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第2章 火事
7 最低限度、わかっていなきゃいけないこと
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頭に?がいっぱい浮いた、クローバの為に、
「じゃあ、分かりやすい例をあげましょう。
クローバ…さっき比武について、一対一の勝負に他から横やりが入ること…、あまり気にして
いなかったでしょ?
そして、比武自体も、予告なしでいきなり…奇襲みたいに始まることも、文句言わないし」
「そりゃ、そうですよ。
誰かと戦っている時に、他から攻撃されるのなんて…今まで普通にあったっていうか…むしろ
そういう方が多かったんですから。
何してても、いきなり攻撃されることだって、よくあったし…。
オレにとっては、そっちの方が普通ですよ」
「そうよね。
でも…一対一の正々堂々対決が板についた人間には…そういうのは卑怯だし、そんな事でマイナス
評価をするなってのが、普通なの。
もちろんそう言う人には、ファルメニウス公爵家からは、お暇してもらったけど」
「不思議な世界~」
本気でわからんと言いたげに、首をかしげている。
「あはは、もちろん実戦になれば、その人たちも文句を言わないかもしれないけど…。
普段の試し打ち…みたいなのまで、そうするなって話は、一定数出たのよ。
ギリアムがすべて突っぱねたけどね」
戦争終わった直後にそう言われたもんだから…余計に苛ついたらしい。
「後さ…あの敵が言っていたことで、私が突っぱねた…。
住むところがあって、生活のための支援も受けられるのに…、不安だからここにいさせろ…って
いう人間について、クローバはどう思う?」
「はあぁ?フザケンナですよ!!
こちとら保証も何もなしで、放り出されることなんざ、数え切れないくらいあったんだ!!
飯買う金もねぇから、ゴミ箱に頭突っ込んだこと、何度あると思ってるんだ!!
雨風しのげる家があって、物資ももらえるのに、これ以上わがまま言うんじゃねぇー!!」
青筋立てて、手を振り上げて…本気で怒ってるよ…。
「そうそう、それなのよ…。
その事と、比武についての考え方がわかっていれば…、私の私兵としては及第点よ」
にこやかに笑いながら、怒ったクローバをなだめる私…。
「しかし…ムガルとハリス…でしたっけ?
その二人…オレが奥様についていると、特に嫉妬心と不満心をむき出しにして来ていた奴ら
ですね」
ジェードはこの手の事は外さないから、本当だろう。
「ありゃ、そうだったんだ」
「ええ…、オレがいる時は、遠目からしか見ていなかったですけど…、あきらかすぎてオレには
すぐにわかりました。
ファルメニウス公爵家に入る時に、身分のくくりについては言われているだろうが…。
ここまで差が無いとは、思っていなかったんでしょう」
「ありがとう…、あの2人は落第点もいい所だから、もうそばに寄らせるようなことは、しないわ」
「なら…安心ですが、これからはオレが奥様にピッタリついて、守りますから…」
ジェードが私に微笑みかけてくれたので、何だか…安心する。
「テメェ、ジェード!!勝手に決めんな!!そんな事!!」
スペードが乗り出してきた。
「奥様!!オレも奥様を守ります!!」
「アタシも~」
「オレも!!」
何だか…次から次へと名乗り出てくれて…嬉しいなぁ…。
そんなみんなと…他愛もないおしゃべりをして時間を潰しつつ…、私はそろそろ頃合い…という
ころ、本宅へと帰って行った。
-----------------------------------------------------------------------------------------
「なんで!!なんで撤退するんですか!!」
夜の帳が完全におりた…丑三つ時…。
今日の空は雲が厚く、月の光が届かぬそこに…、声だけが虚しくこだまする。
「声がデカい!!もっと小さくしろ!!」
𠮟りつける声は…小声だが、激しい無念さを含んでいた。
「仕方ないだろう…最初の作戦では、民衆を扇動して…ファルメニウス公爵家の使用人たちを
疲弊させ…、その隙をついて様々な所を調べるつもりだった…。
だが、その人員がすべていなくなってしまったんだ」
「それだけじゃない…。
王家が動いて、例の王女が庭園に造っていたものすべて…破壊して資材にした上、隣国にも
応援を要請…そのため材料が早く揃って、かなり急速に、仮設住宅が出来つつある。
順次移って行って、人数が少なくなれば…隠れているにも、限界が生じる」
口々に喋る声色は違えど…皆口惜しさは変わらない…。
「嫌だ!!!!」
「オレは…ファルメニウス公爵家の悪事の証拠をつかむまで…ここにいる!!」
「バカ野郎!!
そんなことをしたら、それこそ手打ちになっちまう!!
無駄死にしたいのか!!」
声と声の応酬…闇夜で表情は見えないが、悲痛さを含むことは、容易に想像できる。
「……しっっ!!」
別の声が…声の応酬の主たちを制止した。
ほんの僅かな枯草の…折れる音。
誰かが…近づいてきていると言う事だ。
「あ、いたいた、やっぱりここだ」
「アタシらだよ、マスター」
どうやら…ラディルスと最初に打合せしていた、女性2人のようだ。
「きっと揉めてんじゃないかと思ったけど、やっぱりね…」
「アンタ本当に、いい加減にしなよ、シェッツ…」
本気で呆れている声…。
「うるさい!!お前らこそ、自分の仕事もしないで、何やってんだよ!!」
「アタシらに当たんないでよ」
「そうよ…。
下請けのギルド員が全員いなくなった状態で、アタシらだけでどうしろってのよ!!」
「うるさい、うるさい、うるさいぃっ!!
とにかく、オレは残る!!」
隠す気も無さげなほど、声が大きくなっている。
「オマエなぁ、いい加減にしろ!!」
マスターとは違う声…。
シュケインだろう。
「首だけになった、ギルドマスター達を見ただろう!!
明日は我が身だって、分からないのか!!
また…機会をうかがうしかない!!」
まあ…21世紀日本だったら、晒し首だなんて、バッシングとブーイングが出たかもしれんが…。
この世界、断頭台での処刑が、一般市民に公開されているからね…。
あまりそういうのに…抵抗ないのさ。
「次っていつだよ!!
機会なんか、二度と巡ってこないかもしれないのに!!」
「オレだって、口惜しい!!
ファルメニウス公爵家に入り込むのは、並大抵じゃできないからだ!!
しかし…これ以上は命の危険がある!!」
すると…シェッツは少しの沈黙の後、
「嫌だ…オレは…残る…」
とだけ。
「シェッツ!!お前本当にいい加減に」
ラディルスの言葉が終わらぬうちに、
「だってファルメニウス公爵家は!!」
「父さんと母さんを…殺したんだ!!」
絞り出すような、シェッツの声が…その場を支配した…。
闇の中のシェッツに誰かが、寄り添う…。
「ボクだって…お前と気持ちは同じだ…。
でもこれ以上は…危ない!!
お前に何かあったら…父さんと母さんが悲しむって…わかるだろう?」
「嫌だ!!オレは…仇を…」
「シェッツ!!」
ラディルスがついに…怒鳴り声をあげたのだが、
「あのさ、マスター…。
ギリギリまでいるとして…ここにどのくらいいられそう?」
女性の1人がいきなり声をかける。
「あ?どうして…」
言葉を途中で止めたラディルスは、少々思案したのち、
「一週間…が、限界だと思う…。
もちろん、今いる奴らの移動が始まったら…状況を見て、撤退を早めるかもだが…」
「わかった…なんとかやってみる…」
「何か…当てがあるのか?」
また別の声…レグザクも来ているようだ。
「確実じゃないけど…ちょっと気になる場所があるの…。
人がたくさん来てから…明らかに絶対近づくな…って、言われている建物…」
「ほう…何か手伝う事はあるか?」
ラディルスの声は…初めて明るくなった。
「なら…一つお願い…」
そうして2人は…ラディルス達に指示を出す。
「なるほど…人員がもっといた方が効果がありそうだが…、奴らが処刑されちまったから、
この人数でやるしかないな…。
みんな、分かったな!!」
「はい!!」
「シェッツ!!お前は本当に、おとなしくしていろ!!
これ以上迷惑かけるなら…、オレたちは本当に、即、撤退する!!」
「…わかり…ました…」
かなり不服そうだが…ラディルスはひとまず、それで手を打つようだ。
こうして企みが進行する最中…夜の帳は一層濃くなり、彼らをより強く…隠すのだった。
「じゃあ、分かりやすい例をあげましょう。
クローバ…さっき比武について、一対一の勝負に他から横やりが入ること…、あまり気にして
いなかったでしょ?
そして、比武自体も、予告なしでいきなり…奇襲みたいに始まることも、文句言わないし」
「そりゃ、そうですよ。
誰かと戦っている時に、他から攻撃されるのなんて…今まで普通にあったっていうか…むしろ
そういう方が多かったんですから。
何してても、いきなり攻撃されることだって、よくあったし…。
オレにとっては、そっちの方が普通ですよ」
「そうよね。
でも…一対一の正々堂々対決が板についた人間には…そういうのは卑怯だし、そんな事でマイナス
評価をするなってのが、普通なの。
もちろんそう言う人には、ファルメニウス公爵家からは、お暇してもらったけど」
「不思議な世界~」
本気でわからんと言いたげに、首をかしげている。
「あはは、もちろん実戦になれば、その人たちも文句を言わないかもしれないけど…。
普段の試し打ち…みたいなのまで、そうするなって話は、一定数出たのよ。
ギリアムがすべて突っぱねたけどね」
戦争終わった直後にそう言われたもんだから…余計に苛ついたらしい。
「後さ…あの敵が言っていたことで、私が突っぱねた…。
住むところがあって、生活のための支援も受けられるのに…、不安だからここにいさせろ…って
いう人間について、クローバはどう思う?」
「はあぁ?フザケンナですよ!!
こちとら保証も何もなしで、放り出されることなんざ、数え切れないくらいあったんだ!!
飯買う金もねぇから、ゴミ箱に頭突っ込んだこと、何度あると思ってるんだ!!
雨風しのげる家があって、物資ももらえるのに、これ以上わがまま言うんじゃねぇー!!」
青筋立てて、手を振り上げて…本気で怒ってるよ…。
「そうそう、それなのよ…。
その事と、比武についての考え方がわかっていれば…、私の私兵としては及第点よ」
にこやかに笑いながら、怒ったクローバをなだめる私…。
「しかし…ムガルとハリス…でしたっけ?
その二人…オレが奥様についていると、特に嫉妬心と不満心をむき出しにして来ていた奴ら
ですね」
ジェードはこの手の事は外さないから、本当だろう。
「ありゃ、そうだったんだ」
「ええ…、オレがいる時は、遠目からしか見ていなかったですけど…、あきらかすぎてオレには
すぐにわかりました。
ファルメニウス公爵家に入る時に、身分のくくりについては言われているだろうが…。
ここまで差が無いとは、思っていなかったんでしょう」
「ありがとう…、あの2人は落第点もいい所だから、もうそばに寄らせるようなことは、しないわ」
「なら…安心ですが、これからはオレが奥様にピッタリついて、守りますから…」
ジェードが私に微笑みかけてくれたので、何だか…安心する。
「テメェ、ジェード!!勝手に決めんな!!そんな事!!」
スペードが乗り出してきた。
「奥様!!オレも奥様を守ります!!」
「アタシも~」
「オレも!!」
何だか…次から次へと名乗り出てくれて…嬉しいなぁ…。
そんなみんなと…他愛もないおしゃべりをして時間を潰しつつ…、私はそろそろ頃合い…という
ころ、本宅へと帰って行った。
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「なんで!!なんで撤退するんですか!!」
夜の帳が完全におりた…丑三つ時…。
今日の空は雲が厚く、月の光が届かぬそこに…、声だけが虚しくこだまする。
「声がデカい!!もっと小さくしろ!!」
𠮟りつける声は…小声だが、激しい無念さを含んでいた。
「仕方ないだろう…最初の作戦では、民衆を扇動して…ファルメニウス公爵家の使用人たちを
疲弊させ…、その隙をついて様々な所を調べるつもりだった…。
だが、その人員がすべていなくなってしまったんだ」
「それだけじゃない…。
王家が動いて、例の王女が庭園に造っていたものすべて…破壊して資材にした上、隣国にも
応援を要請…そのため材料が早く揃って、かなり急速に、仮設住宅が出来つつある。
順次移って行って、人数が少なくなれば…隠れているにも、限界が生じる」
口々に喋る声色は違えど…皆口惜しさは変わらない…。
「嫌だ!!!!」
「オレは…ファルメニウス公爵家の悪事の証拠をつかむまで…ここにいる!!」
「バカ野郎!!
そんなことをしたら、それこそ手打ちになっちまう!!
無駄死にしたいのか!!」
声と声の応酬…闇夜で表情は見えないが、悲痛さを含むことは、容易に想像できる。
「……しっっ!!」
別の声が…声の応酬の主たちを制止した。
ほんの僅かな枯草の…折れる音。
誰かが…近づいてきていると言う事だ。
「あ、いたいた、やっぱりここだ」
「アタシらだよ、マスター」
どうやら…ラディルスと最初に打合せしていた、女性2人のようだ。
「きっと揉めてんじゃないかと思ったけど、やっぱりね…」
「アンタ本当に、いい加減にしなよ、シェッツ…」
本気で呆れている声…。
「うるさい!!お前らこそ、自分の仕事もしないで、何やってんだよ!!」
「アタシらに当たんないでよ」
「そうよ…。
下請けのギルド員が全員いなくなった状態で、アタシらだけでどうしろってのよ!!」
「うるさい、うるさい、うるさいぃっ!!
とにかく、オレは残る!!」
隠す気も無さげなほど、声が大きくなっている。
「オマエなぁ、いい加減にしろ!!」
マスターとは違う声…。
シュケインだろう。
「首だけになった、ギルドマスター達を見ただろう!!
明日は我が身だって、分からないのか!!
また…機会をうかがうしかない!!」
まあ…21世紀日本だったら、晒し首だなんて、バッシングとブーイングが出たかもしれんが…。
この世界、断頭台での処刑が、一般市民に公開されているからね…。
あまりそういうのに…抵抗ないのさ。
「次っていつだよ!!
機会なんか、二度と巡ってこないかもしれないのに!!」
「オレだって、口惜しい!!
ファルメニウス公爵家に入り込むのは、並大抵じゃできないからだ!!
しかし…これ以上は命の危険がある!!」
すると…シェッツは少しの沈黙の後、
「嫌だ…オレは…残る…」
とだけ。
「シェッツ!!お前本当にいい加減に」
ラディルスの言葉が終わらぬうちに、
「だってファルメニウス公爵家は!!」
「父さんと母さんを…殺したんだ!!」
絞り出すような、シェッツの声が…その場を支配した…。
闇の中のシェッツに誰かが、寄り添う…。
「ボクだって…お前と気持ちは同じだ…。
でもこれ以上は…危ない!!
お前に何かあったら…父さんと母さんが悲しむって…わかるだろう?」
「嫌だ!!オレは…仇を…」
「シェッツ!!」
ラディルスがついに…怒鳴り声をあげたのだが、
「あのさ、マスター…。
ギリギリまでいるとして…ここにどのくらいいられそう?」
女性の1人がいきなり声をかける。
「あ?どうして…」
言葉を途中で止めたラディルスは、少々思案したのち、
「一週間…が、限界だと思う…。
もちろん、今いる奴らの移動が始まったら…状況を見て、撤退を早めるかもだが…」
「わかった…なんとかやってみる…」
「何か…当てがあるのか?」
また別の声…レグザクも来ているようだ。
「確実じゃないけど…ちょっと気になる場所があるの…。
人がたくさん来てから…明らかに絶対近づくな…って、言われている建物…」
「ほう…何か手伝う事はあるか?」
ラディルスの声は…初めて明るくなった。
「なら…一つお願い…」
そうして2人は…ラディルス達に指示を出す。
「なるほど…人員がもっといた方が効果がありそうだが…、奴らが処刑されちまったから、
この人数でやるしかないな…。
みんな、分かったな!!」
「はい!!」
「シェッツ!!お前は本当に、おとなしくしていろ!!
これ以上迷惑かけるなら…、オレたちは本当に、即、撤退する!!」
「…わかり…ました…」
かなり不服そうだが…ラディルスはひとまず、それで手を打つようだ。
こうして企みが進行する最中…夜の帳は一層濃くなり、彼らをより強く…隠すのだった。
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