ひとまず一回ヤりましょう、公爵様 2

木野 キノ子

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第4章 飄々

16 ルイーズの失態

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ルイーズ嬢の質問には、

「お前、ベグに報告されたことを、私に伝えなかっただろう」

テオルド卿が答えた。

かいつまんで言うと、こうだ。
ルイザーク伯爵邸では、家族だけでなく使用人に対しても、貴族であるからこその
陰謀などが、外部からもたらされることもある。
ゆえにもしそういった事を依頼されたら、引き受ける振りをして、必ず当主に報告
するとともに、使用人同士で共有するように…と。
ルイザーク伯爵邸ではこれがかなり行き届いているらしく、フォルトがルイザーク
伯爵邸で事が起こったことを驚いたのは、そのためだった。

「ベグはギリアム公爵閣下へ渡すグラスに細工をすることを依頼された時、引き受けた
ことにしてすぐにお前に報告した。するとお前は、私への報告及び、使用人に流布する
のは、自分がやると。
ベグ本人には身を守るために、誰にも言うなと言ったらしいな」

ルイーズ嬢の震えが、強くなる。

「だが私は、そんな報告は受けていない。
そして、使用人の誰もそんな情報は聞いていない!!」

これ、ギリアムが薬盛られてしまった数日後に、フォルトに調べてもらったんだよね。
ベグはルイザーク伯爵邸に結構長くいる人で、フォルトとも親交があった。
だからフォルトからベグに対し、それとなく水を向けたら、上記のようなことを話して
くれたらしい。
そしてベグは、テオルド卿に報告がいっていたからこそ、ギリアムがあれほど早く
退席したと、信じて疑っていなかったそうだ。

私はこの事実を、しばらく黙っておいてほしい旨伝えた。
ギリアムはすぐに伝え、白黒ハッキリさせたかったようだが、私にとって誰が敵になり
味方になるか、この時点では全く不明だった。
だからこそ、それがある程度確定するまで黙っているようにってね。

「わかりましたか?
まあ、テオルド卿とリグルド卿の家族である以上、公式の場で全く関わらないわけでは
ないですので、その時のあなた方の態度で、今後の対応はまた決めます」

そう言い放つとギリアムは、改めてテオルド卿の方を向き、

「この件は、後はご家族で話し合ってください。
私達はそろそろお暇します」

するとそれまで下を向いていたルイーズ嬢が

「わっ、私は王女殿下に加担したわけではありません!!
ギリアム様をお守りしようとしただけです!!」

……あのさ、ルイーズ嬢、その言い訳、苦しいよ…。

「それをどう信じろというのです?」

ギリアム呆れてら…、だよねぇ。

するとルイーズ嬢の口から語られたのは…まあ、予想通りのものだった。
ルイザーク伯爵邸は要塞のため、一風かわった造りになっている。
部屋の鍵が、内側から閉まる物もあれば、外からしか閉められない部屋もあり、
隠し通路もあれば、細工式の鍵もある。
それをすべて把握しているのは、暮らしている家人だけ。
ゆえに王女殿下が何かしようとしても、ギリアムを守れるだとか、場合によっては
王女殿下を閉じ込めることもできたとか…。

…………………………………バカか?

ギリアムは盛大なため息つきつつ、

「あなたが私を守りたかったと言うなら、まず、いの一番にテオルド卿に報告!!
この一択です!!
それができなかった以上、あなたの言葉には一切の力がありません!!」

喋れないルイーズ嬢に構わず、

「だいたい相手はこの国一番の権力者ですよ。
その一声で、罪を犯した人間を断頭台に送ることができる!!
あなたが言った一連の行動を、もし相手が不敬罪ととらえたら?
特に王女殿下の性格なら、十分ありうる!!」

続ける。

「そしてそのすべての責任を負い、断頭台に上がるのが…あなたであるなら
自業自得ですが、テオルド卿やリグルド卿であった可能性もあるのです!!」

ルイーズ嬢も泣き出したよ。
そこまで考えてなかったってことだよね。
フレイヤ夫人が亡くなってから、家の中のこと大分切り盛りしているらしいけど、
社交界には殆ど出てないらしいから…対人能力は低いんだろうな。

結局、泣き止む気配のないフェイラ嬢とルイーズ嬢は、使用人たちに付き添われ、
部屋を退出した。
抵抗してたけど、テオルド卿が有無を言わさんかった…。
まあ、今回は仕方なし。
部屋には私らと、執事のハンスさんだけが残った。

「本当に最後まで、ご迷惑をおかけしまして…」

テオルド卿は本当にすまなそうに言いながら、

「しかし、ルイーズはなんで、あんな馬鹿な真似…」

ポツリと呟いた。

「ギリアム様が好きだからですよ」

私が答えたら、随分驚いたねぇ…。
まあ、フェイラ嬢と違って、ルイーズ嬢は私もさっきまでハッキリせんかったし。

「フェイラだけでなく…ルイーズも…」

「しかし、そう考えるとすべての辻褄があいますね」

ギリアムは少し納得したような顔をして、

「王女殿下の企みを、そっくりそのまま自分が取って代わろうとしたわけ
ですか。
まさに漁夫の利を狙うがごとく」

言った。

「でもルイーズは昔から真面目で…わがままも殆ど言わなかったし…」

リグルド卿が言ったので、

「まず、わがままを言わなかったのか、言えなかったのかはしっかり判断した
方が良いです」

私の言葉に、三人とも顔を見合わせる。
おいおい。
アンタら3人とも、人を育てる立場だよねぇ。
まあ、身内のことはわからん場合もあるしなぁ。
ギリアムは私以外の女に、興味ないし…。

「あくまで私の見た感じですけど…フェイラ嬢とルイーズ嬢って性格がほぼ
真逆です。
フェイラ嬢は天真爛漫で人懐こく、思ったことをすぐ口に出す。
ルイーズ嬢は落ち着いていて控えめ、その上気弱。
この二人が一緒にいた場合…大抵控えめで気が弱い方が自分をおさえてしまう
事が多い。
ましてルイーズ嬢は姉の立場です。
今まで相当、言いたいことを言えなかったんじゃないでしょうか?」

テオルド卿もリグルド卿も黙っちゃった…。
まあ、言われてみれば…って思い当たる節があるんだろーな。

「これも私の推測ですが、ルイーズ嬢は両殿下がことを起こそうとしたのが、
ルイザーク伯爵邸でなければ、漁夫の利を得ようなどということは、しなかった
と思いますよ。
そもそもガンガン行くタイプではありませんし。
しかし逆に言えば、自分のテリトリーであれば、大胆なことをしてしまう
ぐらいには、ギリアム様のことが好きだったんです」

「……」

「だから私は言ったでしょう?
恋慕の情を甘く見てはいけない、人を簡単に狂わせるから…って」

「お二人ともそれを踏まえて、家族で話し合ってください。
フェイラ嬢だって、ルイーズ嬢だって、私は悪人だとは全く思っていません。
どうか良い方向に行くよう、願っております」

私はそれだけ言い残し、ギリアムと共に応接室を後にした。
テオルド卿とリグルド卿は、ずっと頭を垂れていた。

馬車の中で、私とギリアムは、

「とりあえず、落ち着いて良かったです」

「私としては、終始迷惑でしたけどね」

うん、まあね。
ギリアムって、思わせぶりな態度一切取らない人だからね。
キッパリ拒否してきたにも関わらず、これじゃあ…って言いたくなるのはわかる。

「まあ、そう言わないでくださいよ。
誰かを好きになるのも、好きでいるのもその人の自由です。
ダメなのは、その人の意志を無視することです」

私はギリアムの頭をそっと抱き、

「私の希望を色々聞いてくださり、ありがとうございました」

「…あなたのお願いは、いつもこんな事ばかりです」

とため息つきやがったから、

「そりゃー、あなたの心を射止めた女なんだから、今後も一筋縄では
いきませんよ」

と言ってやった。

「まあ…そうですけどね」

ギリアム何だか楽しそうね、なら…。

「というワケで、ひとまず一回ヤりましょう、ギリアム」

「アナタまた、それですか…」

「お嫌ですか?」

「まさか!!」

ギリアムは私の体をふわりと手で持ち上げると、己の胸に抱き、

「とても嬉しいです」

顔は見えないけど、わかるよ。
真っ赤なの。

そうして公爵邸までの馬車に揺られつつ、私とギリアムはお互いを
求めあった。


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同時刻、王宮。

ある一室に、扉の外からでも聞こえるぐらいの、モノを叩き壊す大きな
音が絶え間なく響いていた。

「おっ…おやめください、レティア王女殿下!!」

「王女殿下!!なにとぞ!!」

レティア王女殿下はお茶会後…いや、建国記念パーティー終了後から
もともと切れやすい性格に、さらに拍車がかかった。
ゆえにやめていく侍女は跡を絶たず、また新しい侍女もなかなか見つからない
と言う状態だった。
それでも、レティア王女殿下のヒステリーはやむ気配がない。

「レティア…入りますよ」

返事を待たずに、入ってきたのは、

「お母様!!」

王后陛下だ。
レティア王女殿下は、王后陛下に抱きつき、

「なぜですか!!
なぜ私が、こんな目に合わねばならないのですか!!
お父様もお兄様も、ちっとも味方をしてくださらない!!」

侍女たちは、そんな様子を尻目に、いそいそと部屋に散乱したものを片付ける。
この光景も、もはや見慣れたもののようだ。
そんな侍女たちに、王后陛下は全員外に出るよう伝える。

「私の可愛いレティア…。
私も何度も国王陛下に訴えているのですが…、未だに聞き入れて下さらない」

レティア王女殿下は当然と言えば当然なのだが、お茶会後よりいよいよ本格的に
謹慎状態だ。

「でもレティア…喜びなさい。
苦しむあなたのために、大変良い趣向の劇を用意してくれたものを、今日は
連れてきましたから」

「劇…」

見れば王后陛下の後ろに、侍女ではない人影が…。
その人物は、一言で言うと、かなり異様な出で立ちをしていた。
全身を分厚いスーツで包み、顔には全面を覆うような仮面をつけているため、
表情が一切読み取れない。
そして頭には、シルクハットに巨大な羽飾りが何本も。

その人物は、すっとレティア王女殿下の前に進み出て、

「親愛なるレティア王女殿下…。
わたくし、王后陛下よりレティア王女殿下が大変な心痛に悩まされていると
お聞きしました。
何とかレティア王女殿下をお慰めしたく、一つ観劇を準備いたしましたので、
ぜひご覧いただきたい」

「お…お母様…、私、劇など見る気にはとても…」

「ただの劇ではありませんよ、レティア」

王后陛下が目で合図をすると、

「レティア王女殿下を苦しめた者たちが、破滅していく劇でございます。
キャストは…すべてご本人たちに演じていただく予定です」

シルクハットの男が答える。

「本人たち…」

「そうですよ、レティア。
あなたは少々不服かもしれませんが、国王陛下のお怒りが解けないうちは、表立って
動いてはいけません。
今回はあくまで観客の一人となって、この者が披露してくれる劇を、私と共に
楽しもうではないか?」

レティア王女殿下の背中を撫でながら、王后陛下が穏やかに言う。
シルクハットの男はその様を見、どう思ったのかわからないが、淡々と話を続ける。

「キャストは…もちろんオルフィリア嬢…そしてあなた様がくわえて欲しい者がいたら
わたくしにおっしゃってください。
全てに痛手を与えてごらんに入れます」

するとレティア王女殿下はすべてを察したようで、

「面白そうね…。
けど私は、今この部屋から出れないのだけれど」

「もちろん存じております。
それも王后陛下とお話しし、すでに手筈は整えてございます。
ただし、王后陛下がおっしゃるように、あくまで観客の一人としてふるまって
頂くことになりますが…」

するとレティア王女殿下は唇の端を吊り上げ、

「構わないわ。
けれど…必ず私を楽しませてくれることが、条件よ。
もしそれができなかったら…」

「重々承知しております」

シルクハットの男は、深々と頭を下げるのだった…。




――――――第二部 完―――――――

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
作品はまだまだ続きます…というか、続けます。
そんな作者にお付き合いくださる優しい方、今後ともごひいきしてくださると嬉しいです。

番外編を二つばかり用意しており、第三部をやり始める直前に出そうかな…と。
これは読者の方にアドバイス頂いたのですが、前作をお気に入り登録してくださっている方用の、
告知用としようと思っています。
あと、第三部から少し?色々変える予定です。
近況報告の方に、ちょぼっと書くか…と。
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感想 2

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みんなの感想(2件)

まいたぬき
2024.06.12 まいたぬき

1に引き続き、毎回毎回更新が非常に楽しみです!
オヤジ好きなのか、ベンズ卿や師団長軍団、ローカス卿、大好きです🤭

これからも楽しみにしていますね🎵

解除
hiro
2024.06.01 hiro

続き待ってました!
ありがとうございます♪
更新が楽しみです😊

解除

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