261 / 273
神魔戦役篇 エピローグ
176話 再び突きつけられる選択
しおりを挟む
記憶が戻らない伊佐凪竜一と記憶を取り戻して欲しいルミナの面会は、さしたる効果を見せないまま時間だけが過ぎた。バツの悪そうな伊佐凪竜一。対照的にご満悦なルミナ。落胆する医療関係者。立場により、浮かぶ顔色はクッキリと違う。
「そういえば」
改善の兆しが見えない記憶と両者の関係が、また少し進展する。ルミナに先んじて伊佐凪竜一が口を開いた。
「知り合い、いないね」
ルミナと一緒に報道を見続けた彼が漏らした疑問にルミナはあぁ、と溜息に僅か苦悶を滲ませた。もしや痛ましい過去が、と察した伊佐凪竜一は慌てたが――
「今の立場、かな」
「立場?」
ルミナは回答を濁した。過去の事故で家族を失った件も勿論ある。家族を失い、あらぬ不信から知り合いも離れた。だが、そんな過去を教えたとて彼の記憶を呼び起こす手立てにはならず、何より過去を抉った罪悪感を植え付けるだけ。ならば、と彼女は別の真実だけを口にする。
「スサノヲになると過去や経歴一切が抹消されるんだよ。旗艦の主力で、弱みがあると困るから」
「人質、とか?」
「そんな感じ」
笑顔で答えるルミナに偽りはない。スサノヲは旗艦の要。人質を取られ、行動を制限されるなどあってはならない。よって、入隊時に経歴一切が抹消された上で専用IDが付与される。また、それ以外の情報も徹底して削除される。何れも真実で、だから伊佐凪竜一も素直に納得した。
「ん?じゃあ、誰が報道に情報漏らしてるの?」
「スサノヲの情報は厳重に管理されている……んだけど、確かに誰だ?」
となると、湧き上がるのは今現在報道を賑わせる情報の出処。
「えーと、昔の知り合い……は駄目だっけ」
「だね。仮に分かったとしても随分と顔を合わせていない。君も知ってる……いや、忘れているだろうが、顔なんて合わせ辛かったからね。だから誰も私だと認識出来ないと思うよ」
「なら……後は仕事仲間?」
「色々あって評価や功績は気にしてるから口外しない……と」
残存する映像は少なく、スサノヲという立場から個人情報も少ない。だというのに彼女に関する情報が尽きる気配がない。不信に思う伊佐凪竜一とは対照的に弾む会話に上機嫌のルミナ。が、そんな彼女の顔が一瞬で真顔に戻った。
ディスプレイがインタビューに答えるタガミの姿をクローズアップした。非常に上機嫌で、かつ饒舌で手慣れたマスコミ対応にルミナの端正な顔がみるみる怒りに歪む。
「アイツかァ」
隠し切れない怒りが口を衝いた。クズリュウ時、市民との折衝役を兼ねていたのだから会話術は心得ている。が、それを差し引いても十分に違和感を覚える程に手慣れた対応と調子に乗りやすそうな性格。情報の出処は間違いなくタガミだ。
「彼はもう大分絞られたから許してやってくれ」
背後から聞き慣れた女性の声。あ、と2人が振り向き、見た。視界に、無造作に束ねられた長い髪が揺れ動く。
「情報の扱いは厳重に注意してるんだが……バタバタしてて意志の統一がままならない状況ではね。今のところ致命的な情報の流出はない。タガミが漏らした情報も普段の人となりとか任務への姿勢とか他愛ない情報ばかりだし。無論、良い訳ではないが。ただ、問題はそんな他愛ない情報でも報道関係には垂涎らしくてね。絶対安静の瀕死という程度では止められなくて」
治療を担当するコノハナは酷くやつれており、眠そうな目をしきりに擦る。報道の過熱|(と口の軽いタガミ)に苦慮しているようだ。
「あぁ、と。本題は別にあるんだ、君達に話がある」
話がある。そんな提案とは裏腹に、彼女はどこか申し訳なさそうだった。対して心情を察して余りあると伊佐凪竜一が報道に背を向け、椅子に腰を下ろした。同じくルミナも嫌な顔一つせず提案を呑んだ。
ややあって、休憩スペースの入り口を潜り一組の男女が姿を現した。片や子供ほどの小さな背に顔に酷いクマを浮かべた女性。片やヨレヨレの白衣を着た、やはり顔に隠し切れない疲労を浮かべた男。誰も彼も休息さえ取る暇もないまま復興に忙殺されている。大丈夫か、と当たり前の労いさえ喉の奥に引っ込む程に三者の様子は酷かった。
「お初にお目にかかります。私は特殊兵装開発研究所兵器開発部主幹、兼第一研究室室長ヤマヒコ。こっちのえらく小っこいのが黒点観測部門主幹のニニギ。早速で恐縮なのですが、この後に行われる検査について、もし許可を頂けるならば我々の検査を追加でお引き受けいただけないかと思いまして参上した次第です」
男が先んじて自己紹介と経緯を語った。
「初めまして、検査も控えているので手短に説明しますね。私の方は至って簡単、お二方に持ち込んだ計測器を付けて欲しいだけです。コッチの清潔とは無縁のオッサンの方はルミナに協力をお願いする事になります。具体的には、現在特兵研で開発中の最新鋭の義肢、及び兵器の性能テストをお願いしたいそうです」
「調査……ですか?」
「え……あぁ、まぁいいですけど」
「私も構いませんが、急にどうして?」
調査と聞いた2人は、共に否定的ながらも最終的に了承した。意識を取り戻して以降、隙あらば検査と調査がウンザリする頻度で行われているのだから無理もない。が、余りに疲弊した様子に無理とは口が裂けても言えなかった。
「地球で起きた猛烈な発光現象を観測した結果、カグツチ計測器が故障した事はご存知かと思います。で、今後も同じ事が起きた場合に備え、力が発現する兆候を調べたいと思いまして」
「私の方は貴女に関係する話です、ルミナ。私が室長を務める第一研究室は主に対マガツヒを想定した兵器を開発しているのですが、貴女も知っての通りマガツヒとの戦いはここ数百年劣勢に立たされ、連合各惑星の最高戦力なしには退けられていません。タケミカヅチ計画はそんな現状を打開する切り札でしたが、結果は知る通り。現在正常に稼働しているのは防御・防衛能力特化のタケルのみです」
「それは知っていますが、もしかして……」
「貴女にテストして欲しいのは壱号機用の武装、及び体躯を改造した義肢です。無論、望むならば、ですが。どうでしょう?」
「壱号機が使用する前提の超高火力兵器を使えるのは私だけ、だと?」
「少し違います。より正確には貴女と伊佐凪竜一君にはソレしか使えないと言う方が正しい。破損した武器を調査したところ、少々の事では傷つかないプレートが焼き切れていました。つまり、お二方の力に全く耐えられない。体躯についても同じく、戦闘用に調整された義肢すら長時間の負荷に耐えられません。戦いを捨て、一般市民に戻る選択肢もある今の貴女を頼るのは我々としても非常に心苦しいのですが、タケルだけではどうしてもデータが不足しまして。市井に下るならば護衛用に、現状を受け入れるならば尚の事。どのような選択を選ぶにせよ、貴女の為に最善を尽くすのが我々特兵研の総意であり、依頼する理由です」
ヤマヒコの話にルミナは即答しない。もう何度目かの選択肢が突き付けられた。スサノヲを辞し、復元医療を受け入れ生身の肉体に戻るか、スサノヲとして今のまま戦い続けるか。
どうするべきか。彼女は必至で考えるが、しかし容易に出せない。生身に戻れば穏やかな、遠い過去に失った日々が取り戻せる。歪んだ道も正され、死別した両親と同じ兵器開発者としての道も開ける。
だが、ルミナの思考は様々な可能性、感情に濁る。その原因を――伊佐凪竜一と出会い、過ごした地球の日々を彼女は脳裏に描き出す。幾つもの選択肢を選び、結果として生き延びた。が、改めて振り返ればその全てが正しかったと言い切れない。迷いを生む最大の理由は伊佐凪竜一の血縁、大賀睦美の死。
――もっと早くに逃げていれば犠牲にならなかったのでは
――いや、そもそも巻き込むなど分かり切っていたから否定すべきだった
忘れたくとも出来ない老婆の最期が脳裏を掠める度に、己の決断を悔いる。結果的に生き延びて、清雅との戦いも止められたならば間違いではなかった。が、心の何処かが否定し、同時に迷いを生む決断を囁く。
「私は戦いに向いていない」
普段ならば即答する決断力がありながら、迷う。その間にも時間は過ぎるが、幾ら時間を使えども答えが出ない。何故答えが出せないのか、それは彼女自身にも分かっていなかった。
「そういえば」
改善の兆しが見えない記憶と両者の関係が、また少し進展する。ルミナに先んじて伊佐凪竜一が口を開いた。
「知り合い、いないね」
ルミナと一緒に報道を見続けた彼が漏らした疑問にルミナはあぁ、と溜息に僅か苦悶を滲ませた。もしや痛ましい過去が、と察した伊佐凪竜一は慌てたが――
「今の立場、かな」
「立場?」
ルミナは回答を濁した。過去の事故で家族を失った件も勿論ある。家族を失い、あらぬ不信から知り合いも離れた。だが、そんな過去を教えたとて彼の記憶を呼び起こす手立てにはならず、何より過去を抉った罪悪感を植え付けるだけ。ならば、と彼女は別の真実だけを口にする。
「スサノヲになると過去や経歴一切が抹消されるんだよ。旗艦の主力で、弱みがあると困るから」
「人質、とか?」
「そんな感じ」
笑顔で答えるルミナに偽りはない。スサノヲは旗艦の要。人質を取られ、行動を制限されるなどあってはならない。よって、入隊時に経歴一切が抹消された上で専用IDが付与される。また、それ以外の情報も徹底して削除される。何れも真実で、だから伊佐凪竜一も素直に納得した。
「ん?じゃあ、誰が報道に情報漏らしてるの?」
「スサノヲの情報は厳重に管理されている……んだけど、確かに誰だ?」
となると、湧き上がるのは今現在報道を賑わせる情報の出処。
「えーと、昔の知り合い……は駄目だっけ」
「だね。仮に分かったとしても随分と顔を合わせていない。君も知ってる……いや、忘れているだろうが、顔なんて合わせ辛かったからね。だから誰も私だと認識出来ないと思うよ」
「なら……後は仕事仲間?」
「色々あって評価や功績は気にしてるから口外しない……と」
残存する映像は少なく、スサノヲという立場から個人情報も少ない。だというのに彼女に関する情報が尽きる気配がない。不信に思う伊佐凪竜一とは対照的に弾む会話に上機嫌のルミナ。が、そんな彼女の顔が一瞬で真顔に戻った。
ディスプレイがインタビューに答えるタガミの姿をクローズアップした。非常に上機嫌で、かつ饒舌で手慣れたマスコミ対応にルミナの端正な顔がみるみる怒りに歪む。
「アイツかァ」
隠し切れない怒りが口を衝いた。クズリュウ時、市民との折衝役を兼ねていたのだから会話術は心得ている。が、それを差し引いても十分に違和感を覚える程に手慣れた対応と調子に乗りやすそうな性格。情報の出処は間違いなくタガミだ。
「彼はもう大分絞られたから許してやってくれ」
背後から聞き慣れた女性の声。あ、と2人が振り向き、見た。視界に、無造作に束ねられた長い髪が揺れ動く。
「情報の扱いは厳重に注意してるんだが……バタバタしてて意志の統一がままならない状況ではね。今のところ致命的な情報の流出はない。タガミが漏らした情報も普段の人となりとか任務への姿勢とか他愛ない情報ばかりだし。無論、良い訳ではないが。ただ、問題はそんな他愛ない情報でも報道関係には垂涎らしくてね。絶対安静の瀕死という程度では止められなくて」
治療を担当するコノハナは酷くやつれており、眠そうな目をしきりに擦る。報道の過熱|(と口の軽いタガミ)に苦慮しているようだ。
「あぁ、と。本題は別にあるんだ、君達に話がある」
話がある。そんな提案とは裏腹に、彼女はどこか申し訳なさそうだった。対して心情を察して余りあると伊佐凪竜一が報道に背を向け、椅子に腰を下ろした。同じくルミナも嫌な顔一つせず提案を呑んだ。
ややあって、休憩スペースの入り口を潜り一組の男女が姿を現した。片や子供ほどの小さな背に顔に酷いクマを浮かべた女性。片やヨレヨレの白衣を着た、やはり顔に隠し切れない疲労を浮かべた男。誰も彼も休息さえ取る暇もないまま復興に忙殺されている。大丈夫か、と当たり前の労いさえ喉の奥に引っ込む程に三者の様子は酷かった。
「お初にお目にかかります。私は特殊兵装開発研究所兵器開発部主幹、兼第一研究室室長ヤマヒコ。こっちのえらく小っこいのが黒点観測部門主幹のニニギ。早速で恐縮なのですが、この後に行われる検査について、もし許可を頂けるならば我々の検査を追加でお引き受けいただけないかと思いまして参上した次第です」
男が先んじて自己紹介と経緯を語った。
「初めまして、検査も控えているので手短に説明しますね。私の方は至って簡単、お二方に持ち込んだ計測器を付けて欲しいだけです。コッチの清潔とは無縁のオッサンの方はルミナに協力をお願いする事になります。具体的には、現在特兵研で開発中の最新鋭の義肢、及び兵器の性能テストをお願いしたいそうです」
「調査……ですか?」
「え……あぁ、まぁいいですけど」
「私も構いませんが、急にどうして?」
調査と聞いた2人は、共に否定的ながらも最終的に了承した。意識を取り戻して以降、隙あらば検査と調査がウンザリする頻度で行われているのだから無理もない。が、余りに疲弊した様子に無理とは口が裂けても言えなかった。
「地球で起きた猛烈な発光現象を観測した結果、カグツチ計測器が故障した事はご存知かと思います。で、今後も同じ事が起きた場合に備え、力が発現する兆候を調べたいと思いまして」
「私の方は貴女に関係する話です、ルミナ。私が室長を務める第一研究室は主に対マガツヒを想定した兵器を開発しているのですが、貴女も知っての通りマガツヒとの戦いはここ数百年劣勢に立たされ、連合各惑星の最高戦力なしには退けられていません。タケミカヅチ計画はそんな現状を打開する切り札でしたが、結果は知る通り。現在正常に稼働しているのは防御・防衛能力特化のタケルのみです」
「それは知っていますが、もしかして……」
「貴女にテストして欲しいのは壱号機用の武装、及び体躯を改造した義肢です。無論、望むならば、ですが。どうでしょう?」
「壱号機が使用する前提の超高火力兵器を使えるのは私だけ、だと?」
「少し違います。より正確には貴女と伊佐凪竜一君にはソレしか使えないと言う方が正しい。破損した武器を調査したところ、少々の事では傷つかないプレートが焼き切れていました。つまり、お二方の力に全く耐えられない。体躯についても同じく、戦闘用に調整された義肢すら長時間の負荷に耐えられません。戦いを捨て、一般市民に戻る選択肢もある今の貴女を頼るのは我々としても非常に心苦しいのですが、タケルだけではどうしてもデータが不足しまして。市井に下るならば護衛用に、現状を受け入れるならば尚の事。どのような選択を選ぶにせよ、貴女の為に最善を尽くすのが我々特兵研の総意であり、依頼する理由です」
ヤマヒコの話にルミナは即答しない。もう何度目かの選択肢が突き付けられた。スサノヲを辞し、復元医療を受け入れ生身の肉体に戻るか、スサノヲとして今のまま戦い続けるか。
どうするべきか。彼女は必至で考えるが、しかし容易に出せない。生身に戻れば穏やかな、遠い過去に失った日々が取り戻せる。歪んだ道も正され、死別した両親と同じ兵器開発者としての道も開ける。
だが、ルミナの思考は様々な可能性、感情に濁る。その原因を――伊佐凪竜一と出会い、過ごした地球の日々を彼女は脳裏に描き出す。幾つもの選択肢を選び、結果として生き延びた。が、改めて振り返ればその全てが正しかったと言い切れない。迷いを生む最大の理由は伊佐凪竜一の血縁、大賀睦美の死。
――もっと早くに逃げていれば犠牲にならなかったのでは
――いや、そもそも巻き込むなど分かり切っていたから否定すべきだった
忘れたくとも出来ない老婆の最期が脳裏を掠める度に、己の決断を悔いる。結果的に生き延びて、清雅との戦いも止められたならば間違いではなかった。が、心の何処かが否定し、同時に迷いを生む決断を囁く。
「私は戦いに向いていない」
普段ならば即答する決断力がありながら、迷う。その間にも時間は過ぎるが、幾ら時間を使えども答えが出ない。何故答えが出せないのか、それは彼女自身にも分かっていなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
蒼穹の裏方
Flight_kj
SF
日本海軍のエンジンを中心とする航空技術開発のやり直し
未来の知識を有する主人公が、海軍機の開発のメッカ、空技廠でエンジンを中心として、武装や防弾にも口出しして航空機の開発をやり直す。性能の良いエンジンができれば、必然的に航空機も優れた機体となる。加えて、日本が遅れていた電子機器も知識を生かして開発を加速してゆく。それらを利用して如何に海軍は戦ってゆくのか?未来の知識を基にして、どのような戦いが可能になるのか?航空機に関連する開発を中心とした物語。カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる