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第3章 正体
3 シェッツの過去
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「おじちゃんと初めて会ったのはさ…」
シェッツは…天を仰いだまま、いきなり話し始めた。
「お前にちょっかいかける1年ぐらい前だったかなぁ。
あの頃…行きたくもない民間学校ってやつに行かされてさぁ…。
馴染めなくて…いじめられて…泣いてたんだよ、路地裏でさぁ…」
---------------------------------------------------------------------------------
そこは…薄暗く、汚い路地裏だった。
ネズミやゴキブリが、昼でも徘徊し…汚物の臭いが、ほのかに漂う…そんな場所だ。
だがその日は…ネズミやゴキブリだけでなく…泣く子供がいた。
10歳にも満たないその子供は…、ボロボロになった教科書が…散乱した鞄の近くで…、
ただただ泣いていた。
人など来ない。
その子はそれがわかっていたようなのだが…。
「おや、子供がいたよ」
その…聞きなれない声に、子供は思わず顔を上げた。
そこに佇んでいたのは…立派なスーツを着こなした、裕福な貴族と一目でわかる…
ジョノァド・スタリュイヴェだった。
脇には…長年の執事が佇んでいた。
「こういう路地裏散歩も…たまにはいいかと思ってやってみたが…。
面白いものが見つかったなぁ、ゲッフェル…」
ニンマリとした笑いが…何かを企んでいることをよく表している。
ゲッフェルと呼ばれた執事は、
「お戯れが過ぎます…。
その子供…いかがされるおつもりですか?」
無表情なまま、上機嫌な主に尋ねた。
「ん?いやいや…。
たまには慈善活動もいいかと思ってな」
ゲッフェルは、ため息しか出てこない。
「キミは…ひょとしてシェッツ君じゃないかね?」
「お、おじちゃん…どうしてぼくのこと…」
「キミの…父母とはちょっとした知り合いで…ね」
父母…と聞くと、びくりとした。
「お、お父さんとお母さんに…言いつける?」
「しないよ、そんなこと…。
よかったら、なぜ泣いているのか…おじちゃんに教えてくれないか?」
するとシェッツは…父母から民間学校に行って勉強して…、将来立派な人になりなさい…と
言われた。
でも…自分は勉強して立派になるより、父母や兄…その仲間と同じことがしたい。
何度そう言っても、聞いてもらえない。
毎日学校へ行けと追い出され、さぼると父母や兄だけでなく…仲間からまで叱られる。
でも学校へ行っても、勉強が出来ずバカにされ、教科書も破られた…と。
一度…バカにしてくる人間を殴ったら…、物凄く叱られた。
「あのさ…兄ちゃんはね…バカにしてくる奴殴ってもね…何も言われないの。
何でぼくはダメなの…って言っても、誰も答えてくれない…。
仲間だって、殴られたら殴り返しているのに…。
ぼくだけ怒られる…」
「そうかい…それは…辛いねぇ…」
ジョノァドの口の端が…かなり上がってきていた…。
「キミは…キミをバカにしてくる奴を、どうしたいんだい?シェッツ君」
ジョノァドの問いに、少しだけ下を向きつつ、
「ころしたい…」
答えるシェッツ。
「どうしてだい?」
「だって!!みんなそうしてるって知ってるもん!!
バカにされるってことは、舐められるってこと!!
みんなの仕事は舐められたらダメなんだ!!
だから…殺すってみんな言ってるの、ぼく知ってるんだ!!」
「なるほど、なるほど…」
そこまで言ったシェッツは、ジョノァドの顔をじっと見て、
「おじちゃんは…どうしてみんなみたいに、怒らないの?
ぼくがこんなこと言うと…みんなすごく怒るのに…」
「ん?そりゃー、キミの言う事が、正しいと思うからさ、シェッツ君…。
舐めてきた奴は殺す…。
立派じゃないか!!
おじちゃんは君のような子が、好きだよ」
するとシェッツは目を輝かせて、
「おじちゃんはぼくの味方なんだね!!うれしい!!」
そう言って、また泣き始めた。
「お父さんもお母さんも…お兄ちゃんもみんなも…誰もぼくの味方になってくれない…。
ぼくはいらない子なんだ…。
その証拠に…お父さんとお母さんは、どこかに行ったまま、帰ってこない…。
きっとぼくの知らない所で…お兄ちゃんと仲間と…楽しくやっているんだ…」
ぐすぐすと泣くシェッツを、しばらく見守りつつ…、
「まあ…実際はお父さんとお母さんに聞いてみないと、分からないだろうけどねぇ」
「でも…どこ行っちゃったか、わかんないもん。
みんな…どんなに聞いても答えてくれないし…」
「ふむ…」
ここでジョノァドは、シェッツの頭にポンッと手を置き、
「おじちゃんが調べてあげようか?
お父さんとお母さんがどこへ行ったのか…」
「え!!ホント!!」
シェッツの顔は、一瞬だけ明るくなったが、
「でも…ダメだよ…。
ぼくの事…また怒るだけだと思う…。
今日だって…喧嘩しちゃダメって言われたから…手を出さなかったら、教科書破られちゃったし…」
シェッツはまた…顔を伏せてしまった。
「ぼくは…いらない子なんだ…」
するとジョノァドは、少し考えるような素振りをし、
「だったら…いる子になれるよう、頑張ってみては?」
ジョノァドのその言葉で、顔を上げたシェッツ。
「いる…子?」
「そうさ…キミのお父さんとお母さん…お兄さんもか…あとは…仲間がいるみたいだけど、
みんな…舐められたら殺すと言っているんだろう?」
「うん!!」
「だったら…キミはキミを、舐めてきた奴を殺してみたらどうだ?
だいたい叱られて止めてしまった事に…失望したんじゃないかな…。
そうだとしたら…、キミが何を言われてもやり遂げられたら…みんな認めてくれるんじゃ
ないかな…」
「そっか!!じゃあ、さっそく…」
「ああ、待ちたまえ!」
「どうしたの?おじちゃん…」
「……人のいるところでやるとね…捕まってしまう事がある…と、仲間から聞いたことは
ないかね?」
シェッツは少し考えて、
「あ、そう言えば…。
それで帰ってこなくなっちゃった仲間もいる…確かに」
思い出したように言った。
「だろう?だから…殺すならうまくやる必要があるんだ…。
それに…殺したと言う事も、滅多に言わない方がいい…」
「え~、でもそれじゃ…誰にも認めてもらえない…」
しょんぼりするシェッツ。
「そんなことは無いさ…。私はキミを認めてあげるよ。
キミが誰かを殺したと言ったところで、他の人に話したりしないし…。
キミを捕まえようとする奴がいたら、匿ってあげるよ」
「ほんと?おじちゃん…」
「もちろんだ…ただし…」
ここでジョノァドの口の端が持ち上がる。
「ギブアンドテイクが、キミに出来るなら…だ」
「ギブアンドテイク?」
シェッツが首をかしげる。
「そうさ…おじちゃんが殺したい人間を、キミが殺してくれるなら…。
おじちゃんはキミに、あらゆる支援をしようじゃないか。
もちろん…キミが殺したいと言った人間も…誰にもバレないように、連れてきて、
キミに殺させてあげることもできる」
「ホントに!!ホントに?おじちゃん!!」
「もちろん…おじちゃんは嘘は嫌いだ…」
隣にいる執事…汗が一筋出てる…。
「それと…人を殺したことは…おじちゃんが許可しない限り、人には喋らない事。
もちろん…家族にも仲間にも…だ」
「許可が出たらいいの?」
「もちろんさ…」
「じゃあ、分かった」
「聞き分けがいい子は好きだよ…。
それじゃ、早速…キミが殺したい子を、明日にでもこの場所に連れてきてあげよう…」
「ホント!!」
「ああ、嘘はつかないと言っただろう?」
「じゃ、じゃあぼくは、おじちゃんの役に立てるように、頑張るよ!!」
「おや、本当にいい子だねぇ…」
「だ…だから…」
「ん?」
「おじちゃん家に…行っちゃダメ?」
「なぜうちに来たいのかね?」
「だ、だって…」
シェッツは服の裾を強く握り…。
「教科書…破られちゃったし…。
家に帰ったら、また叱られる…明日も学校に行けって言われて…みんなに追い立てられる…。
ぼく…もう、そんな生活…やだ…」
震えている。
「フム…なら、こうしようか」
ジョノァドが、人差し指を立て、
「キミはこれから…おじちゃんの持っている別荘に行くんだ。
そこで…人の殺し方を教えてあげよう。
おじちゃんより…そういうのに詳しい人がそこにいるから…習いなさい。
それで…今日一日で習ったことを、明日試してみるといい」
するとシェッツは、あからさまに目を輝かせて、
「わあ!!みんなに教えてって言っても、教えてくれなかったんだ!!
おじちゃん、ありがとう!!」
こうして…狂気に満ちた契約が…幕を開けたのだ…。
シェッツは…天を仰いだまま、いきなり話し始めた。
「お前にちょっかいかける1年ぐらい前だったかなぁ。
あの頃…行きたくもない民間学校ってやつに行かされてさぁ…。
馴染めなくて…いじめられて…泣いてたんだよ、路地裏でさぁ…」
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そこは…薄暗く、汚い路地裏だった。
ネズミやゴキブリが、昼でも徘徊し…汚物の臭いが、ほのかに漂う…そんな場所だ。
だがその日は…ネズミやゴキブリだけでなく…泣く子供がいた。
10歳にも満たないその子供は…、ボロボロになった教科書が…散乱した鞄の近くで…、
ただただ泣いていた。
人など来ない。
その子はそれがわかっていたようなのだが…。
「おや、子供がいたよ」
その…聞きなれない声に、子供は思わず顔を上げた。
そこに佇んでいたのは…立派なスーツを着こなした、裕福な貴族と一目でわかる…
ジョノァド・スタリュイヴェだった。
脇には…長年の執事が佇んでいた。
「こういう路地裏散歩も…たまにはいいかと思ってやってみたが…。
面白いものが見つかったなぁ、ゲッフェル…」
ニンマリとした笑いが…何かを企んでいることをよく表している。
ゲッフェルと呼ばれた執事は、
「お戯れが過ぎます…。
その子供…いかがされるおつもりですか?」
無表情なまま、上機嫌な主に尋ねた。
「ん?いやいや…。
たまには慈善活動もいいかと思ってな」
ゲッフェルは、ため息しか出てこない。
「キミは…ひょとしてシェッツ君じゃないかね?」
「お、おじちゃん…どうしてぼくのこと…」
「キミの…父母とはちょっとした知り合いで…ね」
父母…と聞くと、びくりとした。
「お、お父さんとお母さんに…言いつける?」
「しないよ、そんなこと…。
よかったら、なぜ泣いているのか…おじちゃんに教えてくれないか?」
するとシェッツは…父母から民間学校に行って勉強して…、将来立派な人になりなさい…と
言われた。
でも…自分は勉強して立派になるより、父母や兄…その仲間と同じことがしたい。
何度そう言っても、聞いてもらえない。
毎日学校へ行けと追い出され、さぼると父母や兄だけでなく…仲間からまで叱られる。
でも学校へ行っても、勉強が出来ずバカにされ、教科書も破られた…と。
一度…バカにしてくる人間を殴ったら…、物凄く叱られた。
「あのさ…兄ちゃんはね…バカにしてくる奴殴ってもね…何も言われないの。
何でぼくはダメなの…って言っても、誰も答えてくれない…。
仲間だって、殴られたら殴り返しているのに…。
ぼくだけ怒られる…」
「そうかい…それは…辛いねぇ…」
ジョノァドの口の端が…かなり上がってきていた…。
「キミは…キミをバカにしてくる奴を、どうしたいんだい?シェッツ君」
ジョノァドの問いに、少しだけ下を向きつつ、
「ころしたい…」
答えるシェッツ。
「どうしてだい?」
「だって!!みんなそうしてるって知ってるもん!!
バカにされるってことは、舐められるってこと!!
みんなの仕事は舐められたらダメなんだ!!
だから…殺すってみんな言ってるの、ぼく知ってるんだ!!」
「なるほど、なるほど…」
そこまで言ったシェッツは、ジョノァドの顔をじっと見て、
「おじちゃんは…どうしてみんなみたいに、怒らないの?
ぼくがこんなこと言うと…みんなすごく怒るのに…」
「ん?そりゃー、キミの言う事が、正しいと思うからさ、シェッツ君…。
舐めてきた奴は殺す…。
立派じゃないか!!
おじちゃんは君のような子が、好きだよ」
するとシェッツは目を輝かせて、
「おじちゃんはぼくの味方なんだね!!うれしい!!」
そう言って、また泣き始めた。
「お父さんもお母さんも…お兄ちゃんもみんなも…誰もぼくの味方になってくれない…。
ぼくはいらない子なんだ…。
その証拠に…お父さんとお母さんは、どこかに行ったまま、帰ってこない…。
きっとぼくの知らない所で…お兄ちゃんと仲間と…楽しくやっているんだ…」
ぐすぐすと泣くシェッツを、しばらく見守りつつ…、
「まあ…実際はお父さんとお母さんに聞いてみないと、分からないだろうけどねぇ」
「でも…どこ行っちゃったか、わかんないもん。
みんな…どんなに聞いても答えてくれないし…」
「ふむ…」
ここでジョノァドは、シェッツの頭にポンッと手を置き、
「おじちゃんが調べてあげようか?
お父さんとお母さんがどこへ行ったのか…」
「え!!ホント!!」
シェッツの顔は、一瞬だけ明るくなったが、
「でも…ダメだよ…。
ぼくの事…また怒るだけだと思う…。
今日だって…喧嘩しちゃダメって言われたから…手を出さなかったら、教科書破られちゃったし…」
シェッツはまた…顔を伏せてしまった。
「ぼくは…いらない子なんだ…」
するとジョノァドは、少し考えるような素振りをし、
「だったら…いる子になれるよう、頑張ってみては?」
ジョノァドのその言葉で、顔を上げたシェッツ。
「いる…子?」
「そうさ…キミのお父さんとお母さん…お兄さんもか…あとは…仲間がいるみたいだけど、
みんな…舐められたら殺すと言っているんだろう?」
「うん!!」
「だったら…キミはキミを、舐めてきた奴を殺してみたらどうだ?
だいたい叱られて止めてしまった事に…失望したんじゃないかな…。
そうだとしたら…、キミが何を言われてもやり遂げられたら…みんな認めてくれるんじゃ
ないかな…」
「そっか!!じゃあ、さっそく…」
「ああ、待ちたまえ!」
「どうしたの?おじちゃん…」
「……人のいるところでやるとね…捕まってしまう事がある…と、仲間から聞いたことは
ないかね?」
シェッツは少し考えて、
「あ、そう言えば…。
それで帰ってこなくなっちゃった仲間もいる…確かに」
思い出したように言った。
「だろう?だから…殺すならうまくやる必要があるんだ…。
それに…殺したと言う事も、滅多に言わない方がいい…」
「え~、でもそれじゃ…誰にも認めてもらえない…」
しょんぼりするシェッツ。
「そんなことは無いさ…。私はキミを認めてあげるよ。
キミが誰かを殺したと言ったところで、他の人に話したりしないし…。
キミを捕まえようとする奴がいたら、匿ってあげるよ」
「ほんと?おじちゃん…」
「もちろんだ…ただし…」
ここでジョノァドの口の端が持ち上がる。
「ギブアンドテイクが、キミに出来るなら…だ」
「ギブアンドテイク?」
シェッツが首をかしげる。
「そうさ…おじちゃんが殺したい人間を、キミが殺してくれるなら…。
おじちゃんはキミに、あらゆる支援をしようじゃないか。
もちろん…キミが殺したいと言った人間も…誰にもバレないように、連れてきて、
キミに殺させてあげることもできる」
「ホントに!!ホントに?おじちゃん!!」
「もちろん…おじちゃんは嘘は嫌いだ…」
隣にいる執事…汗が一筋出てる…。
「それと…人を殺したことは…おじちゃんが許可しない限り、人には喋らない事。
もちろん…家族にも仲間にも…だ」
「許可が出たらいいの?」
「もちろんさ…」
「じゃあ、分かった」
「聞き分けがいい子は好きだよ…。
それじゃ、早速…キミが殺したい子を、明日にでもこの場所に連れてきてあげよう…」
「ホント!!」
「ああ、嘘はつかないと言っただろう?」
「じゃ、じゃあぼくは、おじちゃんの役に立てるように、頑張るよ!!」
「おや、本当にいい子だねぇ…」
「だ…だから…」
「ん?」
「おじちゃん家に…行っちゃダメ?」
「なぜうちに来たいのかね?」
「だ、だって…」
シェッツは服の裾を強く握り…。
「教科書…破られちゃったし…。
家に帰ったら、また叱られる…明日も学校に行けって言われて…みんなに追い立てられる…。
ぼく…もう、そんな生活…やだ…」
震えている。
「フム…なら、こうしようか」
ジョノァドが、人差し指を立て、
「キミはこれから…おじちゃんの持っている別荘に行くんだ。
そこで…人の殺し方を教えてあげよう。
おじちゃんより…そういうのに詳しい人がそこにいるから…習いなさい。
それで…今日一日で習ったことを、明日試してみるといい」
するとシェッツは、あからさまに目を輝かせて、
「わあ!!みんなに教えてって言っても、教えてくれなかったんだ!!
おじちゃん、ありがとう!!」
こうして…狂気に満ちた契約が…幕を開けたのだ…。
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