とある村人A~Z

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不死者の天敵

その4 権能と加護とクラスチェンジ

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「植物の生長を早めることができるだなんて…… ガロさんはそんなびっくり魔術をお持ちでしたのね。 流石は賢者様ですわ。 でも、触媒や魔方陣も無しに一体どうやってこれほどの成果を……? いえ、それ以前に魔術を行使した痕跡が見当たらないような…… 高度な隠蔽? もしや伝説の━━」
賢者様とやらの所業について、なにやらぶつぶつと考察を始めたらしいベルフェさんを横目に残りの四つの果実を全て収穫し終えた俺は、傷まないように気をつけながらそれら全てをどうにか背嚢リュックに詰め込んで口を結わえる事に成功した。
酷く真面目な顔して考えを巡らせてるみたいだけど、頬っぺたにタネがくっ付いてるのは教えたほうが良いんですかね?
ほら、左のところ。
『難しいところね。 こういうタイミングって重要だと思うのよ』
なるほど。 たしかにあの様子だと邪魔しちゃ悪いですしね。
しかし背嚢が見事にパンっパンだ。 もう一回り小さいサイズで仕上げたほうが良かっただろうか?
『ちょっと欲張った?』
正直に言うと加減を間違えました。 まだまだ微調整が利かない部分がありまして……
『修行が足りてないわねぇ。 いい加減、自分の権能ケンノウくらいちゃんと使えるように練習したほうが良いんじゃない?』
それはまあ…… そうなのかも知れませんが、ホントにその、権能なんて言うほど大したものなんですかね? これ。
それなりに色々と試してみてはいるんだけど、その土地ゴトの影響をかなり強く受けるみたいで毎回チカラを入れる感触が違ってて安定しない上に、出来ないことだって山ほどあるんですよね。
女神様が言うほど大したものだとは、未だに思えないんですけども……
『まあ、制限が多いのはある意味イミ権能の特徴みたいないものだから仕方ないわ。 その辺はアキラめて。 でも、貴方はそんなでも一応はクライの高い山のヌシみたいなものなんだから、その格に見合った領域守護者としての権能も加護も、ある程度は自分で制御できるようにならないと、そのウチ困ることがあるかもしれないわよ?』
それは、まあ…… 追々と、ですかねぇ。
『もう……』

 そもそも、は先代が死んだときに偶然一番近くに居たってだけで勝手に跡継ぎにされちゃっただけな訳で、俺の意思なんて何処にもなかったんだから仕方ないじゃないですか。
『それに関しては災難だったとしか言いようが無いわ。 でも、仮令タトエそうだったとしても、そろそろ自覚を持って欲しいと思うのは贅沢なことなのかしら? 偶然だったにせよ、貴方が引き継いでしまったそのヌシクライって、あと少しで昇神ショウシンすることが出来るくらいのものではあったのよ? まあ、元々管轄区域が狭くて力は小さいし、引き継ぎの手続きもかなり雑だったみたいだから、元から小さかったその力すらも殆どが大地の神ギアスノーテに返還されてしまったみたいではあるんだけどね……』
善処はしますよー。 善処は。
なんかちょっと体が頑丈になって歳をとらなくなったな~。 ぐらいの実感しか無かったんですけどねぇ……
この権能なんてものだって女神様から教えてもらうまで全然知らなかった訳ですし。
延々と旅をしたり土いじりが出来たりするのは単純に楽しいから確かにありがたいとは思うんですが、先代も目の前であっさり死んじゃったぐらいだから、俺ってどうせ何かあったら割と普通に死ぬんでしょう?
それなのにそんな権能だとか加護だとかって、名前からしてあからさまな大それたものをどうこうしろだなんて言われても、色々と追い付かない部分があるんですよねー。
『昔はもう少し可愛げがあったのに…… しくしく』
ああもう…… しくしくとか口で言っちゃうから、この女神様はっ。
『でも、貴方はそろそろ本当に自覚するべきだわ。 第一、人族…… というか貴方の基礎になっている汎型人類ヒトっていう生き物はね? 秘術や秘薬をこれでもかってくらいに使って使って使い倒した上で頑張って頑張って頑張って、それでどうにか二百年生きるのが限界なの。 そこからど根性で二百五十年までいけるかいけないかっていう生き物なんだから…… だから貴方みたいに五百年とか千年とか生きてしまうようなのはヒトだなんて言わないのよ? 現に貴方、私の権能の範囲から外れてしまっているじゃない』
あぁ…… なんとなくそうなんじゃないかとは思ってましたけど、俺の運命みたいな例のアレが見えないっていうのは、やっぱりそういう事だったんですか。
人族と獣人族と魔族が女神様の管轄なんでしたっけ?
そこから外れちゃったってことは、やっぱり…… うぬぅ……
『現実を見ましょう』
出来れば聞きたくない話見たくない現実でした。



「魔術や錬金術についてはワタクシの専門ではありませんし、正直、イマだ理解の及ばない部分が多々ありはしますけれど…… でも、これで一つの謎が解けましたわっ!」
「ほ?」
そんな具合で女神様のありがたくもちょっぴり迷惑なお小言を右から左へと聞き流していると、ベルフェさんがようやく思考の渦から帰ってきてくれた。
どうやら無事に何かの謎が解決したようで、スッキリとした表情で淡い笑顔をこちらに向けている。
なんだかよくわからないですが、それはそれはおめでとうございます。 記念品とか必要だったりしますか?
「ずっと疑問に思っていたのです。 賢者さ…… いえ、ガロさんがこれまで暮らしていた村や街では、ガロさんが住み始める前と後で、明らかに農作物の収穫量に変化が表れていました」
え……? なんだって?
大嵐オオアラシ大水オオミズのような余程の災害でも起こらない限り、どの村も街も作物の収穫量が毎年毎年右肩上がりにどんどんと増加していって…… でも、ガロさんが出て行くと途端にそれが横這いになる傾向が見られていました。 情報を集めれば集めていくほど、どうしてここまで極端な結果が出ているのかと不思議に思っておりましたが、先ほどの御業ミワザを目にすることが出来たお陰でようやく合点がいきましたわ! やはりあれはガロさんのお力でしたのね! 作物の生長を促進する魔術とは…… 流石としか言いようがありませんわっ!」
「あ…… う、うん?」
つい曖昧に頷いてしまったが、少しばかり熱の篭った口調でベルフェさんの話しているその現象について、俺は一切の心当たりを持っていなかった。
あれ? それ、知らない話なんだけど?
俺が住んでると収穫量が上がる・・・? 一体どういうことなんだ?
『どういうことも何も…… いつも貴方がやっているのことじゃない。 一体ナニにそんなに驚いていると言うの?』
あれ、ですか? まるで心当たりが無いんですが…… 俺ってなんかしましたっけ? いや、してましたっけ? あれって何のことです? 何かしてるんですか?
『え……? まさかあれって、意識してやっていたわけじゃなかったとか? 私はてっきり……』
その様子だと女神様は何かをご存知でいらっしゃる?
『いや…… だって、あれは貴方のでしょう?』
加護!? 加護ってなんですか? 俺、そんなのは使い方どころか、そもそもどんなものなのかすら知らないんですけども!?
『えぇぇ~~~? じゃあ、まさかあれもそれも全部駄々漏れだったって言うことなの? 行く先々でばんばん加護を振りまいてたから、いっつも大盤振る舞いよね~、なんて思いながら見ていたのだけれど…… だから私はてっきり貴方の趣味とか、住まわせてもらってる感謝の気持ちとかなのかとばかり…… それに、少し考えたらわからないものかしら? 貴方、最近自分の住んでいるところで不作なんて経験していないでしょう?』
……あっ。 あー…… あぁ~~~…… ホントだっ。 確かに、ここのところ不作になんて見舞われてませんね。 
毎年もりもり収穫量が増えるから気持ち良いな~とは思ってましたが…… まさか、あれがその加護なんてものだったとは。
『加護っていうのは大体は権能から派生するもので、主にプラスの…… まあ、良い感じの方向に働く力の事をこう呼ぶの。 貴方の場合は、貴方自身が暮らしていると認識している場所。 その村や街で育てている作物が、より健康に育つようになる効果があるみたい。 失敗する不作になることが少なくなるのね。 それで収穫量が全体的に底上げされて伸びているんだと思うわ』
なんと…… まさか俺にそんな隠された力があろうとは……
『うん。 加護だからね? 加・護。 しかも隠されていないどころか本人貴方がまるで自覚の無いまま垂れ流していた加護だからね? 蛇口か栓がコワれてるんじゃないかしら』
ぐぬぅ……
はっ!! じゃっ、じゃあ、ひょっとして今もまだ漏れてたり?
一体何処ドコからだ? 何処から漏れてる!? 尻からだったら嫌過ぎる!!
『今は出てないわよ? 貴方がー…… そうねぇ。 一所ヒトトコロに住み始めてから大体一月ヒトツキくらい経つとじわじわ出てくるのよ。 でも、本当に? 本当に自覚が無かったの?』
何もかもが初耳すぎる。
と言うか、自覚がなくても出るものなんですか? それって。
それに、特に疲れたとか頭が痛いとか感じたことも無いんですが、出っ放しで大丈夫なものなんですかね? 急にその辺がちょっと不安になってきたんですけども。
『残念だけどちょっとわからないわ。 権能と加護については持ち主ゴトにまるで違うものだから、似たような力はあっても、まるっきり同じものを持っている者はいないのよ。 それに、権能は特に持ち主の存在そのものの根幹に関わる力でもあるから、大っぴらに訊ねたりするのが好まれない風潮があってね? だから誰も他神他人の権能や加護の効果やデメリットについてを正確に把握していたり、詳しく語ったりすることはできないの。 あ…… でも私が見たところだと、貴方の加護は全身から滲み出すような感じでじわ~~~っと出てるから安心なさい』
それはそれで嫌な気がするんですが……
んーむ…… あんまり深くは考えないほうが良さそうな気がしてきたなぁ。
でも、どうせ出せるなら手とか目からズバーン!って感じに出るようになりませんかね?
『……それは貴方の今後の努力次第じゃないかしら』
むぅ…… ちょっとぐらいなら練習してみるものアリなのかもしれない。

「貴重な助言をくださるだけでも尊くありがたい存在ですのに、それに加えて市井の人々にまで豊かな実りを与えて廻るなど…… これはもう賢者をも通り越して聖者の行いではありませんか! なのにそれを喧伝するでもなく、対価を求めることすらなく! ただただ人々の幸福のためだけに旅をする…… そんなガロさんの生き様に、私もう、なんと言ったら良いのかもわからないくらいに感動いたしましたわっ!!」
「いや…… あの…… うん。 はい。 もうその辺で……」
「それに、ただただ物や金銭を与えるような行為では無いというところがワタクシ的にポイントが高いところですわね! あくまで自分の足で立ち上がり、歩こうとしている人々の背中をさり気なく押して差し上げるような助力の姿勢! 嗚呼アア…… それはなんと高潔な生き様なのでしょうか!」
もうその辺で勘弁してください。
「聖者…… そう、聖者様ですわっ! なにも賢者などという枠に収まっている必要などないのです! ガロさんの行いは聖者と評されても全く遜色の無いものなのです。 今後は聖者様とお呼びさせていただいてもよろしいでしょうか? 聖者ガロ! 素晴らしい響きではありませんか! いえ、ちょっとお待ちくださいましね? この際いっそ━━」
心が痛い。 何かした覚えなんて一切無いのにそこまで手放しで褒められると本当に辛いんで、すみません。 本当にすみません。 勘弁してください。 お願いしますベルフェさん。 この通り。 この通りですからっ!
『あーらら…… 耳まで真っ赤じゃない』
くっ…… 殺せ! もういっそ一思いに殺してくれっ!!



 トドまるところを知らない勢いでその後もしばらく続いたベルフェさんの熱弁は、俺の精神と胃壁に多大なる損傷ダメージを叩き込んでくれたが、彼女は何かをやり遂げたかのような晴れやかな笑顔で大変満足そうにしていたので、何も言えぬまま一人項垂ウナダれながら特大の溜息を一つだけ吐いてから街へ戻ることにした。
賢者様から聖者様への昇格クラスチェンジだけは避けることが出来たのが、せめてもの救いだっただろうか?
『大丈夫? すんごい疲れた顔してるわよ?』


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