全にログアウト

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 まさか、侵入計画を練られているとは夢にも思っていない(だが、軽く背筋に寒気は走っていた)エドヴィン王子は、目の前の光景に対して、次どう行動するべきか悩むべきだった。
 何故、自分が触れた瞬間にドレスがストンと床に落ちたのか。
 そもそも、何故リーゼは下着すら身につけていないのか。
 多分、リーゼに対してだけはどポンコツなエドヴィン王子でも、それくらいは考えられたはずなのだ。普通の状況だったならば。
 でも。

「ごめん」
「え?」

 エドヴィン王子は手を伸ばし、リーゼの月明かりによって光っている裸体を抱き寄せたかと思うと、まず花びらのように可愛らしい唇を貪り始めた。

「んんっ!?」

 最初リーゼは、唇をギュッと閉じたまま、エドヴィン王子が自らの口をこじ開けようとする舌に抗おうとした。
 だが、エドヴィン王子が与えてくる快楽は、リーゼの羞恥心を丁寧に舐め剥がしていき、しまいには自ら「もっと」とねだるようになっていた。
 そのまま、深い口づけをお互いに与え始めたタイミングで、エドヴィン王子の右手はリーゼの肉体に触れ始めた。
 初めは首筋。そして肩、二の腕と、ドレスの下に隠されていた場所は、触れれば触れるほどエドヴィン王子の手のひらに吸い付き、離れることを拒む。
 そうして、エドヴィン王子が次触れたのは……。

「あっ……」

 リーゼの胸の膨らみだった。
 漏れたリーゼの声があまりにも気持ちよさそうだったので、そこでエドヴィン王子の理性は完全にログアウト。
 そのままリーゼの体を抱きかかえたエドヴィン王子は、普段リーゼの裸を夢想し続けていたベッドへとリーゼを押し倒した。
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