幼馴染でマジカルなアレが固くなる

余るガム

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第一章 幼年編

いくら神でもやって良い事と悪いことがあると思う

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「君転生するよ! 俺邪神だから勝手に特典つけるよ! 特に意味は無いけどチンコ超強化しとくね! スペックは現地確認、ヨシ! エロステータスも見れるよ、やったねたえちゃん!」
「待て待て待て待て」
「待ちません! GO!」





 あの邪神マジ許さねえからな?
 俺が生まれたときに泣いた理由は呼吸じゃねえ、邪神への怒りだ。そして何もできない無力感だ。

 とはいえこの世界には割と順応しているし、それなりに楽しんでもいる。そのため邪神への憎悪なんて実は言うほどない。

 転生先も剣と魔法のファンタジーなんてこともなく、普通の現代日本だった。俺の股間はそこそこファンタジーだが。それ以外に今のところファンタジー要素はない。
 まあいきなり魔物を殺せと言われても困るし、それは別に良いのだが。

 ファンタジック股間のスペックは現地で確認できた。なんというか、記憶を思い出すみたいな感じで。

 物凄く雑に言うと『任意の女性を発情させる』と『使用時の快楽は人知を超える』といった所。
 一応他にも色々オプションはあるようだが、それらは後述のエロステータスで自分を閲覧すると自由に選べるようだ。


 次にエロステータスだが、少し念じればサラッと見える。
 性感帯、性癖、エロ関連の素質、経験人数。
 絶頂回数は『何で絶頂したか』や『絶頂深度の平均値』まで把握できる優れもの。
 エロに関連していればほぼ全知だ。もう少し偏りのない知識が欲しいというのは贅沢だろうか。

 ちなみに母親を見たとき、性交での絶頂は0だった。
 父さん・・・。

 父親への悲壮を深めていると、右手が強く握られた。
 隣を見ると、ひとりの少女がふくれっ面で俺を見ている。しかし頬を膨らませただけで隠すことはできない程、彼女の美貌は際立っていた。

「ケーくん、違うこと考えてる!」

 彼女は蝶ヶ崎ちょうがさきなじみ。
 小学一年生ながら、その顔立ちの将来性たるやロボット産業を思わせる。
 彼女は俺、安心院 傾あじむ けいの幼馴染である。
 必然、俺も小学一年生だ。

「ごめんごめん」
「むー・・・」

 謝りながら、手を強く握る。
 それだけのことでなじみはパッと上機嫌になり、「ケーくん大好き!」などと言いながら腕を抱きしめる。チョロカワいい。

 しかしこんな美少女がこんなにチョロくては、あっさり他の男に取られてしまうだろう。
 今のうちに唾を、いや精液を付けておかねば。



 授業が終わって、なじみの部屋に遊びに行く。なじみの母親も顔パスで、『後でおやつ持って行ってあげるわね』とまで言われた。

「なじみ~入るよ~」

 そういってなじみの部屋へエントリー。

「あっ! ケーくんだ! ねえねえ何して遊ぶ?」

 天真爛漫な、ロリコン共を虐殺できそうな笑顔をこちらに向けるなじみ。
 これからその顔が快楽に歪み切ると思うと、今からおっきしてしまいそうだ。

「今日は、秘密の遊びしよう」
「秘密!?」

 『秘密』という単語にはかなり弱いのがこのくらいの子供だ。
 つかみは上々といったところか。

「でも秘密だから、なじみママがおやつ持ってきてからね」
「うん!」

 やはりチョロい。都合がよくて助かるが、それはそれとして大分心配だ。



 なじみの母親がおやつを持ってきた。
 ふと思い立って鑑定を入れてみたのだが、なじみとその妹を産んでからレスが続いているようだ。元からかなり性欲の強いタイプなのか、ここ最近は夜な夜なオナニーに耽っているらしい。大分エグい形状のおもちゃも使っているそうだ。しかし既製品では物足りないこともあるため、特注の一品すらあるとか。それが少し家計を圧迫しているが、旦那の稼ぎが良いために問題ないようだ。しかもその背徳感すらスパイスに感じているのだから、生粋のエロ人妻である。

 昼は良妻賢母で夜は淫乱。最高かよ。

 話がそれた。なじみに焦点を戻そう。

 なじみは当然経験人数、絶頂回数ともに0だ。
 性感帯は開発可能箇所まで含めると、ほぼ全身を性感帯にできるらしい。

「ねえねえ、ママ行ったよ。秘密の遊びしよ?」
「そうだね、しようか。じゃあ立って」

 なじみと俺が向かい合わせで立つ。

「まず、キスするね」
「えっ」

 なじみが驚きの声を上げる。

「ダメだよ、だってキスって好きな人としかしちゃいけないんだよ」
「なじみは俺のこと好きじゃないの?」
「・・・ずるい」
「好きじゃないの?」
「・・・好き、だもん。いっぱいいっぱい、好きだもん」
「俺もなじみのこと好きだよ」
「うにゃっ!?」

 なじみ、猫になる。

「ほら、二人とも好きなんだから、キスしてもいいでしょ?」
「うん・・・」

 なじみの顔は羞恥からか、高揚からか、赤く色づいている。

「「んっ・・・」」

 唇が一瞬触れ合うだけの、子供らしいキス。
 それを何度も繰り返して、いつの間にかお互いを抱きしめていた。

 まずい、常に余裕をもって行こうと思っていたのに、キスだけで愛情が増幅されていく。
 なじみのことは当然好きだ。でなければこんなことしないのだから。しかしここまで愛しいという感情を抱くとは思わなかった。愛情が先行し過ぎているのか、いまいち能力を使おうと思えない。

 少しだけ疲れたのか、なじみが顔を離して口を開く。
 それを見逃さずに、キスをして、舌を少し入れてみた。

「んむぅ!?」

 なじみの驚きの声を無視して、舌をさらに入れ、まずは歯茎を舐めていく。緊張からか、舌は歯という城塞の奥に隠れている。その緊張をほぐすために、まずは歯茎からだ。

「んっ・・・んちゅ・・・・んう・・・」

 ゆっくりと、丹念に歯茎を舐め回していく。
 だんだんと緊張が解け、少しだけ歯茎が開いてきた。
 まだ歯茎を舐め続ける。
 このままでは窒息しかねないので、いったん止まり、鼻息を荒くして呼吸を整える。
 荒い鼻息は当然なじみにも感じられ、それをヒントになじみも呼吸を整える。

 十数秒ほどそうして、また再開する。
 インターバルが入って少し冷静になったのか、なじみの体に緊張感からくる力みはない。
 それに、今度は自分の舌を俺の舌に寄せ始めた。

「んっ・・・ふう・・・んろ・・・」

 ちょん、と触れては引っ込み、引っ込んではじりじりと近づいてくる。
 あまりにもいじらしい動きに、愛情が留まるところを知らない。

 このまま一気に舌を絡めて・・・そう思った瞬間。

 コンコン。

 部屋のドアをノックする音。

 俺となじみは弾かれるように離れた。
 俺はともかく、なじみもこの遊びが『いけない事』だと思っていたのだろう。

「お邪魔しま~す。あら、ほんとにお邪魔だったかしら?」

 俺たちの間に流れる微妙な空気を敏感に感じ取ったのか、そんなことを言った。
 実際、お邪魔ではあったが、救いでもあった。
 あのままではきっとずっとキスし続けていた。

 あるいは、最後まで。そう、俺自身の言った『精液を付ける』ということにまでなったかもしれない。
 あの時はそれでいいと思った。騙して、なじみの処女を奪っていいと思った。

 きっと俺自身、知らない間に増長していたのだろう。
 邪神とはいえ、自分は神に選ばれた人間だ。その象徴もある。象徴が『アレ』なのだから、俺はエロいことを存分にしていいのだと。
 そんな風に考えていたのだ。

 今は違う。
 きちんと交流をもって、段階を踏んで、双方がその行為の意味を理解して、双方の合意の下で行いたい。

 少なくとも、なじみ相手には。
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