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第3章 正体
6 準備は整った
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「敵と対峙した時は…」
「己と敵の力量の差を、いち早く見抜き…」
「冷静に対処する…だったっけ…」
大きくて長いため息を…吐くシェッツ。
「自分で言った事…まるでできてないよな、アンタ…。
ま、しょうがないか…。
オレ…隠すのそれだけ、うまかったんだろーなぁ。
それに…」
「言っただろ?チビって結構役に立つ…って。
アンタは特にタッパがあるからさぁ…。
一度懐に入られると、対処が難しいのさ…。
日々組手してて…、その事がオレにはよくわかったぜぇ…。
アンタみたいなリーチの長さに頼っている奴は…懐に入っちまうに限る」
改めてギリアムの方を向き、
「お待たせ~、ちょっと変な横やりが入ったけどぉ…。
オマエともそろそろ…決着付けたいからぁ~」
「…仲間に対し、随分とあっさり…攻撃できるんだな」
ギリアムの言葉で、シェッツのにやけ面が…急に強張る。
「はあ?仲間なんかじゃ、ねーよ。
アイツはよ…特に子供のころ、オレをいたぶってたんだ…。
だから…特に酷く痛めつけたいって思ってたんだ!!
ちょうど良かっただけさ」
「ま、待てシェッツ!!レグザクがいつ、お前を痛めつけたんだ!!」
ラディルスが…それは違うと言わんばかりに、口を出してきた。
シェッツは面倒くさそうな眼を向け、
「叔父さんだって、知ってるだろう?
そいつが…母さんに横恋慕してたこと…」
ラディルスが止まったってことは…、真実みたい。
「兄さんは母さん似…けどオレは…父さん似だったからなぁ…。
オレが学校に行きたくなくて…逃げて隠れていると…見つけるのは大抵そいつだ…。
泣こうが喚こうが、引っ張り出されて…学校に連れていかれた…」
「母さんには…だいぶ褒められてたっけ…そいつ。
感謝もされてたなぁ…」
「……オレは学校に行って、いじめられて、惨めな思いをしてたってのに…。
母さんの好感を上げるためだけに…オレを利用しやがった!!
オレがどんなに苦しんでも…そいつはどうでもよかったんだ!!」
「違うっっ!!!」
うおっ、レグザク…。
息も絶え絶えの状態で…叫んでる…凄い…。
「オレは…」
「うるっせーよ!!」
シェッツが蹴り飛ばした足元の石は…レグザクの顔面を直撃し、そのまま倒した…。
動かない…生きてる?よね…。
「街の火付けも…お前が主犯か…」
ギリアム…意に介してない…まあ、慣れているんだろうなぁ…。
そして予想していても…本人の供述がとれた方がいい。
「そだよ。
そうすれば…ギルドの連中は…オマエが残らず始末してくれると思ったんだ。
火あぶりって…一番残酷で、苦しむ処刑法だって、知ってるからさぁ。
ちょうどいいなって」
私の方を、ちらりと見て、
「まあ…でも、お前はやっぱり、おじちゃんを困らせるだけあって、優秀すぎ。
カミさんを狙われたかもしれないんだから、多少冤罪っぽくても、ふっ被せて殺しちゃえば
いいのにさ~」
「オレは…下っ端で、雑用ばっかりやらされてたからさぁ…。
火薬は簡単に入手できた…。
特に人の多い所は、大めにして…人の少ない所は、証拠が燃え残るよう、少なめに…ってね」
淡々と語るシェッツの声には…感情が感じられない。
「出来るだけ…被害が大きくなるようにしたのさ。
その方が…ギルドの連中全員…より確実に火あぶりに出来るだろう?」
ここでまた愉快そうに…笑った。
対して、ギリアムの眉間の皺は…どんどん深くなり、
「真犯人であることを…ペラペラとよく喋るな…。
私が真犯人を逃して、冤罪を許すと思っているのか?」
声のドスも…強くなる…。
するとシェッツは…再び首をこきこきと揺らし始め、
「許す許さないは、関係ないさ…」
「おじちゃんはさ…必ずオレに…定期的な連絡をくれた…。
仕事もくれた…。
人を殺す…オレに最も合った仕事を…」
「でも…半年前から…連絡がぷっつり途絶えたんだ!!」
笑いを消した顔に、鋭い目を携え、
「オマエらのせいだ!!オマエらがおじちゃんの邪魔ばっかりして…。
おじちゃんを苦しめて…いたぶるから…。
だからおじちゃんは、ふさぎ込んで、出てこなくなっちゃったんだ!!」
いや…ジョノァドはそんなタマじゃないと思うけど…。
だいたいちょっと前の、収穫祭で思いっきり見かけましたけど?
息子殴って、冤罪ひっ被せてましたけど?
…って言っても、狂信者には無駄だよな…。
「だから…おじちゃんを殺す…って言った、オマエと女房は…」
三度腰を落とす。
「オレが今日ここで…、殺す!!」
シェッツが腰を落としたことは…私の目にも確認できた…。
でも、その後は…。
瞬間移動したようにしか、見えなかった。
同時に…ギリアムの腹の部分の服が裂け、血が噴き出す。
「ご当主様!!」
ジェードが飛び出そうとしたのを…フォルトが止める。
「何するんだ!!」
「あの男の間合いに、入ってはダメだっ!!
あの初代の構えは…そもそも一対一ではなく…一対多数を相手にするために、編み出された
モノなのだ!!
行けば…ギリアム様の重荷にしかならない!!」
「本当よ、ジェード!!私も文献と資料を確認しているから…間違いない!!」
「じゃあ、どうしろってんだ!!」
ジェードが…こんなに焦るのは…肌で…感覚で…シェッツの強さを感じるからだろう。
「フォルトの言う通りだ、ジェード!!
絶対にこっちへ来るな!!余計なこともせんでいい!!
私に任せろ!!」
ギリアムの…怒号に似た声は…ジェードの動きを見事に止めた。
「余裕だなぁ…全員まとめて、かかってくればいいのに…」
シェッツは…目と口を歪ませた…何ともいびつな笑顔をしている。
「いいから、来い!!貴様の相手は私だ!!」
「言われなくても…」
声がしたころには…シェッツはまた別の位置に…。
ギリアムは…いつの間にか手を顔の前で十字に組んでいた…。
その腕は…かなりたくさん裂けて…血がにじむ…。
「早すぎて、見えないぃ~」
私が涙目になると、
「…奴の…爪と歯を使った攻撃が…ご当主様の腕に無数に当たったのです!!」
ジョーカーが解説してくれた。
ありがとぉ。
「信じられない…。
武器も何もなしで…歯と爪だけで…あんな鋭い切り傷…」
ダイヤの驚いた声から、いかにシェッツが異常かがわかる…。
「なあ…網か何かで捕獲できないのかよ?」
「無理だ…。
あんなに素早かったら、まずよけられちまう!!」
クローバとスペードが…喧嘩腰の会話のようになっている。
「どうするのよぉ~、このままじゃ…」
ハートもおたおたしている。
彼らのこんな姿は…滅多に見られないだろう…。
そう言う私も、拳に力が入る…。
目をそらしてはいけない…。
その一心で、私はギリアムを見つめていた。
「父上!!…初代の構えに…攻略法は無いのですか?」
ラルトも必死だ。
「…現状として…ないっ!!
だからこそ初代は…不世出の天才と呼ばれているのだ…」
フォルトの歪んだ顔が…その言葉の真実味をより増している。
現実は…いつだって残酷なものだ。
ギリアムの服は…上も下も、どんどん…見るも無残になっていく。
所々が裂け…でも…。
攻撃を繰り出しているシェッツは…ちっとも満足そうではなかった…。
「オマエ…なぜ、よけない?」
この時は…誰もわからなかったのだが…ギリアムはシェッツの攻撃を、ワザとすんでの所で
かわさなかったのだ…。
完全にかわすことが、出来るのに…だ。
致命傷のみを避け…ワザと肌を裂き…血を流していた…。
「…お前には…本当に私の行動の意味が…分からないのか?」
「?何を言って…?」
「ジョノァドがそこまで教えなかったのか…、それとも…」
ギリアムの体からは…水蒸気が漂うように…白い靄がかかっていた…。
「ジョノァドも知らなかったのか…」
振り向いたギリアムの笑顔に…、
「お前は…どちらだと思う?」
品行方正っぷりは…一切なかった。
「…何を言ってるんだ?さっきから…」
ここで初めて…シェッツの猛攻が止む。
だがそれは…ギリアムと会話するためではなかった。
シェッツの類まれなる野生の勘が…、
「お前は…何を…」
ギリアムの間合いに入ることを…。
拒んだのだろう…。
「…まあ、どちらでもいいさ」
この時のギリアムの笑顔は…
「私の準備は…」
禍々しいの一言だった。
「整った!!」
「己と敵の力量の差を、いち早く見抜き…」
「冷静に対処する…だったっけ…」
大きくて長いため息を…吐くシェッツ。
「自分で言った事…まるでできてないよな、アンタ…。
ま、しょうがないか…。
オレ…隠すのそれだけ、うまかったんだろーなぁ。
それに…」
「言っただろ?チビって結構役に立つ…って。
アンタは特にタッパがあるからさぁ…。
一度懐に入られると、対処が難しいのさ…。
日々組手してて…、その事がオレにはよくわかったぜぇ…。
アンタみたいなリーチの長さに頼っている奴は…懐に入っちまうに限る」
改めてギリアムの方を向き、
「お待たせ~、ちょっと変な横やりが入ったけどぉ…。
オマエともそろそろ…決着付けたいからぁ~」
「…仲間に対し、随分とあっさり…攻撃できるんだな」
ギリアムの言葉で、シェッツのにやけ面が…急に強張る。
「はあ?仲間なんかじゃ、ねーよ。
アイツはよ…特に子供のころ、オレをいたぶってたんだ…。
だから…特に酷く痛めつけたいって思ってたんだ!!
ちょうど良かっただけさ」
「ま、待てシェッツ!!レグザクがいつ、お前を痛めつけたんだ!!」
ラディルスが…それは違うと言わんばかりに、口を出してきた。
シェッツは面倒くさそうな眼を向け、
「叔父さんだって、知ってるだろう?
そいつが…母さんに横恋慕してたこと…」
ラディルスが止まったってことは…、真実みたい。
「兄さんは母さん似…けどオレは…父さん似だったからなぁ…。
オレが学校に行きたくなくて…逃げて隠れていると…見つけるのは大抵そいつだ…。
泣こうが喚こうが、引っ張り出されて…学校に連れていかれた…」
「母さんには…だいぶ褒められてたっけ…そいつ。
感謝もされてたなぁ…」
「……オレは学校に行って、いじめられて、惨めな思いをしてたってのに…。
母さんの好感を上げるためだけに…オレを利用しやがった!!
オレがどんなに苦しんでも…そいつはどうでもよかったんだ!!」
「違うっっ!!!」
うおっ、レグザク…。
息も絶え絶えの状態で…叫んでる…凄い…。
「オレは…」
「うるっせーよ!!」
シェッツが蹴り飛ばした足元の石は…レグザクの顔面を直撃し、そのまま倒した…。
動かない…生きてる?よね…。
「街の火付けも…お前が主犯か…」
ギリアム…意に介してない…まあ、慣れているんだろうなぁ…。
そして予想していても…本人の供述がとれた方がいい。
「そだよ。
そうすれば…ギルドの連中は…オマエが残らず始末してくれると思ったんだ。
火あぶりって…一番残酷で、苦しむ処刑法だって、知ってるからさぁ。
ちょうどいいなって」
私の方を、ちらりと見て、
「まあ…でも、お前はやっぱり、おじちゃんを困らせるだけあって、優秀すぎ。
カミさんを狙われたかもしれないんだから、多少冤罪っぽくても、ふっ被せて殺しちゃえば
いいのにさ~」
「オレは…下っ端で、雑用ばっかりやらされてたからさぁ…。
火薬は簡単に入手できた…。
特に人の多い所は、大めにして…人の少ない所は、証拠が燃え残るよう、少なめに…ってね」
淡々と語るシェッツの声には…感情が感じられない。
「出来るだけ…被害が大きくなるようにしたのさ。
その方が…ギルドの連中全員…より確実に火あぶりに出来るだろう?」
ここでまた愉快そうに…笑った。
対して、ギリアムの眉間の皺は…どんどん深くなり、
「真犯人であることを…ペラペラとよく喋るな…。
私が真犯人を逃して、冤罪を許すと思っているのか?」
声のドスも…強くなる…。
するとシェッツは…再び首をこきこきと揺らし始め、
「許す許さないは、関係ないさ…」
「おじちゃんはさ…必ずオレに…定期的な連絡をくれた…。
仕事もくれた…。
人を殺す…オレに最も合った仕事を…」
「でも…半年前から…連絡がぷっつり途絶えたんだ!!」
笑いを消した顔に、鋭い目を携え、
「オマエらのせいだ!!オマエらがおじちゃんの邪魔ばっかりして…。
おじちゃんを苦しめて…いたぶるから…。
だからおじちゃんは、ふさぎ込んで、出てこなくなっちゃったんだ!!」
いや…ジョノァドはそんなタマじゃないと思うけど…。
だいたいちょっと前の、収穫祭で思いっきり見かけましたけど?
息子殴って、冤罪ひっ被せてましたけど?
…って言っても、狂信者には無駄だよな…。
「だから…おじちゃんを殺す…って言った、オマエと女房は…」
三度腰を落とす。
「オレが今日ここで…、殺す!!」
シェッツが腰を落としたことは…私の目にも確認できた…。
でも、その後は…。
瞬間移動したようにしか、見えなかった。
同時に…ギリアムの腹の部分の服が裂け、血が噴き出す。
「ご当主様!!」
ジェードが飛び出そうとしたのを…フォルトが止める。
「何するんだ!!」
「あの男の間合いに、入ってはダメだっ!!
あの初代の構えは…そもそも一対一ではなく…一対多数を相手にするために、編み出された
モノなのだ!!
行けば…ギリアム様の重荷にしかならない!!」
「本当よ、ジェード!!私も文献と資料を確認しているから…間違いない!!」
「じゃあ、どうしろってんだ!!」
ジェードが…こんなに焦るのは…肌で…感覚で…シェッツの強さを感じるからだろう。
「フォルトの言う通りだ、ジェード!!
絶対にこっちへ来るな!!余計なこともせんでいい!!
私に任せろ!!」
ギリアムの…怒号に似た声は…ジェードの動きを見事に止めた。
「余裕だなぁ…全員まとめて、かかってくればいいのに…」
シェッツは…目と口を歪ませた…何ともいびつな笑顔をしている。
「いいから、来い!!貴様の相手は私だ!!」
「言われなくても…」
声がしたころには…シェッツはまた別の位置に…。
ギリアムは…いつの間にか手を顔の前で十字に組んでいた…。
その腕は…かなりたくさん裂けて…血がにじむ…。
「早すぎて、見えないぃ~」
私が涙目になると、
「…奴の…爪と歯を使った攻撃が…ご当主様の腕に無数に当たったのです!!」
ジョーカーが解説してくれた。
ありがとぉ。
「信じられない…。
武器も何もなしで…歯と爪だけで…あんな鋭い切り傷…」
ダイヤの驚いた声から、いかにシェッツが異常かがわかる…。
「なあ…網か何かで捕獲できないのかよ?」
「無理だ…。
あんなに素早かったら、まずよけられちまう!!」
クローバとスペードが…喧嘩腰の会話のようになっている。
「どうするのよぉ~、このままじゃ…」
ハートもおたおたしている。
彼らのこんな姿は…滅多に見られないだろう…。
そう言う私も、拳に力が入る…。
目をそらしてはいけない…。
その一心で、私はギリアムを見つめていた。
「父上!!…初代の構えに…攻略法は無いのですか?」
ラルトも必死だ。
「…現状として…ないっ!!
だからこそ初代は…不世出の天才と呼ばれているのだ…」
フォルトの歪んだ顔が…その言葉の真実味をより増している。
現実は…いつだって残酷なものだ。
ギリアムの服は…上も下も、どんどん…見るも無残になっていく。
所々が裂け…でも…。
攻撃を繰り出しているシェッツは…ちっとも満足そうではなかった…。
「オマエ…なぜ、よけない?」
この時は…誰もわからなかったのだが…ギリアムはシェッツの攻撃を、ワザとすんでの所で
かわさなかったのだ…。
完全にかわすことが、出来るのに…だ。
致命傷のみを避け…ワザと肌を裂き…血を流していた…。
「…お前には…本当に私の行動の意味が…分からないのか?」
「?何を言って…?」
「ジョノァドがそこまで教えなかったのか…、それとも…」
ギリアムの体からは…水蒸気が漂うように…白い靄がかかっていた…。
「ジョノァドも知らなかったのか…」
振り向いたギリアムの笑顔に…、
「お前は…どちらだと思う?」
品行方正っぷりは…一切なかった。
「…何を言ってるんだ?さっきから…」
ここで初めて…シェッツの猛攻が止む。
だがそれは…ギリアムと会話するためではなかった。
シェッツの類まれなる野生の勘が…、
「お前は…何を…」
ギリアムの間合いに入ることを…。
拒んだのだろう…。
「…まあ、どちらでもいいさ」
この時のギリアムの笑顔は…
「私の準備は…」
禍々しいの一言だった。
「整った!!」
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