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7.クラス格差
しおりを挟むキーンコーンカーンコーン
はぁー、ようやく午前の授業が終わった。 いや、もう終わってしまった。そんなに都合よくいくとは思っていないが、せめて今日1回ぐらいは会っておきたい。
たしか、中庭がSクラスに近かったはず…
「紅也ー」
「なんだ?」
「中庭に行って一緒にご飯食べない?」
「あぁいいぞ。じゃあ今から行「ダメです」……ん?」
「えっと、君は確か学級委員長の…」
「は……い、そうです。佐々木と言います…よろしくお願いします。」
そう言って話しかけてきたのは、短い黒髪で背が若干低い、気の弱そうな男子生徒だった。
「うん、よろしくね佐々木くん。で、何がダメなのかな?」
「……あ、すみません。急に自分なんかが差し出がましいことを……それに、主語がなかったですよね。一応学級委員長だから、言っておかないと思いまして…」
佐々木くんは。私達の机の近くまで来て、申し訳なさそうにそしてやけに丁寧な口調で話し始めた。
「中庭とテラスはいつも、SクラスとAクラスの人達が使っているので他のクラスは使えないんです。それに自分たちEクラスが行ったら大変な事になります。」
「大変なことって?」
「…いじめです。…この学校のいじめは他の学校とはわけが違います。いろいろな分野のご淑女ご子息がいらっしゃいますから、最悪の場合どこにも就職も進学もできなくなり社会的に抹殺されます。」
わあーそれは大変だー(棒読み)
「…いじめの規模……大きいね……」
でも実際、私はそれでも何も困らない
仕事は現在進行形でしているし、その仕事は裏社会でのやつだから社会的抹殺なんて関係ない。例え仮に私の悪評が流れてもそもそも今名乗ってるの偽名だから私の悪評にならない。しかも、私は戸籍上死んだことになっているから、私のことを知っている人がいない。だから噂にもならないし、広まりもしない。
というわけで、何が言いたいかというと……
そのいじめは私にとって全く害にならない。
ってことは上のクラスにどんどん喧嘩を売れるのか…
うん、じゃあ今度売ってみようかなー
って私が考え事をしている間にも佐々木くんが普段のEクラスについて説明をしてくれていた。
「何が原因で目を付けられるかわからないから、EクラスはSクラスの人と廊下ですれ違ったりしたら道を開けて礼をしなくちゃいけないし、どんなことでもEクラスは他のクラスのいう事を聞かなくてはいけないし、集会とか他の行事の片付けとかもいつもやったり、あとは、…………
……わかりました?今のEクラスはこんな感じなんです。だからSクラスには近づかないように…「よし!じゃあ紅也、いこうか!」え、どこにいくんですか?」
「だから、中庭に」
「…………え」
佐々木くんは、これでもかというほど目を見開いていた。呆気にとられながら、目をぱちぱちさせている。
周りの反応も似たような感じでわたしたちの会話を聞いてきたらしく、こっちを見たまま固まっている。
まあ、それもしょうがない。
あれだけこのクラスの差別待遇を聞いた上でわざわざSクラスのもとへ行こうとする者などそうそういないだろう。私も今聞いたことはひどいと思う。完璧な差別だろう。
詳しいことはあとで理事長を、脅して……んんー……話し合いをして聞いてみようかな。
そして、紅だけは元から私が行くと言い出すとわかっていたようでさっさと支度をしている。
「実は僕理事長から、Sクラスの人に届け物を頼まれていてね。それを届けてくるついでに、お弁当も食べてきてしまおうとおもってね。」
………………………………………………
申し訳ございません。
EクラスがすべてDクラスになっていました。他の話も今後直していきますので、間違えているところがありましたら、ご指摘よろしくお願い致します。
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