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第1章 取締
7 スペードの安否は…
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磔にされたスペードは…微動だにしない…。
私は…最悪の事態が頭によぎるたびに…それをギリアムの笑顔で打ち消した。
ぶんぶんと頭を振っていると…何やらスペードの横に人が…。
思わず視界が固定される。
「レディース!!アンド、ジェントルマン!!
今宵は当ギルドのパーティーにようこそ!!
楽しんでってくれよぉ―――――――――――――っ!!」
私は…松明に照らされたその男の顔を見て…、ラディルスだと確信した。
だって…ギリアムを見て、不遜な態度を取れる人間って…本当に少ないから。
「何だアイツ!!オレらの真似かよ!!」
クローバがあからさまに、嫌そうな声を出す。
「まあ…アイツも結構遊び好きだからな」
そう言うダイヤだって、かなり不機嫌そうだ。
「スペード大丈夫よね…、なんかあったら、アイツの切り落としてやるんだから!!」
頼もしいね、ハート…。
「ま…とにかく、助けんとな」
ジョーカーも…やる気になってる。
「オレは…、奥様を苦しめた奴は、絶対に許しません」
ジェード…さっきの私の感情を…感じ取ったみたい。
かなり…険しい顔になってる。
みんなの殺気を感じ取ったようで…ラディルスがすうっと剣をスペードの喉につきつけた。
「そうせっかちになるなよ…。
ショーは始まったばかりなんだから、もっとゆっくりと楽しんだらどうだ?」
…イシュロより力が上…だね、完全に。
用意周到で…抜け目がない。
それに…さっきから手下が一切出てこないのも…気になる。
「まず…コイツを…スペードを助けたいなら、オレが今から言うキャストが…前に出な」
何を…する気だろう。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウス…手下にやらせず、お前が来い…」
……ギリアムをご氏名とは…、いろんな意味でホントにスゲー。
絶対に…怒らせたらいけない人だぞ、我がわんこは。
そして少なくとも、この中で最強だぞ。
「他の奴は待機しろ。
その場を一歩でも動いたら…、スペードを殺す」
ラディルスは…真っすぐにこっちを見据えて…不敵な笑みを浮かべる。
でも…その一挙手一投足は…本当に無駄がない…。
脅しじゃない…本当にそうするつもりだ。
「そう言うなら…まず生きている事を、確認させろ」
さすが、ギリわんこ!!抜け目がねぇ!!
ラディルスが…少し首をかしげたと思ったら、剣の柄でスペードの腹を殴った!!
何すんじゃい、コラ!!
「ゴホッ、ゲホゲホ!!」
だが殴られたスペードの…むせた声を聞いた時…私は不覚にも安堵した…。
ずっと…もう、助けられないんじゃないか…そう思っていたからさ…。
頭の…片隅でずっと…。
だから…思わず泣いちゃったよ…嬉しくてさ。
ギリアムが…そんな私の頭を、優しくなでてくれた…。
ああやっぱり…私にはこの人しかいない…。
「おく…さま…」
スペードの意識が戻ったようだ。
「み…んな…、ご当主様…も…」
薄目を開けて…私たちを見ている。
「スペード!!大丈夫?今助けるからね!!みんなもいるよ!!」
私は精一杯の声を振り絞って、叫んだ。
「奥様!!ダメだ!!てめぇ、ラディルス!!
奥様とご当主様に、少しでも手ぇ出したら…がっ!!」
ラディルスの剣の柄が…今度はスペードの頬を強打。
「まだ元気が有り余ってるとはな…やはり、栄養状態も健康状態も良好…は、間違いない
訳だ…」
顔に僅かな陰りが出たが…それは一瞬で消えたため、この時気づく者はいなかった…。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウス…スペードを引き渡すのに、3つ条件がある」
元通りの…不敵な笑みに戻ったラディルスは、指を3本立てた。
「聞かなかったら、スペードを殺すと?」
「その通りだ」
再度…スペードの喉に、剣が突きつけられる。
「ご当主様、ダメです!!こいつは…本当に危険なんです…ぐっ!!」
今度は…柄で頭を殴られる…。
ああもう、見ていらんないよ…血ぃ出てきてるし…。
私は…何もできない無力を噛みしめていた…。
イヤでも拳に力が入り…爪が肉に食い込む…。
「フィリー…止めるんだ」
ギリアムが…私の手を握ってくれた。
私の爪と肉の間に…ギリアムの大きな指が入り、私は少し力を緩める。
「スペード!!もう黙っていろ!!
みんなお前を助けると決めている!!
私もだ!!
その決定は、覆らん!!」
ギリアムのその言葉に…みんなもだけど、私は何より感動した。
やっぱり…ギリアムだよ、うん。
「ご当主様…」
スペードは…顔を伏せてしまった…。
泣いてる…のかなぁ。
それを見たラディルスが…どんな表情をしていたのかは…残念ながら見えなかったのだけど。
その一瞬だけ…動きが止まって…何かを思い出しているようだった…。
「条件その1!!」
いきなりだった。
「俺たち全員を…この場で検挙するのは、無しだ!!もちろん、命も保証しろ!!」
まあ、そりゃそうか…。
かなりの数の王立騎士団員に…包囲されているんだからな。
「…よかろう」
あら、あっさりと…。
ギリアムの頭で考えた上でだろうから…別にいいけど。
「条件その2!!」
ラディルスは…ほんの少しだけ…唇を持ち上げて、
「ファルメニウス公爵家で…お前の父親がした、私兵への仕打ち…。
それを全て公表するんだ!!」
「……ほう」
え?ギリアム父の時代も、私兵がいたのぉ?
確認不足だ…誰か教えて…。
「全て…と言われると、かなり膨大になるんだがな…。
特に誰の事を発表して欲しいのか、言ってくれないか?」
「恐らく…シュレンソとライラではないでしょうか」
ジョーカーが…口を挟んできた。
「だれ?それ…」
私が思わず聞けば、
「ラディルスの…姉夫婦ですよ。
揃って裏社会の人間で…、確か…ファルメニウス公爵家に恩赦され、私兵となり…
死んだと聞いております」
あれまぁ、私怨も入っていたか。
しかし…本当に詳しいなぁ…ありがたい。
「何だ…爺さんまで貴族の犬になったのかよ」
ラディルスの嘲笑を、
「いや~、飼い主が素晴らしければ、案外犬生活もいいもんじゃぞ」
全く意に介さないジョーカー。
ケラケラ笑ってら。
「わかった…その2人については、全面的に公開しよう」
即答のギリアム…。
「何だと…」
これには…ラディルスが面食らっている。
まあ…お貴族様なんざ特に…、自分ちの醜聞を死んでも公開しないからなぁ。
「正気か?相当ひどいハズだが?」
「私がやったことではない」
キッパリギリアム…。
「……条件その3!!それによって出た醜聞の…火消しは一切するな!!」
「了解した」
やっぱりとってもあっさりと…了承する。
「だったらさっさと公開しろ!!スペードを開放するのは、その後だ!!」
「いや…スペードをこちらに戻さなければ、公開はしない」
私は…とっても嫌な予感が…。
……これ、完全な押し問答だ。
裏社会の人間が…約束を守る保証はない。
また、裏社会の人間も…貴族が自分たちとの約束を…守るわけがないと思っている。
つまり…双方引かなければ、決着がつかない。
「私は…約束を破るのも、嘘をつくのも大嫌いだ。公開は必ずする」
「それをどうやって信じろってんだ!!天下のファルメニウス公爵家に約束を破られた
ところで…こっちには何の保証もないんだぞ!!」
「ジョーカー…なんかいい手ない?」
「こればっかりは…何とも…」
私達がこそこそしている間も…押し問答は続いている。
お互い…一歩も譲らない。
どうしよう…。
私が頭をひねっていると、
「だったらテメェが、公表されるまで人質になれやぁ――――――――っ!!」
ラディルスにしてみれば、売り言葉に買い言葉だったんだろうが…。
「ああ、その手があったな…。よかろう、それでいこう」
冗談じゃなく本気で…架空の電球がついたがごとく、手をポンと叩いて、いい案だと言っている。
「へ?」
さすがの百戦錬磨も…目が点になったようだ。
「フィリー…公表は任せられますか?」
「もちろんです…。ご武運を」
私は…ギリアムを送り出した。
昔だったらもう少し心配したろうが…ギルディスと同じことができる…と、聞いたからね…。
だったら…捕まっても何とかなりそうだ…。
もしダメなら、総力を挙げて助けに行くよ…うん。
私は…最悪の事態が頭によぎるたびに…それをギリアムの笑顔で打ち消した。
ぶんぶんと頭を振っていると…何やらスペードの横に人が…。
思わず視界が固定される。
「レディース!!アンド、ジェントルマン!!
今宵は当ギルドのパーティーにようこそ!!
楽しんでってくれよぉ―――――――――――――っ!!」
私は…松明に照らされたその男の顔を見て…、ラディルスだと確信した。
だって…ギリアムを見て、不遜な態度を取れる人間って…本当に少ないから。
「何だアイツ!!オレらの真似かよ!!」
クローバがあからさまに、嫌そうな声を出す。
「まあ…アイツも結構遊び好きだからな」
そう言うダイヤだって、かなり不機嫌そうだ。
「スペード大丈夫よね…、なんかあったら、アイツの切り落としてやるんだから!!」
頼もしいね、ハート…。
「ま…とにかく、助けんとな」
ジョーカーも…やる気になってる。
「オレは…、奥様を苦しめた奴は、絶対に許しません」
ジェード…さっきの私の感情を…感じ取ったみたい。
かなり…険しい顔になってる。
みんなの殺気を感じ取ったようで…ラディルスがすうっと剣をスペードの喉につきつけた。
「そうせっかちになるなよ…。
ショーは始まったばかりなんだから、もっとゆっくりと楽しんだらどうだ?」
…イシュロより力が上…だね、完全に。
用意周到で…抜け目がない。
それに…さっきから手下が一切出てこないのも…気になる。
「まず…コイツを…スペードを助けたいなら、オレが今から言うキャストが…前に出な」
何を…する気だろう。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウス…手下にやらせず、お前が来い…」
……ギリアムをご氏名とは…、いろんな意味でホントにスゲー。
絶対に…怒らせたらいけない人だぞ、我がわんこは。
そして少なくとも、この中で最強だぞ。
「他の奴は待機しろ。
その場を一歩でも動いたら…、スペードを殺す」
ラディルスは…真っすぐにこっちを見据えて…不敵な笑みを浮かべる。
でも…その一挙手一投足は…本当に無駄がない…。
脅しじゃない…本当にそうするつもりだ。
「そう言うなら…まず生きている事を、確認させろ」
さすが、ギリわんこ!!抜け目がねぇ!!
ラディルスが…少し首をかしげたと思ったら、剣の柄でスペードの腹を殴った!!
何すんじゃい、コラ!!
「ゴホッ、ゲホゲホ!!」
だが殴られたスペードの…むせた声を聞いた時…私は不覚にも安堵した…。
ずっと…もう、助けられないんじゃないか…そう思っていたからさ…。
頭の…片隅でずっと…。
だから…思わず泣いちゃったよ…嬉しくてさ。
ギリアムが…そんな私の頭を、優しくなでてくれた…。
ああやっぱり…私にはこの人しかいない…。
「おく…さま…」
スペードの意識が戻ったようだ。
「み…んな…、ご当主様…も…」
薄目を開けて…私たちを見ている。
「スペード!!大丈夫?今助けるからね!!みんなもいるよ!!」
私は精一杯の声を振り絞って、叫んだ。
「奥様!!ダメだ!!てめぇ、ラディルス!!
奥様とご当主様に、少しでも手ぇ出したら…がっ!!」
ラディルスの剣の柄が…今度はスペードの頬を強打。
「まだ元気が有り余ってるとはな…やはり、栄養状態も健康状態も良好…は、間違いない
訳だ…」
顔に僅かな陰りが出たが…それは一瞬で消えたため、この時気づく者はいなかった…。
「ギリアム・アウススト・ファルメニウス…スペードを引き渡すのに、3つ条件がある」
元通りの…不敵な笑みに戻ったラディルスは、指を3本立てた。
「聞かなかったら、スペードを殺すと?」
「その通りだ」
再度…スペードの喉に、剣が突きつけられる。
「ご当主様、ダメです!!こいつは…本当に危険なんです…ぐっ!!」
今度は…柄で頭を殴られる…。
ああもう、見ていらんないよ…血ぃ出てきてるし…。
私は…何もできない無力を噛みしめていた…。
イヤでも拳に力が入り…爪が肉に食い込む…。
「フィリー…止めるんだ」
ギリアムが…私の手を握ってくれた。
私の爪と肉の間に…ギリアムの大きな指が入り、私は少し力を緩める。
「スペード!!もう黙っていろ!!
みんなお前を助けると決めている!!
私もだ!!
その決定は、覆らん!!」
ギリアムのその言葉に…みんなもだけど、私は何より感動した。
やっぱり…ギリアムだよ、うん。
「ご当主様…」
スペードは…顔を伏せてしまった…。
泣いてる…のかなぁ。
それを見たラディルスが…どんな表情をしていたのかは…残念ながら見えなかったのだけど。
その一瞬だけ…動きが止まって…何かを思い出しているようだった…。
「条件その1!!」
いきなりだった。
「俺たち全員を…この場で検挙するのは、無しだ!!もちろん、命も保証しろ!!」
まあ、そりゃそうか…。
かなりの数の王立騎士団員に…包囲されているんだからな。
「…よかろう」
あら、あっさりと…。
ギリアムの頭で考えた上でだろうから…別にいいけど。
「条件その2!!」
ラディルスは…ほんの少しだけ…唇を持ち上げて、
「ファルメニウス公爵家で…お前の父親がした、私兵への仕打ち…。
それを全て公表するんだ!!」
「……ほう」
え?ギリアム父の時代も、私兵がいたのぉ?
確認不足だ…誰か教えて…。
「全て…と言われると、かなり膨大になるんだがな…。
特に誰の事を発表して欲しいのか、言ってくれないか?」
「恐らく…シュレンソとライラではないでしょうか」
ジョーカーが…口を挟んできた。
「だれ?それ…」
私が思わず聞けば、
「ラディルスの…姉夫婦ですよ。
揃って裏社会の人間で…、確か…ファルメニウス公爵家に恩赦され、私兵となり…
死んだと聞いております」
あれまぁ、私怨も入っていたか。
しかし…本当に詳しいなぁ…ありがたい。
「何だ…爺さんまで貴族の犬になったのかよ」
ラディルスの嘲笑を、
「いや~、飼い主が素晴らしければ、案外犬生活もいいもんじゃぞ」
全く意に介さないジョーカー。
ケラケラ笑ってら。
「わかった…その2人については、全面的に公開しよう」
即答のギリアム…。
「何だと…」
これには…ラディルスが面食らっている。
まあ…お貴族様なんざ特に…、自分ちの醜聞を死んでも公開しないからなぁ。
「正気か?相当ひどいハズだが?」
「私がやったことではない」
キッパリギリアム…。
「……条件その3!!それによって出た醜聞の…火消しは一切するな!!」
「了解した」
やっぱりとってもあっさりと…了承する。
「だったらさっさと公開しろ!!スペードを開放するのは、その後だ!!」
「いや…スペードをこちらに戻さなければ、公開はしない」
私は…とっても嫌な予感が…。
……これ、完全な押し問答だ。
裏社会の人間が…約束を守る保証はない。
また、裏社会の人間も…貴族が自分たちとの約束を…守るわけがないと思っている。
つまり…双方引かなければ、決着がつかない。
「私は…約束を破るのも、嘘をつくのも大嫌いだ。公開は必ずする」
「それをどうやって信じろってんだ!!天下のファルメニウス公爵家に約束を破られた
ところで…こっちには何の保証もないんだぞ!!」
「ジョーカー…なんかいい手ない?」
「こればっかりは…何とも…」
私達がこそこそしている間も…押し問答は続いている。
お互い…一歩も譲らない。
どうしよう…。
私が頭をひねっていると、
「だったらテメェが、公表されるまで人質になれやぁ――――――――っ!!」
ラディルスにしてみれば、売り言葉に買い言葉だったんだろうが…。
「ああ、その手があったな…。よかろう、それでいこう」
冗談じゃなく本気で…架空の電球がついたがごとく、手をポンと叩いて、いい案だと言っている。
「へ?」
さすがの百戦錬磨も…目が点になったようだ。
「フィリー…公表は任せられますか?」
「もちろんです…。ご武運を」
私は…ギリアムを送り出した。
昔だったらもう少し心配したろうが…ギルディスと同じことができる…と、聞いたからね…。
だったら…捕まっても何とかなりそうだ…。
もしダメなら、総力を挙げて助けに行くよ…うん。
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