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番外編1 過去
2 ディエリン夫人のたくらみ
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まあ私だったら…ディエリン夫人が何をやったのかは、すぐにピンと来て対処したろーけど。
レイチェルにそんな対応力は無かったからね。
「お…お義母様…、ここにいるのは私がご招待した方々では、ありません…」
消え入りそうな声で、そう言うのがやっとだった。
「あら?じゃあ、あなたはせっかくあなたのためにお集まりいただいた皆様を、門前払い
するというの?
さすが侯爵家のご令嬢だわ~」
ディエリン夫人の嫌味に呼応するかのように、周りからひそひそと噂する声がこだまする。
「い、いえ!!決してそのような…」
「だったら四の五の言わず、お客様の接待をなさい!!」
結局ディエリン夫人に押し切られる形で、レイチェルはテーブルにつく。
あと、皆さま予想がつくかと思われますが…。
レイチェルが本来、招待した人たちは、ディエリン夫人の息のかかった使用人によって、
門前払いされたそーな。
もちろん、あちらだって貴族なのだから、レイチェルが急病になったと理由をつけて。
さて…レイチェルがテーブルについても、もちろんうまくいくはずがない。
そもそも会話がレイチェルにとって、全くなじみのないモノだったうえ、話すテンポも速く、
ついていけない。
だから押し黙っていたのだが…、
「ちょっと、レイチェル伯爵夫人!!あなたさっきからちっとも話さないわね」
「そうよ、主催者ってのは場を盛り上げる義務があるのに…」
んーなの、その場その場によってまちまちじゃい。
決まってねぇっつの!!
「あ…あの…」
レイチェルが何か言おうとしたが、
「あ~ら、ごめんなさいねぇ。
ウチの不出来な嫁が、皆さまにとんだ粗相をしてしまって~」
何とも楽し気なディエリン夫人が、割り込んできた。
「そうねぇ。
あなたから話に聞いてはいたけれど…これほど酷いとは思わなかったわ」
「本当よ。
夫人の役割ってものを、どう考えているのかしら」
「お母様~、これだったら、私の方がうまくできるわよ」
どう見ても未成年の令嬢が、やっぱり楽し気に母親に話す。
「当然です。
我が家はしっかりと家で教育しましたし、あなたもしっかり勉強しましたからね」
娘の頭を撫でる母。
「あら、羨ましい。
うちの嫁は勤勉でもないし…実家の評判も悪いから、羨ましいわ~」
ディエリン夫人よ…。
そこまで行くと、聞いてるだけで胸糞悪いぞ、オイ。
レイチェルが言い返せるわけもなく、ただ黙って下を向いているだけだった。
レイチェルが何も言い返さないのに味を占めたのか、そのやり取りを周りで見ていた
連中も言いたいことを言い始めた。
まあ、聞くに堪えないセリフだから、割愛させてもらいますが。
ディエリン夫人としちゃ、随分と満足げにそれを見ていたんだろうなぁ。
レイチェルを庇ってくれていたであろう、フレイア伯爵夫人という目の上のたん瘤が
亡くなったからこそ、これを機にレイチェルをホッランバック伯爵家から追い出しに
かかったんだな、うん。
レイチェルは確かに、家を盛り立てる…という役目を即座に滞りなくできるような
人間じゃなかった。
でもよぉ…。
前にも言ったが、レイチェルを追い出したいなら、まずデイビス卿を説得しろっつの。
まあ、説得したけど埒が明かないから、こういった事を計画したんだろーけど。
自分の息子だから、抑え込めると思ったのか…。
はたまた結局、嫁より自分を選ぶと思ったのか…。
あるいは両方だったのかは知らんけど。
…………………………………甘すぎ!!
私がデイビス卿を、ギリアム3号君と命名したのは、伊達じゃねぇ。
嫁の能力うんぬんの前に、やっていることが陰険で卑怯だったら、デイビス卿は絶対、
アンタの味方なんかしないって、わかんなかったのかい?
デイビス卿もギリアム同様、小さいころから弱い者いじめ大っ嫌いだったって聞いたぞ。
アンタがレイチェルにやってんのって、まさにそれだよ。
しかもディエリン夫人…、このお茶会で徹底的にレイチェルを貶めたかったようで、
バカ王女と同じような趣向を用意しやがったんだよなぁ…。
「お招き、ありがとうございま~す」
その軽~い声と共に、ずかずかと入り込んできた人間が二人。
貴族であることは、服装からわかるのだが、問題は…二人とも男だと言う事。
年齢は明らかに20歳になるかならないかぐらい。
一目で遊んでいるとわかる、立ち居振る舞いをしている。
お茶会は女の物とは言え、もちろん男を招待する場合もある。
だからそれ自体は良いのだが…。
「うっわ、おばさんばっかじゃ~ん」
「若い子あんまりいないなぁ~、ざんね~ん」
何とも失礼なことを言って、物色するように、テーブルに座っているお客を見ているのは
大問題だ。
「レイチェル!!何をぼっと見ているのです!!」
ディエリン夫人の声が飛ぶ。
「え…?」
「ああいった失礼なお客様に対応するのも、主催者としての大事な役目です。
さっさと何とかしなさい!!」
「え…でも…え…」
無茶言ってくれるなぁ…。
もちろんできないってわかってて、言ってんだろーけど。
レイチェルは金縛りにあったように動けないが、ディエリン夫人はもちろんそんなこと
想定内だったようで、
「全くあなたは!!本当に愚図でのろまで、使えないんだから!!」
そう言い捨てると、立ち上がって二人の男性の所に行き、
「お客様…失礼ですが、主催者が折り入って、お客様にお話があるそうです。
ご足労願えませんか?」
と、穏やかに言う。
その口の端は…わずかに吊り上がっていた。
「へ~、主催者って誰?」
どことなくわざとらしい。
「あそこにいます、レイチェル・ホッランバックです」
指さされたレイチェルは、物凄く青くなった。
まあ、当たり前だよね。
すると男たちは、待ってましたとばかりに、レイチェルの元へ行き、
「お、なかなか美人じゃん、ラッキー」
「オレたちに何の用だよ?」
猫がネズミをいたぶるがごとく、青くなって怯えているレイチェルを、にやにやと
嫌な笑顔で見ている。
「ねーねー、呼び出しといて、だんまりってどうなのよ?」
1人がレイチェルの腕を触って来たので、
「やっ、やめてください!!」
さすがにそれは、レイチェルも手を振り払う。
だが二人は、それをさも面白そうに、
「あ、そういうこと、お客様にするんだ~。
な~んか、傷ついちゃったな~」
「だよな~、責任取ってもらわないとな」
2人がそれぞれレイチェルの腕を掴み上げ、引っ張っていこうとする。
「や、やめてください!!」
ただ当然…、レイチェルを助けようとする人間はいない。
ディエリン夫人がそういう人間ばかりを選んだんだろうな。
まるで下卑たお芝居を見るかの如く、にやにやひそひそしながら、その光景を
眺める人間だけだった。
その時…レイチェルは男たちに、必死に抵抗していたから気づかなかったろうが…。
後ろの方がものすごくざわめいた。
と、同時に…。
男たちの肩を、掴んだ人間がいたのだ。
「あ?何だよ、いい所だから邪魔する…ふべっ!!」
1人の男が、振り向きざまに殴られ、吹き飛んだ。
「な、誰だ…ぎゃっ!!」
もう一人も吹き飛んだ。
そして男とレイチェルの間に立っていたのは…デイビス卿だった。
これにはディエリン夫人も相当驚いていたようだ。
ああ、因みに…。
デイビス卿はギリアムみたいに、最初から潜んでいたわけじゃない。
この日普通に王立騎士団へと行き、通常業務を行っていた。
そして、まだ帰ってくるような時間じゃない。
じゃあ、なぜいるのか…。
それはね。
もともとレイチェルに招待されていたお客さんがね、機転を利かせたからさ。
本来のお客さんは、殆ど全員揃う形で、時間より少し前に来たのだけれど。
門前で使用人に、レイチェルの急病を告げられたそうな。
普通だったらそれで、全員家に帰って終わったのだろうが…。
ディエリン夫人は知らなかったんだよね…その中に、特に抜け目のない人が混ざっていたこと。
ホッランバック家のお屋敷に、かなりの数の馬車…それも家紋から、ディエリン夫人と
親しくしている人たちの馬車が止まっていることを、不審に思ったそうな。
その人はフレイア伯爵夫人から、レイチェルとディエリン夫人の不仲は聞いていたようで、
使用人にカマをかけた。
「ご病気なら仕方ありませんね…私たちは帰ります。
でも、時間ができちゃったわねぇ…。
そうだ皆様、せっかくだから王立騎士団に参りませんこと?」
抜け目ない人がそう言えば、
「あら、いいですね。
デイビス卿にも、お大事にとご挨拶したいですし」
などと、他の皆も口々に話し出した。
ちなみに全員が王立騎士団関係者の奥様や令嬢故、これは全く不自然ではない。
すると使用人は、途端に慌てだした。
「あ、あの…そんなひどい病気ではございませんので…」
と、顔色を変えながら言うので、
「あら…おかしいですわねぇ…あなたついさっき、かなりひどいからお見舞いも控えてくださいと
言いませんでしたか?」
これで使用人は何も言えなくなった。
レイチェルにそんな対応力は無かったからね。
「お…お義母様…、ここにいるのは私がご招待した方々では、ありません…」
消え入りそうな声で、そう言うのがやっとだった。
「あら?じゃあ、あなたはせっかくあなたのためにお集まりいただいた皆様を、門前払い
するというの?
さすが侯爵家のご令嬢だわ~」
ディエリン夫人の嫌味に呼応するかのように、周りからひそひそと噂する声がこだまする。
「い、いえ!!決してそのような…」
「だったら四の五の言わず、お客様の接待をなさい!!」
結局ディエリン夫人に押し切られる形で、レイチェルはテーブルにつく。
あと、皆さま予想がつくかと思われますが…。
レイチェルが本来、招待した人たちは、ディエリン夫人の息のかかった使用人によって、
門前払いされたそーな。
もちろん、あちらだって貴族なのだから、レイチェルが急病になったと理由をつけて。
さて…レイチェルがテーブルについても、もちろんうまくいくはずがない。
そもそも会話がレイチェルにとって、全くなじみのないモノだったうえ、話すテンポも速く、
ついていけない。
だから押し黙っていたのだが…、
「ちょっと、レイチェル伯爵夫人!!あなたさっきからちっとも話さないわね」
「そうよ、主催者ってのは場を盛り上げる義務があるのに…」
んーなの、その場その場によってまちまちじゃい。
決まってねぇっつの!!
「あ…あの…」
レイチェルが何か言おうとしたが、
「あ~ら、ごめんなさいねぇ。
ウチの不出来な嫁が、皆さまにとんだ粗相をしてしまって~」
何とも楽し気なディエリン夫人が、割り込んできた。
「そうねぇ。
あなたから話に聞いてはいたけれど…これほど酷いとは思わなかったわ」
「本当よ。
夫人の役割ってものを、どう考えているのかしら」
「お母様~、これだったら、私の方がうまくできるわよ」
どう見ても未成年の令嬢が、やっぱり楽し気に母親に話す。
「当然です。
我が家はしっかりと家で教育しましたし、あなたもしっかり勉強しましたからね」
娘の頭を撫でる母。
「あら、羨ましい。
うちの嫁は勤勉でもないし…実家の評判も悪いから、羨ましいわ~」
ディエリン夫人よ…。
そこまで行くと、聞いてるだけで胸糞悪いぞ、オイ。
レイチェルが言い返せるわけもなく、ただ黙って下を向いているだけだった。
レイチェルが何も言い返さないのに味を占めたのか、そのやり取りを周りで見ていた
連中も言いたいことを言い始めた。
まあ、聞くに堪えないセリフだから、割愛させてもらいますが。
ディエリン夫人としちゃ、随分と満足げにそれを見ていたんだろうなぁ。
レイチェルを庇ってくれていたであろう、フレイア伯爵夫人という目の上のたん瘤が
亡くなったからこそ、これを機にレイチェルをホッランバック伯爵家から追い出しに
かかったんだな、うん。
レイチェルは確かに、家を盛り立てる…という役目を即座に滞りなくできるような
人間じゃなかった。
でもよぉ…。
前にも言ったが、レイチェルを追い出したいなら、まずデイビス卿を説得しろっつの。
まあ、説得したけど埒が明かないから、こういった事を計画したんだろーけど。
自分の息子だから、抑え込めると思ったのか…。
はたまた結局、嫁より自分を選ぶと思ったのか…。
あるいは両方だったのかは知らんけど。
…………………………………甘すぎ!!
私がデイビス卿を、ギリアム3号君と命名したのは、伊達じゃねぇ。
嫁の能力うんぬんの前に、やっていることが陰険で卑怯だったら、デイビス卿は絶対、
アンタの味方なんかしないって、わかんなかったのかい?
デイビス卿もギリアム同様、小さいころから弱い者いじめ大っ嫌いだったって聞いたぞ。
アンタがレイチェルにやってんのって、まさにそれだよ。
しかもディエリン夫人…、このお茶会で徹底的にレイチェルを貶めたかったようで、
バカ王女と同じような趣向を用意しやがったんだよなぁ…。
「お招き、ありがとうございま~す」
その軽~い声と共に、ずかずかと入り込んできた人間が二人。
貴族であることは、服装からわかるのだが、問題は…二人とも男だと言う事。
年齢は明らかに20歳になるかならないかぐらい。
一目で遊んでいるとわかる、立ち居振る舞いをしている。
お茶会は女の物とは言え、もちろん男を招待する場合もある。
だからそれ自体は良いのだが…。
「うっわ、おばさんばっかじゃ~ん」
「若い子あんまりいないなぁ~、ざんね~ん」
何とも失礼なことを言って、物色するように、テーブルに座っているお客を見ているのは
大問題だ。
「レイチェル!!何をぼっと見ているのです!!」
ディエリン夫人の声が飛ぶ。
「え…?」
「ああいった失礼なお客様に対応するのも、主催者としての大事な役目です。
さっさと何とかしなさい!!」
「え…でも…え…」
無茶言ってくれるなぁ…。
もちろんできないってわかってて、言ってんだろーけど。
レイチェルは金縛りにあったように動けないが、ディエリン夫人はもちろんそんなこと
想定内だったようで、
「全くあなたは!!本当に愚図でのろまで、使えないんだから!!」
そう言い捨てると、立ち上がって二人の男性の所に行き、
「お客様…失礼ですが、主催者が折り入って、お客様にお話があるそうです。
ご足労願えませんか?」
と、穏やかに言う。
その口の端は…わずかに吊り上がっていた。
「へ~、主催者って誰?」
どことなくわざとらしい。
「あそこにいます、レイチェル・ホッランバックです」
指さされたレイチェルは、物凄く青くなった。
まあ、当たり前だよね。
すると男たちは、待ってましたとばかりに、レイチェルの元へ行き、
「お、なかなか美人じゃん、ラッキー」
「オレたちに何の用だよ?」
猫がネズミをいたぶるがごとく、青くなって怯えているレイチェルを、にやにやと
嫌な笑顔で見ている。
「ねーねー、呼び出しといて、だんまりってどうなのよ?」
1人がレイチェルの腕を触って来たので、
「やっ、やめてください!!」
さすがにそれは、レイチェルも手を振り払う。
だが二人は、それをさも面白そうに、
「あ、そういうこと、お客様にするんだ~。
な~んか、傷ついちゃったな~」
「だよな~、責任取ってもらわないとな」
2人がそれぞれレイチェルの腕を掴み上げ、引っ張っていこうとする。
「や、やめてください!!」
ただ当然…、レイチェルを助けようとする人間はいない。
ディエリン夫人がそういう人間ばかりを選んだんだろうな。
まるで下卑たお芝居を見るかの如く、にやにやひそひそしながら、その光景を
眺める人間だけだった。
その時…レイチェルは男たちに、必死に抵抗していたから気づかなかったろうが…。
後ろの方がものすごくざわめいた。
と、同時に…。
男たちの肩を、掴んだ人間がいたのだ。
「あ?何だよ、いい所だから邪魔する…ふべっ!!」
1人の男が、振り向きざまに殴られ、吹き飛んだ。
「な、誰だ…ぎゃっ!!」
もう一人も吹き飛んだ。
そして男とレイチェルの間に立っていたのは…デイビス卿だった。
これにはディエリン夫人も相当驚いていたようだ。
ああ、因みに…。
デイビス卿はギリアムみたいに、最初から潜んでいたわけじゃない。
この日普通に王立騎士団へと行き、通常業務を行っていた。
そして、まだ帰ってくるような時間じゃない。
じゃあ、なぜいるのか…。
それはね。
もともとレイチェルに招待されていたお客さんがね、機転を利かせたからさ。
本来のお客さんは、殆ど全員揃う形で、時間より少し前に来たのだけれど。
門前で使用人に、レイチェルの急病を告げられたそうな。
普通だったらそれで、全員家に帰って終わったのだろうが…。
ディエリン夫人は知らなかったんだよね…その中に、特に抜け目のない人が混ざっていたこと。
ホッランバック家のお屋敷に、かなりの数の馬車…それも家紋から、ディエリン夫人と
親しくしている人たちの馬車が止まっていることを、不審に思ったそうな。
その人はフレイア伯爵夫人から、レイチェルとディエリン夫人の不仲は聞いていたようで、
使用人にカマをかけた。
「ご病気なら仕方ありませんね…私たちは帰ります。
でも、時間ができちゃったわねぇ…。
そうだ皆様、せっかくだから王立騎士団に参りませんこと?」
抜け目ない人がそう言えば、
「あら、いいですね。
デイビス卿にも、お大事にとご挨拶したいですし」
などと、他の皆も口々に話し出した。
ちなみに全員が王立騎士団関係者の奥様や令嬢故、これは全く不自然ではない。
すると使用人は、途端に慌てだした。
「あ、あの…そんなひどい病気ではございませんので…」
と、顔色を変えながら言うので、
「あら…おかしいですわねぇ…あなたついさっき、かなりひどいからお見舞いも控えてくださいと
言いませんでしたか?」
これで使用人は何も言えなくなった。
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