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第12章 魔女と神父
151話 過去の記録映像 其の4
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「なぁにアレ?」
「知らん、聞くな」
映像が切り替わる。第一声は折り重なるやや間抜けなアイビスの呟きと、投げやりなミルヴァの囁き。
「あの青いアレって恐竜?」
「そうだな。だがあんなエキセントリックな色はしてねぇし、薄気味悪く光るなんてもっと有り得えよ。流石に考古学者がキレるぞアレ」
映像が映すのは中央区大通りが一望出来るビル窓、その外側に広がる当時の人類の常識からかけ離れた光景。
青白く光る恐竜がその辺を転がる車に体当たりしたり、嚙み砕いたり、骨格を無視した形に歪んだり変形したり飛んだり跳ねたりと滅茶苦茶な挙動を取っている。常人ならば容易く思考を放棄する、そんな光景だ。
「あれさ」
「あぁ、誰かの指示を受けて動いてるな」
道路の中央で車と遊ぶ恐竜から少し離れた歩道には清雅社員達がズラッと並ぶ。どうやら一連を観察しているらしく、周囲に浮かぶ無数のディスプレイと目の前の光景を交互に睨みつける。恐らく性能チェックをしているようで、収音マイクが「急に調子が」「あれ、少し反応が」「再チェック」など、未だ性能不安定な様子を窺わせる台詞を拾った。
「操作可能で、しかも強い。それ以外は分からんな」
ミルヴァが小声で愚痴る。見た限りで分かる事実は2つ。清雅社員達は青く光る恐竜、マジンをほぼ完璧に操作出来て、信じられない程に強力だという事。指示を出せば恐竜は意のままに動き、建造物の破片を粉砕する。骨格、時には物理法則を無視した挙動にミルヴァは唸り、アイビスは感嘆した。
「は、オイ何だアレ?」
「凄ぇ、ナノマシンだよアレ?」
映像は次にマジンが霧散する光景を映した。アイビスが看破した通りマジンはナノマシン製。が、現時点で実用化されたという報道は当然されていない。
「あぁ、そうかも知れねぇな。だが、それはお前が大好きなゲームや漫画アニメに登場する架空の技術で、今んところ実用化に至ってねぇよ。ニュース見てるか?」
一般的な常識を持ち合わせていれば誰もがミルヴァの指摘を支持する。しかし、目の前の光景が常識を笑う。それに、と――
「あるいは、コレが世界の真実の一端、か?」
ミルヴァが続けた。考え得る中に一つだけあった。依頼人の理解不能な依頼の真意が目の前の光景ではないか、とミルヴァは考える。
「イヤ、有り得ねぇか」
が、即座に否定した。清雅の真実を目撃していない当時の常識では信じるなど普通は不可能。
「だよねぇ。それにさ……」
「分かってる。ココでテロが起きたってぇなら、奴等が鎮圧したってところか。ありゃ勝てねぇなぁ」
「ミルヴァでも?」
「ムリムリ」
窓から外を覗き見るミルヴァがアイビスの問いを即座に否定した。外の様子から起きた出来事をミルヴァは想像する。大きく抉れた道路、損壊したビルの壁、跡形もない車等々、滅茶苦茶に荒らされた状況が想像をフォローしてくれるのだから容易い。
「なんか、おかしいな」
ふと、何かに気付いたミルヴァが疑問を呈した。
「ン、あぁ。なんか、道路のど真ん中で戦ったみたい……だけどマジ?」
ミルヴァの視線を追う映像が道路周辺で停止した。車はそこら中に乗り捨てられ、何台かはガードレールやら電柱やらにぶつかっている。どう考えても戦闘の痕跡だが、清雅市に侵入してこんな目立つ場所を狙う意味はない。
「頭ついてるかどうか……シッ、終わったみたいだ」
ミルヴァの評は正しい。清雅に打撃を与えたくて市内に潜入したのならば、本社を狙って然るべき。なのに中央区の大通という訳の分からない場所で戦闘を始めた。あるいは見つかったのか、とそこまで考えたところで口を閉じた。映像が撤収準備を始める清雅社員達を映す。
「お疲れ様です。違和感などはありますか?」
「あぁ、なんか急に操作が……まぁ、些細だけど。しかし凄いぜこいつぁ。何せアイツ等、全く歯が立たなかったんだ」
「えぇ?おかしいですね。予測ではもう少し接戦するか不利になるって」
「まぁ、確かに事前の話と結果は違うけどさ」
「ですね。ところで、操作と反応以外に何か気になったところはありますか?」
「いいや。初戦は上々だった。明日以降も頼むぜ」
「分かりました。テスト結果を精査後、再調整に取り掛かります。じゃあ、引き上げましょうか」
「おうよ」
遠くから聞こえる会話に耳をそばだてるミルヴァとアイビス。集音マイクで聞いているが、男達の言葉は要点が綺麗に抜けており要領を得ない。マジンを解除し、後に残った弾と呼ばれる物体を片付け始める社員達。一方、戦闘に参加したメンバーは早々に車で引き上げていった。
「なぁにアレ?」
「分かんねぇよ」
「戦ってたのって誰だろ?あんな力が必要なのって軍隊とか……」
依頼人の依頼を受ける形で目撃した一連の光景に浮かぶ最大の疑問を口にするアイビス。だがこの時点で回答を出すなど誰も出来ず、冷えきった室内に霧散した。
「オイ?何か視線感じねぇか?」
不意に聞こえた不穏な台詞。アイビスの言葉が不自然に途切れ、映像が乱れ、オフィスと思しき部屋を映す。端に映るミルヴァは窓から身を隠し、微動だにしない。顔には恐怖が滲み、心なしか身体も少しばかり震えている。当人が評した通り、マジンを相手にすれば歯が立たないと感じ取っている。
市内全域を隙間なく監視する清雅市からの逃走は先ず不可能。明らかに見てはいけない何かを見た以上、口封じは確実。捕捉されれば最後、確実に見つかり、殺される。
「有り得ませんよ?周囲の人払いは完璧、監視システムも異常なし。巡回チームからの連絡も同じく。今、この場には我々以外誰も居ません。勿論、犬猫やら鼠なんかを除けばですけど」
「あぁ、もしかしてアレですか?本格的な実用化以後から誰かに見られている様な気がするって報告がちょくちょく上がるようになったんですけど、その類では?」
「そうかも知れないし、違うような」
「無理も無いですけど、ちょっと興奮気味のようですね。時間あるようでしたら検査でもしましょうか?何らかの要因で精神に影響が出たのかも知れません」
「……かなぁ。じゃ、俺は検査受けてから引き上げるよ」
「では連絡を入れておきます。視線の件も極度の緊張が原因だと精神科も言っていますし、余り気になさらない方が良いですよ。まだ明日以降も続くんですから。では後始末をしたら私達も引き上げましょう」
集音マイクが拾う清雅社員達の会話の端に、大きなため息が2つ聞こえた。が、それでもミルヴァは動かない。ジッと、嵐が過ぎ去るのを黙って待つ。映像に映らないアイビスも同調し、無言を貫く。映像は暫く無人の部屋を映し続けた。
「な、何なんだよ一体」
外から車のドアが乱暴に閉まる音が幾つも聞こえ、複数のエンジン音が中央区から離れた。聞こえるのは歩行者信号の音と、施設内から漏れ出る音楽だけ。安全を確認したミルヴァが、今まで貯め込んだ感情を吐き出した。
「ねぇ」
「分かってる。見世物終わったんならもう用はねぇ。引き上げよう」
「はーい」
「お前、動じてねぇな」
「だあってさぁ、ゲームみたいじゃない?凄いよアレ」
「お前……まぁいい。だが、確かに依頼人の話を聞いてなけりゃゲームか、さもなきゃ最新技術のテストか、最悪は夢だと思ったさ。ともかく急ぐぞ、避難勧告の理由がアレならもうすぐ解除される」
ミルヴァの指示に映像が揺らぐ。アイビスが立ち上がり、先行するミルヴァの後を追いかける。部屋、廊下、階段を経てビルの外に出たミルヴァ達は足早に車へと駆ける。
避難勧告が解除されれば人が戻る。人が戻れば大勢がミルヴァとアイビスを目撃する。大半は彼女達の顔を見ても何とも思わないだろうが、ごく僅か時世に詳しい人間に見つかれば素性が露見する。
「急げよ。顔バレしたら主犯にでっち上げられるぞ」
「わ、わかってぇ~」
ミルヴァは最悪の可能性を考える。依頼人は清雅側の相当地位の高い人物。そんな人物がリスクを冒してまでミルヴァとアイビスを清雅市に引き入れる理由は何か。その推測と避難警報、テロなどの情報が折り重なった結果、ある可能性が浮かんだ。スケープゴート。清雅市で起きたテロの主犯。世間を騙し、強引に納得させる為の生贄に自分達が選ばれたのだ、と。
「そう考えりゃ1億なんて高くもなんともねぇんだろ……ってオイ!?」
「ま、まってぇン」
考えすぎだ――と、ミルヴァは考えない。急かすミルヴァ。が、悲しいかなアイビスの体力が追い付いていない。ハァ、と小さなため息を置き去りにミルヴァが映像一杯に映る。やがて、凄まじい速度で周囲の景色が流れ始めた。アイビスを抱えて走り出したようだ。こうして、夜の闇に紛れながら2人は辛うじて清雅市から逃げ伸びた。
「知らん、聞くな」
映像が切り替わる。第一声は折り重なるやや間抜けなアイビスの呟きと、投げやりなミルヴァの囁き。
「あの青いアレって恐竜?」
「そうだな。だがあんなエキセントリックな色はしてねぇし、薄気味悪く光るなんてもっと有り得えよ。流石に考古学者がキレるぞアレ」
映像が映すのは中央区大通りが一望出来るビル窓、その外側に広がる当時の人類の常識からかけ離れた光景。
青白く光る恐竜がその辺を転がる車に体当たりしたり、嚙み砕いたり、骨格を無視した形に歪んだり変形したり飛んだり跳ねたりと滅茶苦茶な挙動を取っている。常人ならば容易く思考を放棄する、そんな光景だ。
「あれさ」
「あぁ、誰かの指示を受けて動いてるな」
道路の中央で車と遊ぶ恐竜から少し離れた歩道には清雅社員達がズラッと並ぶ。どうやら一連を観察しているらしく、周囲に浮かぶ無数のディスプレイと目の前の光景を交互に睨みつける。恐らく性能チェックをしているようで、収音マイクが「急に調子が」「あれ、少し反応が」「再チェック」など、未だ性能不安定な様子を窺わせる台詞を拾った。
「操作可能で、しかも強い。それ以外は分からんな」
ミルヴァが小声で愚痴る。見た限りで分かる事実は2つ。清雅社員達は青く光る恐竜、マジンをほぼ完璧に操作出来て、信じられない程に強力だという事。指示を出せば恐竜は意のままに動き、建造物の破片を粉砕する。骨格、時には物理法則を無視した挙動にミルヴァは唸り、アイビスは感嘆した。
「は、オイ何だアレ?」
「凄ぇ、ナノマシンだよアレ?」
映像は次にマジンが霧散する光景を映した。アイビスが看破した通りマジンはナノマシン製。が、現時点で実用化されたという報道は当然されていない。
「あぁ、そうかも知れねぇな。だが、それはお前が大好きなゲームや漫画アニメに登場する架空の技術で、今んところ実用化に至ってねぇよ。ニュース見てるか?」
一般的な常識を持ち合わせていれば誰もがミルヴァの指摘を支持する。しかし、目の前の光景が常識を笑う。それに、と――
「あるいは、コレが世界の真実の一端、か?」
ミルヴァが続けた。考え得る中に一つだけあった。依頼人の理解不能な依頼の真意が目の前の光景ではないか、とミルヴァは考える。
「イヤ、有り得ねぇか」
が、即座に否定した。清雅の真実を目撃していない当時の常識では信じるなど普通は不可能。
「だよねぇ。それにさ……」
「分かってる。ココでテロが起きたってぇなら、奴等が鎮圧したってところか。ありゃ勝てねぇなぁ」
「ミルヴァでも?」
「ムリムリ」
窓から外を覗き見るミルヴァがアイビスの問いを即座に否定した。外の様子から起きた出来事をミルヴァは想像する。大きく抉れた道路、損壊したビルの壁、跡形もない車等々、滅茶苦茶に荒らされた状況が想像をフォローしてくれるのだから容易い。
「なんか、おかしいな」
ふと、何かに気付いたミルヴァが疑問を呈した。
「ン、あぁ。なんか、道路のど真ん中で戦ったみたい……だけどマジ?」
ミルヴァの視線を追う映像が道路周辺で停止した。車はそこら中に乗り捨てられ、何台かはガードレールやら電柱やらにぶつかっている。どう考えても戦闘の痕跡だが、清雅市に侵入してこんな目立つ場所を狙う意味はない。
「頭ついてるかどうか……シッ、終わったみたいだ」
ミルヴァの評は正しい。清雅に打撃を与えたくて市内に潜入したのならば、本社を狙って然るべき。なのに中央区の大通という訳の分からない場所で戦闘を始めた。あるいは見つかったのか、とそこまで考えたところで口を閉じた。映像が撤収準備を始める清雅社員達を映す。
「お疲れ様です。違和感などはありますか?」
「あぁ、なんか急に操作が……まぁ、些細だけど。しかし凄いぜこいつぁ。何せアイツ等、全く歯が立たなかったんだ」
「えぇ?おかしいですね。予測ではもう少し接戦するか不利になるって」
「まぁ、確かに事前の話と結果は違うけどさ」
「ですね。ところで、操作と反応以外に何か気になったところはありますか?」
「いいや。初戦は上々だった。明日以降も頼むぜ」
「分かりました。テスト結果を精査後、再調整に取り掛かります。じゃあ、引き上げましょうか」
「おうよ」
遠くから聞こえる会話に耳をそばだてるミルヴァとアイビス。集音マイクで聞いているが、男達の言葉は要点が綺麗に抜けており要領を得ない。マジンを解除し、後に残った弾と呼ばれる物体を片付け始める社員達。一方、戦闘に参加したメンバーは早々に車で引き上げていった。
「なぁにアレ?」
「分かんねぇよ」
「戦ってたのって誰だろ?あんな力が必要なのって軍隊とか……」
依頼人の依頼を受ける形で目撃した一連の光景に浮かぶ最大の疑問を口にするアイビス。だがこの時点で回答を出すなど誰も出来ず、冷えきった室内に霧散した。
「オイ?何か視線感じねぇか?」
不意に聞こえた不穏な台詞。アイビスの言葉が不自然に途切れ、映像が乱れ、オフィスと思しき部屋を映す。端に映るミルヴァは窓から身を隠し、微動だにしない。顔には恐怖が滲み、心なしか身体も少しばかり震えている。当人が評した通り、マジンを相手にすれば歯が立たないと感じ取っている。
市内全域を隙間なく監視する清雅市からの逃走は先ず不可能。明らかに見てはいけない何かを見た以上、口封じは確実。捕捉されれば最後、確実に見つかり、殺される。
「有り得ませんよ?周囲の人払いは完璧、監視システムも異常なし。巡回チームからの連絡も同じく。今、この場には我々以外誰も居ません。勿論、犬猫やら鼠なんかを除けばですけど」
「あぁ、もしかしてアレですか?本格的な実用化以後から誰かに見られている様な気がするって報告がちょくちょく上がるようになったんですけど、その類では?」
「そうかも知れないし、違うような」
「無理も無いですけど、ちょっと興奮気味のようですね。時間あるようでしたら検査でもしましょうか?何らかの要因で精神に影響が出たのかも知れません」
「……かなぁ。じゃ、俺は検査受けてから引き上げるよ」
「では連絡を入れておきます。視線の件も極度の緊張が原因だと精神科も言っていますし、余り気になさらない方が良いですよ。まだ明日以降も続くんですから。では後始末をしたら私達も引き上げましょう」
集音マイクが拾う清雅社員達の会話の端に、大きなため息が2つ聞こえた。が、それでもミルヴァは動かない。ジッと、嵐が過ぎ去るのを黙って待つ。映像に映らないアイビスも同調し、無言を貫く。映像は暫く無人の部屋を映し続けた。
「な、何なんだよ一体」
外から車のドアが乱暴に閉まる音が幾つも聞こえ、複数のエンジン音が中央区から離れた。聞こえるのは歩行者信号の音と、施設内から漏れ出る音楽だけ。安全を確認したミルヴァが、今まで貯め込んだ感情を吐き出した。
「ねぇ」
「分かってる。見世物終わったんならもう用はねぇ。引き上げよう」
「はーい」
「お前、動じてねぇな」
「だあってさぁ、ゲームみたいじゃない?凄いよアレ」
「お前……まぁいい。だが、確かに依頼人の話を聞いてなけりゃゲームか、さもなきゃ最新技術のテストか、最悪は夢だと思ったさ。ともかく急ぐぞ、避難勧告の理由がアレならもうすぐ解除される」
ミルヴァの指示に映像が揺らぐ。アイビスが立ち上がり、先行するミルヴァの後を追いかける。部屋、廊下、階段を経てビルの外に出たミルヴァ達は足早に車へと駆ける。
避難勧告が解除されれば人が戻る。人が戻れば大勢がミルヴァとアイビスを目撃する。大半は彼女達の顔を見ても何とも思わないだろうが、ごく僅か時世に詳しい人間に見つかれば素性が露見する。
「急げよ。顔バレしたら主犯にでっち上げられるぞ」
「わ、わかってぇ~」
ミルヴァは最悪の可能性を考える。依頼人は清雅側の相当地位の高い人物。そんな人物がリスクを冒してまでミルヴァとアイビスを清雅市に引き入れる理由は何か。その推測と避難警報、テロなどの情報が折り重なった結果、ある可能性が浮かんだ。スケープゴート。清雅市で起きたテロの主犯。世間を騙し、強引に納得させる為の生贄に自分達が選ばれたのだ、と。
「そう考えりゃ1億なんて高くもなんともねぇんだろ……ってオイ!?」
「ま、まってぇン」
考えすぎだ――と、ミルヴァは考えない。急かすミルヴァ。が、悲しいかなアイビスの体力が追い付いていない。ハァ、と小さなため息を置き去りにミルヴァが映像一杯に映る。やがて、凄まじい速度で周囲の景色が流れ始めた。アイビスを抱えて走り出したようだ。こうして、夜の闇に紛れながら2人は辛うじて清雅市から逃げ伸びた。
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