幼馴染でマジカルなアレが固くなる

余るガム

文字の大きさ
54 / 117
第二部 高校生編

絞る(意味深)←意味深の意味

しおりを挟む
 さて、改めて微と二人きりになったわけだが。

「なんというか、こういうこと言うのはスゲー失礼だと思うんだけど、コレジャナイ感凄いな?」
「そうね・・・正直五回目のデートでこうなる予定だったし」
「その辺は結構計画してたんだ」
「あっ・・・忘れて」
「いいじゃん、もうこういう関係になるんだから、あけすけで」

 俺としてはなじみにまだ不義理な気がして少々乗り気でないのだが、聞けばなじみの方から煽った部分もあるようで、なら何も問題ないでしょうとは微の談。

「それで、聞かせてくれよ。微の『計画』ってやつ」
「えー・・・嫌よ、恥ずかしい」
「これからもっと恥ずかしいことになるんだし、多少はね?」
「ちょっと、意識して目を逸らしてた事実を突きつけないで」

 微が顔を背けるが、耳が真っ赤なのは見て取れる。

 それを見て思ってしまうのは、やはり可愛いという感情だ。

「ほらほらこっち見て」
「んっ・・・」

 ぐいとこちらに顔を向けさせれば、真っ赤な顔が。
 目だけは必死に逸らしているが、チラチラこっちを伺うのは正面から見ている以上よくわかる。

「ね、いってごらんよ」
「その・・・」

 なんだ、俺も乗ってきたな。

 やはり女の子が恥ずかしがって真っ赤になっているのは可愛い。
 俺の手で成したことなら感慨も一入だ。

「さ、最初に、本屋で、その・・・デートして、同じ本取ろうとして、あの、手が、重なって・・・」

 微も割と乗り気だな。

「そこから、手をつないでデートして、一回目」
「へー、一回目で手をつなぐまで行くんだ」
「へ、変?」
「変ってわけじゃないけどさ」

 あんな毒を吐いた割には、可愛いレベルだな、というか。
 初回が本屋デートと言うのはまあ良いとして、手をつなぐ下りが具体的だったのは結構な回数考えてたからでは。

 諸々言いたいことはあるわけだが、ひとまずは緊張を解くところから始めた方が良いだろう。

 そりゃあ超能力の影響で処女だろうがねんねだろうが生娘だろうが未通だろうが宇宙の果てまでぶっ飛ばせるが、突っ込んで出してぶっ飛んで終わりでは味気がなさすぎる。

 幸いというか、微の緊張度合いはその口数で分かる。
 しばらく雑談していれば、段々と緊張も解けてくるだろう。
 その後『そういう』雰囲気にしたらまた口数増えそうだけど。



「だからそこで私は言ってやったのよ、『貴方が救われていれば私も足を掬われていたでしょうね』って。そしたら奴さんなにも言わなくなったわ」
「舞台設定がアメリカなのにジョークの根幹が日本語を前提としている、-114514点」



「数秒後、一発の銃声。『間違いなく死んでるよ。それで、どうしたらいい?』」
「・・・どこ?」
「死を確認するのに死を確定する行為を用いているところ」



「考古学者が何かって? クズで経歴を作って経歴をクズにした連中さ」

 ぶんぶん。

「なぜトマトを投げる?」

 しれっ。

「いや、その理屈はおかしい」



 怒涛のアメリカンジョークでようやく緊張が解れたのか、口数が素になる。

 しかしここからどうやって緊張感を抱かせずに行為へ及ぶかは自分でもよくわからない。
 緊張をほぐすのにジョークを使ったせいで場の空気が完全にコメディ寄りになってしまったからだ。ホームアローンにベッドシーンを期待する人間もいないだろう。

 もういっそ今日の所はお開きで、いいんじゃないかなぁ? とすら思う。

「そういえば微、作りすぎたっていう肉じゃがはどこにあるんだ? 寸胴鍋であるんだろ?」

 ふいっ。

「・・・こっちを見なさい」

 顔を掴んでこっちを向かせても、目だけは全力で逸らしている。

「はあ・・・まあ、寸胴鍋とか言い出したあたりでおかしいとは思っていたが」

 手を離して台所に向かう。

 ぺクリ。

「あー、もういいや。別に微に呼ばれること自体は嬉しいしな」

 どうして嘘ついてまで呼び出そうとしたのかは疑問だが、そこは聞かない方が良いだろう。
 絶対に地雷だ。何が飛び出してくるのか不明瞭な分、質が悪い。

 こてん。

「それはそれ、という奴だ。女性に家へ呼ばれて光栄に思わないほど、捻くれちゃいない」

 じとり。

「まあ、一日中一緒に居て慣れるなと言う方が無理な話さ」

 しらー。

「んぐ・・・それはそうだが、わざわざ言われるとなんだかな・・・」

 ふいっ。

「別に微に興味がないわけじゃないってば。ただ先にいたのがなじみってだけで。まあ、その先にいたってのが重要なんだが」

 じっ。

「それについては明言は控えようか。言った所で誰も幸せにならない。冷蔵庫開けるぞ」

 軽く断って開ける。
 ふむ・・・まあ別段特筆するようなことはない、か。極々一般的な冷蔵庫の中身と言えよう。
 流石にタッパーの中にイナゴの釘煮でも入っていたらまた話は違うが、そこまでは確認していない。

「ひとまず、今日の昼飯は俺が作ろう。なじみの暴走? のお詫びも含めてな」

 スン・・・。

「される方が嫌かと思ってね。するようなことだとも思わないし」

 じとー。

「そんな目で見られると褒められた感じはしないんだが?」

 手短に返して、問いを重ねる。

「それで、この中で使っていい奴と悪い奴の区別ってある?」

 傍まで微が歩み寄って来て、いくつか指さす。
 どうやらその辺りが使うとダメな奴らしい。

「OK、じゃあチーズリゾットでも作ろうか」



「あ、やべ」

 こてん。

 微が尋ねてくるが、果たしてこれは良かったのだろうか。一応、使って良いと言われた奴だけ使ったのだが。

「それが、牛乳がジャストでなくなってしまってな。まあ食べるときはお茶だろうし、必要な量はあったから、直ぐにどうこうってわけじゃあないんだが」

 こくこく。

「あー、そうなの? ならいいんだけど。ちゃんと買っとけよ?」

 というか、実家から大量に送られてきたとか言ってた割に随分簡単に尽きたな。
 チーズリゾットにしたのは牛乳消費という側面もあったのだが、要らぬ気を回したか?

 こくこく。

「そうかい、まあいい、あと少しできるから待っとれ」



 出来た。
 会心のってわけじゃないが、そこそこの出来と言えるだろう。
 あまり作らないタイプの料理で少々不安だったがうまいこと出来てよかったよかった。

「ほい」

 ぺクリ。

「じゃあ食べようか。いただきます」
「頂きます」

 いきなり声を出すものだからびっくりしてしまった。
 微はいたずらっぽく笑って、食事を始める。

 俺はそれに苦笑して、同じ様に食事をするのだった。

 ふと、考える。
 なじみって今何食べとるんだろうか?



「ご馳走様でした」
「お粗末様でしたっと」

 食事シーンはキャンセルだ。特筆するようなこともなかったしな。
 まさか微相手に『あーん』なんてするはずもなかろうが。

「さてと、なんか、色々終わったし俺は帰るかね」

 じっ。
 こてん。

「・・・まあ、そういうのなら、お言葉に甘えようかな」

 断る理由は・・・まあ、無いでもないが。
 しかし理由があるから断るではやっていけない。

「じゃあ・・・準備、するわね?」
「えっちょ」

 俺が二の句を次ぐ前に、微は部屋着の裾を掴んで、ぐいと持ち上げ上半身を下着だけにした。

「はず、かしいわよ」
「あ、わり」

 突如まろび出た爆乳の美しい引力に、思わず見惚れてしまった。
 紳士であれば咄嗟に目を逸らす場面であったのに凝視するとは、まだまだ未熟者、という事だろう。
 あるいは、別の意味で『紳士』だったからなのかもしれないが。

 カララ・・・。

 コップの音だろうか。微が自分の方に引き寄せたようだ。

 シャーっ、シャーッ。

 これは・・・なんだ?
 思いも寄らなすぎる音が聞こえてきたな。
 好奇心がこじ開けようとする瞼を理性で抑え込む。
 水・・・そう、水の様な音だ。

「目、開けて」

 従って目を開ければ、明らかに発情状態の微。
 未だ下着のみの上半身。
 そして牛乳・・・と思しき白濁液がなみなみと注がれた、コップ。

 どうしてこうなったのか全く分からなくて段々宇宙猫状態に突入しつつある俺の精神を置き去りに状況は進む。

「飲ん、で」

 呆然としていたせいで言われるがまま受け入れ、杯を傾ける。

 ミルクの様な、安心感を与える香りが鼻に抜け、肺に満ちる。
 舌に与えられる牛乳らしさを損なわぬ仄かな甘み。
 軽快に飲み干す『ゴクッゴクッ』という音が耳にも心地よい。

 うむ、先の数度と変わらぬ見事な味わいよ。
 正直な所コレが本当に牛乳であるかどうかは少々自信のないところだが。

 恐ろしい事実が見えてきそうなので、この白濁液(暫定:牛乳)については、まあ、うん。
 そして安心院は、考えるのを止めた。

「安心院君」
「おうどうした」

 目がかつてない泳法を披露している事実を十分認識したうえで微に答える。

「おかわり、いる?」
「・・・いただこう」

 まあ牛乳(と思しき白濁液)に罪はない。いや正体不明な時点で十分アレだけども。

「ねえ、見て」

 微が巨大な自分の胸を持ち上げ、強調してきた。
 その爆乳は何とも勿体ないことに、至極無骨で味気ない、実用一辺倒なブラに包まれていた。
 まあ個人的には露骨に装飾されたものより、こういう素朴で見られることを想定していないという感じの方が生々しくて好きだが。

 そしてそのブラの一部分。
 おそらく頂点であろう部位を中心にして何かが滲んでいる。それは今なお広がっているようで、内側から染み出し続けていることを物語っている。

「おかわり、ここにあるから・・・」

 ゆさゆさ。
 自分で揺り動かす爆乳と言う光景。

「・・・絞って、飲んで?」

 ズボンが大きなテントを張るのに、2秒もかからなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん

菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

処理中です...