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第4章 飄々
14 恩を売っておいた方が、よいよ
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「テオルド卿!!
この手のタイプには、売れる時に恩を売っておいてください!!
テラスでの一件のようなことを、今後されないためにも!!」
「…わかりました」
さっきの話の延長で、私の言う事素直に聞いてくれる。
この機会に、一気に行くぞ~。
「ただこちらのも和解には条件があり、その条件をのまないなら、会わないとも
書いてください。
そしてその条件は、この手紙に書かれております。
封は開けえずに、同封して、向こうに送ってください」
「わかりました。
では、手紙はここで書きましょう」
「へ?印璽(いんじ)は?」
「リグルド!!」
「はい、とっりに行ってまいります」
…いつもの事ってカンジやな。
こっちはひとまずこれで一区切り…あとは。
「あ、レオニール卿!!」
とっとと火消しに行こうとしたレオニール卿を呼び止める。
「何すか?
オルフィリア嬢」
「これ…火消しに役立つと思って…」
私は大きな地図を差し出す。
「施設一覧?」
「ええ!!
今日のあの施設は、交流も含めて、他の施設からも多数の人が来ていた
のです!!
その人たちには、それぞれの施設でも、今日の話をしてくれるでしょう」
「なるほど…」
レオニール卿はニヤリと笑う。
やっぱわかってるね。
「この追い風を利用しない手はないっすね」
「ええ、お願いします!!」
そして久しぶりに団員のみんなと、交流しているうちに、リグルド卿が戻って
きて、テオルド卿はさっさと手紙を出してくれた。
これにて部隊は整った…と。
------------------------------------------------------------------------
同時刻、王宮。
「…つまり、ケルツィ侯爵は失敗したのか?」
「はい…」
「キンラク商会の名前は、出していないだろうな!!」
「それはもちろん…。
出したら取引は、無効と言ってありますので。
ただ…」
「なんだ?」
「キンラク商会のバックに王家がいることは知っているようで、こちらに
助けを求めてきております」
「んーなの、ほーちだ、ほーち!!
キンラク商会と王家のかかわりは、公にはなっていない。
知らぬ、存ぜぬで通せ!!」
「もとよりそのつもりです」
「しっかし、コウドリグス侯爵家の一門だったから、期待してたのによ~」
「致し方ありません。
今回の場所にはフィリアム商会の施設がありましたから、ただでさえ誰も
やりたがらなかったので」
「まあな~、しょーがない。
あの土地は、今回は手を引こう。
かなり大々的に、栽培できる場所だったんだが…」
ケイルクス王太子殿下は、かなり残念そうだ。
「ところでフィリアム商会は、相変わらずサバクアシを買う気はないのか?」
「はい…。
こちらの誘いには、一切乗りません」
「オルフィリア嬢はギリアムと違って、商魂たくましいようなんだがなぁ…」
「ええ…しかし…」
「なんだ?」
「サバクアシ自体には、すでに手を出していまして…。
もともとの原産地と専属契約を結び、新商品を出したようなのです」
「はあ?
オレらは特許取ってるんだぞ!!
それに原産地のサバクアシは、衣類にはあんまり向かないだろ?」
「ええ。
どうやら掃除用具を出しているようです。
ので、こちらの特許とは被りません」
「そうだったのか…。
で、売れ行きは?」
「出したばかりですので、まだ何とも…」
「だったら、すでにシェアを拡大し続けている、ウチのサバクアシを買って、
吹くなりなんなり作った方が、よっぽどもうかるだろうが!!」
「まあ…ウチと関わりたくないギリアム公爵閣下の意向を、尊重しているの
でしょう」
「あ~、あのカタブツは、その辺徹底するからなぁ…」
「あと…一つには原産地の人々の救済目的もあるようです。
ウチのサバクアシのおかげで、原住民の細々とした収入源を奪ってしまいました
から。
オルフィリア嬢は慈善事業も盛んに行っていて、それも一つ国民の人気を高めて
いるのです」
「なるほどね…。
しかし、30年前にお情けで貴族になったような、名ばかり男爵家のご令嬢が、
ここまで才能があるとはね…」
「それに付け加えて…」
「まだ何かあるのか?」
「例のクレア嬢のお茶会…オルフィリア嬢は己の社交性の高さと、したたかさを
見事に見せつけました。
それも、己に非が無い状態でです。
表向きまだ、大きく話題にはなっていませんが…、今後オルフィリア嬢側につく
貴族令嬢や夫人はどんどん増えるでしょうね」
ケイルクス王太子殿下は、眉間にしわを寄せる。
ギリアムを取り込みたい王家だったが、ギリアムが選んだのがオルフィリア嬢で
あるとわかって、あまり危機感は抱いていなかった。
正体不明ではあるものの、取り立てて後ろ盾があるわけではない名ばかり男爵家。
情報を知るために奔走したのだって、それまで女を一切寄せ付けなかった
ギリアムの求める女性像を、割り出すためと言う方が大きい。
どうせいつものように、レティア王女殿下が追い払ってしまうと。
何せレティア王女殿下のギリアムに対する執着は強く、少しでもギリアムと噂が
あろうものなら、取り巻きと共に精神・物理両面から、物凄い攻撃をする。
結果、社交界に二度と出てこなくなった令嬢も、それなりにいる。
まして、たとえレティア王女殿下のことが無くたって、ファルメニウス公爵家の
女主人ともなれば、国内の貴族との交流で後れを取るわけにはいかない。
幼いころから教育を受けている令嬢であっても、一筋縄ではいかないことも多い
のに、オルフィリア嬢はクレア嬢のお茶会で、見事に自分の実力を示した。
ギリアムの庇護があってこその部分もあるが、それでも本人の能力の高さは
紛れもない事実として、公表されたようなものだ。
「ま…オルフィリア嬢のことは、今考えてもしょうがない。
オレらはこの機に、どんどん資本を拡大するぞ!!
そうすれば、ファルメニウス公爵家に遠慮する必要はなくなるからな!!」
「そうですね…、後これを…」
ケイルクス王太子殿下の前に、書類の束が差し出される。
「なんだ?」
「くだんのご指示通り、王家傍流のご令嬢の中から、良さげなのをピックアップ
いたしました。
あとはケイルクス王太子殿下が直接会って、ご確認ください」
「お、早いな!助かる」
「ああ、因みに、今育成中のサバクアシは、夏前には収穫できそうです」
「マジか!!
凄い成長速度だな!!
しかも肥料をほどんど、やってないんだろ?」
「はい…、水だけです。
そもそも原産地の土壌が砂漠で、肥沃とはお世辞にも言えない土地…しかも水が
極端に少ないですから。
水だけでも豊富に与えると、成長が著しく早いようです」
「よっしゃよっしゃ!!
じゃあこの夏には、どんどん出すぞ!!
服だけじゃなく、他のも売れてるんだろう?」
「好調です」
「いやー、これでフィリアム商会がウチのサバクアシを買うようになれば、完璧なんだ
けどな…」
「それについても…」
「ん?」
「策があります」
「なんだ?」
男はケイルクス王太子殿下に、耳打ちする。
「へぇ…、もしそれがうまくいけば、フィリアム商会もウチのサバクアシを買わざるを
えないだろうな…。
よーし、いいぜ。
そもそも相手から提案してきたなら、こちらに最良の条件で契約できるだろ?」
「もちろんです」
「お前は本当に優秀だよ、オリバー」
「恐縮です」
先ほどからケイルクス王太子殿下と話をしていたこの男は、キンラク商会の実質上の
まとめ役だ。
名前はオリバー・クォルティン伯爵、年のころは四十代前後、中肉中背の薄い茶髪、
顔はがっしりしているが、パーツは整っている。
秘密裏に行われた選抜試験で見事な成績を収め、今やケイルクス王太子殿下の最側近と
なっている。
ただ何を考えているのか…褒められた直後だというのに、その表情はみるみる暗く
なっていく。
「どうしたよ?
そんな暗い顔して・・」
オリバー卿のあまりの変わりように、ケイルクス王太子殿下も何だか顔が曇る。
「これからお話しすることは…私の推測も含まれると思い、お聞きください」
すごく神妙な面持ちで、オリバー卿は口を開く…。
この手のタイプには、売れる時に恩を売っておいてください!!
テラスでの一件のようなことを、今後されないためにも!!」
「…わかりました」
さっきの話の延長で、私の言う事素直に聞いてくれる。
この機会に、一気に行くぞ~。
「ただこちらのも和解には条件があり、その条件をのまないなら、会わないとも
書いてください。
そしてその条件は、この手紙に書かれております。
封は開けえずに、同封して、向こうに送ってください」
「わかりました。
では、手紙はここで書きましょう」
「へ?印璽(いんじ)は?」
「リグルド!!」
「はい、とっりに行ってまいります」
…いつもの事ってカンジやな。
こっちはひとまずこれで一区切り…あとは。
「あ、レオニール卿!!」
とっとと火消しに行こうとしたレオニール卿を呼び止める。
「何すか?
オルフィリア嬢」
「これ…火消しに役立つと思って…」
私は大きな地図を差し出す。
「施設一覧?」
「ええ!!
今日のあの施設は、交流も含めて、他の施設からも多数の人が来ていた
のです!!
その人たちには、それぞれの施設でも、今日の話をしてくれるでしょう」
「なるほど…」
レオニール卿はニヤリと笑う。
やっぱわかってるね。
「この追い風を利用しない手はないっすね」
「ええ、お願いします!!」
そして久しぶりに団員のみんなと、交流しているうちに、リグルド卿が戻って
きて、テオルド卿はさっさと手紙を出してくれた。
これにて部隊は整った…と。
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同時刻、王宮。
「…つまり、ケルツィ侯爵は失敗したのか?」
「はい…」
「キンラク商会の名前は、出していないだろうな!!」
「それはもちろん…。
出したら取引は、無効と言ってありますので。
ただ…」
「なんだ?」
「キンラク商会のバックに王家がいることは知っているようで、こちらに
助けを求めてきております」
「んーなの、ほーちだ、ほーち!!
キンラク商会と王家のかかわりは、公にはなっていない。
知らぬ、存ぜぬで通せ!!」
「もとよりそのつもりです」
「しっかし、コウドリグス侯爵家の一門だったから、期待してたのによ~」
「致し方ありません。
今回の場所にはフィリアム商会の施設がありましたから、ただでさえ誰も
やりたがらなかったので」
「まあな~、しょーがない。
あの土地は、今回は手を引こう。
かなり大々的に、栽培できる場所だったんだが…」
ケイルクス王太子殿下は、かなり残念そうだ。
「ところでフィリアム商会は、相変わらずサバクアシを買う気はないのか?」
「はい…。
こちらの誘いには、一切乗りません」
「オルフィリア嬢はギリアムと違って、商魂たくましいようなんだがなぁ…」
「ええ…しかし…」
「なんだ?」
「サバクアシ自体には、すでに手を出していまして…。
もともとの原産地と専属契約を結び、新商品を出したようなのです」
「はあ?
オレらは特許取ってるんだぞ!!
それに原産地のサバクアシは、衣類にはあんまり向かないだろ?」
「ええ。
どうやら掃除用具を出しているようです。
ので、こちらの特許とは被りません」
「そうだったのか…。
で、売れ行きは?」
「出したばかりですので、まだ何とも…」
「だったら、すでにシェアを拡大し続けている、ウチのサバクアシを買って、
吹くなりなんなり作った方が、よっぽどもうかるだろうが!!」
「まあ…ウチと関わりたくないギリアム公爵閣下の意向を、尊重しているの
でしょう」
「あ~、あのカタブツは、その辺徹底するからなぁ…」
「あと…一つには原産地の人々の救済目的もあるようです。
ウチのサバクアシのおかげで、原住民の細々とした収入源を奪ってしまいました
から。
オルフィリア嬢は慈善事業も盛んに行っていて、それも一つ国民の人気を高めて
いるのです」
「なるほどね…。
しかし、30年前にお情けで貴族になったような、名ばかり男爵家のご令嬢が、
ここまで才能があるとはね…」
「それに付け加えて…」
「まだ何かあるのか?」
「例のクレア嬢のお茶会…オルフィリア嬢は己の社交性の高さと、したたかさを
見事に見せつけました。
それも、己に非が無い状態でです。
表向きまだ、大きく話題にはなっていませんが…、今後オルフィリア嬢側につく
貴族令嬢や夫人はどんどん増えるでしょうね」
ケイルクス王太子殿下は、眉間にしわを寄せる。
ギリアムを取り込みたい王家だったが、ギリアムが選んだのがオルフィリア嬢で
あるとわかって、あまり危機感は抱いていなかった。
正体不明ではあるものの、取り立てて後ろ盾があるわけではない名ばかり男爵家。
情報を知るために奔走したのだって、それまで女を一切寄せ付けなかった
ギリアムの求める女性像を、割り出すためと言う方が大きい。
どうせいつものように、レティア王女殿下が追い払ってしまうと。
何せレティア王女殿下のギリアムに対する執着は強く、少しでもギリアムと噂が
あろうものなら、取り巻きと共に精神・物理両面から、物凄い攻撃をする。
結果、社交界に二度と出てこなくなった令嬢も、それなりにいる。
まして、たとえレティア王女殿下のことが無くたって、ファルメニウス公爵家の
女主人ともなれば、国内の貴族との交流で後れを取るわけにはいかない。
幼いころから教育を受けている令嬢であっても、一筋縄ではいかないことも多い
のに、オルフィリア嬢はクレア嬢のお茶会で、見事に自分の実力を示した。
ギリアムの庇護があってこその部分もあるが、それでも本人の能力の高さは
紛れもない事実として、公表されたようなものだ。
「ま…オルフィリア嬢のことは、今考えてもしょうがない。
オレらはこの機に、どんどん資本を拡大するぞ!!
そうすれば、ファルメニウス公爵家に遠慮する必要はなくなるからな!!」
「そうですね…、後これを…」
ケイルクス王太子殿下の前に、書類の束が差し出される。
「なんだ?」
「くだんのご指示通り、王家傍流のご令嬢の中から、良さげなのをピックアップ
いたしました。
あとはケイルクス王太子殿下が直接会って、ご確認ください」
「お、早いな!助かる」
「ああ、因みに、今育成中のサバクアシは、夏前には収穫できそうです」
「マジか!!
凄い成長速度だな!!
しかも肥料をほどんど、やってないんだろ?」
「はい…、水だけです。
そもそも原産地の土壌が砂漠で、肥沃とはお世辞にも言えない土地…しかも水が
極端に少ないですから。
水だけでも豊富に与えると、成長が著しく早いようです」
「よっしゃよっしゃ!!
じゃあこの夏には、どんどん出すぞ!!
服だけじゃなく、他のも売れてるんだろう?」
「好調です」
「いやー、これでフィリアム商会がウチのサバクアシを買うようになれば、完璧なんだ
けどな…」
「それについても…」
「ん?」
「策があります」
「なんだ?」
男はケイルクス王太子殿下に、耳打ちする。
「へぇ…、もしそれがうまくいけば、フィリアム商会もウチのサバクアシを買わざるを
えないだろうな…。
よーし、いいぜ。
そもそも相手から提案してきたなら、こちらに最良の条件で契約できるだろ?」
「もちろんです」
「お前は本当に優秀だよ、オリバー」
「恐縮です」
先ほどからケイルクス王太子殿下と話をしていたこの男は、キンラク商会の実質上の
まとめ役だ。
名前はオリバー・クォルティン伯爵、年のころは四十代前後、中肉中背の薄い茶髪、
顔はがっしりしているが、パーツは整っている。
秘密裏に行われた選抜試験で見事な成績を収め、今やケイルクス王太子殿下の最側近と
なっている。
ただ何を考えているのか…褒められた直後だというのに、その表情はみるみる暗く
なっていく。
「どうしたよ?
そんな暗い顔して・・」
オリバー卿のあまりの変わりように、ケイルクス王太子殿下も何だか顔が曇る。
「これからお話しすることは…私の推測も含まれると思い、お聞きください」
すごく神妙な面持ちで、オリバー卿は口を開く…。
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