ひとまず一回ヤりましょう、公爵様 エロのみ集

木野 キノ子

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描き下ろし

4 サル?

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「しばらく…寝室を別にしませんか?」

ギリアムが…スッゴイ死にそうな…暗い顔をして言ってきた。
寝室を別にするのは、すっごくイヤだ…と、空気がのたまっている。
まあ、私も嫌だからその意見は一致するが…。

「いきなりどうしたのです?」

「……」

答えねぇ!!こうなったら…。

「私が…お嫌いになりましたから…」

ちょっと悲しそうに…うつむいて今にも泣きそうなフリ…と。

「ちちち、違います!!そんなことは断じて!!」

「だったら…理由をお聞かせください…でないと…私…」

さて…これで答えなければ、本当に泣いてやろう…と、思っていたら、

「じっっ!!実は!!恋愛指南書を読みまして…」

またそれかい…。

「あああ、あまりにも…体を求めすぎると…その…嫌われると…」

かなりもじもじして言ってきた。

……まあ、前世の経験から言わせてもらえば…、それはあながち間違いじゃない。
男性に比して女性は…どちらかというとムードを求める。

……けどよ!!
このヘドネをフツーの女と一緒にするなや!!
わたしゃ、ムードを作れって要求されたらやるけどよ、仕事として!!
プライベートはガチでエッチが出来ないと、すぐ別れる女だったぞ、オイ!!
そしてそれは…今も変わらん!!

「それでは…ギリアムにお誘いばかりしている私は…すでに嫌われてしまったのですね…」

しゅんとなる振りをする。

「私があなたを嫌う事は!!絶対にありえません!!」

すっごい前のめりで、拳握って、必死に言ってきおった。

「でしたら…寝室を分ける必要はないのでは?」

俯いたまま、様子を伺う。

「し…しかし…」

「だいたい…合意の上でしかやらないと…最初に言いましたよね?
私が嫌だと言いましたか?
ギリアムが嫌だと言う時に、私がそれ以上何かしようとしましたか?」

「い、いえ…」

「だったら…今のままで、問題なくないですか?」

「う…」

ギリアムは…答えに窮している。
珍しいんだよね…こういうの。
大抵の事に…理路整然と答えちゃう人間だから…。

「今日…別にしたくないのでしたら、無理にして頂くことはありませんし…。
部屋を別にしたいのも、単純に一人になりたいからだ…と言うのであれば、止めません。
しかし…ギリアムの顔を見ていて、寝室をあえて別にしたがっているように見えなかったので、
その辺だけハッキリさせていただきたいです」

すると…何ともバツの悪そうな…真っ赤な顔で俯いている。
……皆さまいつも…こんなんにびくびくしてるって、わかってないよなぁ。

「しかし…その…私としましても…」

急に話し始めた。
顔赤らめて…スッゴイもじもじしてる…。

「アナタと…一緒のベットで寝てしまうと…その…」

可愛いなぁ…ちょっとほっこり…。

「ハッキリして頂かないと、分かりませんよ」

だからかな…、意地悪したくなった。

「いや…我慢が…その…」

にまにました顔を、ショールで隠しつつ…。

「我慢が何ですか?」

「が…我慢が出来なくなってしまうんです!!」

意を決したように、拳を握って真っ赤な顔で、叫ぶ。

ギリわんこよ…。何でチミは、そんなに可愛いのかね?

「じゃあ、ヤればいいじゃないですか」

そっこーで答えると、

「え――――――――っ!!」

真っ赤になりながら、後ずさった。

「だって…嫌なら強要しない…が、モットーなんだから、嫌だって言われた時、我慢できなくなり
そうなら、部屋を出ればいいだけでは?」

するとギリアムは髪を掻きむしり、

「はあ…まあ…確かに…」

納得してくれた。

「じゃ…私はひとまず、一回ヤりたいですけど…。
ギリアムはどうです?」

私がベッドの上に座って、手を広げれば、

「アナタが…嫌でないなら…」

ギリアムは…私の人気た手に、体を収めるように…私を抱きしめた。
優しい口づけを落とした後、私の耳を舐め始め…甘噛みからの、首筋攻め…。
かなり優しく…。

いい線いっとるよ!!うん。

書物か何かで勉強したようで、ぎこちないけど真面目に…一生懸命…。
そのいじらしさが、可愛くて、嬉しくて…思わず私は!!

「私もお礼しますね!!」

言いつつ、ギリアムの耳にしゃぶりついた。
でも…ここからがヘドネの真骨頂さ。
じっくり…じっくりと舌を動かし…探る。

「うっ…あぁ…」

ギリアムの声が響く…。
ここか…。
私はギリアムの声が出た部分を、中心に…攻めていく。

性感帯ってな、代表的にいくつかあるが…。
耳もその一つ。
しかし…性感帯のどの部分をどうすれば感じるか…ってのは、結構千差万別なのさ。
だから…そのポイントを的確に探るのさ。
出来るだけ早く…ね。
そうした方が…大抵のお客さんは喜ぶからさぁ。

今日の私は…耳攻めだ。

他の所なんざ触らなくたって…わたしゃ十分感度を上げられるぞ…。

けどギリアムって…敏感だよなぁ…。
性感帯って、経験積まないと感じないことも、多々あるってのに…。
耳だけで…もう体中真っ赤。

かなり悶えて、発情して…。

見えないけど、下肢もだいぶ…張りつめてるだろうな…。

まあでも…おねだりしてくるまで、知らないふりをしよう…。
私がそう決めこんでから…殆ど直ぐだったと思う。

「フィリー…もう…」

艶っぽい…熱のこもった目と吐息で…私を見つめて来るギリアム。

「先ほどから言ったように…ハッキリ言ってくださいな」

私は…ちょっと意地悪っぽい目を向けつつ、手でギリアムの耳を…弄ぶ。
ギリアムは…暫く耐えていたが、不意に私の体を…ベッドに押し付けた。

「私を…誘ったのはアナタです!!」

何だか…情欲のこもった、でも真剣な目で見てきたから、

「その通りですよ…」

私も…艶っぽい目で返した。

「だったら…責任を取ってください!!」

その言葉と共に…私の下着を…はぎ取った。

「もちろん…取りますよ」

私が笑顔で答えたら、いよいよ我慢できなくなったようで…、私の秘部に当てた指で、
蜜が溢れていることを確認すると…。
ゆっくりと…壁を刺激しながら、指を入れてきた。

前に教えた通り…私の感じるところを刺激しようと…探しているようだ。
私の体が傷つかないよう…かなり慎重にやってくれる。
欲情してても…この辺はギリアムだ。

「ん…もう少し奥…それに…強くしても…いいですよ」

私が言ってあげると、忠実に実行する。
……普通、経験ないとこの辺はわからない…って、知らないのはありがたいね。
自然と指導できる部分は多い。

「ん…あ…」

そうこうしているうちに…私の腰が自然と動く。
大分…気持ち良くなってきた。

男女のまぐわいは経験なくても、頭で聞いたことをもとに…体を動かすのは得意みたい。

でも…私は気持ちいいが、ギリアムは苦しそう…。
私はいきなり上半身を起こして、ギリアムに抱きついた。

「フィ、フィリー!!何を…」

「そんなに…苦しそうな顔をされたら、私は辛いです…。
体が限界なら…もう来てください…。
私は…大丈夫ですから」

私のその言葉が耳に届くと…真っ赤な耳がさらに紅潮して、

「ああ、もう!!アナタは…」

私の足を思い切り開き、自身の肩の上に乗せる。
いつの間にか外に出されている、怒張したモノを…滑り込ませるように…一気に…ねじ込んだ。

「あああっ!!フィリー!!なんであなたの膣内は…こんなに気持ちいいんですか!!」

「ギリアムが…好きだからですよ!!」

私は…ギリアムをさらに喜ばせたくて、耳元で囁く。

「好きな人だから、感じるんです!!大好きだから!!」

「フィリー、フィリー!!私も…アナタが好きです!!大好きです!!」

その言葉とともに、さらに激しく腰を打ち付け、隠微な音は増し続ける。
ああ…蜜が…溢れて来る。
芝居じゃなく…気持ちいい。

私は…その快楽に酔いしれ、腰を振り、もっと…もっと深くと、ギリアムの大きなモノを
受け入れる。

繋がる部分からの…溢れる蜜を…気持ちに変えるように、ギリアムは…その声を
獣と同化させる。

やがて…幾重にも重ね続けた熱の中に…更なる熱を吐き出して…一回目の宴は終わりを告げた。

「フィリー…寝室を…分けたくないです…」

「…ようやっと…本心を言ってくれましたね…。
私もそうですよ。
強要しなければ…全て許しますし、いくらでもお相手しますから…」

「はい…」

「それじゃ…ひとまず、もう一回ヤりましょうか…ギリアム」

「ええっ!!」

「だって…ギリアムまだまだ、行けそうですよ?」

私は…ギリアムの下半身を、握って差し上げた。

「う…」

大変バツが悪そうだが、

「フィリーは…嫌ではありませんか?」

「むしろ…して欲しいです」

くすりと笑った私の顔に安堵したのか…ギリアムはまた、私の首筋にキスを落としつつ、
また…二回目の宴に入るのだった…。
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