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神魔戦役篇 エピローグ
185話 運命に翻弄され 絶望に塗り潰される
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第五居住区域――
時を遡り20XX/12/23、時刻は深夜。長い様で短い、悪夢のような戦いは終わりを告げた――筈だった。その場所を除いて。周囲を見渡せば夥しい数の人間が作る血痕、折り重なるように倒れる人の群れ。
「いたぞ!!」
低く、くぐもった男が声が折り重なる。血の上を非難に似た怒号が撫でた。声の向かう先には一人の少女。贔屓目に見ても可憐と呼べる容姿をした少女だった。
「我々と一緒に来てもらおう。危害を加えるつもりはない、君達の仲間の場所へ連れて行くだけだ」
「オイ、言い方を考えろ馬鹿!!済まない、君の知り合いである白川水希と言う女性も君を待って……」
「嘘だッ!!約束したの……必ず連絡を入れてくれるって、約束したのに……あぁ、もう……きっと」
必至で説得する声を、鼓膜を突き刺すヒステリーな声が消し飛ばした。が、声は直ぐに消え入りそうな程に掠れる。届かない。少女の表情が徐々に変わり始めた。絶望が消え、嫌悪感と怒りが剥き出しになる。
第五居住区画は地下街を思わせる様な構造が特徴的な区画。旗艦の維持には24時間常に監視、保守点検を行わねばならない。恒星が存在しない旗艦居住区域における人工的な昼と夜の内、夜間に働く労働者達の為にこの区画は作られた。その為に昼時間帯は区画全体が薄暗いが、夜ともなれば煌々と輝くネオンや街灯が薄暗い闇の中に騒乱とした人工の夜空を描き出す。
その区画の路地裏、人目につかない場所は少女が隠れるにはうってつけだった。が、当該区域には暴力的、あるいは短気など性格を理由に他区域から追われた者、元犯罪者など余り宜しくない人種が吹き溜まり、神の消失以後は更に危険な場所となり果てていた。
当然、可憐な少女には余りにもふさわしくない。少女は性別も年齢も体系も職業も全く異なる様々な者に取り囲まれている。屈強な肉体を持った退役兵らしき男、派手な装いの女、いかにもと言う出で立ちの研究者等々。
普通に考えたならば少女は被害者。が、実際は真逆。少女以外の全員がある一点で共通していた。全員、正気を失っている。まるで自我を喪失した様に濁った瞳は治安維持組織ヤタガラスを見ても尚、変化がない。操られている。
しかし、少女はそれ以上だった。人工の地面にペタンと腰を下ろし両膝を抱え込む少女の目は、眼前に立つヤタガラス達を睨み付ける両の目は怒りと憎しみを超え、明らかに常軌を逸していた。
「絶対に……絶対に……」
囁くような少女の声が、僅かずつ熱を帯びる。敵意、憤怒、憎悪、殺意。既に地球の言語に対応しているヤタガラス達は、少女の感情を知りながら、それでも怯まず説得を行う。
「俺達の言葉は分かるな?もう戦いは終わったんだ。これ以上傷つく必要はない、この戦いの非は我々にある事はよく理解している。君を責めるつもりは全くない。だから武器を収めて欲しい。頼む」
少女を説得する為に一歩前に出たヤタガラスの一人が穏やかな口調で説得を試みるが、やはり耳に入らない、入らなかった。目も見えれば耳も聞こえる筈なのに、彼女にはもう何も見えていないし聞こえてもいない。その心は黒く塗りつぶされてしまった。
一つの思いが自らの内を占め、それだけしか考えられなくなり、それ以外の全てに反応しなくなる。ただその為だけ、それが今の彼女を突き動かす。それは――
「やれッ!!」
少女は叫び、刀を振るった。鈍い青色の光沢を放つ刀身が美しい軌跡を描きながら夜の闇に弧を描く。まるで月のような軌跡が淡い燐光の様な光を残し、周囲を照らした。直後、彼女の周囲に居た全員がヤタガラス目掛け飛びかかった。まるで理性を無くした獣の如く飛びかかる人の群れに対し、ヤタガラスは必死で応戦する。
殺そうと思えば簡単に出来た。少女だけを狙撃し、殺すなど容易い。それでも、選ばなかった。ヤタガラスは操られた住民を無力化する。当然、犠牲者の誰も殺傷しない。それが、少女の時間稼ぎだと分かっていても、それでも曲げなかった。
理由は幾つもある。もう誰にも死んで欲しくないと願う為。地球は巻き込まれた側で、旗艦側に責があると知った為。地球での戦いの終局に見た黄金の輝きを、その輝きの中心に立つ英雄を見た為。しかし、願い届かず。
程なく住民達は一人残らず拘束された。が、少女は逃げおおせた。分かり切っていた結末を前にヤタガラスの一人は苦悶の表情を浮かべながら通信を開き、上司にその旨を伝える。
「申し訳ありません、取り逃がしました……かの少女の能力、ホムラの供給が途絶えたから長くは持たないと、体内に堆積した分と予備バッテリーが尽きるまでとの話らしいですが、その制限を差し引いても驚異的です。たった一振りで数十人以上を容易く暴徒へと変える力、地上で見た青白い化け物の方が余程マシですよ」
「そうか。犠牲者の様子は?」
「はい。少女の消失から程なく正気に戻り始める者が現れました。継続的にナノマシンを与える必要があり、効果時間も大したことないという情報は正しいようです。救いと言えば救いですが、しかし脳に重篤な損傷を負っているようでロクに会話が出来ません。急いで治療しないと後遺症の恐れが」
「既に声は掛けた。直ぐに救助部隊が合流する。併せて地球側にも更なる情報共有を依頼済みだ」
「ありがとうございます。それから、偶然正気に戻った住民から話を聞いた限りでは、見慣れない少女が一人うろついていたから可愛がってあげようとしたら操られる羽目になった、という事です。オイ、そいつ拘束しとけ!!それからあの少女が使ったナノマシンの痕跡もだ!!……失礼しました。あの少女、既に正気を失っており、非常に危険な状態です。見た目に騙されると被害が拡大します。地球側に協力要請してでも早急に捕えなければ、何をしでかすか分かりません」
「そうか。清雅との協力体制は現在協議中、数時間中には対応可能となる見込みだ」
「承知しました。引き続き調査を継続します」
一通りを伝えた男は通信を切ると、彼女が姿を消した路地裏を見た。人工的に作られた夜の闇は、本物と区別なく全てを覆い隠す。少女の足取りも闇の中に消えた。追うだけならば困難ではないが、少女の能力は危険極まりない。慎重に行動せねば、最悪同士討ちが始まり被害が拡大する。
ヤタガラスの男は眉間に手を当てた。険しい顔色に疑問と迷いが色濃く浮かぶ。
果たしてこの選択肢は正しかったのか――
もう少し残酷な選択を選んでいれば少女を取り逃がす事はなく、旗艦を危機に晒す事もなかった。一方、強硬的な姿勢で少女を捕まえれば、その心に強く深い傷をつけたであろうし、万が一逃がした際の影響は想像できない。
「正しいと、信じよう」
迷いを払うように男は呟くと、幾人かの仲間を引き連れ夜の闇へと足早に消えていった。
時を遡り20XX/12/23、時刻は深夜。長い様で短い、悪夢のような戦いは終わりを告げた――筈だった。その場所を除いて。周囲を見渡せば夥しい数の人間が作る血痕、折り重なるように倒れる人の群れ。
「いたぞ!!」
低く、くぐもった男が声が折り重なる。血の上を非難に似た怒号が撫でた。声の向かう先には一人の少女。贔屓目に見ても可憐と呼べる容姿をした少女だった。
「我々と一緒に来てもらおう。危害を加えるつもりはない、君達の仲間の場所へ連れて行くだけだ」
「オイ、言い方を考えろ馬鹿!!済まない、君の知り合いである白川水希と言う女性も君を待って……」
「嘘だッ!!約束したの……必ず連絡を入れてくれるって、約束したのに……あぁ、もう……きっと」
必至で説得する声を、鼓膜を突き刺すヒステリーな声が消し飛ばした。が、声は直ぐに消え入りそうな程に掠れる。届かない。少女の表情が徐々に変わり始めた。絶望が消え、嫌悪感と怒りが剥き出しになる。
第五居住区画は地下街を思わせる様な構造が特徴的な区画。旗艦の維持には24時間常に監視、保守点検を行わねばならない。恒星が存在しない旗艦居住区域における人工的な昼と夜の内、夜間に働く労働者達の為にこの区画は作られた。その為に昼時間帯は区画全体が薄暗いが、夜ともなれば煌々と輝くネオンや街灯が薄暗い闇の中に騒乱とした人工の夜空を描き出す。
その区画の路地裏、人目につかない場所は少女が隠れるにはうってつけだった。が、当該区域には暴力的、あるいは短気など性格を理由に他区域から追われた者、元犯罪者など余り宜しくない人種が吹き溜まり、神の消失以後は更に危険な場所となり果てていた。
当然、可憐な少女には余りにもふさわしくない。少女は性別も年齢も体系も職業も全く異なる様々な者に取り囲まれている。屈強な肉体を持った退役兵らしき男、派手な装いの女、いかにもと言う出で立ちの研究者等々。
普通に考えたならば少女は被害者。が、実際は真逆。少女以外の全員がある一点で共通していた。全員、正気を失っている。まるで自我を喪失した様に濁った瞳は治安維持組織ヤタガラスを見ても尚、変化がない。操られている。
しかし、少女はそれ以上だった。人工の地面にペタンと腰を下ろし両膝を抱え込む少女の目は、眼前に立つヤタガラス達を睨み付ける両の目は怒りと憎しみを超え、明らかに常軌を逸していた。
「絶対に……絶対に……」
囁くような少女の声が、僅かずつ熱を帯びる。敵意、憤怒、憎悪、殺意。既に地球の言語に対応しているヤタガラス達は、少女の感情を知りながら、それでも怯まず説得を行う。
「俺達の言葉は分かるな?もう戦いは終わったんだ。これ以上傷つく必要はない、この戦いの非は我々にある事はよく理解している。君を責めるつもりは全くない。だから武器を収めて欲しい。頼む」
少女を説得する為に一歩前に出たヤタガラスの一人が穏やかな口調で説得を試みるが、やはり耳に入らない、入らなかった。目も見えれば耳も聞こえる筈なのに、彼女にはもう何も見えていないし聞こえてもいない。その心は黒く塗りつぶされてしまった。
一つの思いが自らの内を占め、それだけしか考えられなくなり、それ以外の全てに反応しなくなる。ただその為だけ、それが今の彼女を突き動かす。それは――
「やれッ!!」
少女は叫び、刀を振るった。鈍い青色の光沢を放つ刀身が美しい軌跡を描きながら夜の闇に弧を描く。まるで月のような軌跡が淡い燐光の様な光を残し、周囲を照らした。直後、彼女の周囲に居た全員がヤタガラス目掛け飛びかかった。まるで理性を無くした獣の如く飛びかかる人の群れに対し、ヤタガラスは必死で応戦する。
殺そうと思えば簡単に出来た。少女だけを狙撃し、殺すなど容易い。それでも、選ばなかった。ヤタガラスは操られた住民を無力化する。当然、犠牲者の誰も殺傷しない。それが、少女の時間稼ぎだと分かっていても、それでも曲げなかった。
理由は幾つもある。もう誰にも死んで欲しくないと願う為。地球は巻き込まれた側で、旗艦側に責があると知った為。地球での戦いの終局に見た黄金の輝きを、その輝きの中心に立つ英雄を見た為。しかし、願い届かず。
程なく住民達は一人残らず拘束された。が、少女は逃げおおせた。分かり切っていた結末を前にヤタガラスの一人は苦悶の表情を浮かべながら通信を開き、上司にその旨を伝える。
「申し訳ありません、取り逃がしました……かの少女の能力、ホムラの供給が途絶えたから長くは持たないと、体内に堆積した分と予備バッテリーが尽きるまでとの話らしいですが、その制限を差し引いても驚異的です。たった一振りで数十人以上を容易く暴徒へと変える力、地上で見た青白い化け物の方が余程マシですよ」
「そうか。犠牲者の様子は?」
「はい。少女の消失から程なく正気に戻り始める者が現れました。継続的にナノマシンを与える必要があり、効果時間も大したことないという情報は正しいようです。救いと言えば救いですが、しかし脳に重篤な損傷を負っているようでロクに会話が出来ません。急いで治療しないと後遺症の恐れが」
「既に声は掛けた。直ぐに救助部隊が合流する。併せて地球側にも更なる情報共有を依頼済みだ」
「ありがとうございます。それから、偶然正気に戻った住民から話を聞いた限りでは、見慣れない少女が一人うろついていたから可愛がってあげようとしたら操られる羽目になった、という事です。オイ、そいつ拘束しとけ!!それからあの少女が使ったナノマシンの痕跡もだ!!……失礼しました。あの少女、既に正気を失っており、非常に危険な状態です。見た目に騙されると被害が拡大します。地球側に協力要請してでも早急に捕えなければ、何をしでかすか分かりません」
「そうか。清雅との協力体制は現在協議中、数時間中には対応可能となる見込みだ」
「承知しました。引き続き調査を継続します」
一通りを伝えた男は通信を切ると、彼女が姿を消した路地裏を見た。人工的に作られた夜の闇は、本物と区別なく全てを覆い隠す。少女の足取りも闇の中に消えた。追うだけならば困難ではないが、少女の能力は危険極まりない。慎重に行動せねば、最悪同士討ちが始まり被害が拡大する。
ヤタガラスの男は眉間に手を当てた。険しい顔色に疑問と迷いが色濃く浮かぶ。
果たしてこの選択肢は正しかったのか――
もう少し残酷な選択を選んでいれば少女を取り逃がす事はなく、旗艦を危機に晒す事もなかった。一方、強硬的な姿勢で少女を捕まえれば、その心に強く深い傷をつけたであろうし、万が一逃がした際の影響は想像できない。
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