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第一章 観劇
5 レイチェル・ホッランバック伯爵夫人
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「オルフィリア嬢…一体何を…」
デイビス卿も困惑しているようだが、
「デイビス卿…あなたはすでに、今日のようなことが、日常的に起きているのではと
疑っているのではないですか?」
するとデイビス卿の顔色が変わった。
「色々調べるにしても、王立騎士団の仕事もあるし、レイチェル伯爵夫人をここに
おいておいて、いいことは無いと思います」
するとため息つきつつ、
「オルフィリア嬢は…本当に慧眼でいらっしゃる」
優秀な人間に褒められると…本当にこしょったい。
「ちょうど、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会の対策もしようと思っていましたし、
レイチェル伯爵夫人と打ち合わせも必須ですから、ファルメニウス公爵家に来て
頂いた方が、色々利点があるかと思いました。
よろしいですよね?
ギリアム様」
「それは…あなたのお好きなように」
そう言ってくれると思った。
「わかりました…今回ばかりはお世話になります。
団長、オルフィリア嬢」
と、デイビス卿は言ったが、私はレイチェル夫人の手を取り、
「レイチェル夫人はどうですか?」
と、尋ねた。
いくら気が弱いからって、置き去りにしちゃいかんよ、うん。
「ご…ご迷惑では…」
本当に消え入りそうな声ね。
「いいえ。
むしろ色んなことをお話しするのに、来ていただいた方が助かります」
終始笑顔の私。
「……わかりました」
よしよし、オッケー。
素直に従ってくれるのはありがたし。
まあ、それだけこの家の状況が、過酷ってのもあるかもだけど。
私は握ったレイチェルの手が、わずかに震えているのを感じつつ、色々な
思案をするのだった。
----------------------------------------------------------------------
同時刻、コウドリグス侯爵家。
「まあ、そういうワケでギリアムの奴が、手紙隠しちまったみたいだ」
ローカス卿は二人の人間と相対しながら、話をしている。
一人はベンズ卿…もう一人は…ジュリア侯爵夫人だ。
年のころは二十代半ばぐらいだろう。
癖のあるウェーブを際立たせ、肩ぐらいで切った髪は、不思議と雰囲気に
合っている。
美人と言える目鼻立ち…しかし目じりがきりっと上を向いているさまは、
かなり気が強い印象を受ける。
「なるほど、わかりました。
多忙であることは理解しておりましたので、すぐに返事が来るとは思って
いませんでしたが…そうですか…」
声色もとても美しいが、やはり節々のアクセントのしっかりした口調から
本人の切符の良さがうかがえる。
「ふむ…通常であれば、過保護すぎると言えますが…。
建国記念パーティーとクレア嬢のお茶会は、本当にひどかったですからね…」
「まあなぁ」
3人ともやはり、わかっているようだ。
建国記念パーティーやクレア嬢のお茶会は、心の脆い令嬢であれば、自殺しても
おかしくないものだ…と。
「でも…ローカス卿のお話しから察するに…オルフィリア嬢はギリアム様の
行動を予測しているようですね」
ジュリア侯爵夫人の声は、かなり弾んでいる。
「ああ、だから心配いらんだろ。
ギリアムが完全に、尻に敷かれる姿を見ることになるとはなぁ…」
ローカス卿は何とも愉快そうだ。
そしてジュリア侯爵夫人も…。
それを見たベンズ卿が、
「お前がそんなに嬉しそうなのは、久しぶりだな…」
「そりゃあ、そうですよ。
最初にオルフィリア嬢の話を聞いた時、ギリアム様は随分とロマンチストだと
思ったのですが…」
「どうやら、リアリストな上での、ロマンチストだったようですので」
「建国記念パーティーとクレア嬢のお茶会…。
私は私の伝手の限りを尽くし、その場にいた人間複数から、直接話を聞きました。
ハッキリ言って、見事の一言です。
社交界とは何かをしっかり理解し、その荒波を渡る…いえ、荒波そのものを
撃破する力がある」
ジュリア侯爵夫人はとても目を輝かせて、話している。
「そして何より、あの王女殿下を不敬罪に問われることなく、二度も退けた。
弱冠16歳の令嬢とはとても思えません」
「それにあなたから聞いた、フィリアム商会の施設での一件は…善良なものを
一切傷付けない、思慮深さと慈悲深さが、ありありと出ている。
彼女がレイチェルの味方になってくれれば、もう心配いらないわ」
ジュリア侯爵夫人はいつになく陽気に話す。
「しかし…レイチェル伯爵夫人とオルフィリア嬢が出席するのが、あのルベンディン
侯爵家の仮面舞踏会と言うのは…」
ベンズ卿の眉間にしわが寄る。
「それはオレも心配している。
とくにブライト卿の質の悪さは、群を抜いているようだし…」
するとジュリア侯爵夫人は、今までの愉快そうな表情とは打って変わって暗くなり、
「ブライトはまた…何を企んでいるのやら…」
「やはり相当酷いのか?」
ベンズ卿が問えば、
「ええ。
昔からレイチェルをおもちゃにして、悪質ないたずらをしていました。
傷付くあの子の姿を見て、本当に楽しそうにして…私が言うと少しの間はやめる
のですが…またほとぼりが冷めたころにやりだして…の繰り返しです」
ジュリア侯爵夫人はかなり苦しそうな表情になる。
「…舞踏会自体を断ることは、やはり難しいのか?」
ローカス卿が言えば、
「それが一番いいのは、レイチェルもわかっているでしょうが…。
現在あの子は、実家に弱みを握られている…それを何とかしない限り、難しいで
しょうね…」
やはり苦しそうな顔になる。
そこで、
「失礼いたします、奥様。
緊急のお手紙が…」
「来客中です、後になさい」
対他用の声色になる、ジュリア侯爵夫人。
「し、しかし…。
この家から来た手紙は、いつでもすぐお持ちするようにと…」
「どこの家?」
「…ルベンディン侯爵家です」
そこで3人の顔色が変わる。
「わかったわ。
持ってきてちょうだい」
その手紙は…例の仮面舞踏会への、コウドリグス侯爵夫妻への招待状だった。
「うわ~、凄いタイミングだな、驚いた。
こういうのは、よく来るのか?」
「たまに…ですね。
でも、悪趣味なパーティーだとわかっているので、今までずっとお断りして
いましたよ。
でも今回は…あなた!!」
「もちろん出席する。
お前の大事な従妹と、オルフィリア嬢が関わっているんだ。
悪趣味なら余計、心配だ。
正式に参加させてもらえるなら、むしろありがたいよ」
3人の話は、まだまだ続く…。
-----------------------------------------------------------------------
さて、後日…。
ファルメニウス公爵家にやってきたレイチェルはと言えば…。
まあ、見事なくらいに私だけじゃなく、使用人に対してまで委縮している。
本人の生来の性格とか、環境とか…色々相まってのことだろうし、悪いことでは
ないが、とても社交界の荒波は渡れんな…。
デイビス卿から、本人の趣味とか好きなことを聞いて、ひとまずそれをやって
もらっている。
立場としては、お客様だからね。
ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会は、招待に応じる旨返信すると、詳細な場所や
日時、ドレスコードなどが知らされる仕組みだ。
だいたい予想はしてたけど…会場はルベンディン侯爵家、日時は1週間後の夜、
馬車は家門をつけていないものに、乗ってくること。
使用人は連れてきてもいいけれど、会場外で待機。
そして肝心のドレスコードは…ルベンディン侯爵家で用意したものに、当日会場入り
してから着替えろだとさ。
よくもまぁ、これだけきな臭いにおいを、プンプンさせられるっつーの。
しかしまあ、いくっかないね。
しかし私には、仮面舞踏会に行く前に、どうしても片付けねばならない重要案件が
ある…。
なにかって?
そりゃー、夫婦の寝室で、仮面舞踏会への出席を決めてから、ずっとぶすくれが
直らない、ギリアムをなだめることだね。
わたしゃ別にいいんだけど、せっかく私らを好いてくれている、王立騎士団の皆さまに
ご迷惑をおかけするわけにはいかない。
前世だったら、余すことなくテクをご披露して、篭絡することもできるんだが…。
いかんせん、私は今世ギリアム以外とエッチしていない設定なので、やれることが
限られるんだよね~。
あ~~~~、もどかしい!!
とにかく今日も、出たとこ勝負でいくっきゃない!!
デイビス卿も困惑しているようだが、
「デイビス卿…あなたはすでに、今日のようなことが、日常的に起きているのではと
疑っているのではないですか?」
するとデイビス卿の顔色が変わった。
「色々調べるにしても、王立騎士団の仕事もあるし、レイチェル伯爵夫人をここに
おいておいて、いいことは無いと思います」
するとため息つきつつ、
「オルフィリア嬢は…本当に慧眼でいらっしゃる」
優秀な人間に褒められると…本当にこしょったい。
「ちょうど、ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会の対策もしようと思っていましたし、
レイチェル伯爵夫人と打ち合わせも必須ですから、ファルメニウス公爵家に来て
頂いた方が、色々利点があるかと思いました。
よろしいですよね?
ギリアム様」
「それは…あなたのお好きなように」
そう言ってくれると思った。
「わかりました…今回ばかりはお世話になります。
団長、オルフィリア嬢」
と、デイビス卿は言ったが、私はレイチェル夫人の手を取り、
「レイチェル夫人はどうですか?」
と、尋ねた。
いくら気が弱いからって、置き去りにしちゃいかんよ、うん。
「ご…ご迷惑では…」
本当に消え入りそうな声ね。
「いいえ。
むしろ色んなことをお話しするのに、来ていただいた方が助かります」
終始笑顔の私。
「……わかりました」
よしよし、オッケー。
素直に従ってくれるのはありがたし。
まあ、それだけこの家の状況が、過酷ってのもあるかもだけど。
私は握ったレイチェルの手が、わずかに震えているのを感じつつ、色々な
思案をするのだった。
----------------------------------------------------------------------
同時刻、コウドリグス侯爵家。
「まあ、そういうワケでギリアムの奴が、手紙隠しちまったみたいだ」
ローカス卿は二人の人間と相対しながら、話をしている。
一人はベンズ卿…もう一人は…ジュリア侯爵夫人だ。
年のころは二十代半ばぐらいだろう。
癖のあるウェーブを際立たせ、肩ぐらいで切った髪は、不思議と雰囲気に
合っている。
美人と言える目鼻立ち…しかし目じりがきりっと上を向いているさまは、
かなり気が強い印象を受ける。
「なるほど、わかりました。
多忙であることは理解しておりましたので、すぐに返事が来るとは思って
いませんでしたが…そうですか…」
声色もとても美しいが、やはり節々のアクセントのしっかりした口調から
本人の切符の良さがうかがえる。
「ふむ…通常であれば、過保護すぎると言えますが…。
建国記念パーティーとクレア嬢のお茶会は、本当にひどかったですからね…」
「まあなぁ」
3人ともやはり、わかっているようだ。
建国記念パーティーやクレア嬢のお茶会は、心の脆い令嬢であれば、自殺しても
おかしくないものだ…と。
「でも…ローカス卿のお話しから察するに…オルフィリア嬢はギリアム様の
行動を予測しているようですね」
ジュリア侯爵夫人の声は、かなり弾んでいる。
「ああ、だから心配いらんだろ。
ギリアムが完全に、尻に敷かれる姿を見ることになるとはなぁ…」
ローカス卿は何とも愉快そうだ。
そしてジュリア侯爵夫人も…。
それを見たベンズ卿が、
「お前がそんなに嬉しそうなのは、久しぶりだな…」
「そりゃあ、そうですよ。
最初にオルフィリア嬢の話を聞いた時、ギリアム様は随分とロマンチストだと
思ったのですが…」
「どうやら、リアリストな上での、ロマンチストだったようですので」
「建国記念パーティーとクレア嬢のお茶会…。
私は私の伝手の限りを尽くし、その場にいた人間複数から、直接話を聞きました。
ハッキリ言って、見事の一言です。
社交界とは何かをしっかり理解し、その荒波を渡る…いえ、荒波そのものを
撃破する力がある」
ジュリア侯爵夫人はとても目を輝かせて、話している。
「そして何より、あの王女殿下を不敬罪に問われることなく、二度も退けた。
弱冠16歳の令嬢とはとても思えません」
「それにあなたから聞いた、フィリアム商会の施設での一件は…善良なものを
一切傷付けない、思慮深さと慈悲深さが、ありありと出ている。
彼女がレイチェルの味方になってくれれば、もう心配いらないわ」
ジュリア侯爵夫人はいつになく陽気に話す。
「しかし…レイチェル伯爵夫人とオルフィリア嬢が出席するのが、あのルベンディン
侯爵家の仮面舞踏会と言うのは…」
ベンズ卿の眉間にしわが寄る。
「それはオレも心配している。
とくにブライト卿の質の悪さは、群を抜いているようだし…」
するとジュリア侯爵夫人は、今までの愉快そうな表情とは打って変わって暗くなり、
「ブライトはまた…何を企んでいるのやら…」
「やはり相当酷いのか?」
ベンズ卿が問えば、
「ええ。
昔からレイチェルをおもちゃにして、悪質ないたずらをしていました。
傷付くあの子の姿を見て、本当に楽しそうにして…私が言うと少しの間はやめる
のですが…またほとぼりが冷めたころにやりだして…の繰り返しです」
ジュリア侯爵夫人はかなり苦しそうな表情になる。
「…舞踏会自体を断ることは、やはり難しいのか?」
ローカス卿が言えば、
「それが一番いいのは、レイチェルもわかっているでしょうが…。
現在あの子は、実家に弱みを握られている…それを何とかしない限り、難しいで
しょうね…」
やはり苦しそうな顔になる。
そこで、
「失礼いたします、奥様。
緊急のお手紙が…」
「来客中です、後になさい」
対他用の声色になる、ジュリア侯爵夫人。
「し、しかし…。
この家から来た手紙は、いつでもすぐお持ちするようにと…」
「どこの家?」
「…ルベンディン侯爵家です」
そこで3人の顔色が変わる。
「わかったわ。
持ってきてちょうだい」
その手紙は…例の仮面舞踏会への、コウドリグス侯爵夫妻への招待状だった。
「うわ~、凄いタイミングだな、驚いた。
こういうのは、よく来るのか?」
「たまに…ですね。
でも、悪趣味なパーティーだとわかっているので、今までずっとお断りして
いましたよ。
でも今回は…あなた!!」
「もちろん出席する。
お前の大事な従妹と、オルフィリア嬢が関わっているんだ。
悪趣味なら余計、心配だ。
正式に参加させてもらえるなら、むしろありがたいよ」
3人の話は、まだまだ続く…。
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さて、後日…。
ファルメニウス公爵家にやってきたレイチェルはと言えば…。
まあ、見事なくらいに私だけじゃなく、使用人に対してまで委縮している。
本人の生来の性格とか、環境とか…色々相まってのことだろうし、悪いことでは
ないが、とても社交界の荒波は渡れんな…。
デイビス卿から、本人の趣味とか好きなことを聞いて、ひとまずそれをやって
もらっている。
立場としては、お客様だからね。
ルベンディン侯爵家の仮面舞踏会は、招待に応じる旨返信すると、詳細な場所や
日時、ドレスコードなどが知らされる仕組みだ。
だいたい予想はしてたけど…会場はルベンディン侯爵家、日時は1週間後の夜、
馬車は家門をつけていないものに、乗ってくること。
使用人は連れてきてもいいけれど、会場外で待機。
そして肝心のドレスコードは…ルベンディン侯爵家で用意したものに、当日会場入り
してから着替えろだとさ。
よくもまぁ、これだけきな臭いにおいを、プンプンさせられるっつーの。
しかしまあ、いくっかないね。
しかし私には、仮面舞踏会に行く前に、どうしても片付けねばならない重要案件が
ある…。
なにかって?
そりゃー、夫婦の寝室で、仮面舞踏会への出席を決めてから、ずっとぶすくれが
直らない、ギリアムをなだめることだね。
わたしゃ別にいいんだけど、せっかく私らを好いてくれている、王立騎士団の皆さまに
ご迷惑をおかけするわけにはいかない。
前世だったら、余すことなくテクをご披露して、篭絡することもできるんだが…。
いかんせん、私は今世ギリアム以外とエッチしていない設定なので、やれることが
限られるんだよね~。
あ~~~~、もどかしい!!
とにかく今日も、出たとこ勝負でいくっきゃない!!
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