43 / 300
番外編 一方その頃
カルド王国国王
しおりを挟む
真緒達がカルド王国を出発した同時刻。カルド城内では、聖一達が国王に謁見を果たしていた。
「そなた達が異世界から転移してきた勇者か……」
カルド城内“王の間”と呼ばれるこの部屋は、広い空間に少しばかりの階段の上に玉座が置かれており、常に謁見を求める人達を見下ろせるような構図になっている。部屋を支える為の柱が数本と、玉座の階段まで続く真っ赤に彩られた深紅のカーペットが敷かれているのが、この部屋の現状だ。
「はい、この度はこの国の国王で在らせられるあなた様に、会える日を心よりお待ちしておりました」
そんな王の間には、玉座の前で片足を一歩引き、片手を胸に当て跪いている聖一達と、玉座の両側にシーリャと見覚えのない初老の男性が立っている。そして、その玉座にはカルド王国現国王である“カルド・アストラス・カルド”が座っていた。
「お世辞は不要だ。本来であれば国の王である私が、そなた達に顔を出さなければならないのだが、毎日が多忙な故遅れてしまった事を許してほしい」
カルド王の容姿はとても若々しい。御年50を迎えたカルド王であるが、そんな事を思わせない位、体から生気が溢れ出ている。顔はとても凛々しく、唯一の顎髭がさらに引き立たせていた。豪華なマントに身を包み、隙間から見えるその肉体は引き締まっていた。
「勿体ないお言葉でございます」
「して、名を何と言う?」
「はい、如月 聖一と申します。聖一とお呼びください」
「……笹沼 愛子です」
「……石田 舞子です」
聖一は慣れているかの様に淡々と答える。それに対して愛子と舞子は緊張でガチガチになりながら答える。
「ふむ、セイイチ、アイコ、マイコだな。私はカルド・アストラス・カルドだ。そなたらを歓迎しよう」
カルド王は両手を広げ、歓迎の意思を見せた。だが、顔は笑ってはいなかった。
「……これから他国での会合を控えているので、私はそろそろ失礼させて貰おう」
そう言うとカルド王は立ち上がり、王の間を後にする。
「陛下、お待ちください……」
玉座の側にいた初老の男性が、カルド王の後を追いかけて行く。
バタン!
扉が閉まる音が聞こえると、聖一達はホッと息を漏らした。
「あれが国王……なんかイメージと違うねー」
「ほんとねー、もっと髭がボーボーのジジイかと思った」
「それか、めっちゃ太ってるキモデブとか!?」
「あ、わかるー!」
「二人とも、そういう偏見は良くないよ」
愛子と舞子がカルド王の話で盛り上がっていると、聖一が注意した。
「皆様、お疲れ様です」
そんな三人にシーリャが労いの言葉を掛けてくる。
「ああ、シーリャ。……あの人がカルド王国の国王、シーリャのお父さんなんだね」
「はい、父上は即位した当時から国民全員から慕われており、強さもこの国随一と言われるほどの偉大な国王です」
「(確かに……あの目はただ者ではなさそうだ)」
カルド王の目は、黒と灰色が混ざり合った様な素朴な色だった。しかしそこから伝わる闘志の炎は今まで見た誰よりも燃えていた。そんな目を見た聖一は確信した。この人は強い!と……。
「そういえば、シーリャと一緒にいたあの初老の男性は誰なの?」
「そうそう、私も気になってた!」
愛子と舞子はシーリャと一緒に立っていた初老の男性が誰なのか、気になっていた。
「あの人は“ラクウン”父上が即位するずっと前からこのカルド王国で大臣を勤めております。主な仕事は財務管理や書類整理など国の財政面であり、国王の右腕と称されるお方です」
「へぇー、そうなんだ……そうだよね、なんか仕事の出来る男って感じだったもんね。それに凄くイケメンなのよねー」
「それね、この異世界に来てから思ったけど、周りの人が皆美男美女で驚いたよね!」
「ほんとね、特にさっきの国王とラクウン?さんはレベルが違ったよね!」
「それそれ、私も思った!渋めの大人の男性って感じ?」
カルド王と大臣のラクウンの顔は類を見ないほど凛々しく、町を歩けば十人中十人の女性が振り返るであろう程に整った容姿をしていた。
「ほんとそれねー、異世界来てよかった!」
「では皆さん、魔王討伐に向けて準備を整えましょう。その為にも一度自室へとお戻りください」
「分かったよ、じゃあ行こうか二人供……」
「はぁーい!」
「分かりました!」
聖一達とシーリャは自室へと戻って行った。
***
「よろしかったのですか?」
「なにがだ?」
カルド王の自室。そこでは先程から騒がれている二人がいた。
「あのような部外者を、城内に留めてよろしいのでしょうか?」
「だからこそいいんじゃないか……」
「え?」
「あの“バカ娘”め、あれほど異世界転移は行うなと口を酸っぱくして言って聞かせたのに、私の許可無く行いよって……」
“バカ娘”と吐き捨てるカルド王は、片手で頭を抱える仕草を取る。
「あの……」
「ん、何だ?」
「伝えていないのですか?“あの事”は……」
「ああ……“魔族との停戦協定”の事か?」
「……はい」
そう、現魔王であるサタニアの平和的解決の一つが、この停戦協定を結んだ事である。その内容は実にシンプルで、魔王軍に所属している魔族達には、人間を襲わないように抑える代わり、人間側は魔族の領地に足を踏み入れない様にする事。そしてこの内容を一部の者達に伝え、人間と魔族の間で友好的関係を築こうという物だ。
「あの“バカ娘”に伝えた所で納得する筈がない」
「そんな……話せば分かって頂けると思いますよ。親子なんですから……」
「親子だからこそだよ。小さい時から面倒を見ているが、我が儘で、頑固で、それでいてプライドが高く、私の言葉には耳を傾けない。一人では何も出来なく、やろうという努力さえも見受けられない……そんな“バカ娘”に話す事などあるのか?」
「……申し訳ありません。私が間違っていました」
カルド王の話を聞き、自分が間違っていたと認識したラクウンは謝罪をした。
「気にするな、あいつは人前では猫を被っているからな。見破れるとすれば私の様に幼少の頃から接している者か、それとも……先程の少年だけであろう」
「少年……と言いますと、セイイチと言う少年の事ですか?」
「ああ、あいつには目を離さない方がいいだろう……あの目、相当な修羅場を掻い潜ってきた目だ」
カルド王は聖一の目を見て、長年の勘から確信した。この男は曲者であると……。
「他の二人はどうでしょうか?」
「ん?……ああ、あの女二人か。あいつらは気にしなくてもいい、あんなのは何の驚異にもなり得ない」
「そうですか……それでつまり異世界の者達をこの城に留める理由は、勝手な行動を取らせないようにする為でしょうか?」
「その通りだ。だが、必ず近い内にあの“バカ娘”が魔王討伐に三人を向かわせると言って来るだろう。それまでしっかりと目を光らせておけ」
「は!畏まりました」
二人の会話と思惑は結果、四人の監視という形で保留となった。
「そなた達が異世界から転移してきた勇者か……」
カルド城内“王の間”と呼ばれるこの部屋は、広い空間に少しばかりの階段の上に玉座が置かれており、常に謁見を求める人達を見下ろせるような構図になっている。部屋を支える為の柱が数本と、玉座の階段まで続く真っ赤に彩られた深紅のカーペットが敷かれているのが、この部屋の現状だ。
「はい、この度はこの国の国王で在らせられるあなた様に、会える日を心よりお待ちしておりました」
そんな王の間には、玉座の前で片足を一歩引き、片手を胸に当て跪いている聖一達と、玉座の両側にシーリャと見覚えのない初老の男性が立っている。そして、その玉座にはカルド王国現国王である“カルド・アストラス・カルド”が座っていた。
「お世辞は不要だ。本来であれば国の王である私が、そなた達に顔を出さなければならないのだが、毎日が多忙な故遅れてしまった事を許してほしい」
カルド王の容姿はとても若々しい。御年50を迎えたカルド王であるが、そんな事を思わせない位、体から生気が溢れ出ている。顔はとても凛々しく、唯一の顎髭がさらに引き立たせていた。豪華なマントに身を包み、隙間から見えるその肉体は引き締まっていた。
「勿体ないお言葉でございます」
「して、名を何と言う?」
「はい、如月 聖一と申します。聖一とお呼びください」
「……笹沼 愛子です」
「……石田 舞子です」
聖一は慣れているかの様に淡々と答える。それに対して愛子と舞子は緊張でガチガチになりながら答える。
「ふむ、セイイチ、アイコ、マイコだな。私はカルド・アストラス・カルドだ。そなたらを歓迎しよう」
カルド王は両手を広げ、歓迎の意思を見せた。だが、顔は笑ってはいなかった。
「……これから他国での会合を控えているので、私はそろそろ失礼させて貰おう」
そう言うとカルド王は立ち上がり、王の間を後にする。
「陛下、お待ちください……」
玉座の側にいた初老の男性が、カルド王の後を追いかけて行く。
バタン!
扉が閉まる音が聞こえると、聖一達はホッと息を漏らした。
「あれが国王……なんかイメージと違うねー」
「ほんとねー、もっと髭がボーボーのジジイかと思った」
「それか、めっちゃ太ってるキモデブとか!?」
「あ、わかるー!」
「二人とも、そういう偏見は良くないよ」
愛子と舞子がカルド王の話で盛り上がっていると、聖一が注意した。
「皆様、お疲れ様です」
そんな三人にシーリャが労いの言葉を掛けてくる。
「ああ、シーリャ。……あの人がカルド王国の国王、シーリャのお父さんなんだね」
「はい、父上は即位した当時から国民全員から慕われており、強さもこの国随一と言われるほどの偉大な国王です」
「(確かに……あの目はただ者ではなさそうだ)」
カルド王の目は、黒と灰色が混ざり合った様な素朴な色だった。しかしそこから伝わる闘志の炎は今まで見た誰よりも燃えていた。そんな目を見た聖一は確信した。この人は強い!と……。
「そういえば、シーリャと一緒にいたあの初老の男性は誰なの?」
「そうそう、私も気になってた!」
愛子と舞子はシーリャと一緒に立っていた初老の男性が誰なのか、気になっていた。
「あの人は“ラクウン”父上が即位するずっと前からこのカルド王国で大臣を勤めております。主な仕事は財務管理や書類整理など国の財政面であり、国王の右腕と称されるお方です」
「へぇー、そうなんだ……そうだよね、なんか仕事の出来る男って感じだったもんね。それに凄くイケメンなのよねー」
「それね、この異世界に来てから思ったけど、周りの人が皆美男美女で驚いたよね!」
「ほんとね、特にさっきの国王とラクウン?さんはレベルが違ったよね!」
「それそれ、私も思った!渋めの大人の男性って感じ?」
カルド王と大臣のラクウンの顔は類を見ないほど凛々しく、町を歩けば十人中十人の女性が振り返るであろう程に整った容姿をしていた。
「ほんとそれねー、異世界来てよかった!」
「では皆さん、魔王討伐に向けて準備を整えましょう。その為にも一度自室へとお戻りください」
「分かったよ、じゃあ行こうか二人供……」
「はぁーい!」
「分かりました!」
聖一達とシーリャは自室へと戻って行った。
***
「よろしかったのですか?」
「なにがだ?」
カルド王の自室。そこでは先程から騒がれている二人がいた。
「あのような部外者を、城内に留めてよろしいのでしょうか?」
「だからこそいいんじゃないか……」
「え?」
「あの“バカ娘”め、あれほど異世界転移は行うなと口を酸っぱくして言って聞かせたのに、私の許可無く行いよって……」
“バカ娘”と吐き捨てるカルド王は、片手で頭を抱える仕草を取る。
「あの……」
「ん、何だ?」
「伝えていないのですか?“あの事”は……」
「ああ……“魔族との停戦協定”の事か?」
「……はい」
そう、現魔王であるサタニアの平和的解決の一つが、この停戦協定を結んだ事である。その内容は実にシンプルで、魔王軍に所属している魔族達には、人間を襲わないように抑える代わり、人間側は魔族の領地に足を踏み入れない様にする事。そしてこの内容を一部の者達に伝え、人間と魔族の間で友好的関係を築こうという物だ。
「あの“バカ娘”に伝えた所で納得する筈がない」
「そんな……話せば分かって頂けると思いますよ。親子なんですから……」
「親子だからこそだよ。小さい時から面倒を見ているが、我が儘で、頑固で、それでいてプライドが高く、私の言葉には耳を傾けない。一人では何も出来なく、やろうという努力さえも見受けられない……そんな“バカ娘”に話す事などあるのか?」
「……申し訳ありません。私が間違っていました」
カルド王の話を聞き、自分が間違っていたと認識したラクウンは謝罪をした。
「気にするな、あいつは人前では猫を被っているからな。見破れるとすれば私の様に幼少の頃から接している者か、それとも……先程の少年だけであろう」
「少年……と言いますと、セイイチと言う少年の事ですか?」
「ああ、あいつには目を離さない方がいいだろう……あの目、相当な修羅場を掻い潜ってきた目だ」
カルド王は聖一の目を見て、長年の勘から確信した。この男は曲者であると……。
「他の二人はどうでしょうか?」
「ん?……ああ、あの女二人か。あいつらは気にしなくてもいい、あんなのは何の驚異にもなり得ない」
「そうですか……それでつまり異世界の者達をこの城に留める理由は、勝手な行動を取らせないようにする為でしょうか?」
「その通りだ。だが、必ず近い内にあの“バカ娘”が魔王討伐に三人を向かわせると言って来るだろう。それまでしっかりと目を光らせておけ」
「は!畏まりました」
二人の会話と思惑は結果、四人の監視という形で保留となった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる