聖剣なんていらんかったんや~苦し紛れに放った暗殺者が魔王を倒して世界を救ってしまったのだが~

余るガム

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第3章 勇者の栄光は誰のもの?

世界

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 朝。
 シャーロットは青臭い薬草の臭いで目を覚ました。

「ん、起きたか」

 そう声を掛けるのは、謎の緑色のジェル状物質を、皿の上で練り続けるクイームだった。

「……なんですか、それ」
「これ? これ去勢の薬。効くまでにそれなりに時間が掛かるから、今の内に調合だけでもやっとこうと思って」

 そう言えば、確か実際の交換は明日になるはずだ。
 そしてそのままこの街を去ることになる。

 どこか寒気を感じたと思えば、なんとシャーロットは何も服を着ていなかった。
 異性の、それも好意を持った異性の前で、布団一枚越しとはいえ全裸になっている事実に、シャーロットの脳がショートを起こす。

 思考はもはやオーバーフローし、一周回って『でも昨晩はこれ以上に恥ずかしいこと沢山したし』みたいな冷静なツッコミさえ湧いてくる始末。

「ん?」

 シャーロットは、気付けはクイームの手を取っていた。

「それ飲んだら……もう出来ないんですよね……」

 ぽそりと零した一言の恥ずかしさを自覚して、すぐに布団の中に顔を埋める。
 クイームは苦笑しながらもシャーロットの頭を撫でて。

「もう一回する?」
「……」

 そう囁いた言葉に、シャーロットは小さくも頷いて答えた。

◆◇◆◇

 リビングに朝食を取りに行ったクイームを見送って、シャーロットは回想する。

 実のところ、シャーロットはそうした行為について話だけは結構聞いていた。
 それはシャーロットが、未だに聖女ではなかった頃の話だ。

 当時のシャーロットは単なる修道女で、実家の生活苦から売り払われるように修道院へと入れられた。

 別に両親や兄弟といった家族関係が悪かったわけでもないが、食い扶持を減らすためには誰かが家を出るしか無く、その中で最も生活に貢献できていなかった少女がその役回りを引き受けることになるのは当然だった。

 逆に金を得られるという意味で奴隷商に売り払う選択肢もあったが、家族たちは罪悪感からその選択を取ることを良しとしなかった。
 そうした感情論を抜きにしても、シャーロットが1人いなくなるだけで生活は安定する。変に金を持ってはご近所さんから白い眼で見られかねないし、コソ泥の標的になる可能性も高まる。奴隷として売り払えばそれで終わりなのに対し、修道女ならば将来的には仕送りの可能性まである。
 実は結構クレバーな選択をしていたわけだ。

 ともかく、そのような経緯で修道女になったシャーロットだが、こうした『有力なバックや面倒臭い事情のない修道女』の主な仕事は布教である。
 特に、シャーロットの様な顔面偏差値に優れた修道女は将来的な主戦力として見込まれる。

 それはつまり、外部の存在と多く接触する立場という事であり、無垢な修道女を手籠めにしようとする目的で接触してくる男が多いという事でもある。
 勿論、男性不信にさせては営業にならない。

 そこで、『そうした行為』に対する恐怖だけを、研修で徹底的に叩き込まれるわけだ。

 やれガサツな手つきで全身が痛いだの、やれただただ男に振り回されるだけの時間だの、やれ初物の傷みは指のさかむけの傷みを10倍にしたようなものだの、やれ終わった後も半日は傷みが続くだの、それでもベッドの後始末は自分がやることになるだの……もう覚えていない言い回しも多々あるが、特に反復されたのはこの辺りか。

 勿論教師は教師で熟練であり、そのいかにもおどろおどろしい語り口は『赤ちゃんはどこからくるの?』と純真無垢に問う様な年頃の少女には劇的に効く性教育であった。

 多少冷静になれば『じゃあ自分が、ひいては人類がここまで広く繁殖しているには不自然は話』と判断する事も出来るが、そんな論理性が思春期も未だ遠い少女に備わっているハズも無く。

 すんなり素直に『そういうもの』として認識されていた。
 恋人であるなら、夫婦であるなら、そして本気であるなら。耐えて乗り越えるべきなのだと。今でなければ乗り越える挑戦権すら失われると。

 そう考えて、ある意味決死の覚悟で身を投げ出した一夜。
 結論から言えば、シャーロットの価値観が完全に書き換わるレベルの時間だった。

 その指が触れる場所は、どこもかしこも快楽の電流が走り。
 その唇が呟く言葉は、どれもこれも脳が蕩けそうなほどに甘く。
 その熱が貫く己は、どこまでも高みへと昇っていく。

 正直言って、教師が言っていたすべてが嘘だったのだと実感した。
 同時に、これを自制心の弱い内に仕込まれたら、間違いなく本人の為にならないので、嘘も方便といった所か。

 まあ、ある意味で『ただただ男に振り回されるだけの時間』ではあったので、そこだけは別に嘘ではなかったのかもしれないが。

「……ふふ」

 そう考えて、ふと笑みをこぼす。
 だって、シャーロットは幸せだったのだ。

 年齢差こそあるとはいえ、好いた男とこのような関係になれたことが、嬉しくて仕方がない。
 本来であれば、聖女のままであれば、決して得ることのできなかった幸福だ。

「はぁ……まずは服を着ないと」

 恐らく、クイームが席を外した理由は、シャーロットが服を着る猶予を得るためだ。
 さっさと着ておかないと、布団の中で食事をするという行儀の悪すぎる事態になってしまう。

 さて、ここでシャーロットが何かに気付く。

「……?」

 なんというか、こう、明確に文章に起こして言語化することは出来ないのだが。
 視界が、感覚が、世界が。何か、違うような気がする。

 『経験』をした後は世界が違って見えるというが、そういう感じでもない。

 これはもっと、己の内に沈んだ何かだ。

「……」

 しばらく、布団の中で精神を集中させる。
 すると自分の中に、何かこれまでとは違った、別のパワーを感じる。

 それに触れながら、一言。

「『纏え』」

 視界の外にあった服が、一瞬でシャーロットの全身を包み込む。
 それは服がひとりでに動いて、という様な可愛らしいものではない。本当に一瞬で、シャーロットが着用している状態に瞬間移動した。

「うわー……」

 流石のシャーロットもこれはなんとなく分かる。

 魔法の成長だ。
 それも、特に何の経典にもそぐわないワードで力を発動出来た以上、『覚醒』と称して余りある急成長である。

「これ、多分経典魔法じゃなくなってますよね……」

 経典魔法の時点で、事実上の全能とも言える魔法だったが、こうなるとまた話が変わってくるだろう。
 しかし、魔法の覚醒は基本的に何かしらの性能を代償にするようなことにはならない。『事実上の全能』が『割と真面目に全能』へと進化している可能性が高いのだ。

「んー……流石に、相談しておいた方が良いですよね……」

 しかしシャーロットぐらいの魔法になると、『ちょっとお試し』なんてことが気軽にできない。
 相談をするにしても、いくらかは自分で調べておきたいところだが、そういう訳にもいかないのだ。

 というか、扱いとしては特に何も変わっていないのと同義で良いかもしれない。

 経典魔法は元々が何でもありに近い、事実上の全能とまで言われた魔法である。
 それが大なり小なり進化したところで、考えてみれば『計り知れない』が『もっと計り知れない』に変わっただけなのだから。

「まぁ、相談はするとして……それ以上は特に何もしなくて良いかもしれませんね」

 そんな結論へと至った時、ちょうど寝室のドアがノックされる。

「シャーロット、入っていいか?」
「はい、良いですよ」

 部屋に入って来たクイームが、テーブルに朝食を並べる。
 それに応じて、シャーロットはベッドから這い出し、椅子に座って朝食に手を付けた。

「いただきます」

 ミルク、パン、ベーコンエッグの、想ったより手間のかかる朝食。簡単なもので行くなら、オートミールにミルクをぶっかけただけの器が出てきてもおかしくないのだが。
 オマケに、パンとベーコンエッグは温かいままで、作り置きしていたとも思えない。

「クイームさん、これは、妙に作りたてみたいですね?」
「あぁ。実はお前が起きる前に12号に作らせてたんだ」
「……そんなことも出来るんですね」
「素体が備えている能力や経験は、全て使えるらしい」

 そうなると、こうした料理をはじめとする花嫁修業を大なり小なり修めた女性が、最終的に密葬課に所属して特務をこなしていると言うのも妙な話である。
 掘り下げても教国の株が下がるだけだろうから、特に言及はしないが。

 というか、考えてみるとシャーロットが最後に花嫁修業をしたのは教会に所属する前の話だ。なんだかんだ10年近く前である。
 それだけ遠い記憶となると、随分色あせて虫食いになっている所の多い記憶ばかりだ。

 身も蓋も無い言い方をするなら、シャーロットは花嫁としての能力で12号に負けていた。
 戦闘用に調整された改造人間に、である。

「……」
「お、これ美味いな」

 一緒に朝食を食べるクイームが呟く通りに、12号の作った料理は美味しい。
 しかしその事実に気付いた上で美味しいのだから、シャーロットとしてはなんだか複雑な気持ちであった。
 
「じゃあ今度からアンドリューさんの方に派遣する、4号さんは……?」
「アイツ? あいつは確か……骨董品の目利きが出来るな」
「……信用できるんですか、それ?」
「全くないよりはマシだと思うぞ。どうも劣化は考えなくていいっぽいからな」
「なるほど」

 そりゃまた、便利な限りである。

 そんな関心を抱きつつ、朝食を済ませた所で。

「あの、クイームさん。少しご相談が」
「なんだ?」
「えーっとですね、何から話せばいいか……まず、私の魔法のことなんですが」
「それがどうかしたか?」
「どうもその、成長したみたいで」
「……確認するけど、経典魔法が?」
「はい。今はもう、経典を参照することなく使えます」
「……それはただの全能では?」
「分かりません。ちょっと、性能限界を確かめるとかしづらいので……」
「まぁ、そうか。そうだな……」

 クイームはしばらく考えて。

「ちょっと、一回見せてくれる?」
「分かりました。じゃ、そうですね……」

 寝室を見渡す。
 そうして視界を振り回すだけでも、解決したい問題と言うのはいくつか見つかるものだが、しかしそれらは人力やこれまでの魔法でも十分に処理できる範疇だ。
 改めて考えると、このような超越的な能力を見せるにあたって、ちょうど良い難易度の問題と言うのが難しいものだと気づく。

「……じゃあ、このお皿を増やします」
「増やす?」
「『増えろ』」

 ちょっと理解が追い付いていないクイームを無視して、そう唱える。

 すると、皿の下に全く同じで、全く新しい皿が『生じた』。

「……うーわ、マジか」

 ちょっと引き気味に、2つの皿を見比べるクイーム。
 3分ぐらいそうして鑑定していたが、お手上げと言わんばかりに皿をテーブルの上に直した。

「ダメだ。全く同じだ。いや、厳密には食事を乗せていた汚れがあるから、今は分かるが……それ以外は完全に同一。寸分の狂いもない」
「どうです、かね?」
「これまでは出来ない事だったんだろ? じゃあ良いだろ、成長って事で」

 なんだかクイームが投げやりになっているが、これはシャーロットの魔法の成長が早すぎるのが原因だ。
 つい最近、血統魔法の継承だの、制限リスクの撤廃だの、法力や自尊領域の習得だの、結構色々と成長イベントがあったというのに、それを遥か彼方に置き去りにするような今回の成長。

 これまでのは何だったんだ、と思うのも致し方ない。

「コレ、やっぱり他の人にも相談した方が良いですよね?」
「んー……微妙だな」

 実際問題、これまでできなかった事が出来るようになったという意味で、これが成長である事は間違いない。
 しかしシャーロットの場合は、元々何が出来ないのかよくわからないレベルの魔法だったせいで、今更成長したと言われても、外部から観測した場合は変化が分かりにくいのだ。

 クイームもまたそうだが、『そんなこと言われても……』と言うのが本音なのである。

「まぁ、一応言っとこうか。多分意味が無いとはいえ、何も言わないってのも不義理だし」
「そうですね……」

 そこで、呼び鈴の音。

「おっ、アイツら帰って来たか」

◆◇◆◇

 ドアを開けてニヤニヤしている二人を、努めて無視し、シャーロットの相談事だけを粛々と伝える。

「んー、何が違うのは全く分からん。二つの意味で」

 そう言いながらお皿を並べて見比べる。

「まあいいさ。シャーロットはシャーロットだし」
「だな」
「ていうか、今回はまた別の話題があるんだよ」
「別の話題?」

 クイームが促すと、クラウンが答える。

「あぁ……どうも、この辺り……というかこの街で、戦争があるらしい」
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