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第一章 観劇
4 ホッランバック伯爵家へ
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ホッランバック伯爵家に着いたのは、日が落ちてから、だいぶたったころ
になってしまった。
ぶすくれているギリアムと、にこやかにしている私を迎えたのは、中年の
女性と、使用人たち。
おそらくデイビス卿の母親…名前は確かディエリン夫人…だろうな。
「おかえりなさい、デイビス。
ギリアム公爵閣下もお久しぶりです」
丁寧に頭を下げてくれているが…なんか違和感あるんだよね…。
「レイチェルはどうした?」
デイビス卿、王立騎士団から随分前に、私とギリアムが家に行くこと
伝えたって聞いたけど…。
「お部屋でお休みです」
執事らしき男が答える。
「ギリアム公爵閣下がお見えなのに、あの子ときたら…。
私が呼んできますから、デイビスはギリアム公爵閣下たちをしていて
ください」
ん~、もしかしたら…。
前世で同僚から散々聞かされた愚痴のせいか、ピンとくるようになったのよ。
「せっかく来ていただいて、申し訳ありません。
団長、オルフィリア嬢…」
「デイビス卿、ちょっとよろしいですか?」
ギリアムも交えて、耳打ち耳打ち。
「え?いや、しかし…それは…」
デイビス卿は信じられないようだが、
「あくまで私の直感です。
しかし、念のため確認に行っていただきたい」
「わかりました。
私の無理なお願いを引き受けてくれたのですから、私もあなたの言う通りに
いたします」
うん。
やっぱ頼み事引き受けて、正解やな。
そしてレイチェルの自室…。
レイチェルが部屋着で髪をとかしているいるところに、いきなりディエリン夫人が
入ってきた。
「お、お義母様…、急にどうされたのです?」
レイチェル…年のころは二十代半ば、少し癖のある髪を、片方だけ目の上に
かけている。
目鼻立ちは整って、まがうことなき美人だが、健康的と言うよりは、病的に近い
細い体をしている。
とてもはかなげで、吹けばすぐ飛ぶような、か弱さが一目で見て取れる。
「今、家に大変重要なお客様が来ています。
あなたは絶対に部屋から出てこないように」
「ど、どうしてですか?
どちら様が…」
「アナタが知る必要はありません」
それだけ言い捨てると、さっさとレイチェルを残し、ディエリン夫人は足早に
去っていった。
さて、そんなことなど知る由もない私とギリアムは、食堂に通され、美味しい食事に
舌鼓を打っていた。
するとディエリン夫人が入ってきて、
「あら、デイビスはどこに行ったのかしら?」
「書類を置いてくると言って、自室に行きましたよ」
ギリアムが答える。
「まあま、お客様を放り出すなんて…」
「書類は王立騎士団関係なので、どうかお気になさらず」
ギリアムがシレっと答える。
うん…。
やっぱ…。
私の勘だけど…。
この人ギリアムの事、あまりよく思ってないなぁ。
だってディエリン夫人笑ってるけど…目が笑ってないよ。
だからって、緊張している…ってわけでもなさそう。
本当、前世と今世の経験で、こういうことを見抜く勘は、すこぶる鋭くなったんよね~。
良い事なんか、悪い事なのか…。
「ところで今日は、どうして当家へ?」
おいおい…知ってるはずだぞぉ。
「レイチェル伯爵夫人と私の婚約者である、オルフィリア・ステンロイドを会わせる
為です。
王立騎士団内で、私は団長、デイビス卿は副団長です。
ぜひ、二人には親交を深めてもらいたくて…」
まあ、仮面舞踏会のことが無ければ、本当にそう思っているんだろうね。
「まあまあ、しかしそれは、オルフィリア嬢の為にはならないかと…」
「なぜでしょうか?」
食事を頬張りながら、聞く私。
「あの子は、社交界でもお茶会でも、マトモに仕切れた試しがありません。
会話術も拙いどころか、子供の方がよっぽどマシなレベル。
おまけに実家とこの家の仲も、うまく取り持つことができない。
とてもオルフィリア嬢の助けになれるとは思えません。
仲良くなる価値などないです」
うっわ、どこにでもいるんだな、嫁をディスる姑…。
アンタの意見は聞いてもいいが、最終的にどうするかは私の判断だぞ。
私がそんなことを思っていると、デイビス卿が食堂に入ってきた。
「あ、デイビス卿、お食事美味しいです。
どうもありがとうございます」
「いいえ、とんでもない。
それよりお食事が終わったら、妻の自室に、一緒に行っていただけますか?」
「良いのですか?
お具合は…」
「大丈夫です」
などと私たちが話していると、
「な、何を言っているのです!!
あの子はどんなに言っても、出てこなかったんですよ」
デイビス卿が何か言う前に、
「そりゃ、具合が悪ければ、無理に出てきてくださいとは申しません。
デイビス卿が会いに行っていいというなら、行かせていただきます」
「違いますよ!!
出てこないのは仮病です。
あの子は具合が悪いと言っては、部屋にこもる悪い癖が…」
「ディエリン夫人!!」
私は言葉を遮った。
だって、あんまりだからさ。
「まず、仮病と決めつけるのはおやめになるべきです。
本人がつらいと言うなら、病気ととらえるべきだと思います」
「医者は異状ないと…」
「医者がすべてを知っているワケではありません!!」
これ、ガフェルおっちゃんの言葉!!
「あの子は何事もうまくやれたことが無いのです!!
だから、仮病を使って閉じこもって…」
「あのですね!!」
再度、言葉を遮るわたくし。
「仮にもホッランバック家の女主人に対し、そのような発言は控える
事をお勧めします。
いずれ自分の身に返りますよ」
「はあ?
女主人って…誰がそんな事を!!」
「デイビス卿です、違うのですか?」
私はデイビス卿の方を向く。
「いいえ。
その通りです、オルフィリア嬢。
私はレイチェルがこの家に来た時に、母を含めた使用人全員にその旨
通達しました」
「わ、私は認めません!!!」
「アナタが認めようと認めまいと、この家の女主人はレイチェルです」
……なるほどね。
だいたいわかったわ、この家のパワーバランス。
にしても、テオルド卿に引き続き、デイビス卿もギリアムと性格がすごく
似てる…ギリアム3号君と呼ぶか…。
じゃなくて!!
まあ、この家の問題は、今は介入するのはよそう。
最重要課題は、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会だし。
「デイビス卿、そういった話は私たちが帰ってから、ゆっくりお願いします」
「ああ、申し訳ありませんでした。
レイチェルの所に案内いたします」
ディエリン夫人はまだ話は終わっていないとか叫んでいたが、デイビス卿は
全く意に介さず、歩を進める。
……さすがギリアム3号君。
そしてレイチェルの自室に行けば、
「お、お出迎えもせず、も、申し訳ございません。
レイチェル・ホッランバックが、ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵
閣下と、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢にご挨拶差し上げ…ごほっごほっ」
うっわ、かなり緊張してるよ。
私はレイチェル夫人の前に出て、
「公式の場ではありませんから、そんなにかしこまらないでください。
まして私は今、男爵令嬢ですので」
笑うと、少しホッとしたようだ。
「ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会…なぜ私を連れ立って…と言われたのでしょう?」
「わかりません、ただ…」
レイチェルは顔を手で覆い、泣き出した。
「申し訳ありません、オルフィリア嬢…。
昔から兄の主催するパーティーは悪趣味で…。
酷く気分を害されてしまうと思います…申し訳ありません…」
本気で泣いてるね…。
いい意味でも悪い意味でも、裏表がほぼない上、気弱…。
なるほど…。
これじゃ、あのディエリン夫人を抑えられるわけがない。
「レイチェル伯爵夫人…突然ですが、今日から仮面舞踏会までの間、ファルメニウス
公爵家にいらっしゃいませんか?」
「え…?」
レイチェル夫人はあっけにとられてしまった。
まあ、私がどうしてこういったかは、これから説明するよ。
になってしまった。
ぶすくれているギリアムと、にこやかにしている私を迎えたのは、中年の
女性と、使用人たち。
おそらくデイビス卿の母親…名前は確かディエリン夫人…だろうな。
「おかえりなさい、デイビス。
ギリアム公爵閣下もお久しぶりです」
丁寧に頭を下げてくれているが…なんか違和感あるんだよね…。
「レイチェルはどうした?」
デイビス卿、王立騎士団から随分前に、私とギリアムが家に行くこと
伝えたって聞いたけど…。
「お部屋でお休みです」
執事らしき男が答える。
「ギリアム公爵閣下がお見えなのに、あの子ときたら…。
私が呼んできますから、デイビスはギリアム公爵閣下たちをしていて
ください」
ん~、もしかしたら…。
前世で同僚から散々聞かされた愚痴のせいか、ピンとくるようになったのよ。
「せっかく来ていただいて、申し訳ありません。
団長、オルフィリア嬢…」
「デイビス卿、ちょっとよろしいですか?」
ギリアムも交えて、耳打ち耳打ち。
「え?いや、しかし…それは…」
デイビス卿は信じられないようだが、
「あくまで私の直感です。
しかし、念のため確認に行っていただきたい」
「わかりました。
私の無理なお願いを引き受けてくれたのですから、私もあなたの言う通りに
いたします」
うん。
やっぱ頼み事引き受けて、正解やな。
そしてレイチェルの自室…。
レイチェルが部屋着で髪をとかしているいるところに、いきなりディエリン夫人が
入ってきた。
「お、お義母様…、急にどうされたのです?」
レイチェル…年のころは二十代半ば、少し癖のある髪を、片方だけ目の上に
かけている。
目鼻立ちは整って、まがうことなき美人だが、健康的と言うよりは、病的に近い
細い体をしている。
とてもはかなげで、吹けばすぐ飛ぶような、か弱さが一目で見て取れる。
「今、家に大変重要なお客様が来ています。
あなたは絶対に部屋から出てこないように」
「ど、どうしてですか?
どちら様が…」
「アナタが知る必要はありません」
それだけ言い捨てると、さっさとレイチェルを残し、ディエリン夫人は足早に
去っていった。
さて、そんなことなど知る由もない私とギリアムは、食堂に通され、美味しい食事に
舌鼓を打っていた。
するとディエリン夫人が入ってきて、
「あら、デイビスはどこに行ったのかしら?」
「書類を置いてくると言って、自室に行きましたよ」
ギリアムが答える。
「まあま、お客様を放り出すなんて…」
「書類は王立騎士団関係なので、どうかお気になさらず」
ギリアムがシレっと答える。
うん…。
やっぱ…。
私の勘だけど…。
この人ギリアムの事、あまりよく思ってないなぁ。
だってディエリン夫人笑ってるけど…目が笑ってないよ。
だからって、緊張している…ってわけでもなさそう。
本当、前世と今世の経験で、こういうことを見抜く勘は、すこぶる鋭くなったんよね~。
良い事なんか、悪い事なのか…。
「ところで今日は、どうして当家へ?」
おいおい…知ってるはずだぞぉ。
「レイチェル伯爵夫人と私の婚約者である、オルフィリア・ステンロイドを会わせる
為です。
王立騎士団内で、私は団長、デイビス卿は副団長です。
ぜひ、二人には親交を深めてもらいたくて…」
まあ、仮面舞踏会のことが無ければ、本当にそう思っているんだろうね。
「まあまあ、しかしそれは、オルフィリア嬢の為にはならないかと…」
「なぜでしょうか?」
食事を頬張りながら、聞く私。
「あの子は、社交界でもお茶会でも、マトモに仕切れた試しがありません。
会話術も拙いどころか、子供の方がよっぽどマシなレベル。
おまけに実家とこの家の仲も、うまく取り持つことができない。
とてもオルフィリア嬢の助けになれるとは思えません。
仲良くなる価値などないです」
うっわ、どこにでもいるんだな、嫁をディスる姑…。
アンタの意見は聞いてもいいが、最終的にどうするかは私の判断だぞ。
私がそんなことを思っていると、デイビス卿が食堂に入ってきた。
「あ、デイビス卿、お食事美味しいです。
どうもありがとうございます」
「いいえ、とんでもない。
それよりお食事が終わったら、妻の自室に、一緒に行っていただけますか?」
「良いのですか?
お具合は…」
「大丈夫です」
などと私たちが話していると、
「な、何を言っているのです!!
あの子はどんなに言っても、出てこなかったんですよ」
デイビス卿が何か言う前に、
「そりゃ、具合が悪ければ、無理に出てきてくださいとは申しません。
デイビス卿が会いに行っていいというなら、行かせていただきます」
「違いますよ!!
出てこないのは仮病です。
あの子は具合が悪いと言っては、部屋にこもる悪い癖が…」
「ディエリン夫人!!」
私は言葉を遮った。
だって、あんまりだからさ。
「まず、仮病と決めつけるのはおやめになるべきです。
本人がつらいと言うなら、病気ととらえるべきだと思います」
「医者は異状ないと…」
「医者がすべてを知っているワケではありません!!」
これ、ガフェルおっちゃんの言葉!!
「あの子は何事もうまくやれたことが無いのです!!
だから、仮病を使って閉じこもって…」
「あのですね!!」
再度、言葉を遮るわたくし。
「仮にもホッランバック家の女主人に対し、そのような発言は控える
事をお勧めします。
いずれ自分の身に返りますよ」
「はあ?
女主人って…誰がそんな事を!!」
「デイビス卿です、違うのですか?」
私はデイビス卿の方を向く。
「いいえ。
その通りです、オルフィリア嬢。
私はレイチェルがこの家に来た時に、母を含めた使用人全員にその旨
通達しました」
「わ、私は認めません!!!」
「アナタが認めようと認めまいと、この家の女主人はレイチェルです」
……なるほどね。
だいたいわかったわ、この家のパワーバランス。
にしても、テオルド卿に引き続き、デイビス卿もギリアムと性格がすごく
似てる…ギリアム3号君と呼ぶか…。
じゃなくて!!
まあ、この家の問題は、今は介入するのはよそう。
最重要課題は、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会だし。
「デイビス卿、そういった話は私たちが帰ってから、ゆっくりお願いします」
「ああ、申し訳ありませんでした。
レイチェルの所に案内いたします」
ディエリン夫人はまだ話は終わっていないとか叫んでいたが、デイビス卿は
全く意に介さず、歩を進める。
……さすがギリアム3号君。
そしてレイチェルの自室に行けば、
「お、お出迎えもせず、も、申し訳ございません。
レイチェル・ホッランバックが、ギリアム・アウススト・ファルメニウス公爵
閣下と、オルフィリア・ステンロイド男爵令嬢にご挨拶差し上げ…ごほっごほっ」
うっわ、かなり緊張してるよ。
私はレイチェル夫人の前に出て、
「公式の場ではありませんから、そんなにかしこまらないでください。
まして私は今、男爵令嬢ですので」
笑うと、少しホッとしたようだ。
「ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会…なぜ私を連れ立って…と言われたのでしょう?」
「わかりません、ただ…」
レイチェルは顔を手で覆い、泣き出した。
「申し訳ありません、オルフィリア嬢…。
昔から兄の主催するパーティーは悪趣味で…。
酷く気分を害されてしまうと思います…申し訳ありません…」
本気で泣いてるね…。
いい意味でも悪い意味でも、裏表がほぼない上、気弱…。
なるほど…。
これじゃ、あのディエリン夫人を抑えられるわけがない。
「レイチェル伯爵夫人…突然ですが、今日から仮面舞踏会までの間、ファルメニウス
公爵家にいらっしゃいませんか?」
「え…?」
レイチェル夫人はあっけにとられてしまった。
まあ、私がどうしてこういったかは、これから説明するよ。
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