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第二章 乱宴
2 元一流泥棒の実力
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さて…ウリュジェとフューロットが先頭になって、出口から入口へと、城の脱出口を逆走した
フィリー軍団は…。
城の備蓄食糧庫の中へとついた。
「やっぱり…こういう所に繋がってるよな、だいたい…」
倉庫の中には人の気配が無いので、ひとまず…部屋の外に出る。
薄暗い廊下…。
この場所はほんの僅かな明かりすらなく、漆黒と言ってよかった。
最も…そんな事には慣れっこな連中ばかりだから、特に気にならなかったようだが。
その証拠に…みんな澱みなく進む。
途中…罠を解除しながら進みつつ…やがて分かれ道に来ると、
「どっちだぁ?」
「ん~、図面からして、こっちだろう…」
ウリュジェとフューロット…皆には、前もって手に入れた図面を見せてある。
宮殿…と言うからには、大変広い。
変態パーティーが開催されている場所とは打って変わって…、とても静かだ。
そして…牢屋というものは、大抵地下にある。
「隠れろ!!」
地下に…近づく扉は…やはりと言うべきか、門番らしき人間がいて、その周りに…
多数人がいる。
「やっぱり…ビンゴだな」
「んじゃ、アイツらはオレらがやるわ」
音もなく出て行ったフィリー軍団に…。
「うっ!!」
「ぐぁっ!!」
僅かに聞こえる程度のうめき声をあげて…次々と倒れていく。
あとに残ったのは…人の山だ。
「すっげぇなぁ。さすが奥様の護衛だ」
素直に感心する2人。
牢へと続く扉は…仕掛け扉になっていたが、ウリュジェとフューロットにかかれば、
まるで鍵など最初からかかっていなかったように、すんなりと開いた。
「お前らだって、凄いじゃん」
フィリー軍団の言葉に、
「まあ…これで生きてきたからなぁ…」
ウリュジェとフューロットは…ちょっとバツが悪そうにはにかむ。
そして…地下へと続く階段の途中…罠を解除しながら進めば…狭苦しい通路の両脇に、
個別の部屋が点々と並ぶ場所に出た。
そしてその場所にも…数名の見張りがいたが、フィリー軍団にかかれば、たいしたことは
無かった。
一般大衆から見れば、それなりに腕が立つ…程度では、フィリー軍団の敵じゃない。
しかし…進めど進めど、空の牢屋ばかりで、アンナマリーの姿はない…。
牢屋は…以外と長かった。
収容人数をここまで増やす必要があるのか?…と、思われるくらいだったが、そこは古代の城…。
一般人が知らない…知るべきではない、事情があるのだろう。
だが…両脇の牢はどこも空で、長い事使われた形跡すらなかった。
そして…行き止まり。
長い牢の終着点にとたどり着いた。
「ここで行き止まり?」
「まあ…貴族のご令嬢だし…上の部屋に閉じ込められているんじゃねぇか?」
「そうだなぁ…」
口々にそんなことを言っている中、ウリュジェとフューロットだけは…行き止まりの壁を、しきりに
手でまさぐっている。
程なくして…。
「これは…」
ウリュジェとフューロットの顔が…非常に険しくなる。
「なんじゃ?どうした?」
ジョーカーが2人に話しかけると、
「この先…空間がある」
「え?」
牢屋に明かりをともしていた、蝋燭を一本もぎ取り、壁を照らす。
「見てくれ…。ここに…一見するとレンガとレンガを接着している部分が…剥がれたような跡が
あるが、これは…意図的に最初から作られたものだ。
僅かに…風の対流があるから、空気穴だろう。
図面には…この先の空間は書かれていなかったが、こう言った城って…図面には絶対載せない、
隠し部屋があるのが、定石だからさ」
「しかし…そうなると、どこから出入りするんだ?」
ウリュジェとフューロットは…しばし考えて、
「悪いんだけど…牢屋にある全部の明かりを、ここに集めてくれ…。
もっと明るい状態で、調べる必要がある」
皆は一斉に散って、牢屋の長い廊下を照らしていた明かりを、全て奥に集めた。
そうして…明るくなった壁を、手で…舐めるようになぞっていた2人は…。
「だいたいわかった…」
ポソリと呟いた。
「この空気穴自体が…鍵になってやがるんだ」
「どう言う事じゃ?」
「仕掛け扉と同じようなもんさ。
空気穴の中に…押すと僅かにへこむ場所がある…。
ちょっと静かにしててくれ」
2人は…僅かな音を聞き取り…仕掛けの具合を確認していたが…やがて…。
「よし!!じゃあ、やるぞ、ウリュジェ!!」
「あいよ、フューロット!!」
その声と共に…無数にある空気穴に、無造作に手を突っ込んでいる…ように見えたろう。
素人には。
カチリ…。
その機械音は、割と大きな音だった。
「開いた!!手伝ってくれ!!」
ウリュジェとフューロットが空気穴に手を突っ込んで、引くと…壁が割れ、僅かに開いた。
それを合図に、みなが壁を掴み…一気に引く。
石と石が擦り切れる…無機質な音と共に、その壁扉が開くと…その中にはさらに鉄格子が
あった。
「こんな厳重な牢があるとはね…」
スペードが中に入ると…。
「だ…誰…」
中から…か細い声が…。
部屋の隅にある板張りの寝床で…毛布にくるまりながら、もそりと体を動かす。
「大丈夫ですか?」
その声に…反応はない…。得体の知れない者達に、答えたくはないのだろう。
「ファルメニウス公爵家の家臣…オルフィリア公爵夫人の護衛です!!助けに来ました!!」
その声…と言うより、言葉に反応して、
「あ…」
僅かなうめき声のような声のあと、嗚咽が聞こえてきた。
牢屋は…鍵を見つけるのも面倒くさいと言わんばかりに、スペードが仕込み杖で切り刻んだ。
同じ女性の方が、落ち着くだろうと言う事で、ハートが牢の中に入り、
「もう大丈夫ですよ。よく頑張りましたね。
ここから逃げますから、できるだけ声を上げないでくださいね」
優しく背中をさすると、嗚咽の声が…小さくなった。
「アンナマリー嬢ですね?」
「は…い…」
ハートが支える形で立たせ、牢の外へ。
「あ、あの…」
僅かな蝋燭のみの牢屋…薄暗がりに浮かび上がったアンナマリーの顔は…蒼白だが、何かを
伝えようとしているようだった。
「どうしました?」
「こ、この部屋に閉じ込められた時…だ、誰かを…毒殺するって…話していた人が…。
だから怖くて…ずっと声をあげずにいたんです…」
皆が皆、顔を見合わせる。
「……とにかく、ここから出ましょう。詳しい話は、それからです」
牢の出口の階段を、駆け上がった所で、
「あ!!みんな!!」
ちょうどギルディスと一緒に来ていた私と鉢合わせ。
「奥様!!ご無事でしたか!!」
「ええ!!
でも…隠し牢屋を自力で発見したの?さすがウリュジェとフューロット!!」
私の感嘆の声に、誇らしげな2人…。
「じゃあ、こんな所、早く出ましょう!!もう用はないわ!!」
私の言葉に頷くみんな。そんな中…。
「オ…オルフィリア公爵夫人…」
私を真っすぐ見つめて来る、アンナマリーの視線に気づいた。
「ええ。そうですよ。災難でしたね」
私が作り笑顔を向けて、またみんなと駆け出そうとした時、
「弟子にしてくださ―――――――――――――――――――――――――いっ!!」
スッゴイ大きな声だったから、思わず振り向いちまった…。
「わ、私!!アナタのようになりたくて!!でもなれなくて!!
おまけにどんくさくて、こんな所に閉じ込められて、しょうがない人間ですが、精進します!!
留学先で…何度もあなたに励まされたんです!!私の憧れなんです!!
根性だけはあるんです!!だから、お願いしますぅぅっ!!」
必死さだけは伝わるが…ちょっと待とう、ここ敵地!!
んでもって、声!!でっかすぎ!!!
私とギルディスが殆ど退治してきたから、良かったようなものの…。
伏兵がいたら、どうする気だ!!空気読め!!
でも、監禁されてて精神状態が普通じゃないのかもだから、とりあえず…。
「と、とにかくすぐに逃げますよ!!話はそれからです!!」
なだめすかした。
私は…変態パーティー会場に戻っても良かったんだが…、他の人間に多大なトラウマを
与えそうなので、ひとまず緊急脱出用の通路から、みなと一緒に出るのだった。
フィリー軍団は…。
城の備蓄食糧庫の中へとついた。
「やっぱり…こういう所に繋がってるよな、だいたい…」
倉庫の中には人の気配が無いので、ひとまず…部屋の外に出る。
薄暗い廊下…。
この場所はほんの僅かな明かりすらなく、漆黒と言ってよかった。
最も…そんな事には慣れっこな連中ばかりだから、特に気にならなかったようだが。
その証拠に…みんな澱みなく進む。
途中…罠を解除しながら進みつつ…やがて分かれ道に来ると、
「どっちだぁ?」
「ん~、図面からして、こっちだろう…」
ウリュジェとフューロット…皆には、前もって手に入れた図面を見せてある。
宮殿…と言うからには、大変広い。
変態パーティーが開催されている場所とは打って変わって…、とても静かだ。
そして…牢屋というものは、大抵地下にある。
「隠れろ!!」
地下に…近づく扉は…やはりと言うべきか、門番らしき人間がいて、その周りに…
多数人がいる。
「やっぱり…ビンゴだな」
「んじゃ、アイツらはオレらがやるわ」
音もなく出て行ったフィリー軍団に…。
「うっ!!」
「ぐぁっ!!」
僅かに聞こえる程度のうめき声をあげて…次々と倒れていく。
あとに残ったのは…人の山だ。
「すっげぇなぁ。さすが奥様の護衛だ」
素直に感心する2人。
牢へと続く扉は…仕掛け扉になっていたが、ウリュジェとフューロットにかかれば、
まるで鍵など最初からかかっていなかったように、すんなりと開いた。
「お前らだって、凄いじゃん」
フィリー軍団の言葉に、
「まあ…これで生きてきたからなぁ…」
ウリュジェとフューロットは…ちょっとバツが悪そうにはにかむ。
そして…地下へと続く階段の途中…罠を解除しながら進めば…狭苦しい通路の両脇に、
個別の部屋が点々と並ぶ場所に出た。
そしてその場所にも…数名の見張りがいたが、フィリー軍団にかかれば、たいしたことは
無かった。
一般大衆から見れば、それなりに腕が立つ…程度では、フィリー軍団の敵じゃない。
しかし…進めど進めど、空の牢屋ばかりで、アンナマリーの姿はない…。
牢屋は…以外と長かった。
収容人数をここまで増やす必要があるのか?…と、思われるくらいだったが、そこは古代の城…。
一般人が知らない…知るべきではない、事情があるのだろう。
だが…両脇の牢はどこも空で、長い事使われた形跡すらなかった。
そして…行き止まり。
長い牢の終着点にとたどり着いた。
「ここで行き止まり?」
「まあ…貴族のご令嬢だし…上の部屋に閉じ込められているんじゃねぇか?」
「そうだなぁ…」
口々にそんなことを言っている中、ウリュジェとフューロットだけは…行き止まりの壁を、しきりに
手でまさぐっている。
程なくして…。
「これは…」
ウリュジェとフューロットの顔が…非常に険しくなる。
「なんじゃ?どうした?」
ジョーカーが2人に話しかけると、
「この先…空間がある」
「え?」
牢屋に明かりをともしていた、蝋燭を一本もぎ取り、壁を照らす。
「見てくれ…。ここに…一見するとレンガとレンガを接着している部分が…剥がれたような跡が
あるが、これは…意図的に最初から作られたものだ。
僅かに…風の対流があるから、空気穴だろう。
図面には…この先の空間は書かれていなかったが、こう言った城って…図面には絶対載せない、
隠し部屋があるのが、定石だからさ」
「しかし…そうなると、どこから出入りするんだ?」
ウリュジェとフューロットは…しばし考えて、
「悪いんだけど…牢屋にある全部の明かりを、ここに集めてくれ…。
もっと明るい状態で、調べる必要がある」
皆は一斉に散って、牢屋の長い廊下を照らしていた明かりを、全て奥に集めた。
そうして…明るくなった壁を、手で…舐めるようになぞっていた2人は…。
「だいたいわかった…」
ポソリと呟いた。
「この空気穴自体が…鍵になってやがるんだ」
「どう言う事じゃ?」
「仕掛け扉と同じようなもんさ。
空気穴の中に…押すと僅かにへこむ場所がある…。
ちょっと静かにしててくれ」
2人は…僅かな音を聞き取り…仕掛けの具合を確認していたが…やがて…。
「よし!!じゃあ、やるぞ、ウリュジェ!!」
「あいよ、フューロット!!」
その声と共に…無数にある空気穴に、無造作に手を突っ込んでいる…ように見えたろう。
素人には。
カチリ…。
その機械音は、割と大きな音だった。
「開いた!!手伝ってくれ!!」
ウリュジェとフューロットが空気穴に手を突っ込んで、引くと…壁が割れ、僅かに開いた。
それを合図に、みなが壁を掴み…一気に引く。
石と石が擦り切れる…無機質な音と共に、その壁扉が開くと…その中にはさらに鉄格子が
あった。
「こんな厳重な牢があるとはね…」
スペードが中に入ると…。
「だ…誰…」
中から…か細い声が…。
部屋の隅にある板張りの寝床で…毛布にくるまりながら、もそりと体を動かす。
「大丈夫ですか?」
その声に…反応はない…。得体の知れない者達に、答えたくはないのだろう。
「ファルメニウス公爵家の家臣…オルフィリア公爵夫人の護衛です!!助けに来ました!!」
その声…と言うより、言葉に反応して、
「あ…」
僅かなうめき声のような声のあと、嗚咽が聞こえてきた。
牢屋は…鍵を見つけるのも面倒くさいと言わんばかりに、スペードが仕込み杖で切り刻んだ。
同じ女性の方が、落ち着くだろうと言う事で、ハートが牢の中に入り、
「もう大丈夫ですよ。よく頑張りましたね。
ここから逃げますから、できるだけ声を上げないでくださいね」
優しく背中をさすると、嗚咽の声が…小さくなった。
「アンナマリー嬢ですね?」
「は…い…」
ハートが支える形で立たせ、牢の外へ。
「あ、あの…」
僅かな蝋燭のみの牢屋…薄暗がりに浮かび上がったアンナマリーの顔は…蒼白だが、何かを
伝えようとしているようだった。
「どうしました?」
「こ、この部屋に閉じ込められた時…だ、誰かを…毒殺するって…話していた人が…。
だから怖くて…ずっと声をあげずにいたんです…」
皆が皆、顔を見合わせる。
「……とにかく、ここから出ましょう。詳しい話は、それからです」
牢の出口の階段を、駆け上がった所で、
「あ!!みんな!!」
ちょうどギルディスと一緒に来ていた私と鉢合わせ。
「奥様!!ご無事でしたか!!」
「ええ!!
でも…隠し牢屋を自力で発見したの?さすがウリュジェとフューロット!!」
私の感嘆の声に、誇らしげな2人…。
「じゃあ、こんな所、早く出ましょう!!もう用はないわ!!」
私の言葉に頷くみんな。そんな中…。
「オ…オルフィリア公爵夫人…」
私を真っすぐ見つめて来る、アンナマリーの視線に気づいた。
「ええ。そうですよ。災難でしたね」
私が作り笑顔を向けて、またみんなと駆け出そうとした時、
「弟子にしてくださ―――――――――――――――――――――――――いっ!!」
スッゴイ大きな声だったから、思わず振り向いちまった…。
「わ、私!!アナタのようになりたくて!!でもなれなくて!!
おまけにどんくさくて、こんな所に閉じ込められて、しょうがない人間ですが、精進します!!
留学先で…何度もあなたに励まされたんです!!私の憧れなんです!!
根性だけはあるんです!!だから、お願いしますぅぅっ!!」
必死さだけは伝わるが…ちょっと待とう、ここ敵地!!
んでもって、声!!でっかすぎ!!!
私とギルディスが殆ど退治してきたから、良かったようなものの…。
伏兵がいたら、どうする気だ!!空気読め!!
でも、監禁されてて精神状態が普通じゃないのかもだから、とりあえず…。
「と、とにかくすぐに逃げますよ!!話はそれからです!!」
なだめすかした。
私は…変態パーティー会場に戻っても良かったんだが…、他の人間に多大なトラウマを
与えそうなので、ひとまず緊急脱出用の通路から、みなと一緒に出るのだった。
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