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第三章 前哨
5 真相と企みと
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流星騎士団を後にしたメイリンとヴィネラェは…。
行きつけの貴族御用達喫茶店で、お茶をしていた。
しかし…メイリンはここのケーキがことのほか好きなのだが、今日は…一切手を付けずに、
注がれたお茶を…見ているだけだった。
その静寂が…特別あつらえのテラスに、ずっと続いていたが、
「メイリン様…」
モントリアの声で、破られた。
「申し訳ございません、私は…これから所要の為、どうしても…出なければなりません。
ドルグスト卿がいらっしゃいましたので、代わります」
一礼するモントリアの後ろには、ドルグストがいた。
「そ、そっか…。今日は元々、休みだったんだもんね…。ごめんね、付き合わせて…」
「いいえ。私も…ドロテアに会いたかったので、むしろお誘いいただけて、嬉しかったです。
それでは…失礼いたします」
こうして…足早に去るモントリア。
後に残ったドルグストを見たメイリンは、少しだけ視線をそらしつつ、
「ドルグストは…知っていたの?公開演武の最終試合が…ああなるって…」
囁くように…ポツリと聞いた。
「ええ。前日にドロテアから、直接聞きましてね。
私としてはどうかと思ったのですがね…。
ドロテアの決意が強かったので…そのまま、実行させました」
ドルグストはここで…昔を思い出すような目をして、
「私がまだ成人したての頃…戦争に駆り出されたんですがね。
その時、自分の陣営で…風呂に入っている時に、敵襲があったんですよ。
結局私含めて…風呂に入っていた全員、武器だけ持って全裸で敵と戦闘しました。
そういう職業なんですよ…騎士って…」
「だから私は…娘を騎士にはしたくなかった…。
今回の事は…いい機会だと捉えました。
例え全裸だって…敵が待ってくれるワケじゃ無いんですよ。
幸いファルメニウス公爵家は全面的に、火消しに協力してくれると約束してくれましたし、
娘が騎士を続ける以上…他でこうなるかもしれない。
だったら…しっかりとサポートしてくれる人間がいる場で、実体験を積んだ方が、よっぽどいいと
思いましてね」
己の心境を語った。
それを…何も言わずに聞いていたメイリンだったが、
「その…ごめんなさい…」
不意に謝る。
「父親なのに…抗議もせずに酷いとか、冷たいとか…散々言って…」
するとドルグストは、にっこりと笑い、
「構いませんよ。覚悟の上ですから。
それに…メイリン様がそこまで怒ったのは、ウチの娘が好きだからでしょう?
責めるいわれはありません」
本当に楽しそうなのが…その口調から伝わってくる。
「それに…」
だがここで、顔を引き締め、
「1つ…ダリア夫人の出方をみる意味も、あったのです」
「え?」
「ダリア夫人は、アイリン様の伯母上ですからね…。
訴えを退けるなら、こちらも…それ相応の理由が要ります。
今回の件は…逆に、ダイヤの裁判を延期して…この件の火消しにあたるなら、私もツァリオ様も
ファルメニウス公爵家に少しばかり、融通してもらえないか、交渉するつもりでした」
「ですが…蓋を開けてみれば、ファルメニウス公爵家がやればいいの一点張りで、自分で何も
しないとは…ね」
かなり…がっかりめのため息をつき、
「私だって子供がいますから、探し求めていた子を取り戻すのに、躍起になるのはわかります。
ですが…今まで苦楽を共にして…自分を助けてくれた団員が苦しんでいるのに、それを助けない
など…私は少し違うと思うんですよ」
「だから…ツァリオ様とて、動かないと言う判断をしたんです」
この日結局メイリンは…お茶もケーキも殆ど手を付けず…ただ、テラスの外の景色を…
終始ぼーっと眺めているだけだった…。
-------------------------------------------------------------------------------------------
メイリン達と別れたモントリアが…向かった先は、伯母の拠点にしている店だった。
「……まだ、帰ってきていないのね。できれば…意見を聞きたかったんだけど…」
伯母がいない事に…落胆しているモントリアだが、気を取り直して、店をこぎれいにする。
なぜかと言えば…。
「こんにちは…。ここで人と会う約束を…。モントリア!!」
アルフレッドが店に来るからだった。
「このような所まで、ご足労いただき、ありがとうございます、アルフレッド様。
アンナマリー嬢が無事で…ひとまず、ようございました」
「ああ、本当だよ!!胸をなでおろした!!
ギリアム公爵閣下とオルフィリア公爵夫人には、感謝してもし切れない!!」
素直に喜んでいる。
「しかし…大丈夫でしょうか?」
「ん?何が?」
「今日…ドロテアが流星騎士団を辞めました」
「な、なんだって?」
驚きながらも、理由を問うているのだろうが…。
「もしかしたら…勝負をかける気なのかも…」
「しょ、勝負?」
「今…アンナマリー嬢は、ファルメニウス公爵家にいるのでしょう?」
「あ、ああ…」
「ドロテアは…これで流星騎士団に出なくてよくなったから…ファルメニウス公爵家で
時間が出来るじゃないですか!!」
人を操るのが上手い奴は…思考の誘導が上手い。
これだけで…アルフレッドはピンときた。
「ドロテアが…アンナマリーに何かを、する気だと…。
何か、掴んだのか?」
必死の形相になる、アルフレッド。
「ハッキリとは…。でも…ドロテアは流星騎士団のエースなんです。
それを…やめると言う選択をしたなら、よほどの覚悟だと思いませんか?
何をする気なのか…予測がつかない…」
さも不安そうな顔を作る、モントリア。
「で、でも、場所はファルメニウス公爵家なんだぞ?」
「そうかもしれませんが、それを過信してはなりません。
アルフレッド様…。一時避難と言う形で、アンナマリー嬢をガルドベンダに移せませんか?」
「……お父様に聞かないと、難しいと思うが…。でも何とか、やってみる!!」
「急いでください!!アンナマリー嬢を守れるのは、アルフレッド様だけですよ!!」
「わ、わかった!!」
アルフレッドは…すぐさま馬車に乗り込み…行ってしまった。
残されたモントリアは…カウンターに体を寄りかからせつつ、
「あ~あ、何だか思ったより、いい成果が出ないわねぇ…。
伯母様、早く帰ってこないかしら…」
ポツリと独り言をつぶやく。
「ドロテアはファルメニウス公爵家に入ってから、干渉しずらくなった上…。
どんどん今までみないな、潔さを取り戻しているのよね~。
おまけにファルメニウス公爵家じゃ、忍び込むわけにいかないし…。
せっかく…アルフレッドとアンナマリーのいちゃつく様を見せつけようったって…。
これじゃうまくいかないわ」
「おまけに…あの最終試合が、出来レースだったってこと?
全て覚悟の上なんて、たいした痛手を与えられてないじゃない…。
本当に…ファルメニウス公爵家が関わり出してから、上手くいかない!!」
頭をガシガシ掻きつつ、
「しょうがないから、アンナマリーにまた…色々吹き込んで、操るしかないわね。
あの子おバカだから…味方だと思っている人間の言う事、ひょいひょい聞くしね…」
「うまい事行けば…ドロテアを追い詰められるし、メイリンだって…。
すっごく苦しむでしょうね…」
マダム・エリュートの店には…ケタケタと下卑た笑いが、いつまでもこだましたのだった。
----------------------------------------------------------------------------------------
「お前は留学先で、いかに馬鹿になるかを勉強・習得してきたのか?アルフレッド」
ツァリオのきつーい一言が、アルフレッドに突き刺さる。
「酷すぎます!!お父様!!」
涙目のアルフレッド。
「あのな…。アンナマリー嬢の誘拐の件は…全く片付いていないんだ。
容疑者が多岐にわたるし…そもそも、ファルメニウス公爵家のパーティーに関連して
攫われたのか…すら、わかっていない。
その状態で…ファルメニウス公爵家から出すなど、生存率が下がる以外の何物でもないぞ」
鋭い目とため息で、追撃する。
「し…しかし、ファルメニウス公爵家とて、確実に安心では…」
「逆にファルメニウス公爵家でダメなら、我が家でもダメだと思うが?
ちなみに我が家は、難攻不落の要塞とは呼ばれていない。
護衛騎士の能力も、防衛力も武力も…あちらの方が上だ」
ドロテアの事を言いたいのだと、わかっているが、あえて口には出さない。
「……だったら、ドロテアを我が家に呼び戻してください」
ツァリオにはぐらかしは利かないと判断し、本題を言う事にしたようだ。
「……それもできん」
「なぜですか!!ファルメニウス公爵家に出向しているとはいえ…。
ウチの家臣でなくなったわけじゃ、ないでしょう?」
それはその通りなのだが…。
「例の公開演武で…かなり醜聞が出たからな。
いろいろ言ってくる輩への対処能力も、向こうが上だ。だから…任せる事にした」
すると…アルフレッドはあからさまに不機嫌そうな顔をして、
「そんなの必要ないでしょう?
そもそも…騎士をやっていれば、ああいった事は起こりうるし、自分で対処をするべきだ」
かなり乱暴に吐き捨てたから、ツァリオは…。
一連のことが、問題提起の為の出来レースであったことを話した。
「わかったか?
だから…ファルメニウス公爵家は、ドロテアの事も、落ち着くまで面倒を見ると、言っている。
極論を言えば…アンナマリー嬢を保護しているのと、変わらんのだ。
あの夫婦は…どこまでも中立を、保っているにすぎんよ。
わしも見習わねばと思っている」
アルフレッドはそれ以上何も言えないようで、押し黙ったまま…その場に立ち尽くした…。
行きつけの貴族御用達喫茶店で、お茶をしていた。
しかし…メイリンはここのケーキがことのほか好きなのだが、今日は…一切手を付けずに、
注がれたお茶を…見ているだけだった。
その静寂が…特別あつらえのテラスに、ずっと続いていたが、
「メイリン様…」
モントリアの声で、破られた。
「申し訳ございません、私は…これから所要の為、どうしても…出なければなりません。
ドルグスト卿がいらっしゃいましたので、代わります」
一礼するモントリアの後ろには、ドルグストがいた。
「そ、そっか…。今日は元々、休みだったんだもんね…。ごめんね、付き合わせて…」
「いいえ。私も…ドロテアに会いたかったので、むしろお誘いいただけて、嬉しかったです。
それでは…失礼いたします」
こうして…足早に去るモントリア。
後に残ったドルグストを見たメイリンは、少しだけ視線をそらしつつ、
「ドルグストは…知っていたの?公開演武の最終試合が…ああなるって…」
囁くように…ポツリと聞いた。
「ええ。前日にドロテアから、直接聞きましてね。
私としてはどうかと思ったのですがね…。
ドロテアの決意が強かったので…そのまま、実行させました」
ドルグストはここで…昔を思い出すような目をして、
「私がまだ成人したての頃…戦争に駆り出されたんですがね。
その時、自分の陣営で…風呂に入っている時に、敵襲があったんですよ。
結局私含めて…風呂に入っていた全員、武器だけ持って全裸で敵と戦闘しました。
そういう職業なんですよ…騎士って…」
「だから私は…娘を騎士にはしたくなかった…。
今回の事は…いい機会だと捉えました。
例え全裸だって…敵が待ってくれるワケじゃ無いんですよ。
幸いファルメニウス公爵家は全面的に、火消しに協力してくれると約束してくれましたし、
娘が騎士を続ける以上…他でこうなるかもしれない。
だったら…しっかりとサポートしてくれる人間がいる場で、実体験を積んだ方が、よっぽどいいと
思いましてね」
己の心境を語った。
それを…何も言わずに聞いていたメイリンだったが、
「その…ごめんなさい…」
不意に謝る。
「父親なのに…抗議もせずに酷いとか、冷たいとか…散々言って…」
するとドルグストは、にっこりと笑い、
「構いませんよ。覚悟の上ですから。
それに…メイリン様がそこまで怒ったのは、ウチの娘が好きだからでしょう?
責めるいわれはありません」
本当に楽しそうなのが…その口調から伝わってくる。
「それに…」
だがここで、顔を引き締め、
「1つ…ダリア夫人の出方をみる意味も、あったのです」
「え?」
「ダリア夫人は、アイリン様の伯母上ですからね…。
訴えを退けるなら、こちらも…それ相応の理由が要ります。
今回の件は…逆に、ダイヤの裁判を延期して…この件の火消しにあたるなら、私もツァリオ様も
ファルメニウス公爵家に少しばかり、融通してもらえないか、交渉するつもりでした」
「ですが…蓋を開けてみれば、ファルメニウス公爵家がやればいいの一点張りで、自分で何も
しないとは…ね」
かなり…がっかりめのため息をつき、
「私だって子供がいますから、探し求めていた子を取り戻すのに、躍起になるのはわかります。
ですが…今まで苦楽を共にして…自分を助けてくれた団員が苦しんでいるのに、それを助けない
など…私は少し違うと思うんですよ」
「だから…ツァリオ様とて、動かないと言う判断をしたんです」
この日結局メイリンは…お茶もケーキも殆ど手を付けず…ただ、テラスの外の景色を…
終始ぼーっと眺めているだけだった…。
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メイリン達と別れたモントリアが…向かった先は、伯母の拠点にしている店だった。
「……まだ、帰ってきていないのね。できれば…意見を聞きたかったんだけど…」
伯母がいない事に…落胆しているモントリアだが、気を取り直して、店をこぎれいにする。
なぜかと言えば…。
「こんにちは…。ここで人と会う約束を…。モントリア!!」
アルフレッドが店に来るからだった。
「このような所まで、ご足労いただき、ありがとうございます、アルフレッド様。
アンナマリー嬢が無事で…ひとまず、ようございました」
「ああ、本当だよ!!胸をなでおろした!!
ギリアム公爵閣下とオルフィリア公爵夫人には、感謝してもし切れない!!」
素直に喜んでいる。
「しかし…大丈夫でしょうか?」
「ん?何が?」
「今日…ドロテアが流星騎士団を辞めました」
「な、なんだって?」
驚きながらも、理由を問うているのだろうが…。
「もしかしたら…勝負をかける気なのかも…」
「しょ、勝負?」
「今…アンナマリー嬢は、ファルメニウス公爵家にいるのでしょう?」
「あ、ああ…」
「ドロテアは…これで流星騎士団に出なくてよくなったから…ファルメニウス公爵家で
時間が出来るじゃないですか!!」
人を操るのが上手い奴は…思考の誘導が上手い。
これだけで…アルフレッドはピンときた。
「ドロテアが…アンナマリーに何かを、する気だと…。
何か、掴んだのか?」
必死の形相になる、アルフレッド。
「ハッキリとは…。でも…ドロテアは流星騎士団のエースなんです。
それを…やめると言う選択をしたなら、よほどの覚悟だと思いませんか?
何をする気なのか…予測がつかない…」
さも不安そうな顔を作る、モントリア。
「で、でも、場所はファルメニウス公爵家なんだぞ?」
「そうかもしれませんが、それを過信してはなりません。
アルフレッド様…。一時避難と言う形で、アンナマリー嬢をガルドベンダに移せませんか?」
「……お父様に聞かないと、難しいと思うが…。でも何とか、やってみる!!」
「急いでください!!アンナマリー嬢を守れるのは、アルフレッド様だけですよ!!」
「わ、わかった!!」
アルフレッドは…すぐさま馬車に乗り込み…行ってしまった。
残されたモントリアは…カウンターに体を寄りかからせつつ、
「あ~あ、何だか思ったより、いい成果が出ないわねぇ…。
伯母様、早く帰ってこないかしら…」
ポツリと独り言をつぶやく。
「ドロテアはファルメニウス公爵家に入ってから、干渉しずらくなった上…。
どんどん今までみないな、潔さを取り戻しているのよね~。
おまけにファルメニウス公爵家じゃ、忍び込むわけにいかないし…。
せっかく…アルフレッドとアンナマリーのいちゃつく様を見せつけようったって…。
これじゃうまくいかないわ」
「おまけに…あの最終試合が、出来レースだったってこと?
全て覚悟の上なんて、たいした痛手を与えられてないじゃない…。
本当に…ファルメニウス公爵家が関わり出してから、上手くいかない!!」
頭をガシガシ掻きつつ、
「しょうがないから、アンナマリーにまた…色々吹き込んで、操るしかないわね。
あの子おバカだから…味方だと思っている人間の言う事、ひょいひょい聞くしね…」
「うまい事行けば…ドロテアを追い詰められるし、メイリンだって…。
すっごく苦しむでしょうね…」
マダム・エリュートの店には…ケタケタと下卑た笑いが、いつまでもこだましたのだった。
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「お前は留学先で、いかに馬鹿になるかを勉強・習得してきたのか?アルフレッド」
ツァリオのきつーい一言が、アルフレッドに突き刺さる。
「酷すぎます!!お父様!!」
涙目のアルフレッド。
「あのな…。アンナマリー嬢の誘拐の件は…全く片付いていないんだ。
容疑者が多岐にわたるし…そもそも、ファルメニウス公爵家のパーティーに関連して
攫われたのか…すら、わかっていない。
その状態で…ファルメニウス公爵家から出すなど、生存率が下がる以外の何物でもないぞ」
鋭い目とため息で、追撃する。
「し…しかし、ファルメニウス公爵家とて、確実に安心では…」
「逆にファルメニウス公爵家でダメなら、我が家でもダメだと思うが?
ちなみに我が家は、難攻不落の要塞とは呼ばれていない。
護衛騎士の能力も、防衛力も武力も…あちらの方が上だ」
ドロテアの事を言いたいのだと、わかっているが、あえて口には出さない。
「……だったら、ドロテアを我が家に呼び戻してください」
ツァリオにはぐらかしは利かないと判断し、本題を言う事にしたようだ。
「……それもできん」
「なぜですか!!ファルメニウス公爵家に出向しているとはいえ…。
ウチの家臣でなくなったわけじゃ、ないでしょう?」
それはその通りなのだが…。
「例の公開演武で…かなり醜聞が出たからな。
いろいろ言ってくる輩への対処能力も、向こうが上だ。だから…任せる事にした」
すると…アルフレッドはあからさまに不機嫌そうな顔をして、
「そんなの必要ないでしょう?
そもそも…騎士をやっていれば、ああいった事は起こりうるし、自分で対処をするべきだ」
かなり乱暴に吐き捨てたから、ツァリオは…。
一連のことが、問題提起の為の出来レースであったことを話した。
「わかったか?
だから…ファルメニウス公爵家は、ドロテアの事も、落ち着くまで面倒を見ると、言っている。
極論を言えば…アンナマリー嬢を保護しているのと、変わらんのだ。
あの夫婦は…どこまでも中立を、保っているにすぎんよ。
わしも見習わねばと思っている」
アルフレッドはそれ以上何も言えないようで、押し黙ったまま…その場に立ち尽くした…。
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