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第4章 交流
3 実力本位主義の在り方
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王家観覧席の壇上より…ギリアムの口上が始まった。
ああ、尺の都合で王家以外を省いたが、本日は王立騎士団と近衛騎士団の身内…夫人や令息・令嬢も
来ているよ。
だから観客席は…コロシアムのような賑わいだ。
「王立騎士団の諸君!!近衛騎士団の諸君!!今日ははるばるよく来てくれた!!
心から感謝する!!諸君らがこの式典の、本当の主役であること…紛れもない事実であると
ここに宣言する!!」
本当に…音響設備が要らないなぁ…。
「この交流会の主たる目的は…武のファルメニウス公爵家として…軍のあり方を示すものと
受け止めてくれたまえ!!」
この辺の口上は…代々細かい違いこそあれ、おおむね一緒。
そして…ここからが、歴代に何をやるか…によって、違ってくるんだ。
「当代ファルメニウス公爵家は…何をおいても、実力本位主義である!!
よって――――――――――――っ!!」
ここで…すべての構造物の幕が…下ろされる。
さながら…蛹から蝶が現れるがごとく、現れたのは…。
「自分の価値は――――――――――――っ!!」
様々な趣向を凝らした…アスレチックたち!!
「自分で示せぇ――――――――――――――――――――っ!!」
私が…前世で30代くらいの時だったと思う…。
某番組のアスレチック攻略ものに…えらーくはまったんだよね。
はまった理由は…単純に私がマッチョマン大好きだったから。
己の肉体1つで、様々なアスレチックを攻略する様は…見ていてとても興奮したもんさ!!
何だか…どよめきが弾丸のように…そこかしこから打ちあがる。
見た事も無いアスレチックの様相は…見る者を驚かせる。
アスレチックって…前世の世界じゃ、見慣れたものだったけど…。
今世の世界には、驚くほど無かった。
だから…太陽の家で試作したり、色々な所で様々試作したんだよね…。
子供用と大人用含めてさ…。
これはいわば…その集大成といっていい。
と言っても…私の原案、前世の某番組のパクリと言ってもいいから…ちと、剣山がイテー。
「ギ、ギリアム公爵よ!!これは一体!!」
国王陛下は…やっぱり驚いているね。
計画書と…全く違った内容だったから。
「計画書は…しっかりと記載いたしましたが?」
「も、持ってこい!!」
国王陛下の指示で、側近が持って来た計画書…。
「どこに書いてあるのだ!!」
「ここに…」
ギリアムが指さした場所は…何だかごま塩のような…ぽつぽつとした小さな汚れがあった。
「この汚れが何なのだ?」
国王陛下の頭に?が浮く。
「フォルト!!ルーペをお持ちしろ!!」
持ってこられたルーペをかざし、
「よくご覧ください、国王陛下…」
ルーペ越しによーく見ると…ごま塩の様なものは、文字である…と、ようやっと認識できた。
やっとこさ読むと…。
大きく書いたものは、真っ赤な嘘です。
今回の式典は、実力本位主義にのっとり、アスレチック合戦と
させていただきます。
……と、書かれていた。
「……ギリアム公爵よ…。お前は一体何のつもりで…」
「防犯実験の一環として、やらせていただきました」
「王家に提出する、正式書類だが?」
「ですから…万が一書類が盗まれた時のことを考えまして、このように致しました。
こうすれば…重要書類が盗まれたとしても、事なきを得られる可能性が上がると思われますが、
王家の役所で実施してみては、いかがでしょうか?」
「……私はすでに…目がチカチカして痛いのだが…」
「では、誰かに呼んでいただいたらどうですか?
やはり…重要書類というものの扱いは、しっかりしないといけません。
このように誰にも読めなければ、どこへ出しても安心ではありませんか!!
ただ、実際どれくらい小さな字で書けるかは、疑問でしたので…。
私の身体能力の限界を試させていただきました!!
国中の貴族に広めて、このような書類の書き方を実践すれば、防犯の意味でも飛躍的な進化が…」
「……もうよい……。この件に関しては、何も言うな…」
盛大なため息をつく国王陛下…。
諦めたっぽい。
ギリアムに…この手の討論させたら、夜までどころか、朝までだって屁理屈言えるからなぁ…。
式典の方は…王立騎士団がアスレチックについて、やり方等を説明した。
じい様が舞い戻ったことによって…戻ってきた人はもとより、実力本位主義の人たちは、やる気に
なった。
ヒドイ式典を…覚悟していたんだろうなぁ…。
かなり喜んでいたようだ。
体力・筋肉自慢達が、上半身裸になって、アスレチックに挑むさまは…私にとって至福の時だった。
王家の方は…式典中に関しては、ギリアムに丸投げしたから、私は問題なし…と。
私の出番は…この式典後の懇親会…。
そこでは…男たちよりむしろ…女たちが主役になるだろうからね…。
だから今は…この最高の時を楽しもう!!
王家観覧席にいるギリアムは…というと、スッゴイ張り切って実況中継していた。
まあ…バカ王女と話をしたくないってのがあるんだろうが…。
有名某キャストのように…ちょっとしたことでも、リアクション付きで、まあ、出るわ出るわ、
言葉の大津波がじゃんじゃかと。
「ギ、ギリアム公爵よ…少し休んではどうだ?」
国王陛下は言うのだが、
「何を仰いますか!!
今日の私は!!ご指名頂いた以上、国王陛下を楽しませるために、全力投球する予定でございます。
それとも…無言で立っているだけをご希望でしょうか!!
でしたらそう致しますが!!」
乗りに乗ってるギリアムの声は…有無を言わせなかったのだろう。
「い、いや…疲れていないなら、続けよ…」
「かしこまりました!!」
そうこうしているうちに…式典は進む。
近衛騎士団にも、あらかじめ式典参加の人数をこうしてくれ…と、頼んでおいたから、人数合わせ
などをする必要はなく…着々と進んだ。
式典の上位者は…王立騎士団・近衛騎士団関係なく、ギリアムよりお褒めの言葉…だけじゃなく、
フィリアム商会からの特典を出した。
それも…こちらが何かを選ぶのではなく、フィリアム商会の商品の中から欲しいものを選んでもらう。
いわゆる…カタログギフトに近い形だ。
この世界には、全くないモノだったため、これも…すごく画期的だと褒められたっけ…。
前世の世界の誰かが考えた…ありふれたものなんだけど…。
かなり当たったから、良しとしよう。
ちなみに皆様には…大変喜ばれた…よっしゃ。
肝心の成績は…王立騎士団がかなり優秀だったのはもちろんだが、近衛騎士団の…真面目にやって
いた人たちが、かなりの好成績を残したことが、デカかったと思う。
今後の近衛騎士団の為にも…ね。
じい様はもとより、ローカスもベンズも…その事を本当に喜んでいた。
しっかりやっている人が報われた方が…絶対いいもんね。
そして大盛況のアスレチック合戦のトリを飾るのは…。
やっぱりギリアムだ。
ただ、ここからも演出が入る。
「…この式典はそもそも…夫婦のための物なので…」
ギリアムが私を抱き上げる。
「私は…フィリーと一緒にやる!!」
「なにぃぃっ!!」
これには…じい様だけでなく、ここにいるすべての人が…驚いたろうな…。
「オ、オルフィリア公爵夫人…大丈夫なんですか!!」
みんなに詰め寄られた…。
まあ、ハードなものだってわかっているからなぁ。
「何を言っているんだ!!フィリーにこんな、危ないものをやらせる訳がないだろう!!」
「……」
いよいよ…ギリアムが何をしたいのか、分からなくなった皆さま。
「私はフィリーを…担いでやるんだ!!」
「えええええぇぇぇっっ!!」
これは…体力自慢の男たちが…流石にめっちゃ驚いた。
驚いている人間達を放って…ギリアムはさっさと始めてしまう。
アスレチックは…全部網羅しようとすると、かなりキツイものなのだが…。
その全てを…私を抱えたまま、いけしゃあしゃあとやり続け…すべてを…誰よりも早く
やって見せるギリアム…。
「お前はどこまで、体力お化けなんだぁ――――――――っ!!(ローカス)」
「化け物に磨きがかかったのぉ!!くそ坊主!!(ローエン)」
「一体どんな、修練方法を?(ベンズ)」
「団長って本当に、人間なんですかぁっ!!(王立騎士団員一同)」
まあ…そんな罵声何だか、称賛なんだかわからない声援を受けつつ…交流会は幕を閉じるのだった…。
この後…少しの準備時間を経て、懇親会に移る。
懇親会は…舞踏会ってわけじゃないから、荘厳に着飾る必要はない。
実際男どもの大半は、王立騎士団及び近衛騎士団の制服でそのまま出席する。
女性も…特にドレスコードを設けたりはしなかった。
とはいえ…そこは貴族の婦女子。
しっかりと使用人に、着飾る準備をさせてきている。
もちろんそれを見越して…。
施設の大ホール近くに、しっかりとした更衣室を用意してある。
さてと…。
ここからが…。
私の…。
このヘドネの本当の、出陣…ってか!!
ははっっ!!
かかってこいやぁ!!
ああ、尺の都合で王家以外を省いたが、本日は王立騎士団と近衛騎士団の身内…夫人や令息・令嬢も
来ているよ。
だから観客席は…コロシアムのような賑わいだ。
「王立騎士団の諸君!!近衛騎士団の諸君!!今日ははるばるよく来てくれた!!
心から感謝する!!諸君らがこの式典の、本当の主役であること…紛れもない事実であると
ここに宣言する!!」
本当に…音響設備が要らないなぁ…。
「この交流会の主たる目的は…武のファルメニウス公爵家として…軍のあり方を示すものと
受け止めてくれたまえ!!」
この辺の口上は…代々細かい違いこそあれ、おおむね一緒。
そして…ここからが、歴代に何をやるか…によって、違ってくるんだ。
「当代ファルメニウス公爵家は…何をおいても、実力本位主義である!!
よって――――――――――――っ!!」
ここで…すべての構造物の幕が…下ろされる。
さながら…蛹から蝶が現れるがごとく、現れたのは…。
「自分の価値は――――――――――――っ!!」
様々な趣向を凝らした…アスレチックたち!!
「自分で示せぇ――――――――――――――――――――っ!!」
私が…前世で30代くらいの時だったと思う…。
某番組のアスレチック攻略ものに…えらーくはまったんだよね。
はまった理由は…単純に私がマッチョマン大好きだったから。
己の肉体1つで、様々なアスレチックを攻略する様は…見ていてとても興奮したもんさ!!
何だか…どよめきが弾丸のように…そこかしこから打ちあがる。
見た事も無いアスレチックの様相は…見る者を驚かせる。
アスレチックって…前世の世界じゃ、見慣れたものだったけど…。
今世の世界には、驚くほど無かった。
だから…太陽の家で試作したり、色々な所で様々試作したんだよね…。
子供用と大人用含めてさ…。
これはいわば…その集大成といっていい。
と言っても…私の原案、前世の某番組のパクリと言ってもいいから…ちと、剣山がイテー。
「ギ、ギリアム公爵よ!!これは一体!!」
国王陛下は…やっぱり驚いているね。
計画書と…全く違った内容だったから。
「計画書は…しっかりと記載いたしましたが?」
「も、持ってこい!!」
国王陛下の指示で、側近が持って来た計画書…。
「どこに書いてあるのだ!!」
「ここに…」
ギリアムが指さした場所は…何だかごま塩のような…ぽつぽつとした小さな汚れがあった。
「この汚れが何なのだ?」
国王陛下の頭に?が浮く。
「フォルト!!ルーペをお持ちしろ!!」
持ってこられたルーペをかざし、
「よくご覧ください、国王陛下…」
ルーペ越しによーく見ると…ごま塩の様なものは、文字である…と、ようやっと認識できた。
やっとこさ読むと…。
大きく書いたものは、真っ赤な嘘です。
今回の式典は、実力本位主義にのっとり、アスレチック合戦と
させていただきます。
……と、書かれていた。
「……ギリアム公爵よ…。お前は一体何のつもりで…」
「防犯実験の一環として、やらせていただきました」
「王家に提出する、正式書類だが?」
「ですから…万が一書類が盗まれた時のことを考えまして、このように致しました。
こうすれば…重要書類が盗まれたとしても、事なきを得られる可能性が上がると思われますが、
王家の役所で実施してみては、いかがでしょうか?」
「……私はすでに…目がチカチカして痛いのだが…」
「では、誰かに呼んでいただいたらどうですか?
やはり…重要書類というものの扱いは、しっかりしないといけません。
このように誰にも読めなければ、どこへ出しても安心ではありませんか!!
ただ、実際どれくらい小さな字で書けるかは、疑問でしたので…。
私の身体能力の限界を試させていただきました!!
国中の貴族に広めて、このような書類の書き方を実践すれば、防犯の意味でも飛躍的な進化が…」
「……もうよい……。この件に関しては、何も言うな…」
盛大なため息をつく国王陛下…。
諦めたっぽい。
ギリアムに…この手の討論させたら、夜までどころか、朝までだって屁理屈言えるからなぁ…。
式典の方は…王立騎士団がアスレチックについて、やり方等を説明した。
じい様が舞い戻ったことによって…戻ってきた人はもとより、実力本位主義の人たちは、やる気に
なった。
ヒドイ式典を…覚悟していたんだろうなぁ…。
かなり喜んでいたようだ。
体力・筋肉自慢達が、上半身裸になって、アスレチックに挑むさまは…私にとって至福の時だった。
王家の方は…式典中に関しては、ギリアムに丸投げしたから、私は問題なし…と。
私の出番は…この式典後の懇親会…。
そこでは…男たちよりむしろ…女たちが主役になるだろうからね…。
だから今は…この最高の時を楽しもう!!
王家観覧席にいるギリアムは…というと、スッゴイ張り切って実況中継していた。
まあ…バカ王女と話をしたくないってのがあるんだろうが…。
有名某キャストのように…ちょっとしたことでも、リアクション付きで、まあ、出るわ出るわ、
言葉の大津波がじゃんじゃかと。
「ギ、ギリアム公爵よ…少し休んではどうだ?」
国王陛下は言うのだが、
「何を仰いますか!!
今日の私は!!ご指名頂いた以上、国王陛下を楽しませるために、全力投球する予定でございます。
それとも…無言で立っているだけをご希望でしょうか!!
でしたらそう致しますが!!」
乗りに乗ってるギリアムの声は…有無を言わせなかったのだろう。
「い、いや…疲れていないなら、続けよ…」
「かしこまりました!!」
そうこうしているうちに…式典は進む。
近衛騎士団にも、あらかじめ式典参加の人数をこうしてくれ…と、頼んでおいたから、人数合わせ
などをする必要はなく…着々と進んだ。
式典の上位者は…王立騎士団・近衛騎士団関係なく、ギリアムよりお褒めの言葉…だけじゃなく、
フィリアム商会からの特典を出した。
それも…こちらが何かを選ぶのではなく、フィリアム商会の商品の中から欲しいものを選んでもらう。
いわゆる…カタログギフトに近い形だ。
この世界には、全くないモノだったため、これも…すごく画期的だと褒められたっけ…。
前世の世界の誰かが考えた…ありふれたものなんだけど…。
かなり当たったから、良しとしよう。
ちなみに皆様には…大変喜ばれた…よっしゃ。
肝心の成績は…王立騎士団がかなり優秀だったのはもちろんだが、近衛騎士団の…真面目にやって
いた人たちが、かなりの好成績を残したことが、デカかったと思う。
今後の近衛騎士団の為にも…ね。
じい様はもとより、ローカスもベンズも…その事を本当に喜んでいた。
しっかりやっている人が報われた方が…絶対いいもんね。
そして大盛況のアスレチック合戦のトリを飾るのは…。
やっぱりギリアムだ。
ただ、ここからも演出が入る。
「…この式典はそもそも…夫婦のための物なので…」
ギリアムが私を抱き上げる。
「私は…フィリーと一緒にやる!!」
「なにぃぃっ!!」
これには…じい様だけでなく、ここにいるすべての人が…驚いたろうな…。
「オ、オルフィリア公爵夫人…大丈夫なんですか!!」
みんなに詰め寄られた…。
まあ、ハードなものだってわかっているからなぁ。
「何を言っているんだ!!フィリーにこんな、危ないものをやらせる訳がないだろう!!」
「……」
いよいよ…ギリアムが何をしたいのか、分からなくなった皆さま。
「私はフィリーを…担いでやるんだ!!」
「えええええぇぇぇっっ!!」
これは…体力自慢の男たちが…流石にめっちゃ驚いた。
驚いている人間達を放って…ギリアムはさっさと始めてしまう。
アスレチックは…全部網羅しようとすると、かなりキツイものなのだが…。
その全てを…私を抱えたまま、いけしゃあしゃあとやり続け…すべてを…誰よりも早く
やって見せるギリアム…。
「お前はどこまで、体力お化けなんだぁ――――――――っ!!(ローカス)」
「化け物に磨きがかかったのぉ!!くそ坊主!!(ローエン)」
「一体どんな、修練方法を?(ベンズ)」
「団長って本当に、人間なんですかぁっ!!(王立騎士団員一同)」
まあ…そんな罵声何だか、称賛なんだかわからない声援を受けつつ…交流会は幕を閉じるのだった…。
この後…少しの準備時間を経て、懇親会に移る。
懇親会は…舞踏会ってわけじゃないから、荘厳に着飾る必要はない。
実際男どもの大半は、王立騎士団及び近衛騎士団の制服でそのまま出席する。
女性も…特にドレスコードを設けたりはしなかった。
とはいえ…そこは貴族の婦女子。
しっかりと使用人に、着飾る準備をさせてきている。
もちろんそれを見越して…。
施設の大ホール近くに、しっかりとした更衣室を用意してある。
さてと…。
ここからが…。
私の…。
このヘドネの本当の、出陣…ってか!!
ははっっ!!
かかってこいやぁ!!
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