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第二章 乱宴
14 フィリー帰還す
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私がデオリード宮殿から戻った時…ギリアムはちょうど、突発演武を終えた所で、お着換え中
だったんだと。
謎が解けた~。ならば私もお着換えせねば…ね。
「エマ!!今日の為に用意した、とっておきのに着替えるわよ!!」
「はい、奥様…」
私は…初春のこの季節に一番合うと思う、ピンクのドレスに着替えた。
サクラの花…を、イメージしたそのドレスは、所々に花びらが舞い散るように…レースと
刺繍…そしてフリルを多用している。
そのドレスに会わせるのは…ギリアム所有の鉱山から取れた、ピンクダイヤモンドだ。
「さすが!!ファルメニウス公爵家の御用達ね!!」
ああ、着脱しやすいドレスを、作っておいてよかった。
ティタノ陛下を…お待たせするわけには、いかないからね。
そして…ギリアムのエスコートで、私は入場した…。
人々の注目が集まり…歓声を浴びる。
……未だになれないなぁ…。
大女優になった気分だよ…。そんなたいしたもんじゃないんだけどね、私は本当に…。
「お~う、オルフィリア公爵夫人!!待っとったぞぉ!!」
ティタノ陛下が…早速寄って来たよ。
そうなると…他の人間はなかなか近寄れない。
「長く空けてしまい、申し訳ございませんでした。
今後は…しっかりとお楽しみいただけるよう、夫共々、勤めたく思います」
「おお、期待しとるぞ!!」
ギリアムから聞いた限り…やっぱり変なの出たみたいだし。
皆から集められた報告は、一通り聞いたからな…。
そちらのフォローに回りたいところだが、ひとまず…ティタノ陛下のお相手が先!!
ガルドベンダは頑張ったみたいだけど、だからこそ…私も約束は守りたい。
私はしばし…ティタノ陛下のお相手に集中することにした。
ケルカロス国王陛下と、レファイラ王后陛下には…流石に挨拶しないワケに行かないから、
挨拶に行ったけど…ティタノ陛下が…。
あの…。
犬のように、私の後を…ついてこないで下さらぬか?
ギリアムは横にいるけど…。
めんどくさいワンコは、横にいる一匹で十分なんやけど…。
「ギリアム公爵、オルフィリア公爵夫人…。
事情は分かったが、思い切った決断をしたものだな…」
ケルカロス国王陛下にしてみれば…呆れ半分、感嘆半分だったのだろう。
複雑な表情を、してらっしゃる。
まあ…私の後ろをひょいひょいとついてきている、ティタノ陛下のせいもあるだろうが…。
レファイラ王后陛下は…扇子で目だけしか見えないから、表情が読めんが…。
私が来た事…あまりよく思っていないだろうなぁ…。
勘だけど。
まあ…何にも言ってこなきゃ、ひとまず無視で。
ティタノ陛下…私が戻ったら、非常に機嫌を良くしたみたい。
皆様の顔が…さっきと全然違うんですけど…と、訴えている。
私は…ティタノ陛下に気を取られざるを得なかった…。
そして…警備員を頼んだみんなも、私が来たことで安堵し…思い思いにパーティーを楽しみ出した。
だから…迂闊にも気づかなかった…。
会場の外れで…しょーもない連中の、虫の息が…止まっていなかった事を…。
----------------------------------------------------------------------------------------------
見事すぎるバカっぷりを披露した、あの3バカは…会場中で指名手配され、今なお捜索中だ。
そんな中、会場の一角…ある部屋で…。
「た、助かった…。どうもありがとう」
3バカが…予備のテーブルクロスの下から、ごそごそと出てきた。
お礼を言っている相手は…レベッカだった。
「あら…構わないわ。
さっきは本当に勇敢だった…。きっとドロテア嬢も惚れ直したでしょうね、アナタ達に…」
微笑を向ければ、
「そ、そうだよな!!いない理由がわかって、慌てちまったけど…。
オレたちがそもそも言っていたことは、間違ってないよな!!」
「そ、そうだよ!!女性を裸で戦わせるなんて、許していい事じゃない!!」
「だよな!!みんな…オレたちに賛同していたよな!!」
バカ脳は…自己に有利なように、状況を変換するのが上手い。
「そうよ…。
オルフィリア公爵夫人も戻ってきたんだから、ここからがアナタ達の、腕の見せ所じゃない?」
レベッカが…何やら焚きつけるような事を言っている。
「そ、その通りだ!!見ていろ!!目にモノ見せてやる!!」
「そうだ!!仕込みまではバレてないんだから、まだ使えるぞ!!」
「成功したら…きっとドロテアちゃんに、どれだけ酷いことをしたかが、わかるだろう!!」
バカ3人…。一体何を考えているのやら…。
どうせロクな事じゃぁ、無いだろう。
そして…馬鹿だからこそ、それを利用する奴がいるってことも…あまりわかっていないよう。
「私には良くわからないけど…。応援はするわ。
ただ…巻き込まないでちょうだいね。
私も…アナタ達を庇ったのは、アナタ達がしっかりした男だと、見込んでの事なんだから」
ちょっと弱々し気に言うと、
「あ、当たり前だ!!オレたちが女の子に、酷いことをするわけないだろう!!」
「キミは十分協力してくれたんだ!!もう、これ以上オレたちに関わらなくていい!!」
「キミの事は、絶対に誰にも言わないから!!」
これ見よがしに…頼りになる、強い男を演じている。
レベッカはきっと…心の中でほくそ笑んでいるだろう…。
「じゃあ、私はもう行くわ。武運だけは祈っているからね…」
足早に去る。
一緒にいるところを、見られるだけでもマズいというのが、さすがわかっているようだ。
3バカは…柱の影から影へ移動しつつ…。
会場内が見渡せる2階へ…。
その場所は、会場全体の装飾を見るために、人がいた時もあったのだが、フィリーとギリアムが
戻ったことにより、ほぼ全員が…ホールに集合している形になった。
そのため、2階はほぼ人がいなかったのだ。
「ラッキー。みんな下に行っちまったから、これで心置きなくできるぜ」
「そうだよなぁ…。まさに天が味方したんだ」
「当たり前だろう…オレたちが正義なんだから!!」
……正義の味方は、強大な悪を前にして、尻尾を巻かないと思うのだが…。
「仕掛けは…。お、やっぱりそのままだ!!しめしめ…」
ジェルフが静かに近づき…確認したそれは、細い釣り糸だった。
「あとは…獲物が定位置に来るのを待つだけだな…」
「お!!早速来たみたいだぞ!!」
「なに?よ~し、やるか!!」
本当に一体…何をやる気なのか…。
-------------------------------------------------------------------------------------------
私は…常に近くにいるティタノ陛下に気を使いつつ、挨拶に来た人の相手をしていた。
皆には…よ~く、お礼を言わねばと思いつつ、この場では儀礼的な挨拶にとどめた。
あとでよくよくやればよろし。
そうして…ツァリオ閣下とアイリン夫人…そして、アルフレッドが現れた。
「この度は…色々お手間と心を割いてくださり、ありがとうございます」
3人そろって…お辞儀をしてくれた。
「あら、困った時はお互い様です。
だいぶ…ファルメニウス公爵家を持ち上げて下さったと、お聞きしました。
こちらこそ、ありがとうございました」
「とんでもありません!!当たり前の事です!!」
アルフレッドが力強く答えてくれた。
私は…本当に小声で、
「アンナマリー嬢は…近くの王立騎士団支部で、事情聴取後…体に異常が無ければ、王都に
戻ってきます。
私の護衛を付けましたので、道中心配はいりません」
言ってあげると、
「本当に…ありがとうございます」
泣きそうな目で、私の方を見て、再度頭を下げた。
「良かったら…パーティーを楽しんでください。
フィリアム商会の選りすぐりの商品を、並べておりますので…」
「はい!!全財産使って、買わせていただきます!!」
いや…そこまでせんでええよ。
ツァリオ閣下だって、どついてるやん…。
こうして…ツァリオ閣下たちが去った後、また私はティタノ陛下のお相手をしつつ…で、
時間が少し過ぎたころ…。
ギリアムが気を利かせてくれたのか、ティタノ陛下のお相手をそれとなくしてくれたので、
私は…会場を見て回ろうと少し席を外す。
いろいろ…気になっちゃってたからね。
そうしたら…やっぱりというか、案の定と言うか…ティタノ陛下のそばに寄りたがらなかった
人達が寄って来た。
その人たちの相手を、軽くしつつ…ふと…。
視線に気づく。
あ…マギーか…。
さてどうするか…。私から行くのもなぁ…。
と、思っていたら、向こうから来た。
そして…かなり優雅にお辞儀をした。
他の人たちは…身分の高いマギーが来たから、少し後ろにずれた。
私が…少し言葉を交わそうかとした時…何だか聞きなれない音が、耳に響いた。
何かを…弾いたような…。
楽器の弦にしては…かなり不愉快な音色…に、聞こえたのだ。
その音の音源を、私がキョロキョロしながら探っていると…。
……焦げ臭くない?
私は別の意味で、キョロキョロと…。
そして…。
「マギー!!スカート!!火ぃついてる!!」
だったんだと。
謎が解けた~。ならば私もお着換えせねば…ね。
「エマ!!今日の為に用意した、とっておきのに着替えるわよ!!」
「はい、奥様…」
私は…初春のこの季節に一番合うと思う、ピンクのドレスに着替えた。
サクラの花…を、イメージしたそのドレスは、所々に花びらが舞い散るように…レースと
刺繍…そしてフリルを多用している。
そのドレスに会わせるのは…ギリアム所有の鉱山から取れた、ピンクダイヤモンドだ。
「さすが!!ファルメニウス公爵家の御用達ね!!」
ああ、着脱しやすいドレスを、作っておいてよかった。
ティタノ陛下を…お待たせするわけには、いかないからね。
そして…ギリアムのエスコートで、私は入場した…。
人々の注目が集まり…歓声を浴びる。
……未だになれないなぁ…。
大女優になった気分だよ…。そんなたいしたもんじゃないんだけどね、私は本当に…。
「お~う、オルフィリア公爵夫人!!待っとったぞぉ!!」
ティタノ陛下が…早速寄って来たよ。
そうなると…他の人間はなかなか近寄れない。
「長く空けてしまい、申し訳ございませんでした。
今後は…しっかりとお楽しみいただけるよう、夫共々、勤めたく思います」
「おお、期待しとるぞ!!」
ギリアムから聞いた限り…やっぱり変なの出たみたいだし。
皆から集められた報告は、一通り聞いたからな…。
そちらのフォローに回りたいところだが、ひとまず…ティタノ陛下のお相手が先!!
ガルドベンダは頑張ったみたいだけど、だからこそ…私も約束は守りたい。
私はしばし…ティタノ陛下のお相手に集中することにした。
ケルカロス国王陛下と、レファイラ王后陛下には…流石に挨拶しないワケに行かないから、
挨拶に行ったけど…ティタノ陛下が…。
あの…。
犬のように、私の後を…ついてこないで下さらぬか?
ギリアムは横にいるけど…。
めんどくさいワンコは、横にいる一匹で十分なんやけど…。
「ギリアム公爵、オルフィリア公爵夫人…。
事情は分かったが、思い切った決断をしたものだな…」
ケルカロス国王陛下にしてみれば…呆れ半分、感嘆半分だったのだろう。
複雑な表情を、してらっしゃる。
まあ…私の後ろをひょいひょいとついてきている、ティタノ陛下のせいもあるだろうが…。
レファイラ王后陛下は…扇子で目だけしか見えないから、表情が読めんが…。
私が来た事…あまりよく思っていないだろうなぁ…。
勘だけど。
まあ…何にも言ってこなきゃ、ひとまず無視で。
ティタノ陛下…私が戻ったら、非常に機嫌を良くしたみたい。
皆様の顔が…さっきと全然違うんですけど…と、訴えている。
私は…ティタノ陛下に気を取られざるを得なかった…。
そして…警備員を頼んだみんなも、私が来たことで安堵し…思い思いにパーティーを楽しみ出した。
だから…迂闊にも気づかなかった…。
会場の外れで…しょーもない連中の、虫の息が…止まっていなかった事を…。
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見事すぎるバカっぷりを披露した、あの3バカは…会場中で指名手配され、今なお捜索中だ。
そんな中、会場の一角…ある部屋で…。
「た、助かった…。どうもありがとう」
3バカが…予備のテーブルクロスの下から、ごそごそと出てきた。
お礼を言っている相手は…レベッカだった。
「あら…構わないわ。
さっきは本当に勇敢だった…。きっとドロテア嬢も惚れ直したでしょうね、アナタ達に…」
微笑を向ければ、
「そ、そうだよな!!いない理由がわかって、慌てちまったけど…。
オレたちがそもそも言っていたことは、間違ってないよな!!」
「そ、そうだよ!!女性を裸で戦わせるなんて、許していい事じゃない!!」
「だよな!!みんな…オレたちに賛同していたよな!!」
バカ脳は…自己に有利なように、状況を変換するのが上手い。
「そうよ…。
オルフィリア公爵夫人も戻ってきたんだから、ここからがアナタ達の、腕の見せ所じゃない?」
レベッカが…何やら焚きつけるような事を言っている。
「そ、その通りだ!!見ていろ!!目にモノ見せてやる!!」
「そうだ!!仕込みまではバレてないんだから、まだ使えるぞ!!」
「成功したら…きっとドロテアちゃんに、どれだけ酷いことをしたかが、わかるだろう!!」
バカ3人…。一体何を考えているのやら…。
どうせロクな事じゃぁ、無いだろう。
そして…馬鹿だからこそ、それを利用する奴がいるってことも…あまりわかっていないよう。
「私には良くわからないけど…。応援はするわ。
ただ…巻き込まないでちょうだいね。
私も…アナタ達を庇ったのは、アナタ達がしっかりした男だと、見込んでの事なんだから」
ちょっと弱々し気に言うと、
「あ、当たり前だ!!オレたちが女の子に、酷いことをするわけないだろう!!」
「キミは十分協力してくれたんだ!!もう、これ以上オレたちに関わらなくていい!!」
「キミの事は、絶対に誰にも言わないから!!」
これ見よがしに…頼りになる、強い男を演じている。
レベッカはきっと…心の中でほくそ笑んでいるだろう…。
「じゃあ、私はもう行くわ。武運だけは祈っているからね…」
足早に去る。
一緒にいるところを、見られるだけでもマズいというのが、さすがわかっているようだ。
3バカは…柱の影から影へ移動しつつ…。
会場内が見渡せる2階へ…。
その場所は、会場全体の装飾を見るために、人がいた時もあったのだが、フィリーとギリアムが
戻ったことにより、ほぼ全員が…ホールに集合している形になった。
そのため、2階はほぼ人がいなかったのだ。
「ラッキー。みんな下に行っちまったから、これで心置きなくできるぜ」
「そうだよなぁ…。まさに天が味方したんだ」
「当たり前だろう…オレたちが正義なんだから!!」
……正義の味方は、強大な悪を前にして、尻尾を巻かないと思うのだが…。
「仕掛けは…。お、やっぱりそのままだ!!しめしめ…」
ジェルフが静かに近づき…確認したそれは、細い釣り糸だった。
「あとは…獲物が定位置に来るのを待つだけだな…」
「お!!早速来たみたいだぞ!!」
「なに?よ~し、やるか!!」
本当に一体…何をやる気なのか…。
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私は…常に近くにいるティタノ陛下に気を使いつつ、挨拶に来た人の相手をしていた。
皆には…よ~く、お礼を言わねばと思いつつ、この場では儀礼的な挨拶にとどめた。
あとでよくよくやればよろし。
そうして…ツァリオ閣下とアイリン夫人…そして、アルフレッドが現れた。
「この度は…色々お手間と心を割いてくださり、ありがとうございます」
3人そろって…お辞儀をしてくれた。
「あら、困った時はお互い様です。
だいぶ…ファルメニウス公爵家を持ち上げて下さったと、お聞きしました。
こちらこそ、ありがとうございました」
「とんでもありません!!当たり前の事です!!」
アルフレッドが力強く答えてくれた。
私は…本当に小声で、
「アンナマリー嬢は…近くの王立騎士団支部で、事情聴取後…体に異常が無ければ、王都に
戻ってきます。
私の護衛を付けましたので、道中心配はいりません」
言ってあげると、
「本当に…ありがとうございます」
泣きそうな目で、私の方を見て、再度頭を下げた。
「良かったら…パーティーを楽しんでください。
フィリアム商会の選りすぐりの商品を、並べておりますので…」
「はい!!全財産使って、買わせていただきます!!」
いや…そこまでせんでええよ。
ツァリオ閣下だって、どついてるやん…。
こうして…ツァリオ閣下たちが去った後、また私はティタノ陛下のお相手をしつつ…で、
時間が少し過ぎたころ…。
ギリアムが気を利かせてくれたのか、ティタノ陛下のお相手をそれとなくしてくれたので、
私は…会場を見て回ろうと少し席を外す。
いろいろ…気になっちゃってたからね。
そうしたら…やっぱりというか、案の定と言うか…ティタノ陛下のそばに寄りたがらなかった
人達が寄って来た。
その人たちの相手を、軽くしつつ…ふと…。
視線に気づく。
あ…マギーか…。
さてどうするか…。私から行くのもなぁ…。
と、思っていたら、向こうから来た。
そして…かなり優雅にお辞儀をした。
他の人たちは…身分の高いマギーが来たから、少し後ろにずれた。
私が…少し言葉を交わそうかとした時…何だか聞きなれない音が、耳に響いた。
何かを…弾いたような…。
楽器の弦にしては…かなり不愉快な音色…に、聞こえたのだ。
その音の音源を、私がキョロキョロしながら探っていると…。
……焦げ臭くない?
私は別の意味で、キョロキョロと…。
そして…。
「マギー!!スカート!!火ぃついてる!!」
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