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第4章 収拾
3 戦いの後
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さて…放り出された皆さまはと言うと…、さすがというかなんというか、直ぐに復活いたし
ました。
演習場を後にし、再び会議室に戻ってくると…、ギリアムは何事も無かったかのように、
説明を始めた。
「まあ…騎士の戦い方とは根本から違う事は、わかってもらえたと思う」
「そうじゃな…しかし…できる奴は少なそうじゃ」
ローエンじい様…流石に信じられないモノを見た…って顔だ。
「先ほどのシェッツの話に戻るが…彼は初代の構えに段階があること自体を…知らなかった
ように思う…。
だが、生命の危機を感じたり、何かでスイッチが入れば、一気に第3段階に移行することも
考えられた。
ゆえに…。
速やかに行動不能にする方を取らせてもらった」
皆様の顔が、なるほど~って感じになっている。
「それに…シェッツの初代の構えは、不完全だったしな」
「…そうなのか?」
「ええ…。
私はすぐにわかりましたが…、彼の構えは腰の落ち方が…不十分でした。
動くときに僅かですが、腰を落として跳躍していましたから…」
「なるほど…」
ローエンじい様…さすがに嫌な汗が出てきているよう。
「通常は…坊主がやったように、一切のリアクションも前置きも無し…ということか」
「ええ、そうです」
ああ…手練れの皆様が戦慄しているよ…。
だよね…。
皆様から見ても…予測がつかない動きだったんだから…。
「して?懸念事項とは」
話が早いね、ローエンじい様…。
良い事だよ。
「…ローエン卿は、父の庶子について…噂だけでも聞いたことはありますか?」
あ、ちょっと呆けた。
突拍子もない質問だったみたい。
でも、直ぐに真剣な目をして考え込み…、
「一度もない…な…」
「ツァリオ閣下は?」
「わしも一度も聞いたことが無い…。
愛人は沢山いたが…庶子については噂も出てこなかった…」
ここでギリアムの目に…少し影が落ちた。
「父は…結婚前から愛人をとっかえひっかえしているような人でした。
でも庶子の話がとんとん出てこないから…、嫡男である私は、父の子ではないのでは…
などという噂も、一時飛び交いました」
まあ、そうなるよね。
節操なしはどこにでもいるし。
「父が私を…自身が生きている間、一切お披露目しなかったのも、それに拍車をかけました。
肖像画さえ、公表しませんでしたから」
これは…貴族の家ではたまにあるんだ。
病弱だったり、敵が多い家だったりすると、多くの人目にさらすのは…と言われ、少し大きくなる
まで、ずっと家の中…なんてことがね。
でも肖像画さえ、見せないのは…少し異常だ。
ああ、ローカス卿に関してはね、ファルメニウス公爵家に来ていたんだよ。
呼ばれて。
ローカス卿だけじゃなく、懇意にしていた貴族の子供は…呼ばれたらしい。
ただし…身分の高い子供だけだけど。
でもさ…子供に父親と子供が似てたか?なんて、普通は聞けないでしょ?
どうして?って言われたら、何て言うのかって考えたらさ。
「ですから…父の葬儀の時に、初めて私を見た大人たちは…だいぶ驚いていましたね」
ギリアム…母親の葬儀の時は、家に留め置かれたらしい。
もっとも本人は、出なくていいなら、出たくなかったからありがたいって言ってるけど。
「私の姿が…父に瓜二つでしたから。
ローエン卿も、ツァリオ閣下も…驚いていたのを、よく覚えていますよ。
だから…暫く私を警戒していたのもね」
何だか…バツの悪そうな2人…。
「ああ、安心してください。私でもそんな態度を取ったと思いますから」
ギリアムの父親…本当にひどかったんだなぁ…。
「まあ…私の母も愛人をとっかえひっかえするような人でしたが…。
公爵令嬢としての教育を受けただけあって、抜け目のある人ではなかったんだ。
自分の役目をしっかり理解していたし、父が跡継ぎを生まねば、高い確率で自分を実家に
帰すこともわかっていた。
だから…私が生まれるまでは、少なくとも愛人を作る真似はしなかった。
そうだろう?フォルト」
いきなりだったが、フォルトは静かに頷いた。
「まあ、話がそれたから戻すが…私がちょうど3歳になったころだったな…。
父がいきなり…これをやれと言って、初代の構えを勧めてきたのは…」
「!!?」
「その時その場に…ジョノァドもいてな…。
会話を覚えているんだ」
-----------------------------------------------------------------------------------
「ご当主様…坊ちゃまにも、やらせるおつもりですか?」
「ああそうだ、何か問題でもあるのか?」
「失礼ながら…正式な嫡子である以上…、騎士としての教育だけで、よろしいのでは?」
「バカを言うな。
仮にも正式な跡取り息子だからこそ…できないより、できた方が良い」
「さようでございますか…」
「統率するものが、出来ぬでは…最悪の事も考えられるからな」
「……」
「私の父は…私に初代の構えの存在を、教えてくれなんだ。
だから…私が知った時には、遅すぎた…。
お前には話しただろう?ジョノァドよ」
「はい…」
「だから…ギリアムよ…。
お前は騎士としての教育を受ける前に…、まずこの初代の構えを…完璧にマスターしろ。
他のことは…二の次で良い」
「……はい、お父さま…」
「奥様は、何もおっしゃいませんか?」
「ふん!!あれに文句は言わせんさ。
そのために…オマエに、あれの好みの愛人候補を、見繕って会わせろと言ったろう?
早速複数と、付き合い始めおった。
醜聞は…出来るだけ広めておけ。
そうすれば…あれの実家も何もできんさ」
「……」
「そもそも…己の子を、一度も抱きもせず、乳母に任せきりにした女だ。
生きていて、自分の地位さえ保証してくれれば、それでいいのさ」
「……」
「もちろん、つつがなく成功すれば…オマエには過分な褒美を取らせよう。
期待しているぞ!!」
「仰せのままに…」
ここでギリアムの父親は…ギリアムを見据え、
「さぼるなよ…。
さぼったら…鞭を与える…いいな!!」
「はい…」
-----------------------------------------------------------------------------------
「まあ以上が…私の3歳の時の記憶だ」
この空間の…空気が…凍った…。
ローエンじい様…こめかみ抑えて、ため息ついて…、
「最低な奴じゃとは、思っとったが、ここまでとは…」
ツァリオ閣下もローエンじい様と、似たり寄ったりな顔して、
「3歳の子供の前で、する会話か…」
ぼそりと呟いている。
「お前…この前の母親の話も大概だけど、よくそんなカンキョーで、マトモに育ったなぁ…」
ローカス卿…関心しているのか、同情しているのか…。
「それは私も思うが…そもそも幼いころから、彼らに嫌悪感があった…。
私の持って生まれた、性質が彼らと合わなかったのだろう」
ギリアムじゃなきゃ、耐えられなかったろうなぁ…。
「しかし…騎士の基礎と全く違う動きとポーズだから、一緒に練習するのは大変だったん
じゃないのか?」
というローカス卿の問いに、
「ああ…それについては…」
ギリアムは少し考えつつ…。
「覚えているか?ローカス卿が10歳の時…初めてウチに来た。
そしたら父が…一通り騎士の型を見せろと言った事…」
「あ~、そう言えば…そんな事あったなぁ~」
ファルメニウスとケイシロンの関係を考えれば、もっと幼いころから関係していてもいい
だろう。
しかし…ギリアムの父親の性格と、水面下でローエンじい様と犬猿の仲だったこともあり、
互いの家の行き来が、ほぼ断絶状態だった。
「その節は申し訳ありませんでした…私の父の言っている事の方が、論外なのは
わかりきっていたのに…」
ローエンじい様に頭を下げるギリアム。
「そもそもお前が謝ることではないわ。
アイツの横暴はその時始まったことではないし、こちらの要求は通ったし、ローカスもまあ…、
大分頑丈にはなったからな…」
ローカス卿は、幼いころから頭角を現し…10歳~15歳の最年少剣術大会に、10歳で優勝した。
子供の10歳と15歳は、かなり体格に差が出る。
ともすれば大人の体格を持つ子供を抑え、ローカス卿は見事優勝したのだ。
だが…それがいけなかった。
息子の相手にちょうどいい、それだけ強いなら心配いらなかろう。
そう言って、ギリアム父がローカス卿一人で、ファルメニウス公爵家に来るように言ったのだ。
これは…特に上位貴族の子供には、異例なことだ。
大抵、使用人が数人付くのが当たり前。
なにかあったら…と、思えば双方の家のためにそうするのが普通だ。
ローエンじい様はだいぶ抵抗したのだが…やはり地位が高いものに逆らうのは難しい。
仕方なく、じい様は入るときから、出てくるときまで、必ずフォルトをローカス卿のそばに置く
ことで同意した。
ました。
演習場を後にし、再び会議室に戻ってくると…、ギリアムは何事も無かったかのように、
説明を始めた。
「まあ…騎士の戦い方とは根本から違う事は、わかってもらえたと思う」
「そうじゃな…しかし…できる奴は少なそうじゃ」
ローエンじい様…流石に信じられないモノを見た…って顔だ。
「先ほどのシェッツの話に戻るが…彼は初代の構えに段階があること自体を…知らなかった
ように思う…。
だが、生命の危機を感じたり、何かでスイッチが入れば、一気に第3段階に移行することも
考えられた。
ゆえに…。
速やかに行動不能にする方を取らせてもらった」
皆様の顔が、なるほど~って感じになっている。
「それに…シェッツの初代の構えは、不完全だったしな」
「…そうなのか?」
「ええ…。
私はすぐにわかりましたが…、彼の構えは腰の落ち方が…不十分でした。
動くときに僅かですが、腰を落として跳躍していましたから…」
「なるほど…」
ローエンじい様…さすがに嫌な汗が出てきているよう。
「通常は…坊主がやったように、一切のリアクションも前置きも無し…ということか」
「ええ、そうです」
ああ…手練れの皆様が戦慄しているよ…。
だよね…。
皆様から見ても…予測がつかない動きだったんだから…。
「して?懸念事項とは」
話が早いね、ローエンじい様…。
良い事だよ。
「…ローエン卿は、父の庶子について…噂だけでも聞いたことはありますか?」
あ、ちょっと呆けた。
突拍子もない質問だったみたい。
でも、直ぐに真剣な目をして考え込み…、
「一度もない…な…」
「ツァリオ閣下は?」
「わしも一度も聞いたことが無い…。
愛人は沢山いたが…庶子については噂も出てこなかった…」
ここでギリアムの目に…少し影が落ちた。
「父は…結婚前から愛人をとっかえひっかえしているような人でした。
でも庶子の話がとんとん出てこないから…、嫡男である私は、父の子ではないのでは…
などという噂も、一時飛び交いました」
まあ、そうなるよね。
節操なしはどこにでもいるし。
「父が私を…自身が生きている間、一切お披露目しなかったのも、それに拍車をかけました。
肖像画さえ、公表しませんでしたから」
これは…貴族の家ではたまにあるんだ。
病弱だったり、敵が多い家だったりすると、多くの人目にさらすのは…と言われ、少し大きくなる
まで、ずっと家の中…なんてことがね。
でも肖像画さえ、見せないのは…少し異常だ。
ああ、ローカス卿に関してはね、ファルメニウス公爵家に来ていたんだよ。
呼ばれて。
ローカス卿だけじゃなく、懇意にしていた貴族の子供は…呼ばれたらしい。
ただし…身分の高い子供だけだけど。
でもさ…子供に父親と子供が似てたか?なんて、普通は聞けないでしょ?
どうして?って言われたら、何て言うのかって考えたらさ。
「ですから…父の葬儀の時に、初めて私を見た大人たちは…だいぶ驚いていましたね」
ギリアム…母親の葬儀の時は、家に留め置かれたらしい。
もっとも本人は、出なくていいなら、出たくなかったからありがたいって言ってるけど。
「私の姿が…父に瓜二つでしたから。
ローエン卿も、ツァリオ閣下も…驚いていたのを、よく覚えていますよ。
だから…暫く私を警戒していたのもね」
何だか…バツの悪そうな2人…。
「ああ、安心してください。私でもそんな態度を取ったと思いますから」
ギリアムの父親…本当にひどかったんだなぁ…。
「まあ…私の母も愛人をとっかえひっかえするような人でしたが…。
公爵令嬢としての教育を受けただけあって、抜け目のある人ではなかったんだ。
自分の役目をしっかり理解していたし、父が跡継ぎを生まねば、高い確率で自分を実家に
帰すこともわかっていた。
だから…私が生まれるまでは、少なくとも愛人を作る真似はしなかった。
そうだろう?フォルト」
いきなりだったが、フォルトは静かに頷いた。
「まあ、話がそれたから戻すが…私がちょうど3歳になったころだったな…。
父がいきなり…これをやれと言って、初代の構えを勧めてきたのは…」
「!!?」
「その時その場に…ジョノァドもいてな…。
会話を覚えているんだ」
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「ご当主様…坊ちゃまにも、やらせるおつもりですか?」
「ああそうだ、何か問題でもあるのか?」
「失礼ながら…正式な嫡子である以上…、騎士としての教育だけで、よろしいのでは?」
「バカを言うな。
仮にも正式な跡取り息子だからこそ…できないより、できた方が良い」
「さようでございますか…」
「統率するものが、出来ぬでは…最悪の事も考えられるからな」
「……」
「私の父は…私に初代の構えの存在を、教えてくれなんだ。
だから…私が知った時には、遅すぎた…。
お前には話しただろう?ジョノァドよ」
「はい…」
「だから…ギリアムよ…。
お前は騎士としての教育を受ける前に…、まずこの初代の構えを…完璧にマスターしろ。
他のことは…二の次で良い」
「……はい、お父さま…」
「奥様は、何もおっしゃいませんか?」
「ふん!!あれに文句は言わせんさ。
そのために…オマエに、あれの好みの愛人候補を、見繕って会わせろと言ったろう?
早速複数と、付き合い始めおった。
醜聞は…出来るだけ広めておけ。
そうすれば…あれの実家も何もできんさ」
「……」
「そもそも…己の子を、一度も抱きもせず、乳母に任せきりにした女だ。
生きていて、自分の地位さえ保証してくれれば、それでいいのさ」
「……」
「もちろん、つつがなく成功すれば…オマエには過分な褒美を取らせよう。
期待しているぞ!!」
「仰せのままに…」
ここでギリアムの父親は…ギリアムを見据え、
「さぼるなよ…。
さぼったら…鞭を与える…いいな!!」
「はい…」
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「まあ以上が…私の3歳の時の記憶だ」
この空間の…空気が…凍った…。
ローエンじい様…こめかみ抑えて、ため息ついて…、
「最低な奴じゃとは、思っとったが、ここまでとは…」
ツァリオ閣下もローエンじい様と、似たり寄ったりな顔して、
「3歳の子供の前で、する会話か…」
ぼそりと呟いている。
「お前…この前の母親の話も大概だけど、よくそんなカンキョーで、マトモに育ったなぁ…」
ローカス卿…関心しているのか、同情しているのか…。
「それは私も思うが…そもそも幼いころから、彼らに嫌悪感があった…。
私の持って生まれた、性質が彼らと合わなかったのだろう」
ギリアムじゃなきゃ、耐えられなかったろうなぁ…。
「しかし…騎士の基礎と全く違う動きとポーズだから、一緒に練習するのは大変だったん
じゃないのか?」
というローカス卿の問いに、
「ああ…それについては…」
ギリアムは少し考えつつ…。
「覚えているか?ローカス卿が10歳の時…初めてウチに来た。
そしたら父が…一通り騎士の型を見せろと言った事…」
「あ~、そう言えば…そんな事あったなぁ~」
ファルメニウスとケイシロンの関係を考えれば、もっと幼いころから関係していてもいい
だろう。
しかし…ギリアムの父親の性格と、水面下でローエンじい様と犬猿の仲だったこともあり、
互いの家の行き来が、ほぼ断絶状態だった。
「その節は申し訳ありませんでした…私の父の言っている事の方が、論外なのは
わかりきっていたのに…」
ローエンじい様に頭を下げるギリアム。
「そもそもお前が謝ることではないわ。
アイツの横暴はその時始まったことではないし、こちらの要求は通ったし、ローカスもまあ…、
大分頑丈にはなったからな…」
ローカス卿は、幼いころから頭角を現し…10歳~15歳の最年少剣術大会に、10歳で優勝した。
子供の10歳と15歳は、かなり体格に差が出る。
ともすれば大人の体格を持つ子供を抑え、ローカス卿は見事優勝したのだ。
だが…それがいけなかった。
息子の相手にちょうどいい、それだけ強いなら心配いらなかろう。
そう言って、ギリアム父がローカス卿一人で、ファルメニウス公爵家に来るように言ったのだ。
これは…特に上位貴族の子供には、異例なことだ。
大抵、使用人が数人付くのが当たり前。
なにかあったら…と、思えば双方の家のためにそうするのが普通だ。
ローエンじい様はだいぶ抵抗したのだが…やはり地位が高いものに逆らうのは難しい。
仕方なく、じい様は入るときから、出てくるときまで、必ずフォルトをローカス卿のそばに置く
ことで同意した。
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