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第九章 冒険編 雲の木の待ち人
真緒パーティー VS アーメイデ(後編)
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「何かコソコソと話し合ってたみたいだけど……そんな事したって無駄だよ。今のあんた達の実力では、私に勝つのは不可能なんだからね」
「そんなの……やって見なければ分からないじゃないですか!」
アーメイデの言葉に対して、真緒は感情的に答える。
「確かに個人では勝つのは難しいかもしれない……だが、真緒が言った様に俺達全員が力を合わせれば勝てるかもしれない」
「私達は今までにも、不可能と言われて来た事を可能にして来ました」
「オラ達を甘ぐ見でいるど、痛い目を見るだよぉ」
真緒達には少なからず自信があった。それはクラーケン、ドラゴン、スゥー、そしてヴァルベルト。今まで圧倒的な存在に勝利を収めて来ていた為である。
「もう甘く見ていないよ。あんた達が私に勝てない根拠。それは…………私はまだ“自分だけの魔法”を使っていないからね」
「えっ!?まさかそれって……!?」
リーマの脳内に、嫌なワードが浮かび上がった。
「あぁ、私はユニーク魔法を有している」
「ユニーク魔法って……」
「その人だけが覚えている。世界に一つだけの魔法です…………」
「私はね、魔力を結晶化させられる“結晶魔法”を使う事が出来るんだよ」
そう言うとアーメイデの掌に、透き通っているひし形の結晶体が形成された。
「だから使い方次第では、こんな事だって出来るんだよ“クリスタルウィップ”!!」
するとアーメイデは、結晶型のロープを形成して真緒達に目掛けて投げ飛ばした。
「えっ!?きゃあああ!!」
「リーマ!!」
真緒達は不意を突かれた。結晶型のロープは魔力切れを起こしているリーマに巻き付き、そのままアーメイデの方へと引っ張られてしまった。
「凄いだろ?この魔法には何度も助けて貰ったんだ」
「リーマ、今助けにいくから!!」
「リーマを離しやがれ!!」
「リーマぢゃんを離じでぐれだぁ!!」
真緒達は、急いでリーマを救出する為に飛び出した。
「…………フッ」
「皆!!避けて!!」
迫り来る真緒達に、アーメイデが右手を前に突き出すと、真緒達の背後に氷柱状のクリスタルが形成され飛んで来た。それにいち早く気がついたリーマは、仲間達に注意を促した。
「!!?」
「あ、危ない!!」
リーマが注意を促したおかげで、真緒達はギリギリの所で避ける事に成功した。
「な、何で結晶体が後ろから!?」
真緒達は、突然背後から飛んで来た事に驚きの表情を浮かべた。
「簡単よ。私の魔法は空気中の魔力でさえも、結晶化させる事が出来る。つまり何処にいようとも、私の攻撃範囲って訳よ」
「空気中の魔力を…………」
アーメイデの結晶魔法は、肉眼では見る事の出来ない魔力を凝縮させて固めるというシンプルな魔法。しかしそれは言い換えれば自身の保有する魔力だけで無く、空気中に存在する魔力を固める事も出来る。アーメイデの言う通り、使い方次第で何でも出来る魔法なのだ。
「そ、それじゃあ実質無限の魔力を持っているって事ですか!?」
「残念だけど、そう物事は上手く行かない。魔力を凝縮させて固める為には、自身の保有する魔力を使わなければ行けない。だから私の魔力が切れれば、魔力を凝縮させて固める事は出来なくなるのよ」
凝縮させて固めるという工程に自身の保有する魔力を使ってしまう為、使い続ければいつか必ず魔力切れを起こしてしまう。
「そうだとしても……アーメイデさんの保有する魔力量は不明……」
「魔力切れを起こす程、軽率な行動はしないだろうな……」
「リーマぢゃんを人質に取られでじまっだら、作戦を実行出来ないだぁ……」
アーメイデは、わざとらしく捕まえたリーマを自身の目の前に移動させて真緒達に見せつける。
「卑怯だなんて言わないでおくれよ。戦いにおいて、誠実さを求めるやつが真っ先に殺される……そう言う世の中なんだからね」
「マ、マオさん……やってください……」
結晶型のロープに締め付けられながらも、リーマは真緒に作戦を実行する様に伝える。
「で、出来ないよ!今やったらリーマが…………!!」
「私を……信じて下さい……お願い……します……」
「リーマ……分かったよ……行くよハナちゃん!!」
「了解だぁ!!」
リーマの目の中にある闘志の炎を信じて、真緒とハナコはアーメイデに向けて飛び出した。
「何かするつもりだろうけど、こっちには人質がいるんだよ?」
「「…………」」
しかし、それでも真緒達は走りを止めず向かって来た。
「まさか……私が途中で解放するとでも思っているのかい?」
「いえ……違いますよアーメイデさん……二人は私を信じてくれているんです…………」
迫り来る真緒達を他所に、リーマがアーメイデに話し掛ける。
「私が必ず脱出するって!!…………きゃああああ!!!!!」
その瞬間、リーマは鼻から大きく空気を吸い込み、一度溜めて一気に放出した。
「!!……僅かに回復した魔力でここまでの魔法を…………」
音魔法。アーメイデの結晶魔法と同じ様に、リーマだけが持っているユニーク魔法である。突然の強力な音に、アーメイデは思わず耳を塞いだ。するとリーマを締め付けていた結晶型のロープがあまりの高音にひびが入り、そして砕け散った。
「マオさん!今です!!」
解放されたリーマは、素早くその場から離れる。そして入れ替わる様に真緒がアーメイデに近づいた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「忘れたのかい?その技は一度防いでいるんだよ!“ウォーターカーテン”!!」
アーメイデの目の前に水の幕が形成され、真緒の渾身の一撃が防がれた。
「残念だったね」
「ハナちゃん!今だよ!!」
「!!?」
防がれたと思ったその時、後ろにいたハナコが真緒の背中にスキルを放った。
「行ぐだよ!!スキル“インパクト・ベア”!!」
「あ、あんた達まさか…………!!」
真緒達が考えた作戦。それは真緒のロストブレイクが防がれた場合、真緒の背中をハナコのスキルで押し出し、その勢いでウォーターカーテンを突き破るというものだった。しかし、それは一歩間違えれば重症を負ってしまう諸刃の剣である。それでも真緒達はこの作戦しか勝つすべが無いと判断して、実行に移した。そして作戦は見事成功した。ウォーターカーテンを突き破り、アーメイデの体に真緒の渾身の一撃が叩き込まれた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「ぐぁあああ!!」
渾身の一撃を叩き込まれたアーメイデは、そのまま地面へと激突した。
「やった!上手く行ったよ!!」
「マオぢゃん!良がっだだなぁ!!」
「やりましたね……マオさん……」
「よくやったな」
「皆……ありがとう……」
「おー、痛てて……今のは中々効いたよ」
「「「「!!!?」」」」
勝利を確信し、真緒達が喜び浸っていると何事も無かったかの様にアーメイデが飛んで来た。
「いやー、ダメージを負うだなんて何千年振りだろうね……」
「そ、そんな……あの一撃でも駄目なの…………?」
絶望。真緒達が渾身を込めた一撃は、アーメイデには届かなかった。
「それじゃあこっちも、お返しをしないとね……“クリスタルメテオ”」
「…………へっ?」
真緒達の上空に、巨大な結晶体が形成された。
「私にここまでさせたんだ。あんた達は合格だ。これなら魔王ともかなり良い勝負が出来ると思うよ。だけど……勝つのは私だ」
巨大な結晶体が、真緒達に目掛けて落下する。
「「「「えぇーーー!!?」」」」
「あはははは!!!」
アーメイデの笑い声と共に、真緒達は巨大な結晶体に押し潰されるのだった。
「そんなの……やって見なければ分からないじゃないですか!」
アーメイデの言葉に対して、真緒は感情的に答える。
「確かに個人では勝つのは難しいかもしれない……だが、真緒が言った様に俺達全員が力を合わせれば勝てるかもしれない」
「私達は今までにも、不可能と言われて来た事を可能にして来ました」
「オラ達を甘ぐ見でいるど、痛い目を見るだよぉ」
真緒達には少なからず自信があった。それはクラーケン、ドラゴン、スゥー、そしてヴァルベルト。今まで圧倒的な存在に勝利を収めて来ていた為である。
「もう甘く見ていないよ。あんた達が私に勝てない根拠。それは…………私はまだ“自分だけの魔法”を使っていないからね」
「えっ!?まさかそれって……!?」
リーマの脳内に、嫌なワードが浮かび上がった。
「あぁ、私はユニーク魔法を有している」
「ユニーク魔法って……」
「その人だけが覚えている。世界に一つだけの魔法です…………」
「私はね、魔力を結晶化させられる“結晶魔法”を使う事が出来るんだよ」
そう言うとアーメイデの掌に、透き通っているひし形の結晶体が形成された。
「だから使い方次第では、こんな事だって出来るんだよ“クリスタルウィップ”!!」
するとアーメイデは、結晶型のロープを形成して真緒達に目掛けて投げ飛ばした。
「えっ!?きゃあああ!!」
「リーマ!!」
真緒達は不意を突かれた。結晶型のロープは魔力切れを起こしているリーマに巻き付き、そのままアーメイデの方へと引っ張られてしまった。
「凄いだろ?この魔法には何度も助けて貰ったんだ」
「リーマ、今助けにいくから!!」
「リーマを離しやがれ!!」
「リーマぢゃんを離じでぐれだぁ!!」
真緒達は、急いでリーマを救出する為に飛び出した。
「…………フッ」
「皆!!避けて!!」
迫り来る真緒達に、アーメイデが右手を前に突き出すと、真緒達の背後に氷柱状のクリスタルが形成され飛んで来た。それにいち早く気がついたリーマは、仲間達に注意を促した。
「!!?」
「あ、危ない!!」
リーマが注意を促したおかげで、真緒達はギリギリの所で避ける事に成功した。
「な、何で結晶体が後ろから!?」
真緒達は、突然背後から飛んで来た事に驚きの表情を浮かべた。
「簡単よ。私の魔法は空気中の魔力でさえも、結晶化させる事が出来る。つまり何処にいようとも、私の攻撃範囲って訳よ」
「空気中の魔力を…………」
アーメイデの結晶魔法は、肉眼では見る事の出来ない魔力を凝縮させて固めるというシンプルな魔法。しかしそれは言い換えれば自身の保有する魔力だけで無く、空気中に存在する魔力を固める事も出来る。アーメイデの言う通り、使い方次第で何でも出来る魔法なのだ。
「そ、それじゃあ実質無限の魔力を持っているって事ですか!?」
「残念だけど、そう物事は上手く行かない。魔力を凝縮させて固める為には、自身の保有する魔力を使わなければ行けない。だから私の魔力が切れれば、魔力を凝縮させて固める事は出来なくなるのよ」
凝縮させて固めるという工程に自身の保有する魔力を使ってしまう為、使い続ければいつか必ず魔力切れを起こしてしまう。
「そうだとしても……アーメイデさんの保有する魔力量は不明……」
「魔力切れを起こす程、軽率な行動はしないだろうな……」
「リーマぢゃんを人質に取られでじまっだら、作戦を実行出来ないだぁ……」
アーメイデは、わざとらしく捕まえたリーマを自身の目の前に移動させて真緒達に見せつける。
「卑怯だなんて言わないでおくれよ。戦いにおいて、誠実さを求めるやつが真っ先に殺される……そう言う世の中なんだからね」
「マ、マオさん……やってください……」
結晶型のロープに締め付けられながらも、リーマは真緒に作戦を実行する様に伝える。
「で、出来ないよ!今やったらリーマが…………!!」
「私を……信じて下さい……お願い……します……」
「リーマ……分かったよ……行くよハナちゃん!!」
「了解だぁ!!」
リーマの目の中にある闘志の炎を信じて、真緒とハナコはアーメイデに向けて飛び出した。
「何かするつもりだろうけど、こっちには人質がいるんだよ?」
「「…………」」
しかし、それでも真緒達は走りを止めず向かって来た。
「まさか……私が途中で解放するとでも思っているのかい?」
「いえ……違いますよアーメイデさん……二人は私を信じてくれているんです…………」
迫り来る真緒達を他所に、リーマがアーメイデに話し掛ける。
「私が必ず脱出するって!!…………きゃああああ!!!!!」
その瞬間、リーマは鼻から大きく空気を吸い込み、一度溜めて一気に放出した。
「!!……僅かに回復した魔力でここまでの魔法を…………」
音魔法。アーメイデの結晶魔法と同じ様に、リーマだけが持っているユニーク魔法である。突然の強力な音に、アーメイデは思わず耳を塞いだ。するとリーマを締め付けていた結晶型のロープがあまりの高音にひびが入り、そして砕け散った。
「マオさん!今です!!」
解放されたリーマは、素早くその場から離れる。そして入れ替わる様に真緒がアーメイデに近づいた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「忘れたのかい?その技は一度防いでいるんだよ!“ウォーターカーテン”!!」
アーメイデの目の前に水の幕が形成され、真緒の渾身の一撃が防がれた。
「残念だったね」
「ハナちゃん!今だよ!!」
「!!?」
防がれたと思ったその時、後ろにいたハナコが真緒の背中にスキルを放った。
「行ぐだよ!!スキル“インパクト・ベア”!!」
「あ、あんた達まさか…………!!」
真緒達が考えた作戦。それは真緒のロストブレイクが防がれた場合、真緒の背中をハナコのスキルで押し出し、その勢いでウォーターカーテンを突き破るというものだった。しかし、それは一歩間違えれば重症を負ってしまう諸刃の剣である。それでも真緒達はこの作戦しか勝つすべが無いと判断して、実行に移した。そして作戦は見事成功した。ウォーターカーテンを突き破り、アーメイデの体に真緒の渾身の一撃が叩き込まれた。
「スキル“ロストブレイク”!!」
「ぐぁあああ!!」
渾身の一撃を叩き込まれたアーメイデは、そのまま地面へと激突した。
「やった!上手く行ったよ!!」
「マオぢゃん!良がっだだなぁ!!」
「やりましたね……マオさん……」
「よくやったな」
「皆……ありがとう……」
「おー、痛てて……今のは中々効いたよ」
「「「「!!!?」」」」
勝利を確信し、真緒達が喜び浸っていると何事も無かったかの様にアーメイデが飛んで来た。
「いやー、ダメージを負うだなんて何千年振りだろうね……」
「そ、そんな……あの一撃でも駄目なの…………?」
絶望。真緒達が渾身を込めた一撃は、アーメイデには届かなかった。
「それじゃあこっちも、お返しをしないとね……“クリスタルメテオ”」
「…………へっ?」
真緒達の上空に、巨大な結晶体が形成された。
「私にここまでさせたんだ。あんた達は合格だ。これなら魔王ともかなり良い勝負が出来ると思うよ。だけど……勝つのは私だ」
巨大な結晶体が、真緒達に目掛けて落下する。
「「「「えぇーーー!!?」」」」
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