G.o.D 完結篇 ～ノロイの星に カミは集う～

第2章 日常の終わり 大乱の始まり

用語辞典

　"Z"Salvatorザルヴァートル（財団）：元は惑星AZELアゼルから勃興した天才的な頭脳を持つ一族の血縁だけを指す呼び名だったが、現在は一族が引き入れた有能な人材とザルヴァートルの血縁を一纏めにしてそう呼称する。時に有能な人間を一族に引き入れながら勢力を拡大させたザルヴァートルは、今現在においては連合全体の経済の1割を占めるに至っている。その一族が成した財や人脈、特許などを管理するのが同財団。

　現財団総帥はアクィラ＝ザルヴァートル。夫でもあり前総帥でもあったアルマデル＝ザルヴァートル亡き後、継承戦を経て総帥の座に就いた。歴代の総帥は連合の頂点たる二柱の神、アマテラスオオカミと"姫"に次ぐ最重要人物と認識されており、もし二柱の神が居なければ連合を牛耳ったであろうと噂される程に絶大な影響力を持っている。


　セラフ：財団が総力を結集して作り上げた人造天使。ミカエルをリーダーに、近距離戦闘型のウリエル、遠距離戦闘と電子戦を担当するガブリエル、防御を担当するラファエルの4機による連携を突き崩すのは極めて困難。

　　財団の方針である専守防衛を忠実に実行する故に基本的にその戦闘能力を誇示することは無いが、それでも連合最強の一角として数えられる程度に凄まじい性能を有している。タケミカヅチ計画以前より意志に目覚めているのではないかと噂されているが、真相は定かではない。
　

　久那麗華：神魔戦役の折に旗艦アマテラスに潜入した地球人の1人。終戦後、清雅社員達が停戦を受け入れ武装解除を決断する中で彼女一人だけがソレを認めなかった。説得に訪れたヤタガラスに対し自らの力で支配した市民をけしかける事で逃げおおせた少女は、勝手知らぬはずの超広大な旗艦内を現在も逃げ回っている。


　ヤハタ＝SIN3-2178349165：3000年前より続く古参の財閥の1つ、震シン一族の嫡男。年若いが行動力にあふれ、また品行方正であり口も頭も回る。整った容貌と合わせた旗艦内における支持率は絶大であるが、その支持基盤の大半が若年層に偏っている。野心溢れる男は何かを苛烈なまでに欲しているようで、その為にルミナの元を尋ねる。