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第2章 火事
9 喧嘩しないでよ~
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そして翌日…。
「みんな!!おはよう!!
今日もよろしくね~」
私は元気に挨拶したが…その場の空気にすぐに気づいた…。
「ちょっと、ジョーカー。
ジェードとスペード、喧嘩したの?」
こそっと聞いてみると、
「いや…喧嘩と言いますか…スペードが一方的に絡んだ…と、言いますか…」
ジョーカー…ちょっと、答えずらそう。
よく見れば…明らかにシレっとしているジェードに、スペードが…絡んでる…と言ったほうが
正解の様だ。
私は…ちょっと、切れた!!
色々いろいろ、考えることが、次から次へと浮かんでくるってのに~。
処理しなきゃいけない問題も、沢山あるってのにぃ~。
「ちょっと!!ジェード、スペード!!こっちいらっしゃい!!」
私は…大きな声で、号令をかける。
素直に素早く来た二人の頭に…空手チョップを入れる。
「!!??」
2人ともわけわからん…って、顔するから、
「喧嘩してる場合じゃないでしょ!!
何が原因か、言いなさい!!」
「……」
2人とも、見事なくらいに貝になった…。
「クローバ…何があったか、喋ってくれる?」
何でオレ…?的な顔しているが…他の人だと、言わせるのに時間がかかる。
全員…私と眼を合わせないようにしてるし…。
「一言で!!いいから」
「え、ええ!!」
ただでさえ説明下手な人に、一言で…は、かなり難易度高い。
でも…それも一つの狙いよ。
「え…っと、えと…」
なんだかクローバの頭から、プスプスと煙が上がるのが…見える気がする。
「う~ん…と」
頑張れ、クローバ。
成功したら、美味しいご飯をあげるから!!
「えっと…2人は…ですね…」
「うん」
にこやかな私に対し…よけーなこと言うなよ、テメェ…的な目を、クローバに向ける2人…。
「そうですね…」
ファイト!!
「あ、そうだ、奥様に…」
2人の睨みが、一層凄くなるが…考えることで精一杯のクローバは気づいていない様子…。
「可愛がってもらいたいそうです!!」
……………………………。
いったい、どうして、そうなった?
という空気が、クローバ以外を支配した…。
「あら、そういう話をしていたの?」
「はい、そうです!!」
にっこにこしてら。
クローバちゃん、とってもいいお返事だこと。
では私は…これを信じ切った、行動を取ってみようと思った。
あらゆるお客様の忖度プレイに応じて来た、ガチ娼婦舐めんなよ!!
「オッケー、オッケー、そういうことなら、任せなさい!!」
私はジェードとスペードの頭を、動物のように撫でまわす。
ひとしきり撫でまわした所で、
「うっわ、スペードの髪…細かいだけじゃなくて、柔らかいねぇ~」
などと言いながら、スペードの頭を持って撫でまくる。
「おおお、奥様!!
オ、オレ…昨日すぐ寝ちまったから…風呂入ってなくて…」
かなり慌てふためいて、私から体を離そうとするが……逃がさんよ!!
「え~、それでこんなに綺麗で柔らかいの~、信じれな~い」
腕の力を強めつつ、さらに撫でる。
まあ、スペードが本気になったら、振り払われるんだろうが…振り払わないんだから、
好きにさせてもらお。
真っ赤になりながら、結局私の成すがままにされてるし。
そんな感じでスペードの頭を堪能していると…無表情のまま、どす黒いオーラを出している
ジェードが目に入る。
ああ、嫉妬してるのね、しょうがないなあ。
「ジェードの頭も気持ちいいよ、だからそんな顔、しな~い」
ちょっと無邪気っぽく、言ってみる。
「……」
言っただけではダメみたいだから、ジェードの頭も抱えてナデナデ…。
おや…オーラが出なくなった。
よしよし。
「ずっるーい、2人だけ!!奥様、アタシも~」
「じゃ、オレもお願いしま~す」
ハートとクローバが、私に寄ってきたから、もちろんナデナデしてあげた。
いやー、キミら位の子供がいて、全くおかしくない精神年齢だからさぁ…。
なんだか、微笑ましくなっちゃう…。
そんな私と私の周りを遠目で見つつ、
「先代…クローバの脳筋って…ショートすると、その場を解決できる能力でもあるんですか?」
ダイヤ…真顔なので、かなり真剣なようだ。
「いや…わしも初めて見た…」
ジョーカーも…信じられないものを見た顔だ…。
「今度何かあったら…一回ショートさせてみましょうか?」
「そうじゃな…」
なんて、ひそひそ話しているとは知らず、私は、
「ダイヤとジョーカーは、どうする?
いいわよ。
年齢関係なく、嫌か嫌じゃないかで判断して。
ここだけの事に、しとくからさ」
すると…ビクッとした後、2人は顔を見合わせたが、やがて…。
「じゃ、じゃあ、お願いします…」
何だか…おずおずとしてるけど、嫌じゃないみたい。
2人だけ仲間はずれも嫌だったから、結構しっかり目になでくりしてあげた。
ちょっと…照れ臭そうだったけど、やっぱり嫌がってない。
良かった…。
こうして仲直りしたフィリー軍団と一緒に…私はギリアムとした予想や、今後の展望について、
話をするのだった。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
その日の朝は…ファルメニウス公爵家に激震が走った…。
いや、正確にはギリアムと私とフォルト…そしてジェードだろう。
「あの建物に…侵入者?」
驚いて、フォルトに尋ねれば、
「はい…朝の見回りで、鍵が開けられている事を、確認しまして…」
フォルトもかなり…信じられない…といった、面持ちだ。
「証拠品は!!」
ギリアムの言葉は短いが…切迫した様子を伝えている。
「大丈夫です、ご当主様…。
オレが確認した限りで、仕掛け扉は開けられていません。
中に入った形跡もなしです」
ジェードの答えに、少しホッとするギリアムだが、次の瞬間、
「ラディルス達か?」
かなり…眉根が吊り上がっている。
「わかりません…ただ…あの辺を巡回していた騎士が、人の声らしきものを…聴いた…と」
「なぜその時点で言わん!!」
「あそこは特に…近づかないよう、使用人には通達済みでしたから…。
ほんのかすかなものだったようで、風の音と思ったようです」
フォルトの報告に、かなりわなわな来ている。
ああ、いかん。
「ギリアム…、ひとまず証拠品は無事だったんですから、今後の対策を考えましょう」
ギリアムの手に私の手をそっと重ね、温め、撫でると…ちょっと落ち着いたみたい。
「フォルト!!護衛騎士を5人以上は配置しろ!!
絶対に持ち場を離れるな!!…と」
「そうですね…。
中に入っているものを、詮索されるのも面倒だったから、今まで配置しませんでしたが…。
侵入者があったなら、逆にいい口実になるでしょう」
フォルトが指示するために、すぐさま部屋を出る。
「奴らの目的は…身内の事ではなく、それなのか?」
ギリアムのつぶやきに、
「わかりません。そもそも依頼を、複数受けているのかもしれませんし。
でも、あの仕掛け扉は、簡単に開けられるものではないですし…。
警戒を怠らなければ、ひとまず大丈夫だと思いますよ」
ジェードが答えたが…ギリアムはまだ納得できない様子。
あの建物には…バカ王女が私を襲うために雇った人間達を…閉じ込めてある地下牢に…
通じる道があるんだ。
だから…立入禁止にしていた。
王家に対する、カードの1つだから…特に慎重に扱ったんだ。
でもだからと言って、あからさまに大切なものだと主張するような事をすると…、それはそれで
狙ってくる奴がいるから、適宜に…していたんだよね。
収まらないギリアムを…私はなだめすかして、仕事に行かせた。
その後、フィリー軍団のアジトで一服しつつ、
「あ~、もう、色々ありすぎる~」
愚痴っていた。
「何の関係もない、避難民を追い出すわけには、いかないしぃ~」
これが…一番問題だ。
「奥様…差し支えなければ、例の建物に…何が入っているのか、お教えいただけませんか?」
ジョーカーは…やっぱり質が良い。
凄く自然体で…穏やかな顔で聞いてくる。
そして…こっちが何も言わなくても、特にやることは変わりない…そういう雰囲気だ。
場合によっては、自分たちの安全にも関わることなのに…死が常に隣にいる状況で生きてきたから
だろうなぁ…。
「細かい事は、この件が片付いてから話すけど…。
簡単に言うと、王家があなた達の前に、私を襲うために雇った人間達を確保してあるの」
するとやっぱり…みんなの目の色と、顔色が変わった。
「だ、大丈夫だったんですか!!奥様!!」
みんなして心配そうに見つめてくれるから…ありがたいなぁ。
もうすっかり…私の子飼いの仲間だ。
心配そうに見つめてくるみんなを見渡し、
「大丈夫よ、そもそも未遂で終わってるから…」
と言えば、心底安心したようだ。
「奥様が襲われる前に、オレが確保しましたからね」
ひょいっと横から、ジェードが出る。
「そうだね…、あの時は助かったよ、ありがとう」
私の言葉に対し、満足気~に頭を出してきた…。
これ…撫でてくれって、サインなんだよね…。
「ジェードのおかげだよ~、うん」
私がナデナデしてあげると…本当に嬉しそう…。
でっかい猫を飼っている気分だよ、本当に…。
「詳しい事はこの件が終わったら…、ジェードから話してくれる?」
「はい、奥様」
ニコニコしながら言ってくれたので、ひとまずこの件は終わりにしよう。
「みんな!!おはよう!!
今日もよろしくね~」
私は元気に挨拶したが…その場の空気にすぐに気づいた…。
「ちょっと、ジョーカー。
ジェードとスペード、喧嘩したの?」
こそっと聞いてみると、
「いや…喧嘩と言いますか…スペードが一方的に絡んだ…と、言いますか…」
ジョーカー…ちょっと、答えずらそう。
よく見れば…明らかにシレっとしているジェードに、スペードが…絡んでる…と言ったほうが
正解の様だ。
私は…ちょっと、切れた!!
色々いろいろ、考えることが、次から次へと浮かんでくるってのに~。
処理しなきゃいけない問題も、沢山あるってのにぃ~。
「ちょっと!!ジェード、スペード!!こっちいらっしゃい!!」
私は…大きな声で、号令をかける。
素直に素早く来た二人の頭に…空手チョップを入れる。
「!!??」
2人ともわけわからん…って、顔するから、
「喧嘩してる場合じゃないでしょ!!
何が原因か、言いなさい!!」
「……」
2人とも、見事なくらいに貝になった…。
「クローバ…何があったか、喋ってくれる?」
何でオレ…?的な顔しているが…他の人だと、言わせるのに時間がかかる。
全員…私と眼を合わせないようにしてるし…。
「一言で!!いいから」
「え、ええ!!」
ただでさえ説明下手な人に、一言で…は、かなり難易度高い。
でも…それも一つの狙いよ。
「え…っと、えと…」
なんだかクローバの頭から、プスプスと煙が上がるのが…見える気がする。
「う~ん…と」
頑張れ、クローバ。
成功したら、美味しいご飯をあげるから!!
「えっと…2人は…ですね…」
「うん」
にこやかな私に対し…よけーなこと言うなよ、テメェ…的な目を、クローバに向ける2人…。
「そうですね…」
ファイト!!
「あ、そうだ、奥様に…」
2人の睨みが、一層凄くなるが…考えることで精一杯のクローバは気づいていない様子…。
「可愛がってもらいたいそうです!!」
……………………………。
いったい、どうして、そうなった?
という空気が、クローバ以外を支配した…。
「あら、そういう話をしていたの?」
「はい、そうです!!」
にっこにこしてら。
クローバちゃん、とってもいいお返事だこと。
では私は…これを信じ切った、行動を取ってみようと思った。
あらゆるお客様の忖度プレイに応じて来た、ガチ娼婦舐めんなよ!!
「オッケー、オッケー、そういうことなら、任せなさい!!」
私はジェードとスペードの頭を、動物のように撫でまわす。
ひとしきり撫でまわした所で、
「うっわ、スペードの髪…細かいだけじゃなくて、柔らかいねぇ~」
などと言いながら、スペードの頭を持って撫でまくる。
「おおお、奥様!!
オ、オレ…昨日すぐ寝ちまったから…風呂入ってなくて…」
かなり慌てふためいて、私から体を離そうとするが……逃がさんよ!!
「え~、それでこんなに綺麗で柔らかいの~、信じれな~い」
腕の力を強めつつ、さらに撫でる。
まあ、スペードが本気になったら、振り払われるんだろうが…振り払わないんだから、
好きにさせてもらお。
真っ赤になりながら、結局私の成すがままにされてるし。
そんな感じでスペードの頭を堪能していると…無表情のまま、どす黒いオーラを出している
ジェードが目に入る。
ああ、嫉妬してるのね、しょうがないなあ。
「ジェードの頭も気持ちいいよ、だからそんな顔、しな~い」
ちょっと無邪気っぽく、言ってみる。
「……」
言っただけではダメみたいだから、ジェードの頭も抱えてナデナデ…。
おや…オーラが出なくなった。
よしよし。
「ずっるーい、2人だけ!!奥様、アタシも~」
「じゃ、オレもお願いしま~す」
ハートとクローバが、私に寄ってきたから、もちろんナデナデしてあげた。
いやー、キミら位の子供がいて、全くおかしくない精神年齢だからさぁ…。
なんだか、微笑ましくなっちゃう…。
そんな私と私の周りを遠目で見つつ、
「先代…クローバの脳筋って…ショートすると、その場を解決できる能力でもあるんですか?」
ダイヤ…真顔なので、かなり真剣なようだ。
「いや…わしも初めて見た…」
ジョーカーも…信じられないものを見た顔だ…。
「今度何かあったら…一回ショートさせてみましょうか?」
「そうじゃな…」
なんて、ひそひそ話しているとは知らず、私は、
「ダイヤとジョーカーは、どうする?
いいわよ。
年齢関係なく、嫌か嫌じゃないかで判断して。
ここだけの事に、しとくからさ」
すると…ビクッとした後、2人は顔を見合わせたが、やがて…。
「じゃ、じゃあ、お願いします…」
何だか…おずおずとしてるけど、嫌じゃないみたい。
2人だけ仲間はずれも嫌だったから、結構しっかり目になでくりしてあげた。
ちょっと…照れ臭そうだったけど、やっぱり嫌がってない。
良かった…。
こうして仲直りしたフィリー軍団と一緒に…私はギリアムとした予想や、今後の展望について、
話をするのだった。
---------------------------------------------------------------------------------------------------
その日の朝は…ファルメニウス公爵家に激震が走った…。
いや、正確にはギリアムと私とフォルト…そしてジェードだろう。
「あの建物に…侵入者?」
驚いて、フォルトに尋ねれば、
「はい…朝の見回りで、鍵が開けられている事を、確認しまして…」
フォルトもかなり…信じられない…といった、面持ちだ。
「証拠品は!!」
ギリアムの言葉は短いが…切迫した様子を伝えている。
「大丈夫です、ご当主様…。
オレが確認した限りで、仕掛け扉は開けられていません。
中に入った形跡もなしです」
ジェードの答えに、少しホッとするギリアムだが、次の瞬間、
「ラディルス達か?」
かなり…眉根が吊り上がっている。
「わかりません…ただ…あの辺を巡回していた騎士が、人の声らしきものを…聴いた…と」
「なぜその時点で言わん!!」
「あそこは特に…近づかないよう、使用人には通達済みでしたから…。
ほんのかすかなものだったようで、風の音と思ったようです」
フォルトの報告に、かなりわなわな来ている。
ああ、いかん。
「ギリアム…、ひとまず証拠品は無事だったんですから、今後の対策を考えましょう」
ギリアムの手に私の手をそっと重ね、温め、撫でると…ちょっと落ち着いたみたい。
「フォルト!!護衛騎士を5人以上は配置しろ!!
絶対に持ち場を離れるな!!…と」
「そうですね…。
中に入っているものを、詮索されるのも面倒だったから、今まで配置しませんでしたが…。
侵入者があったなら、逆にいい口実になるでしょう」
フォルトが指示するために、すぐさま部屋を出る。
「奴らの目的は…身内の事ではなく、それなのか?」
ギリアムのつぶやきに、
「わかりません。そもそも依頼を、複数受けているのかもしれませんし。
でも、あの仕掛け扉は、簡単に開けられるものではないですし…。
警戒を怠らなければ、ひとまず大丈夫だと思いますよ」
ジェードが答えたが…ギリアムはまだ納得できない様子。
あの建物には…バカ王女が私を襲うために雇った人間達を…閉じ込めてある地下牢に…
通じる道があるんだ。
だから…立入禁止にしていた。
王家に対する、カードの1つだから…特に慎重に扱ったんだ。
でもだからと言って、あからさまに大切なものだと主張するような事をすると…、それはそれで
狙ってくる奴がいるから、適宜に…していたんだよね。
収まらないギリアムを…私はなだめすかして、仕事に行かせた。
その後、フィリー軍団のアジトで一服しつつ、
「あ~、もう、色々ありすぎる~」
愚痴っていた。
「何の関係もない、避難民を追い出すわけには、いかないしぃ~」
これが…一番問題だ。
「奥様…差し支えなければ、例の建物に…何が入っているのか、お教えいただけませんか?」
ジョーカーは…やっぱり質が良い。
凄く自然体で…穏やかな顔で聞いてくる。
そして…こっちが何も言わなくても、特にやることは変わりない…そういう雰囲気だ。
場合によっては、自分たちの安全にも関わることなのに…死が常に隣にいる状況で生きてきたから
だろうなぁ…。
「細かい事は、この件が片付いてから話すけど…。
簡単に言うと、王家があなた達の前に、私を襲うために雇った人間達を確保してあるの」
するとやっぱり…みんなの目の色と、顔色が変わった。
「だ、大丈夫だったんですか!!奥様!!」
みんなして心配そうに見つめてくれるから…ありがたいなぁ。
もうすっかり…私の子飼いの仲間だ。
心配そうに見つめてくるみんなを見渡し、
「大丈夫よ、そもそも未遂で終わってるから…」
と言えば、心底安心したようだ。
「奥様が襲われる前に、オレが確保しましたからね」
ひょいっと横から、ジェードが出る。
「そうだね…、あの時は助かったよ、ありがとう」
私の言葉に対し、満足気~に頭を出してきた…。
これ…撫でてくれって、サインなんだよね…。
「ジェードのおかげだよ~、うん」
私がナデナデしてあげると…本当に嬉しそう…。
でっかい猫を飼っている気分だよ、本当に…。
「詳しい事はこの件が終わったら…、ジェードから話してくれる?」
「はい、奥様」
ニコニコしながら言ってくれたので、ひとまずこの件は終わりにしよう。
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