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第2章 火事
8 不穏な影
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その日、私は…本宅の自室にある、風呂に入っていた。
考え事をするには、風呂が一番!!だからね。
私は…湯船の端に頭をもたげるようにし、天井を見上げる。
そもそもラディルス達は…自身の身内の無念を晴らすのが目的…。
ゆえに…諦めるとは到底思えない。
でも…優秀だからこそ、どんどん自分たちが追い詰められていること、わかっているハズ。
ダメだ。
次の一手が…読めない。
避難民はどんどん出て行っているけど…、まだまだそれなりに人数がいるから、全部出ていく
までには、しばらくかかる。
そうなると…う~ん。
考えがまとまらないなぁ…と、私は少し…お湯に顎までつけて、頭を働かせようとした…。
でもその時…ふと…。
あれ…?
何だか…いつもと違う違和感を感じた…。
浴室の窓…一番向こうのやつ…開いてたっけ…?
…………………………………。
その考えに至った時、
「ジェードぉぉっっ!!!!」
私は思わず叫んだ。
「どうしました!!奥様!!」
浴室のすぐ外にいたジェードが、私のそばに…。
心底ほっとした…。
「特に変わりはなかった?」
私が聞けば、
「ええ…特に何も…」
ジェードの答えに…私はまた少し思案する。
「ひとまず出てから話すわ」
「わかりました」
私はすぐに湯船から出て、簡単に体を拭き、バスローブを羽織った。
浴室はそのままの状態を保つこと、外も含めて立ち入り禁止…と使用人に通達し、私は
急ぎ、服を着る。
そして、フォルトとエマ…フィリー軍団を招集する。
改めて…開いていた窓を詳しく調査した結果、
「確かに…外から誰かが開けたようですね」
みんなの見解はほぼ、一致した。
「やっぱり…」
風呂場…3階なんだけどね…。
「ジェードは…何か感じなかったのか?」
フォルト…少し責めるような口調だ…。
顔険しいし…。
「位置的に…オレの感じられる範囲の、ギリギリ外ですね…」
風呂場…無駄に広いからなぁ…。
「奥様も奥様です!!使用人を連れてお入りください!!」
私にもフォルトのお叱りが…。
うえ~ん。
「ごめーん。
考え事したかったから、全員下がってもらってたの」
その方が、集中できるから。
「これからは…ちゃんと浴室に入ってもらうわ。
あ、ジェードも入って、念のため」
「わかりました、奥様」
これには…フィリー軍団のみんなが、かなりぎょっとして、
「ちょっ、ちょっ、ちょっ、奥様!!!
ジェードは男ですよ!!」
特にスペードが即、食いついてきた。
「別に…湯船に一緒につかるわけでもあるまいし…。
ジェードは眼が見えないから、今までも入ってもらったりしてたの。
気配にすっごい敏感だし、強いしで、まさに最適だったのよね」
私の言葉を聞いていたジェードは…大層ご満悦そうに笑っている。
「え~、奥様!!これからはハートがやりますぅ~!!」
不服そうな声を上げ、横から出てきた。
「あはは、もちろん今後、お願いするつもりよ」
「今からやります!!
ベッドの中にだって、はいりますよ!!」
なんだか…前世の経験上、ちと妙なものを感じざるを得ない…。
「まあそれも…いずれ…ね」
だから、濁す。
「わー、約束ですよ、奥様!!」
嬉しそうに、ぴょんぴょん飛び跳ねてるね。
「だったら!!オレも目隠しして、奥様のそばにいます!!」
クローバが物凄く自信たっぷりな目をして、挙手しやがった…。
「オレ、暗闇で戦うのだって、上手いですよ」
まあ確かに…真っ暗闇でジェードと戦って…引けを取らなかったのは確かだけど…。
そして私は、今更裸体を男の目に触れさせることぐらい、どってこたぁない。
しかし…。
「ジェード以外の、男はダメだ!!」
帰ってきてから、ギリアムに話したら、あっさりと拒否された。
「え~、何でですかぁ?
見たりしませんよ!!」
クローバが食いついているが、
「見える可能性がある限り、ダメだ!!」
ギリアムの鉄壁要塞は崩れない。
結局、許可は出ませんでした…と。
「ところで…フィリーの風呂を覗いたという、不届き者は捕えたのか?」
机に座って、両手を顔の前で組んで…目が…さっきより厳しい…。
「捕まえていません。
そもそも…気づいた時には、影も形も無くて…」
ジェードが報告する。
そうなんだよ…。
本当に一体…何がしたいんだ?
そもそもファルメニウス公爵家の、私の風呂場なんて、警備がいるのも当たり前だし、
風呂の中にだって…。
今日は下がってもらったけど、メイドが何人か必ずいるぞ。
結局、警備を強化するしかない…という、何とも歯がゆい結論しか出ず、その日はお開きになった。
そして…フィリー軍団のみんなは、宿舎へと戻っていたのだが…。
「何か言いたいことがあるなら、ハッキリ言ったらどうだ?」
ジェードは眼が見えないが…人の感情を感じ取る…。
そしてそれは、非常に正確。
スペードが…ずっと自分を睨んでいるのが、分かったのだろう。
最近スペードは…ファルメニウス公爵家では、本当に仮面を被らなくなったし、
表情豊かになった…。
それはいい事なんだけどね…。
スペードが怒っている理由は…言わずもがな、私の浴室にジェードが入ると言ったことだ。
「お前なぁ…いくら何でも、節度ってもんがあるだろうが!!
奥様は女性だぞ!!」
まあ普通…女性の浴室に男が入る…ってなるとね…。
「奥様の浴室に入るのは、ご当主様のご命令でもあったんだ。
だから、オレに文句を言うな」
と言いつつも、かなりのにやけ顔なもんだから、
「うるっせーよ!!喜んでるようにしか見えんわ!!」
余計スペードの癪に障ったようだ。
「何とでも言え。
オレは眼が見えないから、ずっとそばに付ける護衛としては、最適と判断されたんだ。
着替えだろうが、風呂だろうが、オレは見えないからな」
不敵な笑顔のまま、
「ご当主様は心の広い方だが、それと同じくらい…奥様に対する独占欲が強い。
本当は奥様が他の男に触れられるどころか、見られることさえよく思っていないんだ。
奥様はそのことをよくわかってらっしゃるから、大分…ご当主様を説得して、その質を
抑えてらっしゃる」
饒舌に語るジェード。
腕を大きく開き、まるで…挑発しているようだ。
「だから…お前らが仲間になった今も、オレを一番重宝しているのさ。
事実、今日はばらけて使用人を各自で見張る任務だったが、自分の護衛として残したのは
オレだったろう?」
そこまで言ったら、あえてスペードの方を向き、
「どうだ?スペード」
「な、なんだよ?」
にーっこりと、再度笑う。
「目が見えないってのも…、便利なもんだろ?」
茶化す様に言う。
「ふっざけんな、テメェ…」
歯噛みして悔しがっているスペードの横から、
「まあ…、眼が全く見えず、お前さんほどになれる者も、まれだがの」
ちょっとため息交じりに、ジョーカーが出てきた。
「爺さんにそう言われると、嬉しいねぇ」
本心だろう、ケラケラと愉快気だ。
「ま、とにかくそういうこった。
何か文句があるなら、奥様かご当主様に言ったらどうだ?」
やっぱり挑発しているようだ…。
普段だったら、そんな挑発に乗らないのだろうが…。
「ぜってーテメェより、役に立つって、証明してやる!!」
スペードが宣戦布告…。
というか、一方的に突っかかっているというか…。
結局、クローバに引きずられる形で、スペードはこの日、自室に戻っていった…。
考え事をするには、風呂が一番!!だからね。
私は…湯船の端に頭をもたげるようにし、天井を見上げる。
そもそもラディルス達は…自身の身内の無念を晴らすのが目的…。
ゆえに…諦めるとは到底思えない。
でも…優秀だからこそ、どんどん自分たちが追い詰められていること、わかっているハズ。
ダメだ。
次の一手が…読めない。
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までには、しばらくかかる。
そうなると…う~ん。
考えがまとまらないなぁ…と、私は少し…お湯に顎までつけて、頭を働かせようとした…。
でもその時…ふと…。
あれ…?
何だか…いつもと違う違和感を感じた…。
浴室の窓…一番向こうのやつ…開いてたっけ…?
…………………………………。
その考えに至った時、
「ジェードぉぉっっ!!!!」
私は思わず叫んだ。
「どうしました!!奥様!!」
浴室のすぐ外にいたジェードが、私のそばに…。
心底ほっとした…。
「特に変わりはなかった?」
私が聞けば、
「ええ…特に何も…」
ジェードの答えに…私はまた少し思案する。
「ひとまず出てから話すわ」
「わかりました」
私はすぐに湯船から出て、簡単に体を拭き、バスローブを羽織った。
浴室はそのままの状態を保つこと、外も含めて立ち入り禁止…と使用人に通達し、私は
急ぎ、服を着る。
そして、フォルトとエマ…フィリー軍団を招集する。
改めて…開いていた窓を詳しく調査した結果、
「確かに…外から誰かが開けたようですね」
みんなの見解はほぼ、一致した。
「やっぱり…」
風呂場…3階なんだけどね…。
「ジェードは…何か感じなかったのか?」
フォルト…少し責めるような口調だ…。
顔険しいし…。
「位置的に…オレの感じられる範囲の、ギリギリ外ですね…」
風呂場…無駄に広いからなぁ…。
「奥様も奥様です!!使用人を連れてお入りください!!」
私にもフォルトのお叱りが…。
うえ~ん。
「ごめーん。
考え事したかったから、全員下がってもらってたの」
その方が、集中できるから。
「これからは…ちゃんと浴室に入ってもらうわ。
あ、ジェードも入って、念のため」
「わかりました、奥様」
これには…フィリー軍団のみんなが、かなりぎょっとして、
「ちょっ、ちょっ、ちょっ、奥様!!!
ジェードは男ですよ!!」
特にスペードが即、食いついてきた。
「別に…湯船に一緒につかるわけでもあるまいし…。
ジェードは眼が見えないから、今までも入ってもらったりしてたの。
気配にすっごい敏感だし、強いしで、まさに最適だったのよね」
私の言葉を聞いていたジェードは…大層ご満悦そうに笑っている。
「え~、奥様!!これからはハートがやりますぅ~!!」
不服そうな声を上げ、横から出てきた。
「あはは、もちろん今後、お願いするつもりよ」
「今からやります!!
ベッドの中にだって、はいりますよ!!」
なんだか…前世の経験上、ちと妙なものを感じざるを得ない…。
「まあそれも…いずれ…ね」
だから、濁す。
「わー、約束ですよ、奥様!!」
嬉しそうに、ぴょんぴょん飛び跳ねてるね。
「だったら!!オレも目隠しして、奥様のそばにいます!!」
クローバが物凄く自信たっぷりな目をして、挙手しやがった…。
「オレ、暗闇で戦うのだって、上手いですよ」
まあ確かに…真っ暗闇でジェードと戦って…引けを取らなかったのは確かだけど…。
そして私は、今更裸体を男の目に触れさせることぐらい、どってこたぁない。
しかし…。
「ジェード以外の、男はダメだ!!」
帰ってきてから、ギリアムに話したら、あっさりと拒否された。
「え~、何でですかぁ?
見たりしませんよ!!」
クローバが食いついているが、
「見える可能性がある限り、ダメだ!!」
ギリアムの鉄壁要塞は崩れない。
結局、許可は出ませんでした…と。
「ところで…フィリーの風呂を覗いたという、不届き者は捕えたのか?」
机に座って、両手を顔の前で組んで…目が…さっきより厳しい…。
「捕まえていません。
そもそも…気づいた時には、影も形も無くて…」
ジェードが報告する。
そうなんだよ…。
本当に一体…何がしたいんだ?
そもそもファルメニウス公爵家の、私の風呂場なんて、警備がいるのも当たり前だし、
風呂の中にだって…。
今日は下がってもらったけど、メイドが何人か必ずいるぞ。
結局、警備を強化するしかない…という、何とも歯がゆい結論しか出ず、その日はお開きになった。
そして…フィリー軍団のみんなは、宿舎へと戻っていたのだが…。
「何か言いたいことがあるなら、ハッキリ言ったらどうだ?」
ジェードは眼が見えないが…人の感情を感じ取る…。
そしてそれは、非常に正確。
スペードが…ずっと自分を睨んでいるのが、分かったのだろう。
最近スペードは…ファルメニウス公爵家では、本当に仮面を被らなくなったし、
表情豊かになった…。
それはいい事なんだけどね…。
スペードが怒っている理由は…言わずもがな、私の浴室にジェードが入ると言ったことだ。
「お前なぁ…いくら何でも、節度ってもんがあるだろうが!!
奥様は女性だぞ!!」
まあ普通…女性の浴室に男が入る…ってなるとね…。
「奥様の浴室に入るのは、ご当主様のご命令でもあったんだ。
だから、オレに文句を言うな」
と言いつつも、かなりのにやけ顔なもんだから、
「うるっせーよ!!喜んでるようにしか見えんわ!!」
余計スペードの癪に障ったようだ。
「何とでも言え。
オレは眼が見えないから、ずっとそばに付ける護衛としては、最適と判断されたんだ。
着替えだろうが、風呂だろうが、オレは見えないからな」
不敵な笑顔のまま、
「ご当主様は心の広い方だが、それと同じくらい…奥様に対する独占欲が強い。
本当は奥様が他の男に触れられるどころか、見られることさえよく思っていないんだ。
奥様はそのことをよくわかってらっしゃるから、大分…ご当主様を説得して、その質を
抑えてらっしゃる」
饒舌に語るジェード。
腕を大きく開き、まるで…挑発しているようだ。
「だから…お前らが仲間になった今も、オレを一番重宝しているのさ。
事実、今日はばらけて使用人を各自で見張る任務だったが、自分の護衛として残したのは
オレだったろう?」
そこまで言ったら、あえてスペードの方を向き、
「どうだ?スペード」
「な、なんだよ?」
にーっこりと、再度笑う。
「目が見えないってのも…、便利なもんだろ?」
茶化す様に言う。
「ふっざけんな、テメェ…」
歯噛みして悔しがっているスペードの横から、
「まあ…、眼が全く見えず、お前さんほどになれる者も、まれだがの」
ちょっとため息交じりに、ジョーカーが出てきた。
「爺さんにそう言われると、嬉しいねぇ」
本心だろう、ケラケラと愉快気だ。
「ま、とにかくそういうこった。
何か文句があるなら、奥様かご当主様に言ったらどうだ?」
やっぱり挑発しているようだ…。
普段だったら、そんな挑発に乗らないのだろうが…。
「ぜってーテメェより、役に立つって、証明してやる!!」
スペードが宣戦布告…。
というか、一方的に突っかかっているというか…。
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