幼馴染でマジカルなアレが固くなる

余るガム

文字の大きさ
6 / 117
第一章 幼年編

義妹が氾濫してるのは合法だからだろうが、合法ロリはあんまり氾濫してない気がする

しおりを挟む
 俺の方からキスを求めることはあまりなかった。
 それはなじみに言ってもらいたかったというのもあるし、がっつくのは紳士的でないという思いもあった。

 俺からキスを求めるのは、なじみが『キスして欲しいと言いたいけど切り出せない』というときに限る。がっつくのは紳士的でないかもしれないが、女性の意図を汲み取らないのも紳士的でないと思うからだ。そのときだって散々焦らすわけなので、実質的に俺から求めたわけではないかもしれない。

 なので今、なじみにキスをしたのは、俺が初めてなじみを求めた瞬間というわけだ。こんな強姦のような形で求めたくはなかったが。

 なじみの唇の間に割り込む俺の舌。
 頬の内側を削るかのように、めるというよりはねぶっていく。
 分泌される唾液をたっぷり舌に絡めて、自身の口内に格納しなじみの唾液を取り込む。

 なんどもそうしているうちになじみの舌が俺の舌を歓迎するかのように寄り添ってきた。
 唾液に濡れた舌が何度も交わり、舌を戻すたびに喉が潤う。

 幾度なじみの唾液で喉を濡らしただろう。その回数も分からない程、俺は今に没頭していた。

 ああ、自分が没頭している。
 そのことを自覚したとき、それは起きた。

 なじみの舌が、俺の舌に同伴するかのように動き、俺の口内へ入ってきた。
 今晩は初めての経験だらけだ。不本意ながらも、一歩ずつ前進しているように感じる。

 なじみの舌は俺の舌に口内を案内されているかのように動く。
 俺の舌が右へ行けばなじみの舌も右に。
 俺の舌が左へ行けばなじみの舌も左に。

 一緒に動いているので擦れて快感が生まれることはない。
 しかし快感以上の幸福感、充足感が全身を満たし脳髄を焦がす。

 なるほどこれは、なじみがハマるわけだ。
 一度こんな感覚を覚えたら、抜け出せない。

 だからこそだ。
 抜け出せない、抜け出そうと思えもしないからこそ、俺の方から抜け出さなくてはならない。

 愛しているのなら、ただ求めるだけじゃあダメなんだ。
 人間の真の幸福とは人間の中にある。人には人が必要なんだ。それは本命の一人が居ればいいというわけではない。本命の一人と、大切な人達と、そうでもない多数が居て、始めて人間が本当の意味で幸福になれるんだ。

 それは俺が前世で積み上げた幸福哲学であり、人生観だ。

 だから俺は、なじみの舌を押し戻そうとした。
 しかし軟体動物さながらに筋肉だけで出来ている舌を舌で押し返したところで、滑ってすれ違うだけだ。

 俺はなじみの舌を押し戻そうとするが、なじみの舌は留まろうとする。
 そのため舌同士が擦れ、じわじわと快感が生まれてきた。

 このままだと快感でさらに歯止めが利かなくなる。
 そう思った俺は焦って舌を押し込み続けるが暖簾に腕押し、糠に釘。
 ぬるりぬるりと擦れるだけで一向に動かない。

 何度も続けるが、それも無為に終わり、やがて。

「~~~~ッ!」

 なじみの体が跳ね、絶頂を知らせた。

 思い描いていた形ではなかったが、終わりらしい終わりだろう。
 俺としても結構気持ちよかったし、痙攣が落ち着き、舌が抜かれるまで待つことにする。

 だから、しばらくしてさらに深く差し込まれた舌は俺にとって不意打ちだった。

「んん!?」

 思わずなじみを度外視して声を上げてしまった。
 しかしなじみの舌はそんなこと知るかと根元から俺の舌を擦り上げていく。

 その動きが俺が先程行ったのと同じであることに、しばらくしてから気づいた。
 まるで俺の舌にフェラチオしているかのような動き。

 健気。

 その言葉が頭に浮かんだ。
 いきなり差し込まれた無作法な舌を受け入れるどころか歓迎し、あまつさえ同伴して相手の口まで行き、挙句舌の動きをトレースして奉仕する。

 健気で、献身的で、愛おしい。

 大切にしよう。
 自然と浮かぶ感情は、もはや打算も性欲も超越したところにあった。

 初恋は実らないとかいうジンクスなんて関係ない。

 だってこれは恋を超えた、愛なのだから。

 また体が跳ねたなじみを強く抱きしめながら、意識が闇の中に落ちていった。



 清々しい目覚めである。歌でも一曲唄いたくなるようないい気分だ。

 なじみはいなかった。
 珍しいことだ。普段は俺が揺り起こすまでずっと寝ているのだが。

「ふっ」

 人様の娘の寝起きに『普段』と語れるほど詳しくなっているとは、俺も偉くなったもんだ。
 そんな風に自嘲しながら、旦那さんの部屋に行く。着替えとかはそこにおいてあるのだ。年齢を考えるとなじみの部屋で着替えてもいいのかもしれないが、そこは俺が断固断った。

 とっとと寝間着から外着に着替え、荷造りをしてしまう。
 なじみが居ると凄く悲しそうな顔をするので、今のうちにやっておく。

 そう大荷物というわけでもないので、荷造りはすぐ終わった。ついでに玄関まで運んでおこう。

 廊下の途中で『まどかのへや』というプレートのかかった部屋の前を通り過ぎる。
 その直前にドアが開き、まどかちゃんが出てきた。

「ん~おはようおねーちゃん」

 寝ぼけているのか、薄目なせいで俺をなじみだと思っているらしい。

「おはようまどかちゃん」
「ふぇ?」

 予期せぬ声にフリーズするまどかちゃん。
 大急ぎで目をくしくしと擦り、改めてこちらを見てくる。

「お兄ちゃん?」
「どのお兄ちゃんかは知らないけどなじみの友達の傾お兄ちゃんだぞ」
「ッ!!」

 目にもとまらぬ速さで部屋の中に戻るまどかちゃん。
 しばらくの間声にならぬ声が扉越しに聞こえ、やがて収まる。

 かちゃ、と弱弱しく開かれる扉。

「あの、えーとえ、その・・・」
「どうしたの?」
「うひぅ! あの・・・」

 流石なじみの妹、可愛い声を出す。

「き、ききました?」
「お兄ちゃん、ってやつ?」

 コクコクと頷くまどかちゃん。
 この返事の時点で確実に聞かれているが、そんなことには頭も回らない様子。
 テンパっているのかアホの子なのか。多分前者だろう。

「聞いてたよ」
「ふみぅ」

 ぷしぅ、と音が聞こえてきそうなほど見事に顔を染めるまどかちゃん。

「お兄ちゃんって呼ばれるの新鮮で嬉しかったから、まどかちゃんにはそう呼んで欲しいな。どう?」
「えっ・・・私も、お兄ちゃんが居たらこんな感じなのかなって、嬉しくて・・・いいんですか?」
「もちろんいいよ」

 口元はにゅるにゅると歪み、目をキラキラと輝かせたその表情からは本当にうれしいという感情が伝わってくる。呼び方ひとつでこんなに喜んでくれるなら、なんとでも呼んでくれ。ただし蔑称は除く。

「えへへ、お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・」

 顔を赤らめ、両手で頬を包みながら連呼する様は二次元出身を疑わせるほどあざとく、また可愛らしかった。

「じゃ、下で待ってるから。早く降りてきてね」
「わかった、お、お兄ちゃん」
「うん」

 運搬途中の荷物を抱えなおし、一階へ降りて玄関に向かう。
 荷物は問題なく置けそうだ。休日とはいえ、玄関の通行の邪魔になるような置き方はできない。

「よし・・・と」

 廊下の端に荷物を積み、これで準備完了である。
 もっとも、大した荷物でもないのだが。

 踵を返してリビングに向かう。
 なじみが居るとすればそこであろう。そこにもいなければトイレか。

 リビングへの扉を開けるとなじみはおらず、朝食の準備をしているなじみの母親が居るだけであった。

「おはようございます。なじみはいないんですね」
「おはよう。なじみはまだ降りてきてないわ」

 ならばトイレか。

「何かお手伝いしましょうか?」
「ありがとう。でも大丈夫よ」

 社交辞令も済ませた所なので、席に座る。昨晩と同じ席だ。

 特にやることもなく、なじみの母親のエロステータスを流し読みする。
 自慰による絶頂回数が6回増えている。うち5回が特注品らしい。残り1回は乳首を自分で弄ったようだ。そういえば随分と豊満な胸である。これはなじみの将来性がまた一つ増えたと言えるだろう。しかし俺としてはただいたずらにデカければいいというわけでもないので、完璧なバランスを保ってもらいたい。

 朝食を終えてもなじみはおろかまどかちゃんすら降りてこない。

「どうしたんでしょう。あの二人」
「さあ・・・」

 母親に聞いても分からないし、仕方あるまい。

「ごちそうさまでした。それでは俺はこれで失礼させていただきます。色々お世話になってしまって、ありがとうございました」
「いいのよ。なじみとまどかには私から言っておくわ」

 廊下に出て玄関の荷物を取り、ドアを開けて外に出た。
 モヤっとした曇り空は日差しが弱くていい。

 荷物を背負いなおして、俺は家路についた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

処理中です...