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第3章 正体
7 ファルメニウスの血
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「私の準備は…整った!!」
その言葉と共に…ギリアムがとったのは…騎士の構えではなく…。
「!!」
初代の…構え…。
シェッツと同じもの…か?
私には…どうしても同じに見えなかったんだ…。
どうしてだかは…私にもわからなかったけど…。
「さあ…始めようじゃないか…」
禍々しい笑顔に…体から出る水蒸気が相まって…とても…幻想的な…でも…
直視できない…何故だろう…?
「最高の…戦いを!!」
言葉と共に…ギリアムの足元の草が…僅かに揺れた…。
シェッツがそうであったように…今度はギリアムが、まるで瞬間移動のように、シェッツの
目の前を…、
「うっがっ!!」
通り過ぎた時…、シェッツの腕と腹が…同時に裂けた。
血が噴き出した時には…、ギリアムはすでに、シェッツの間合いの外だった。
「オ、オマエ…どうして…」
「別に不思議なことではなかろう…。
もともとは、私の祖先が編み出し…、使用していたモノなのだから」
ギリアムの腰は…、喋っている間も、沈んでいる…。
傍から見ればあの構えは…かなり人間の身体構造上、きつく見える…。
何せ…四つ足の獣の様だからだ。
人間は…二足歩行の生き物なのに…。
私の思考を置き去りにするように…、草と空気が…僅かに…鳴る…。
その音が耳に届いた時には…すでにシェッツの腕はギリアムに掴まれ、まるで体重を感じさせない
ように、シェッツの体が宙を舞う。
小柄だって、60㎏前後はありそうなのに…。
着地しようとしたシェッツの目に…着地点にすでに先回りした、ギリアムの姿が…。
だがシェッツとて…腐っても大多数の人間を、幼いころからその手で始末してきた人間だ。
ギリアムの攻撃を自身の腕で受け…ギリアムの上腕に噛みついた!!
ぎりぎりと歯が食い込み…ギリアムの腕からは血が…。
「ギリアム!!」
私の心配をよそに、ギリアムは…。
シェッツの下顎を鷲掴みにし、その握力で…引っぺがした。
再度飛ばされたシェッツが体勢を整える間に…ギリアムの体がシェッツの前に!!
張り手をかまされ…シェッツの体は再度吹き飛び、今度は地面に…激突した。
……ああ。
なんか…わかった…。
ギリアムの構えが…シェッツと同じなのに…違うように見えた訳…。
シェッツと違って、ギリアムには…ワンクッションが無いんだ…。
構えから腰を…深く屈めたシェッツと違って…。
ギリアムは腰を…屈めるという動作が…ない…。
考えてみれば、ギリアムとシェッツの身長には…約30㎝ぐらいの高低差がある。
なのに腰が…ほぼ同じ位置…。
座高の高さを考えれば…シェッツよりずっと…ギリアムの腰は低い…。
「オ、オマエは…オマエは…!!」
うわごとのように喋るシェッツ…。
だが…次の瞬間…。
「え…?」
シェッツが迫ってきた…私に!!
「奥様!!」
ジェードが体で防ぎ…シェッツの歯は、ジェードの腕に…深く食い込む。
当然もう一方の腕で武器を持ち…応戦しようとしたが、その腕をシェッツに抑えられ、
使えない…。
「ジェード!!」
「奥様!!離れて!!」
ジェードに思わず駆け寄ろうとした私を、スペードが制止し、自分の背に入れる。
同時にダイヤとクローバが前に出る。
ジェードの腕が…食いちぎられるんじゃないか…。
その腕から吹き出す血を見て、私は思わず涙を流す…。
だが、私のそんな心配は、杞憂に終わった…。
ギリアムが…再度シェッツの顎を掴み、私達とは逆方向に飛ばしたからだ。
「さすがに…ジョノァドに教育されただけある…」
ギリアムの声が…地獄の底だって、もう少し明るいんじゃないか…と、思われるくらい、
「フィリーを…狙うとはな…」
深く沈み…どす黒かった。
私は…ギリアムの背しか見えていないから…どんな表情をしているのか、わからない。
……見る気は…起きなかった。
見てはいけない…。
私の中の何かが…そう叫んでいるように思えたから…。
「ジェード!!大丈夫!!」
「ええ…ご当主様が引っぺがしてくれましたから…」
そう言いつつも、かなり痛々しく血が出ている…。
応急処置を他に任せ…私は再度…ギリアムを目に映す…。
シェッツは…もうすでに体勢を直して…ギリアムと対峙していた…。
でも…。
その姿が…今までと違いとても…小さく見えるのは私だけだろうか…。
「オマエ…なんで…オマエ…」
獣が本能で…己より強いものを判別するかのように…シェッツもまた感じているのだろう…。
ギリアムが…紛れもなく己よりも…強者であることを…。
「お前に…一つ、いい事を教えてやろう…」
そんなシェッツの様子など…気にもせず、
「初代はな…騎士でありながら…狂犬と呼ばれていたんだ!!」
ギリアムは己のペースを保っている。
「う…るさい…、うるさい、うるさい、うるさぁぁぁ――――っい!!」
まるで己を鼓舞するかのような…その声は…。
滑稽にしか聞こえなかったのは、私だけだろうか…。
今度は…シェッツが仕掛けた。
重心を限りなく低くして、跳躍し、
「あああぁぁぁあああっ!!」
獣が雄たけびを上げ、顎が外れていいるのでは…?と思うくらい…口を開ける。
食らいついたのは…ギリアムの太もも。
牙のように歯を喰い込ませ…服には血がにじむ…。
「!!?」
が…。
なぜか焦っているのは…攻撃したはずのシェッツだった。
対してギリアムは…いびつな笑顔を崩さない…。
「…肉を切らせて骨を断つ。
初代はな…これが上手過ぎるくらい、上手かったのさ…」
言葉より…早かったと思う…。
私が気付いた時には…ギリアムの両手が、シェッツの片足を…両手で持つ形で、
掴んでいたから…。
嫌な…軋み音が…する…。
「オ、オマエェェ!!やめ…」
ギリアムの頭を殴ろうとしたシェッツの手…と言うか、腕は…ひじのあたりをギリアムに
噛まれる形で、止められた。
そこからは…本当に…、瞬きする間…一瞬だったと思う。
シェッツの片足がギリアムの右手に…片手がギリアムの口に残され…。
体だけが、少し先の地面に叩きつけられたの…は。
「がっ、がぐっ…あぁっ…」
もがくシェッツの手足からは…おびただしい量の血が噴き出している…。
「終わりだ…」
ギリアムが…シェッツの手足をその場に放る。
今は冬…。
人間は血が無くなると…急激に体温が下がる…。
シェッツの意識は…すぐに…朦朧としたようだ。
「あ…お、おじちゃ…」
もがくことさえできなくなり、その場で痙攣するだけになったシェッツの口から出るのは…、
やはりジョノァドの事だった。
「お…おじちゃ…オレ…頑張ったよ…。
おじちゃんを…苦しめる奴らと…頑張って戦ったよ…」
息も絶え絶えに、虚空を見つめた目は…悲しみとも喜びともとれる色を…孕んでいる。
「だから…また…褒めてよ…、おじ…ちゃ…」
「こんな時まで、ジョノァドの事か…。
アイツはお前が死んだところで…、悲しんだりしないぞ」
ギリアムのその言葉に、朦朧とした意識が少しだけ戻ったようで、
「そんな事ない!!」
血を吐きながら…喉を揺らす。
「おじちゃんは…オレの…たった一人の理解者だ…。
オレの…家族なんだ…。
仲間なんだ…。
オレに…たった一人…優しくしてくれた…たった一人…一人…」
だがその声は…当然の如く、直ぐに小さくなった…。
「おじちゃ…ん…会…いたい…よ…。
寒…いよ…おじちゃ……」
「話…また…聞いて…よ。
オレの話…誰も…聞いて…くれ…な…いん…だ。
おじちゃん…だけ…聞いて…くれた…。
おじちゃん…おじちゃ…ん、おじ…」
シェッツの目は…静かに閉じていく…。
それと共に…言葉も…消えた…。
赤く染まった地面と…いつの間にやら夕刻となった、空の色が…同化しようとした時…。
まばらな雲が一面に広がり…ちらちらと雪が降ってきた…。
まるで…獣の慟哭を全て…真っ白に飲み込もうとするように…。
激しさを増す雪だけが…やがて暗闇の訪れる空に…いつまでもいつまでも闇以外の色を…
残したのだった…。
※こののち2話ほど、エロのみ集に入ります。
その言葉と共に…ギリアムがとったのは…騎士の構えではなく…。
「!!」
初代の…構え…。
シェッツと同じもの…か?
私には…どうしても同じに見えなかったんだ…。
どうしてだかは…私にもわからなかったけど…。
「さあ…始めようじゃないか…」
禍々しい笑顔に…体から出る水蒸気が相まって…とても…幻想的な…でも…
直視できない…何故だろう…?
「最高の…戦いを!!」
言葉と共に…ギリアムの足元の草が…僅かに揺れた…。
シェッツがそうであったように…今度はギリアムが、まるで瞬間移動のように、シェッツの
目の前を…、
「うっがっ!!」
通り過ぎた時…、シェッツの腕と腹が…同時に裂けた。
血が噴き出した時には…、ギリアムはすでに、シェッツの間合いの外だった。
「オ、オマエ…どうして…」
「別に不思議なことではなかろう…。
もともとは、私の祖先が編み出し…、使用していたモノなのだから」
ギリアムの腰は…、喋っている間も、沈んでいる…。
傍から見ればあの構えは…かなり人間の身体構造上、きつく見える…。
何せ…四つ足の獣の様だからだ。
人間は…二足歩行の生き物なのに…。
私の思考を置き去りにするように…、草と空気が…僅かに…鳴る…。
その音が耳に届いた時には…すでにシェッツの腕はギリアムに掴まれ、まるで体重を感じさせない
ように、シェッツの体が宙を舞う。
小柄だって、60㎏前後はありそうなのに…。
着地しようとしたシェッツの目に…着地点にすでに先回りした、ギリアムの姿が…。
だがシェッツとて…腐っても大多数の人間を、幼いころからその手で始末してきた人間だ。
ギリアムの攻撃を自身の腕で受け…ギリアムの上腕に噛みついた!!
ぎりぎりと歯が食い込み…ギリアムの腕からは血が…。
「ギリアム!!」
私の心配をよそに、ギリアムは…。
シェッツの下顎を鷲掴みにし、その握力で…引っぺがした。
再度飛ばされたシェッツが体勢を整える間に…ギリアムの体がシェッツの前に!!
張り手をかまされ…シェッツの体は再度吹き飛び、今度は地面に…激突した。
……ああ。
なんか…わかった…。
ギリアムの構えが…シェッツと同じなのに…違うように見えた訳…。
シェッツと違って、ギリアムには…ワンクッションが無いんだ…。
構えから腰を…深く屈めたシェッツと違って…。
ギリアムは腰を…屈めるという動作が…ない…。
考えてみれば、ギリアムとシェッツの身長には…約30㎝ぐらいの高低差がある。
なのに腰が…ほぼ同じ位置…。
座高の高さを考えれば…シェッツよりずっと…ギリアムの腰は低い…。
「オ、オマエは…オマエは…!!」
うわごとのように喋るシェッツ…。
だが…次の瞬間…。
「え…?」
シェッツが迫ってきた…私に!!
「奥様!!」
ジェードが体で防ぎ…シェッツの歯は、ジェードの腕に…深く食い込む。
当然もう一方の腕で武器を持ち…応戦しようとしたが、その腕をシェッツに抑えられ、
使えない…。
「ジェード!!」
「奥様!!離れて!!」
ジェードに思わず駆け寄ろうとした私を、スペードが制止し、自分の背に入れる。
同時にダイヤとクローバが前に出る。
ジェードの腕が…食いちぎられるんじゃないか…。
その腕から吹き出す血を見て、私は思わず涙を流す…。
だが、私のそんな心配は、杞憂に終わった…。
ギリアムが…再度シェッツの顎を掴み、私達とは逆方向に飛ばしたからだ。
「さすがに…ジョノァドに教育されただけある…」
ギリアムの声が…地獄の底だって、もう少し明るいんじゃないか…と、思われるくらい、
「フィリーを…狙うとはな…」
深く沈み…どす黒かった。
私は…ギリアムの背しか見えていないから…どんな表情をしているのか、わからない。
……見る気は…起きなかった。
見てはいけない…。
私の中の何かが…そう叫んでいるように思えたから…。
「ジェード!!大丈夫!!」
「ええ…ご当主様が引っぺがしてくれましたから…」
そう言いつつも、かなり痛々しく血が出ている…。
応急処置を他に任せ…私は再度…ギリアムを目に映す…。
シェッツは…もうすでに体勢を直して…ギリアムと対峙していた…。
でも…。
その姿が…今までと違いとても…小さく見えるのは私だけだろうか…。
「オマエ…なんで…オマエ…」
獣が本能で…己より強いものを判別するかのように…シェッツもまた感じているのだろう…。
ギリアムが…紛れもなく己よりも…強者であることを…。
「お前に…一つ、いい事を教えてやろう…」
そんなシェッツの様子など…気にもせず、
「初代はな…騎士でありながら…狂犬と呼ばれていたんだ!!」
ギリアムは己のペースを保っている。
「う…るさい…、うるさい、うるさい、うるさぁぁぁ――――っい!!」
まるで己を鼓舞するかのような…その声は…。
滑稽にしか聞こえなかったのは、私だけだろうか…。
今度は…シェッツが仕掛けた。
重心を限りなく低くして、跳躍し、
「あああぁぁぁあああっ!!」
獣が雄たけびを上げ、顎が外れていいるのでは…?と思うくらい…口を開ける。
食らいついたのは…ギリアムの太もも。
牙のように歯を喰い込ませ…服には血がにじむ…。
「!!?」
が…。
なぜか焦っているのは…攻撃したはずのシェッツだった。
対してギリアムは…いびつな笑顔を崩さない…。
「…肉を切らせて骨を断つ。
初代はな…これが上手過ぎるくらい、上手かったのさ…」
言葉より…早かったと思う…。
私が気付いた時には…ギリアムの両手が、シェッツの片足を…両手で持つ形で、
掴んでいたから…。
嫌な…軋み音が…する…。
「オ、オマエェェ!!やめ…」
ギリアムの頭を殴ろうとしたシェッツの手…と言うか、腕は…ひじのあたりをギリアムに
噛まれる形で、止められた。
そこからは…本当に…、瞬きする間…一瞬だったと思う。
シェッツの片足がギリアムの右手に…片手がギリアムの口に残され…。
体だけが、少し先の地面に叩きつけられたの…は。
「がっ、がぐっ…あぁっ…」
もがくシェッツの手足からは…おびただしい量の血が噴き出している…。
「終わりだ…」
ギリアムが…シェッツの手足をその場に放る。
今は冬…。
人間は血が無くなると…急激に体温が下がる…。
シェッツの意識は…すぐに…朦朧としたようだ。
「あ…お、おじちゃ…」
もがくことさえできなくなり、その場で痙攣するだけになったシェッツの口から出るのは…、
やはりジョノァドの事だった。
「お…おじちゃ…オレ…頑張ったよ…。
おじちゃんを…苦しめる奴らと…頑張って戦ったよ…」
息も絶え絶えに、虚空を見つめた目は…悲しみとも喜びともとれる色を…孕んでいる。
「だから…また…褒めてよ…、おじ…ちゃ…」
「こんな時まで、ジョノァドの事か…。
アイツはお前が死んだところで…、悲しんだりしないぞ」
ギリアムのその言葉に、朦朧とした意識が少しだけ戻ったようで、
「そんな事ない!!」
血を吐きながら…喉を揺らす。
「おじちゃんは…オレの…たった一人の理解者だ…。
オレの…家族なんだ…。
仲間なんだ…。
オレに…たった一人…優しくしてくれた…たった一人…一人…」
だがその声は…当然の如く、直ぐに小さくなった…。
「おじちゃ…ん…会…いたい…よ…。
寒…いよ…おじちゃ……」
「話…また…聞いて…よ。
オレの話…誰も…聞いて…くれ…な…いん…だ。
おじちゃん…だけ…聞いて…くれた…。
おじちゃん…おじちゃ…ん、おじ…」
シェッツの目は…静かに閉じていく…。
それと共に…言葉も…消えた…。
赤く染まった地面と…いつの間にやら夕刻となった、空の色が…同化しようとした時…。
まばらな雲が一面に広がり…ちらちらと雪が降ってきた…。
まるで…獣の慟哭を全て…真っ白に飲み込もうとするように…。
激しさを増す雪だけが…やがて暗闇の訪れる空に…いつまでもいつまでも闇以外の色を…
残したのだった…。
※こののち2話ほど、エロのみ集に入ります。
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