上 下
1 / 3

『シンデレラ』を知らない人の為のあらすじ

しおりを挟む
シンデレラは、早くに母を亡くしました。
父親は、仕事で何日も家を空ける事があったので、シンデレラの為、2度目の結婚をします。
新しい母とその連れ子である2人の姉は、父親が不在がちなのを良い事にシンデレラを虐めます。

再婚から数ヵ月後、父親が仕事先で亡くなったとの報せが届きました。
シンデレラの部屋は、物置に移されます。
そして奴隷のように、こき使われる日々が始まるのでした。

ある日、城から舞踏会の招待状が届きます。
継母と姉達は、着飾って舞踏会へ出かけました。

シンデレラは、留守番を言いつけられ、物置で泣いていました。
そこへ、魔法使いのお婆さんが現れます。

シンデレラから事情を聞いたお婆さんは、魔法の杖を一振りしました。
すると、シンデレラの身体は、美しいドレスに包まれます。
シンデレラは、魔法の馬車に乗り舞踏会へ行きました。

城に現れたシンデレラに、王子は一目ぼれ。
ダンスを申し込みます。
時間を忘れて踊っていたシンデレラでしたが、お婆さんの言葉を思い出します。

(12時を過ぎると、魔法が解けてしまうよ。)

深夜0時の鐘…、シンデレラは、急いで城を後にします。
その時、ガラスの靴が片方脱げ、王子の手に残されました。


王子は、ガラスの靴を手がかりにシンデレラを探します。
何人もの娘にガラスの靴を履かせて見ますが、靴に合う足の娘は見つかりません。


ある家で、2人の娘にガラスの靴を履かせて見ました。
合いません…。
次の家へ向おうとした時、物置に女性の影が見えました。

「あの娘は、この家の者ではないのか?」

母親と2人の娘は、

「とても王子様の前に出せるような娘ではございません。」

と言いましたが、王子は娘を呼び寄せます。
埃まみれ、継ぎはぎだらけの服を着た娘…、シンデレラ。
王子は靴を履いてみるよう頼みます。

シンデレラが、ガラスの靴を履きました。
その瞬間、シンデレラが舞踏会の日のドレス姿に変わります。
王子は驚きました。

「あなたが、あの時のお嬢さんですね?」

王子の問いにシンデレラは頷きます。
王子は、シンデレラにプロポーズしました。

その後、王子とシンデレラは結婚。
2人は幸せに暮らしました…。

これは、あまたあるシンデレラ物語の1つ。

さて…。
もしシンデレラがガラスの靴でなく、何か他の物を落としたとしたら…。
これは、新しいシンデレラ物語の1つ……。
しおりを挟む

処理中です...