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転生:幼年期編
その3 「どうしてそうなった!?」と言われ続けて二十有余年だったあの頃を想う。
しおりを挟む前世で四十八歳の中年親父として生きていた頃の自分は、お世辞にも美男子とは言えない顔をしていた。
決して二目と見られないような不細工だったと言う訳ではないが、それがどのようなものだったかと言うと、会社の人間からは身体が巨きかった事もあって「我が社のハルク」だの「シュワさん」だの「本籍地はイースター島」だの「動力は核」だの「ゴレムスさん」だのと言われ続け、癌で死ぬ数年前からは一様に「モズさん」と呼ばれるような容貌だった。
最終的に会社の連中が何故「モズさん」に落ち着いたのかと言えば、そう、あれは、ある年の忘年会でのこと……
社長が長い話を始めようとしたところを専務がぶった切る事で無事乾杯の音頭が執り行われ、皆が呑み始めてから一時間余りが経過して、程好く酒の回った頃合の出来事だった。
注文を受けに来た店員さんに俺が常々呑みの席でのフェイバリットフードであると考えているもずく酢のおかわりを頼んでいる所を眺めていた若い社員が、ふと何かを考える様子を見せたと思ったら、スマホを取り出して何かしらの操作を始め、やおら立ち上がったかと思うと、「部長って前から何かに似てると思ったんだけどコレ! コレだよコレっ!!」と、大声でスマホの画面を周囲に見せ始めた。
酔っ払いのすることだし、「どうせイースター島に群立しているいつものアレか、渋谷の駅前にある類似品のどちらかだろう」と、暫くは気にせずちびちび焼酎を嘗めていたのだが、ふと見れば、何やら周りの人間の様子が少々おかしい。
一体何事なのか?と思って近くに居た女性社員の一人に眼を向ければフイと顔を逸らされ、それでも訝しげに注視していると次第に肩を震わせて、やがて堪え切れなくなって笑い出す。 それも涙を流すほどの大爆笑だ。
顔を見る→眼を逸らされる→それでも見続ける→大爆笑。
そんな流れを繰り返すこと五回を数えたあたりで原因が判明した。
誰かが誤って落としたのだろう、座敷の畳の上をしゅるしゅると回転しながら俺の座っている所まで滑って来たスマホの画面が目に入ったからである。
その画面に映っていたのは、俺も以前見たことのある、とある傭兵団に所属する黒い甲冑の剣士が主人公の剣風伝奇なアニメの原作漫画の一場面で、寸詰まりにしたモアイのような顔をしたやたらゴツイ男が、神の愛を説いている場面だった。 あんな形をしていると言うのに、あの男、どうやら神父であるらしい。
しかし、俺には彼が神父であることなど一瞬で吹き飛んでしまうのに十分過ぎる程の衝撃が他の部分にあった。
「俺…… だと?」
つい口から漏れてしまった一言が全てを物語っていた。
流石に我が目を疑ったものだったが、それは誰がどう見ても俺の肖像画のようにしか見えず、似ているとか似ていないとか、もう、そう言う次元ではなかった。
アニメはかなり面白かったから一通り見てはいたものの、原作にまでは手を出していなかったからそれまでその存在に全く気付かなかったのだが、まさかこんなキャラクターが登場していようとは夢にも思っていなかった。
そして、何故あの若い社員があのタイミングでスマホを取り出したのかも直ぐに判った。
キャラクターの名前は「モズグス様」と言うらしい。
その夜から、俺は会社の殆どの人間から「モズさん」と呼ばれるようになった。 誰かが裏から手を回したんじゃないか?と思える程の、それはそれは見事な満場一致での決定だった。 即日社内のSNSで拡散され、抵抗する間も無く周知されてしまった事は言うまでもない。
系統としては割と似ているような気がする「ゾッド」の方じゃなくて良かったような気はするものの、断じて俺は禿ではなかったので、その辺に関しては未だに少々不満がある。
また、偶に俺の苗字が「百舌鳥」だと勘違いする人間が出てくるため、説明が面倒臭いのが困りものではあったが、皆、親しみを込めてそう呼んでくれていたようなので、「まあ良いか」と甘んじることにした。
しかし、まさかこの時は数年後にその漫画が再びアニメ化され、3DCGで再現された「モズグス様」が我が家のリビングのTV画面で大暴れして、家族全員が軒並み呼吸困難に陥るような大爆笑をされようとは夢にも思わなかった。
広い肩幅に筋肉質で太い手足。
顔は岩か何かを大雑把に切り出したかのような厳しさで、凶相でこそないものの、前情報を持たない相手からは高い確率で怯えられるか距離を取られる。
うっかり他所の子供の頭を撫でれば大泣きされた挙句に失禁され、妻にこっそり慰められた数も片手では足りない。
いつだったかの夕食時に息子の武が突然おっ始めた「家族をモビルスーツに喩えるなら何?」会議の結果によれば、ドムかヴァーチェかGP-02。
それが前世での、妻と結婚して家庭を作り、高校生になる子供を二人儲けていた頃の俺だった。
当時は特に何の疑問も持っていなかったのだが、即答で一つの例外も無く重モビルスーツを列挙した我が妻と子供達は、ちょっと如何かしているような気がする。
ただし、それはあくまで四十八歳当時の俺であり、俺には会社の人間にも、そして自分の子供達にすらもその一切を秘密にしている過去、子供時代があった。
妻であり同い年の幼馴染でもある可奈子だけが知っていた子供時代。
その頃の顔が、あの夜、可奈子の隣で迎えた死を経て転生し、今こうして三歳まで成長することの出来た俺の顔と若干色合いが違うだけで瓜二つと言うのは一体どういう事なのだろうか?
確かに、前世では子供の頃も大人になってからも、ある意味、あまり日本人らしくない顔付きをしていた自覚はあるので、純日本人然としていた前世での両親からよりは、今の両親から産まれてきたほうが余程自然に思えはするのだが、偶然と言うには聊か出来すぎているような気もする。
まあ、不思議や疑問を挙げ始めてしまうと俺が転生してしまったことも含めて、考えたところで答えなど出てきそうには無いのだから、これも一先ず置いておくとしよう。
問題は、今、この顔であること。 その一点に限る。
この顔。 俺は、この、男と言う要素が致命的に欠落しているこの顔に嫌な思い出こそあれ、良い思い出など一つも持ち合わせていない。
前世で小学校に入るまで。 本当に幼い頃はまだ問題は無かった。
可愛い可愛い言われても特に嫌な気はしなかったし、仲の良い友達も沢山居たと記憶している。
だが、それは小学校に上がるまで。 それまでのほんの短い間でしかなかった。
幼稚園の頃と一体何が違ったというのか、女子はまるで目の敵のように俺を見てくるようになり、友達だと思っていた男子達からは避けられる。
理由が解らず只々悲しくておろおろしている内に時は過ぎ、三年生になった夏の初めのプール開きで担任の先生に無理矢理女子用のスクール水着を着せられそうになって大暴れし、全校を巻き込んでの大騒ぎに発展して両親呼び出しの上で話し合いをさせられて以降、夏の間のプールの授業には無条件で出席扱いの出禁になった辺りで、幼かった自分もなんとなくだが色々なことを理解した。 しかしまあ、あの頃の教育機関は大分無茶を通すことが多かったし、通されることも多かったように思える。
轟さんちの竜磨君という、名前だけであれば十二分に男らしいのに見た目がどうしようもなく少女でしかなかった一人の少年を、十代にすら届いていない同級生たちは言うまでも無く、大人たちですらもどう扱って良いのか解らなかったのだ。
今生のように「成人するまで女物の服しか着てはいけない」などと言う嫌がらせめいた神託があった訳では無いので、普通に男子用の服を着て、普通に男子向けのアニメを見て、普通に少年ジャンプや少年マガジンを読んで、普通にプラモデルを作ったりしながら生活していたと言うのにそんなことになってしまった理由に関しては、本人から言わせて貰えば未だにさっぱり訳がわからない。 胸なんてあるはずも無かったし、ちんこだってしっかり付いていたというのに……
いっそのこと、それは一度クラス全員を裸に剥いて一所に放り込んでしまえば解決するような話だったのかも知れないが、そんな思い切ったことを出来る人間は相当に限られてしまうだろうから言うだけ無駄だろうし、何より、今更過ぎる話である。
そして四年生になった春のある日を境に、途端に恋文や面と向かっての告白をされるようになった。
ただの一つの例外すらなく、全て男子からである。 ついでに普段の何気ない生活の中で不意に鳥肌が立ちそうになるような気味の悪い視線を感じられるようにもなったのもこの頃だった。
不幸なことに、当時の俺の精神は、周囲への反発心からだったのか、今の自分のそれよりも良くも悪くも当社比で一.五倍は男らしかった。
今でこそ「まあ、そういう世界もあるんだろう」と笑って流す事が出来るぐらいの心の余裕が出来ているものの、あの頃の自分の心の中にそんなものは一ミリたりとも萌芽しておらず、ただただ「気持ち悪い」。 そこにはそんな感情しかなかった。
これが後に「やおい死すべし。 ホモ殺すべし」の境地へと昇華されて行くまで、そう長い時間はかからなかったような気がする。 ただし、当時の俺は腕力も権力も持ち合わせていなかったから、ついぞ実行する事は出来なかったが……
その後も様々な出来事に耐えかねた結果、頭をつるんと剃り上げて登校すると言う暴挙に出たのだが、翌日には教職員連中も含めた全校生から「お師匠様」と呼ばれるようになったと言う以外、状況にはなんら改善の兆しすら見ることが出来ず、なけなしの勇気を無駄遣いで終わらせたという現実に、更なる絶望を味わっただけだった。 夏目雅子さんが美人だった事に異論は無いが、俺の世界には天竺もガンダーラも無かったらしい。
まだ自分が筋骨隆々だったり太っていたりしたのなら話は違っていたのかも知れないのだが、何故だか前世の俺の身体は大学二年生の半ばを過ぎるまで、どれだけ運動しても筋肉がつかず、どれだけ食べても太ることが出来なかったがために細身で、顔もそのまま幼い頃の方向性を違えることなく甚だ遺憾ながら順調に成長してしまい、髭すら生えて来ないという徹底振りで、いっそ何かの呪いだったのではないか?と思われるほどの難儀な体質だったため、これらの苦難は二十歳を過ぎる頃まで続いた。
中学に入ってからも告白━━言うまでも無く男子からである━━やら女子からの嫌われ具合やらに大差は無かったが、ここに来て漸く少しずつではあるが可奈子以外の友達が出来始める。
夏の間もそこそこに平和だった。
学区内にあった中学校が運良く県内では少ないプール授業の無い学校だったのは天の助けだったのではないだろうか?
しかし、そのまま二年に進級し、少しずつではあったが学校生活が楽しいと思えるようになっていた矢先、友達だと思っていた男子生徒に家で押し倒される。
空手だか合気道だか、どちらだったかうろ覚えだが、そういった格闘技の部活に所属していて、道場にまで通っていたらしいあの野郎から逃げることが出来たのは、未だに奇跡か何かだと思っている。
それっきりであって欲しいと心底願いつつ、大して良くもない頭で必死に考えて出来る限りの警戒もしていたというのに、以降、大学に入学するまでの間に八度同じような目に遭った。
心の中の絶対殺す手帳に八人全員を刻んでやろうかとも思ったが、記憶に残すことすら苦痛だったので、どうにか忘れようと努力した結果、名前だけは辛うじて思い出せない程度に忘れることが出来た。 ような気がする。
結局のところ、卒業した時点で友達と呼べるような人間は可奈子を除いてたった一人しか残らなかった。
高校も勿論プールの無い学校へ。
特に示し合わせた訳でもなかったのだが、共学校であったためか可奈子がついて来ていた。 少し嬉しかった。
が、高校は本当に、本当に恐ろしいところだった。
あれは八十年代の半ば頃だったので世紀末と言うには随分早かった筈なのだが、何故あんな事になっていたのか……
救世主伝説なんて無いし、救世主自体も存在しない世紀末を何の力も持たない一般市民が生き延びるのは厳しすぎるとしみじみ思った。
貞操だけは守ることに成功したが、どれもこれも思い出したくも無い出来事ばかりなので割愛する。
そう言えば、母方の実家に帰省した高二の夏。
親戚のお子様連合にせがまれて参加させられた星座の戦士たちごっこでは、アンドロメダであればまだ良いほうで八割方はアテナ役。
そもそもアテナが具体的に何をする人なのかが解っていなかった為、長い棒きれを持ってちょっと高いところにぼけっと突っ立っていただけである。 俺じゃなくても良かったんじゃないだろうか?
残りの二割ですら件のアンドロメダか、イーグル、蛇使いのローテーション。
無邪気な子供のすることだったからか、あれである意味止めを刺された気がした。 一度で良いから鳳翼天翔とか叫んでみたかった。
大学では、これまでの教訓を最大限に生かし、家族と可奈子以外の人間は一切信用しないと心に決めて、徹底的に人付き合いを避けることに注力した。
影に生き、影に死す。 そんな俺ってちょっとカッコイイ。 なんて言う感じのノリで辛うじて精神を繋ぎながら生きていたような気がする。
お陰で一年、二年とそこそこに平和な日常を送ることに成功したが、三年の半ばに状況が一変する。
今の今まで朝礼の際に整列させられれば確実に前から三分の一の何処かに入れられて、一度もそこから脱出出来たことが無かった身長が急に伸び始め、肩幅も広くなってきたのだ。
筋肉も鍛えた分だけしっかり成長して蓄積されるようになり、逞しく強い身体を手に入れることに成功する。
毎日見ていた自分の顔であるが故に、どのような変成を経てあの「モズさん」顔に至ったのかは憶えていないが、気付けば顔も身体も我ながら見事なまでに男にしか見えなくなっていた。
おまけに声変わりすらもこの時期に漸く訪れて、テープに録った自分の声を聴かされて一晩泣いた記憶すらある女声からも脱却を果たす。
流石に吹き替えのマイケル・ナイトやセガールと張り合えるなどとは思いもしないが、最終的に悪くない感じのバリトンボイスを手に入れることが出来たと満足していた。
講義を受け終えたある日の帰り道。
それらを可奈子に「よかったね。 頑張ったね」と指摘され、開放感やら達成感やらでうかれて潰れるほどに酒を飲んだ挙句、その勢いで彼女に告白して現在に至る。
思えば、可奈子には最初から最期に至るまで感謝しかない。
俺は今生でも彼女のような、彼女に勝るような伴侶を得ることが叶うだろうか?
いや、この考えは止めておこう。 まだ三つになったばかりの身空で考えるには、いくらなんでも気が早すぎる。
まずは大きく逞しく育たなければ……
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