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第11章 希望を手に 絶望を超える
119話 耳を塞ぎ 理解を拒否した果て
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「それでも!!全てはあの人の為、ただその為だけにッ!!」
叫ぶ白川水希。その一瞬だけ、一瞬だけは違った。白川水希が零した本音にクシナダやオオゲツを含めた若年層、とりわけ女性陣は内に秘めた本心に気付いた。理解した。最初はそうしなければならなかったから。だから、全ての感情を塗りつぶし、勝利の為に突き進んだ。だが、やがて目的がすり替わっていった。力、戦いそのもの、勝利、そして清雅源蔵へとすり替わり続けた。
「非合理的としか言いようがありません」
だが悲しいかな、人の意志を計算から除外するアマテラスオオカミは全く理解しない。白川水希の行動の意図が全くつかめない。また、地球も同じく。地球の神ツクヨミも、アベルも人の心に疎かった。だからこの状況を許した。
「この状況、地球に桁違いのカグツチが押し寄せる現状は誰も想定していません、ツクヨミすら、です。戦況は確実に我々に有利です。カグツチによりスサノヲ達と武器の性能は飛躍的に向上します。それに、例え勝ったとして太陽系圏内に続々と侵入しつつあるマガ……」
「カミサマ、ちょっと黙ってなよ!!」
クシナダが、ダラダラと無意味な説得を続けるアマテラスオオカミを怒号で制した。己が白川水希を理解できない、無意味な説得をしていると悟った神は、本来ならば叱責するべき態度のクシナダに何も言わず、口を閉ざした。
「アンタもさぁ、だからってなーんで死ぬんだよ?死んで男の心に残りたいとか?そンなモン愛情じゃないっつーの、ただ自分の気持ち勝手に押し付けてるだけでしょ。私ね、そういう不幸に酔ってる奴大っ嫌いなーんだよ、だから絶対捕まえる!!」
「フフッ、そうそう。所詮、理解できない、いやしようとすらしないのだから黙っていた方が良いですよ。因みに、貴方以外にも彼女の行動理由に気付いている人、何人もいますよ。スサノヲのあの娘は否定したけど、でもあれも愛情の形。少し……な……羨ましいですね」
クシナダの言葉にオオゲツさえも同調した。そして、やはりアマテラスオオカミは何らの反論もしなかった。彼女達の棘のある言葉に反論しない、出来ない。意志を、心を持つ者ならば白川水希の意図は理解出来る。
命を賭けた、いや捨てる事すら躊躇わない、見返りすら求めない献身。多くの人が愛情と呼ぶ感情のままに彼女は動く。例え、それが歪んでいるとしても、報われないとしてもだ。
艦橋での戦闘は激しさを増し続ける。白川水希は激痛に耐えながらも龍を操り、クシナダを追い詰める。彼女が操るマジンの性能は彼女自身の能力と相まって極めて高く、並レベルの兵士ならば既に跡形も残っていない。
事実、艦橋に来るまでに幾人ものクズリュウやヤタガラス達を容易く薙ぎ倒して来た。が、今回ばかりは相対した相手と状況が悪かった。クシナダの機動性は尋常ではない程に高く、更に高濃度のカグツチが後押しする。それはもう、視認はおろか映像ですら捉える事が出来ない位に。
「韋駄天ッ!!」
クシナダが叫びながら両足に力を籠める。周囲のカグツチが彼女に集まり、彼女の膝から下に白い筋が規則的に生まれ、一際強く輝いた。
刹那――彼女の姿が全員の視界から完全に消え失せた。唯一、彼女が出鱈目に動く軌跡がカグツチの残光と衝撃として艦橋中に残る。
クシナダが叫んだ単語、韋駄天は言霊の一種。旗艦で発展した戦技と呼ばれる技術の一つ。白川水希は知識として知っていても、単語の意味までは分からない。ただ、それでも目の前の光景が言葉の意味を正しく伝える。恐らく身体能力を限界以上に引き上げ、出鱈目な高機動を実現させていると。
両足に強化用のナノマシンを注入したクシナダは艦橋の端から端、相当の広さがある筈の空間を瞬きする間に移動する桁違いの機動力で持って龍の攻撃を容易く回避する。が、ソレだけに止まらず一足飛びでミズキの元へと強襲すると右手の小太刀で白川水希を攻撃しつつ、左手の銃を背後の龍目掛け乱射した。
しかし、その程度で龍は怯まない。時間稼ぎすらさせない。龍は頭部を細く尖らせると尾へと変化し、尾が肥大化し二つに割れ、巨大な顎を形成する。ほんの僅かな時間に龍その姿を変質、さながらモーフィングのような挙動で即座に反転、クシナダへ再突進する。
が、強襲は空を切る。視認不可能な速さで龍の攻撃範囲から離脱するクシナダ。一瞬前まで感情上層の床に立っていた彼女は次の瞬間には天井に貼りついており、更に力を籠め、天井を蹴り飛ばし、再び白川水希目掛け突進する。対する龍は再度自動で迎撃をするが、出鱈目な速度に追いつけない。
「遅いっての!!」
物理法則を無視した高速移動で翻弄するクシナダ。空中を蹴り、即座に向きを変え側面の壁に跳ね飛び、次は地面、天井、壁、床、空中と間髪入れず、あらゆる場所を蹴り飛ばしながら軌道を変える。
バチッ
軽い破裂音。クシナダの小太刀が白川水希の持つ防壁とかち合う。周辺の高密度のカグツチを吸収し激しく光り輝く刃。が、貫けず。周囲に舞う大量のカグツチにクシナダの才覚。が、出力不足の小型武器では限界があった。刃と防壁の接触面から火花に似た白い粒子が弾け飛びながら、バチバチと嫌な音を立て続ける。
「諦めなさいよ!!」
「クッ!?」
スサノヲの強さを身をもって知った白川水希から余裕が完全に消失した。データなど頼りにならない。ほんの僅か、瞬きする一瞬の間も気を緩めるなど出来ない。油断すれば、少女はその隙に首を撥ね飛ばす。見た目が少女なだけで、その戦闘力は桁外れている。均衡が完全に崩れた。
しかし、それでも諦めない。龍は再度クシナダを噛み砕かんと彼女の死角となる後方から襲い掛かる。直後、防壁が小太刀の白い刃に切り裂かれ消失した。クシナダは勢いのまま白川水希の右腕を切り裂き、勢いのまま反転、龍目掛け引き金を引いた。弾丸は周囲のカグツチを巻き込みながら輝きを増し、龍を貫きながら後方の壁に弾丸よりも遥かに大きな穴を穿つ。
力なく膝をつく白川水希。白く輝く弾丸に撃ち抜かれた龍もまた、姿を維持出来ず徐々に崩壊し始めた。僅かに青い光が残り、やがて霧散する。後に残ったのは清雅が「弾」と名付けた、ホムラの触媒となる人間と、それを納める生命維持装置付の棺。その対象は主に親和性が高い清雅一族の内、旗艦との戦いに反対、あろう事か内通しようとした裏切り者達。
白川水希の右腕は切断には至らなかったが大きく割け、夥しい量の血を流し続ける。対してクシナダは無傷。しかも、棺を撃ち抜き即座に無力化した。仮に再び龍を生成したところで同じ結果は明白だが、この時点で勝負は完全に決した。
白川水希は傷口を押さえたまま、その場から動かない。が、肩で息を切らしながら、それでもクシナダを睨みつける。彼女は、未だ諦めていない。
叫ぶ白川水希。その一瞬だけ、一瞬だけは違った。白川水希が零した本音にクシナダやオオゲツを含めた若年層、とりわけ女性陣は内に秘めた本心に気付いた。理解した。最初はそうしなければならなかったから。だから、全ての感情を塗りつぶし、勝利の為に突き進んだ。だが、やがて目的がすり替わっていった。力、戦いそのもの、勝利、そして清雅源蔵へとすり替わり続けた。
「非合理的としか言いようがありません」
だが悲しいかな、人の意志を計算から除外するアマテラスオオカミは全く理解しない。白川水希の行動の意図が全くつかめない。また、地球も同じく。地球の神ツクヨミも、アベルも人の心に疎かった。だからこの状況を許した。
「この状況、地球に桁違いのカグツチが押し寄せる現状は誰も想定していません、ツクヨミすら、です。戦況は確実に我々に有利です。カグツチによりスサノヲ達と武器の性能は飛躍的に向上します。それに、例え勝ったとして太陽系圏内に続々と侵入しつつあるマガ……」
「カミサマ、ちょっと黙ってなよ!!」
クシナダが、ダラダラと無意味な説得を続けるアマテラスオオカミを怒号で制した。己が白川水希を理解できない、無意味な説得をしていると悟った神は、本来ならば叱責するべき態度のクシナダに何も言わず、口を閉ざした。
「アンタもさぁ、だからってなーんで死ぬんだよ?死んで男の心に残りたいとか?そンなモン愛情じゃないっつーの、ただ自分の気持ち勝手に押し付けてるだけでしょ。私ね、そういう不幸に酔ってる奴大っ嫌いなーんだよ、だから絶対捕まえる!!」
「フフッ、そうそう。所詮、理解できない、いやしようとすらしないのだから黙っていた方が良いですよ。因みに、貴方以外にも彼女の行動理由に気付いている人、何人もいますよ。スサノヲのあの娘は否定したけど、でもあれも愛情の形。少し……な……羨ましいですね」
クシナダの言葉にオオゲツさえも同調した。そして、やはりアマテラスオオカミは何らの反論もしなかった。彼女達の棘のある言葉に反論しない、出来ない。意志を、心を持つ者ならば白川水希の意図は理解出来る。
命を賭けた、いや捨てる事すら躊躇わない、見返りすら求めない献身。多くの人が愛情と呼ぶ感情のままに彼女は動く。例え、それが歪んでいるとしても、報われないとしてもだ。
艦橋での戦闘は激しさを増し続ける。白川水希は激痛に耐えながらも龍を操り、クシナダを追い詰める。彼女が操るマジンの性能は彼女自身の能力と相まって極めて高く、並レベルの兵士ならば既に跡形も残っていない。
事実、艦橋に来るまでに幾人ものクズリュウやヤタガラス達を容易く薙ぎ倒して来た。が、今回ばかりは相対した相手と状況が悪かった。クシナダの機動性は尋常ではない程に高く、更に高濃度のカグツチが後押しする。それはもう、視認はおろか映像ですら捉える事が出来ない位に。
「韋駄天ッ!!」
クシナダが叫びながら両足に力を籠める。周囲のカグツチが彼女に集まり、彼女の膝から下に白い筋が規則的に生まれ、一際強く輝いた。
刹那――彼女の姿が全員の視界から完全に消え失せた。唯一、彼女が出鱈目に動く軌跡がカグツチの残光と衝撃として艦橋中に残る。
クシナダが叫んだ単語、韋駄天は言霊の一種。旗艦で発展した戦技と呼ばれる技術の一つ。白川水希は知識として知っていても、単語の意味までは分からない。ただ、それでも目の前の光景が言葉の意味を正しく伝える。恐らく身体能力を限界以上に引き上げ、出鱈目な高機動を実現させていると。
両足に強化用のナノマシンを注入したクシナダは艦橋の端から端、相当の広さがある筈の空間を瞬きする間に移動する桁違いの機動力で持って龍の攻撃を容易く回避する。が、ソレだけに止まらず一足飛びでミズキの元へと強襲すると右手の小太刀で白川水希を攻撃しつつ、左手の銃を背後の龍目掛け乱射した。
しかし、その程度で龍は怯まない。時間稼ぎすらさせない。龍は頭部を細く尖らせると尾へと変化し、尾が肥大化し二つに割れ、巨大な顎を形成する。ほんの僅かな時間に龍その姿を変質、さながらモーフィングのような挙動で即座に反転、クシナダへ再突進する。
が、強襲は空を切る。視認不可能な速さで龍の攻撃範囲から離脱するクシナダ。一瞬前まで感情上層の床に立っていた彼女は次の瞬間には天井に貼りついており、更に力を籠め、天井を蹴り飛ばし、再び白川水希目掛け突進する。対する龍は再度自動で迎撃をするが、出鱈目な速度に追いつけない。
「遅いっての!!」
物理法則を無視した高速移動で翻弄するクシナダ。空中を蹴り、即座に向きを変え側面の壁に跳ね飛び、次は地面、天井、壁、床、空中と間髪入れず、あらゆる場所を蹴り飛ばしながら軌道を変える。
バチッ
軽い破裂音。クシナダの小太刀が白川水希の持つ防壁とかち合う。周辺の高密度のカグツチを吸収し激しく光り輝く刃。が、貫けず。周囲に舞う大量のカグツチにクシナダの才覚。が、出力不足の小型武器では限界があった。刃と防壁の接触面から火花に似た白い粒子が弾け飛びながら、バチバチと嫌な音を立て続ける。
「諦めなさいよ!!」
「クッ!?」
スサノヲの強さを身をもって知った白川水希から余裕が完全に消失した。データなど頼りにならない。ほんの僅か、瞬きする一瞬の間も気を緩めるなど出来ない。油断すれば、少女はその隙に首を撥ね飛ばす。見た目が少女なだけで、その戦闘力は桁外れている。均衡が完全に崩れた。
しかし、それでも諦めない。龍は再度クシナダを噛み砕かんと彼女の死角となる後方から襲い掛かる。直後、防壁が小太刀の白い刃に切り裂かれ消失した。クシナダは勢いのまま白川水希の右腕を切り裂き、勢いのまま反転、龍目掛け引き金を引いた。弾丸は周囲のカグツチを巻き込みながら輝きを増し、龍を貫きながら後方の壁に弾丸よりも遥かに大きな穴を穿つ。
力なく膝をつく白川水希。白く輝く弾丸に撃ち抜かれた龍もまた、姿を維持出来ず徐々に崩壊し始めた。僅かに青い光が残り、やがて霧散する。後に残ったのは清雅が「弾」と名付けた、ホムラの触媒となる人間と、それを納める生命維持装置付の棺。その対象は主に親和性が高い清雅一族の内、旗艦との戦いに反対、あろう事か内通しようとした裏切り者達。
白川水希の右腕は切断には至らなかったが大きく割け、夥しい量の血を流し続ける。対してクシナダは無傷。しかも、棺を撃ち抜き即座に無力化した。仮に再び龍を生成したところで同じ結果は明白だが、この時点で勝負は完全に決した。
白川水希は傷口を押さえたまま、その場から動かない。が、肩で息を切らしながら、それでもクシナダを睨みつける。彼女は、未だ諦めていない。
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