暗殺少女の学園日記

あおい

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6.Eクラス

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いやいや、この流れでEクラスって!

もしかして編入試験の点数悪かったのかな?

いや、でも一応全教科の教科書の暗記はしといたんだけどな……



「あの、それは僕達の学力の問題ですか?」


「ううん、そーじゃない。ぶっちゃけ君の点数はここの教師も目を見張る程だったけど、いきなり庶民の生徒が上のクラスに行くと、いろいろ言う保護者もいるからね。頑張って上のクラスに行くように。
上のクラスに上がるのに大事なのはテストの点数。まあ、問題ないと思うけどね。あと、授業中の態度とかも必要だから真面目に受けるんだよ。

あとは何か、質問ある?」




良かった…

点が悪かったわけではないらしい


監視対象とクラスが違うのは、面倒だけどなんとかなるだろう…



そのまま私たちは、質問はないと返すと「じゃあクラスに案内するから」と言って担任の先生を連れてきてくれた。


「どーも」

その先生はガタイが良く身長は180cmほどで少し色黒、顔は割と整っていていかにも面倒いオーラを出している人だった。


「じゃあ教室いくぞー、歩きながら自己紹介すっかんな。きーとけよー。」


そう言うと先生は今私たちが理事長室に来た方向とは反対側に歩き出した。


「俺は成田だ、よろしくな。Eクラスの担任で体育を教える。以上」



……え、そんだけ


「……あ、えーと、清水珀久です。親の転勤でこちらに引っ越してきました。(←そういう事になっている。)わからないこともたくさんあるかとは思いますがよろしくお願いします。」


先生が、短かったから完結にしちゃったけどいいよね?


「蘇枋紅也です。珀久とはいっしょに住んでいて家族当然に育てられたので(←そういう事になっている)ここに来ました。よろしくお願いします。」


「あぁよろしく、教室はもう少しだから入ったらみんなにも自己紹介よろしく。」



そう言って成田先生は、もともと早かった歩くスピードを更に早くする。


歩くの早い!

こっちは女の子だよ!

ちっとは考えて!



……まあ、口が避けても言えないけど



Eクラスの校舎は他のクラスとは違うようで随分離れた場所にあった。そしてその間他のクラスの人と通りすがったが、制服の紋章の色が各クラスで違うようで、ひと目でどこのクラスか分かるようになっているらしかった。





「ここだ、着いたぞ……じゃあ入るからな」



6年ぶりのクラスかと思い、私達は中に入っていった。



中には、30人ほどの生徒が座っており、ぱっと見ヤンキーっぽい人が数人いるものの、ほかは真面目な生徒という印象だった。


「おーい、おまえら今日は編入生がいるからな。…おい、2人自己紹介。」



「あ、はい。はじめまして、清水珀久といいます。こう見えても意外と運動は得意です。よろしくお願いします!」


パチパチパチパチ


「蘇枋紅也だ。よろしくたのむ。」


パチパチ…



紅……少ないな……




「じゃあおまえら、知ってると思うが俺はめんどくさいことが嫌いだ。いじめとかすんなよー」




私達の簡単すぎる挨拶が終わると、さっきまで静かだった教室が急に騒がしくなった。

会話の内容は………


「ねえねえ、あの2人すっごいかっこ良くない?」

「だよね!私は右の子かな……顔女の子みたたいでめっちゃ綺麗だし!」

「でも、左の子もちょっとクールっぽくて良くない!」




………ごめん。私、女の子です。







「おらー、授業はじまるぞー」









こうして私の学園生活、もといい監視任務が始まったのだった。




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