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第11章 希望を手に 絶望を超える
125話 最終決戦 清雅市 其の1
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20XX/12/22 1055
淡く白い輝きを放つ粒子が伊佐凪竜一の周囲に渦を巻き、ボロボロの身体に吸い込まれ、消え行く。その度に身体に熱が宿り、血管が脈打つ。伊佐凪竜一の身体は清雅源蔵の一撃で既にボロボロとなっているのに、怪我など気にも留めていない。
一方、身体への違和感から拳をしきりに握ったり開いたりしている。感覚の正体は未知の力によるもの。軽度の痺れという形で発生する、制御不足に起因する身体の損傷。
有り得ない。クズリュウ側生存者の呟きが波のように広がる。地球人にカグツチを扱う能力は絶無。よって、戦闘能力が低いとの評価が下された。事前の調査結果を誰も疑うなどしなかった。が、何をどうしてか彼等の視線の先に立つ地球人は今の今まで知覚さえしなかった粒子を認識し、桁違いの量を引き寄せ、取り込み、力へと変換している。
「あの男を止める、そうしなければ戦いは終わらない」
不意に掛けられた声に、声の主を見る伊佐凪竜一。光の渦の中に立つルミナが見えた。出会った当初とは見違える位にボロボロなのに、見違える位に柔らかい態度で話しかける様子に、心を縛り付けていた何かが消えのだと彼は察した。
ほんの僅か、掠り傷と埃に塗れた顔が互いを見つめ合った。たったそれだけで光の渦は更に激しく輝く。光の中にルミナがほほ笑んだ。自然と、彼も釣られて笑った。
「任せろ」
「任せて」
互いの決意が重なる。たった一言。だが、それで十分。通じずとも、伝わる。互いの意志と役目を理解する確信が、確かに2人の間に存在する。
ルミナに先んじ行動を開始した伊佐凪竜一は目を閉じ、意識を集中させる。彼の意志に応え、桁違いのカグツチが地球に押し寄せ、引き寄せられる。眩い粒子を目撃した大勢が銀河のように渦を巻く粒子と、まるで歓喜する様に輝く光の渦に目を奪われた。
何らの情報を持たない地球人と、旗艦アマテラスの大多数を占めるの市民は圧倒的な光景に魅了された。が、対照的に未知の粒子に関する情報を正しく持つ神とスサノヲ達を含めたごく一部は余りの衝撃に思考を放棄する。
過去の歴史において、一個人がこれ程までに超広大な範囲のカグツチを独力で掻き集めたという記録など存在しない。挙句にそれを行っているのが戦力評価を最低レベルと評した地球人となれば尚更。
アマテラスオオカミは必死で未知の事態を解析しようと試みた。神としてプログラムされた使命か、それともただの興味か。
時は艦橋での戦いにクシナダが勝利した直後。僅かな猶予を損傷の修復よりも出鱈目な現象の解明に割いた神だったが、程なく有り得ないと呟き、調査を断念した。理解した。本体が封印状態とは言え、極めて高い演算能力を持たされた神でさえこの事象を解明するのは不可能と匙を投げた。
正真正銘の奇跡。が、認めない者がいる。眩い輝きを斬り裂く獰猛で不気味な青い輝き。何かが伊佐凪竜一の元へと飛来する。清雅源蔵が駆るマジンが変異した巨竜が放つ光弾と、スサノヲが気付いた頃にはもう手遅れだった。
巨大な竜の群れによる不意打ちに、も驚く暇さえなかった。無数の光弾が群成し、流星の如く倒壊した建物に向かう。が、一撃でビルを破壊する程の威力が数発重ねられた光弾は直撃寸前で一つ残らず消滅した。
驚愕。ルミナが軽く手で薙ぎ払った。直後、生まれる一筋の巨大な剣閃が光弾諸共に複数の竜を薙ぎ倒した。伊佐凪竜一が軽く手をかざした。手の先に不可思議な紋様の刻まれた魔法陣が出現し、触れた光弾を分解消滅させた。
通常のマジンとは違う、極めて高い精度でマジンの制御を可能とするツクヨミ製の高性能端末に、地球上で最もホムラへの適性が高い清雅源蔵が生み出した無数の光弾が一発残らず消滅した。
「な、バ、バカなッ!!」
清雅源蔵は何が起こったか理解できない。ルミナも伊佐凪竜一も瀕死の重傷を負い、勝つ事も抵抗すら出来ない程に疲弊し、傷ついていた。勝利は確実。その確実を、所詮は夢想の産物と現実が嘲笑う。
「なんと」
「オイオイオイ、ありゃ魔導か!?」
スクナ、タガミ達も混乱する。目撃した異常な力は魔導|(あるいは魔法、魔術)そのもの。連合の一部惑星が発展させた独自戦闘技術。但し行使には生まれが重要で、旗艦生まれには使用不可能。加えて、銃器等に魔導を解析した紋様を組み込んだ事で疑似的な再現に成功した為、スサノヲには採用されていない。スサノヲ達の遠距離攻撃手段に銃撃が採用された理由でもある。
当然、ルミナも知っている。が、動じず。消滅した竜が霧散する光景にも、人工の皮膚が剥がれ落ち、内部構造が垣間見える自分の手を眺める眼差しに動揺はない。迷いも同じく。彼女は背後の伊佐凪竜一を見る。大丈夫。彼の眼差しに背を押された彼女は微笑み――
「じゃあ、また」
再会の約束と共に、名残惜しそうな表情を背に視界から消え去った。カグツチを利用した高機動の軌跡がさながら空に残る足跡の様に青空を彩る。伊佐凪竜一もその光を無言で見送った。
互いに言葉は不要。離れていても、言葉を交わさずとも、両者の間には確かに目に見えぬ繋がりがあり、その繋がりが互いを支える。アベルは歓喜する。これが理解、人が失った力。これこそが希望、そしてこの先に必要な希望。
天与の才覚か、既に力を十全に使いこなすルミナは空を蹴り、猛スピードで地上へ降りると仲間が捨てた武器を拾い上げ、地を蹴り上げ、清雅源蔵へと一直線に飛び掛かった。尋常ではない速度は無数のカメラも、歴戦のスサノヲも、出鱈目な演算能力を持つ神でさえも見切れず、追い付けない。ただ一人を除き――
清雅源蔵に迷いはない。より高高度へ飛翔し、ルミナの頭上を抑えた。清雅源蔵の位置は伊佐凪竜一が立つビルの屋上よりも遥かに高い、少なくとも50メートル以上は高い位置を取る。このままの速度なら十二分に――が、甘かった。ルミナは地上から一足飛びで昇り詰め、更に空を蹴り急加速を行い、清雅源蔵に追いついた。
右腕が僅かに輝く。桁違いのカグツチを腕を通し、刀身へと流し込む。刀身が白光し、ボロボロに砕け落ち、長大な非実体型の刃が形成された。この間、僅か1、2秒の出来事。彼女は生み出した白く揺らめく光刃をそのまま力任せに清雅源蔵目掛け振り下ろす。
清雅源蔵は想定以上に驚きながらも巧みに竜を操り、即座に距離を離す。ビルの陰に隠れつつ、更にその上空から竜を襲撃させる。
ズゥン
鈍い音を伴い、ビルが崩れ落ちた。が、いない。大ぶりの斬撃の隙を狙った攻撃は空しく空を切った。もう、その場には誰もいない。ルミナは視認不可能な速度で正面に立つビルの壁に退避、蹴り飛ばしながら竜へと跳躍する。蹴り込んだビルの壁面がひび割れ、無数の瓦礫へと変わりながら崩落する。時を同じくして、竜は真っ二つに斬り裂かれ、消滅した。
呆然自失。視認すら不可能な速度での回避からの反撃に、誰一人として反応することが出来なかった。まるで紙切れの如く竜を切り裂いたルミナを地上で戦うスサノヲ達はただ茫然と見つめるしかない。
「アレは、俺達の知るルミナか?」
「何が、起こっている?」
答えを求め、誰もが疑問を口にした。だが、答えなど出ない。誰もが疑問を抱えながら空を見上げた。青天の空に舞い散る青い粒子の中に佇む、銀色の髪と白く輝く刃を持つ女、人を超えたかつての仲間を、絶望を超える希望を。
視界の端に数多の視線を一身に集めるルミナを次の攻撃が襲う。ビルの反対側が青く輝く。直後、ビルを貫通する無数の青い光弾。間断ない連撃。
ルミナは左手に持った銃を構え、引き金を引いた。おおよそ小型の銃とは思えない大きな音と衝撃を伴いながら、もはや弾丸とは呼べない程に巨大な白い弾丸が撃ち出された。弾丸は進路上のカグツチを巻き込みながら肥大化、光弾諸共にビルを破壊しながら、その奥を飛翔する巨竜を掠め、遥か遠くに消え去った。
清雅源蔵の目に一層の苛立ちと怒りが滲む。が、直ぐに平静を取り戻す。視界にルミナの弱点が見えた。膨大なカグツチを流し込んだ影響か、銃がひび割れ、引き金を引く細い指から零れ落ちた。リミッターすら焼き切る規格外の力に武器が耐え切れない。
「何だよアレ?どれもこれもスペック以上じゃねぇか。ン……アレ、ジジイ何処よ?」
タガミも驚き、力の正体を隣に問いかけた。が、相手の姿が見えない。歴戦の戦士は既に己の役目を見つけ、その為に動いていた。
淡く白い輝きを放つ粒子が伊佐凪竜一の周囲に渦を巻き、ボロボロの身体に吸い込まれ、消え行く。その度に身体に熱が宿り、血管が脈打つ。伊佐凪竜一の身体は清雅源蔵の一撃で既にボロボロとなっているのに、怪我など気にも留めていない。
一方、身体への違和感から拳をしきりに握ったり開いたりしている。感覚の正体は未知の力によるもの。軽度の痺れという形で発生する、制御不足に起因する身体の損傷。
有り得ない。クズリュウ側生存者の呟きが波のように広がる。地球人にカグツチを扱う能力は絶無。よって、戦闘能力が低いとの評価が下された。事前の調査結果を誰も疑うなどしなかった。が、何をどうしてか彼等の視線の先に立つ地球人は今の今まで知覚さえしなかった粒子を認識し、桁違いの量を引き寄せ、取り込み、力へと変換している。
「あの男を止める、そうしなければ戦いは終わらない」
不意に掛けられた声に、声の主を見る伊佐凪竜一。光の渦の中に立つルミナが見えた。出会った当初とは見違える位にボロボロなのに、見違える位に柔らかい態度で話しかける様子に、心を縛り付けていた何かが消えのだと彼は察した。
ほんの僅か、掠り傷と埃に塗れた顔が互いを見つめ合った。たったそれだけで光の渦は更に激しく輝く。光の中にルミナがほほ笑んだ。自然と、彼も釣られて笑った。
「任せろ」
「任せて」
互いの決意が重なる。たった一言。だが、それで十分。通じずとも、伝わる。互いの意志と役目を理解する確信が、確かに2人の間に存在する。
ルミナに先んじ行動を開始した伊佐凪竜一は目を閉じ、意識を集中させる。彼の意志に応え、桁違いのカグツチが地球に押し寄せ、引き寄せられる。眩い粒子を目撃した大勢が銀河のように渦を巻く粒子と、まるで歓喜する様に輝く光の渦に目を奪われた。
何らの情報を持たない地球人と、旗艦アマテラスの大多数を占めるの市民は圧倒的な光景に魅了された。が、対照的に未知の粒子に関する情報を正しく持つ神とスサノヲ達を含めたごく一部は余りの衝撃に思考を放棄する。
過去の歴史において、一個人がこれ程までに超広大な範囲のカグツチを独力で掻き集めたという記録など存在しない。挙句にそれを行っているのが戦力評価を最低レベルと評した地球人となれば尚更。
アマテラスオオカミは必死で未知の事態を解析しようと試みた。神としてプログラムされた使命か、それともただの興味か。
時は艦橋での戦いにクシナダが勝利した直後。僅かな猶予を損傷の修復よりも出鱈目な現象の解明に割いた神だったが、程なく有り得ないと呟き、調査を断念した。理解した。本体が封印状態とは言え、極めて高い演算能力を持たされた神でさえこの事象を解明するのは不可能と匙を投げた。
正真正銘の奇跡。が、認めない者がいる。眩い輝きを斬り裂く獰猛で不気味な青い輝き。何かが伊佐凪竜一の元へと飛来する。清雅源蔵が駆るマジンが変異した巨竜が放つ光弾と、スサノヲが気付いた頃にはもう手遅れだった。
巨大な竜の群れによる不意打ちに、も驚く暇さえなかった。無数の光弾が群成し、流星の如く倒壊した建物に向かう。が、一撃でビルを破壊する程の威力が数発重ねられた光弾は直撃寸前で一つ残らず消滅した。
驚愕。ルミナが軽く手で薙ぎ払った。直後、生まれる一筋の巨大な剣閃が光弾諸共に複数の竜を薙ぎ倒した。伊佐凪竜一が軽く手をかざした。手の先に不可思議な紋様の刻まれた魔法陣が出現し、触れた光弾を分解消滅させた。
通常のマジンとは違う、極めて高い精度でマジンの制御を可能とするツクヨミ製の高性能端末に、地球上で最もホムラへの適性が高い清雅源蔵が生み出した無数の光弾が一発残らず消滅した。
「な、バ、バカなッ!!」
清雅源蔵は何が起こったか理解できない。ルミナも伊佐凪竜一も瀕死の重傷を負い、勝つ事も抵抗すら出来ない程に疲弊し、傷ついていた。勝利は確実。その確実を、所詮は夢想の産物と現実が嘲笑う。
「なんと」
「オイオイオイ、ありゃ魔導か!?」
スクナ、タガミ達も混乱する。目撃した異常な力は魔導|(あるいは魔法、魔術)そのもの。連合の一部惑星が発展させた独自戦闘技術。但し行使には生まれが重要で、旗艦生まれには使用不可能。加えて、銃器等に魔導を解析した紋様を組み込んだ事で疑似的な再現に成功した為、スサノヲには採用されていない。スサノヲ達の遠距離攻撃手段に銃撃が採用された理由でもある。
当然、ルミナも知っている。が、動じず。消滅した竜が霧散する光景にも、人工の皮膚が剥がれ落ち、内部構造が垣間見える自分の手を眺める眼差しに動揺はない。迷いも同じく。彼女は背後の伊佐凪竜一を見る。大丈夫。彼の眼差しに背を押された彼女は微笑み――
「じゃあ、また」
再会の約束と共に、名残惜しそうな表情を背に視界から消え去った。カグツチを利用した高機動の軌跡がさながら空に残る足跡の様に青空を彩る。伊佐凪竜一もその光を無言で見送った。
互いに言葉は不要。離れていても、言葉を交わさずとも、両者の間には確かに目に見えぬ繋がりがあり、その繋がりが互いを支える。アベルは歓喜する。これが理解、人が失った力。これこそが希望、そしてこの先に必要な希望。
天与の才覚か、既に力を十全に使いこなすルミナは空を蹴り、猛スピードで地上へ降りると仲間が捨てた武器を拾い上げ、地を蹴り上げ、清雅源蔵へと一直線に飛び掛かった。尋常ではない速度は無数のカメラも、歴戦のスサノヲも、出鱈目な演算能力を持つ神でさえも見切れず、追い付けない。ただ一人を除き――
清雅源蔵に迷いはない。より高高度へ飛翔し、ルミナの頭上を抑えた。清雅源蔵の位置は伊佐凪竜一が立つビルの屋上よりも遥かに高い、少なくとも50メートル以上は高い位置を取る。このままの速度なら十二分に――が、甘かった。ルミナは地上から一足飛びで昇り詰め、更に空を蹴り急加速を行い、清雅源蔵に追いついた。
右腕が僅かに輝く。桁違いのカグツチを腕を通し、刀身へと流し込む。刀身が白光し、ボロボロに砕け落ち、長大な非実体型の刃が形成された。この間、僅か1、2秒の出来事。彼女は生み出した白く揺らめく光刃をそのまま力任せに清雅源蔵目掛け振り下ろす。
清雅源蔵は想定以上に驚きながらも巧みに竜を操り、即座に距離を離す。ビルの陰に隠れつつ、更にその上空から竜を襲撃させる。
ズゥン
鈍い音を伴い、ビルが崩れ落ちた。が、いない。大ぶりの斬撃の隙を狙った攻撃は空しく空を切った。もう、その場には誰もいない。ルミナは視認不可能な速度で正面に立つビルの壁に退避、蹴り飛ばしながら竜へと跳躍する。蹴り込んだビルの壁面がひび割れ、無数の瓦礫へと変わりながら崩落する。時を同じくして、竜は真っ二つに斬り裂かれ、消滅した。
呆然自失。視認すら不可能な速度での回避からの反撃に、誰一人として反応することが出来なかった。まるで紙切れの如く竜を切り裂いたルミナを地上で戦うスサノヲ達はただ茫然と見つめるしかない。
「アレは、俺達の知るルミナか?」
「何が、起こっている?」
答えを求め、誰もが疑問を口にした。だが、答えなど出ない。誰もが疑問を抱えながら空を見上げた。青天の空に舞い散る青い粒子の中に佇む、銀色の髪と白く輝く刃を持つ女、人を超えたかつての仲間を、絶望を超える希望を。
視界の端に数多の視線を一身に集めるルミナを次の攻撃が襲う。ビルの反対側が青く輝く。直後、ビルを貫通する無数の青い光弾。間断ない連撃。
ルミナは左手に持った銃を構え、引き金を引いた。おおよそ小型の銃とは思えない大きな音と衝撃を伴いながら、もはや弾丸とは呼べない程に巨大な白い弾丸が撃ち出された。弾丸は進路上のカグツチを巻き込みながら肥大化、光弾諸共にビルを破壊しながら、その奥を飛翔する巨竜を掠め、遥か遠くに消え去った。
清雅源蔵の目に一層の苛立ちと怒りが滲む。が、直ぐに平静を取り戻す。視界にルミナの弱点が見えた。膨大なカグツチを流し込んだ影響か、銃がひび割れ、引き金を引く細い指から零れ落ちた。リミッターすら焼き切る規格外の力に武器が耐え切れない。
「何だよアレ?どれもこれもスペック以上じゃねぇか。ン……アレ、ジジイ何処よ?」
タガミも驚き、力の正体を隣に問いかけた。が、相手の姿が見えない。歴戦の戦士は既に己の役目を見つけ、その為に動いていた。
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