224 / 300
最終章 笑顔の絶えない世界
リーマとゴルガ
しおりを挟む
「取り敢えず、この部屋を出ましょう。何とかして、離れ離れとなってしまった皆と合流出来れば、一先ずは安心する事が出来ます」
「ソウダナ」
リーマとゴルガの二人組は、新魔王城の門から足を踏み入れ、現在はゴルガの寝室にいた。
「それにしても…………本当に散らかっていますね…………少しは片付けたらどうですか?」
「メ、メンボクナイ…………」
リーマは、周囲に散乱する家具やゴミを見ながら指摘した。その指摘を受けたゴルガは、申し訳なさそうに片手を後頭部に置いて平謝りをする。
「まぁ、ともかく先を急ぎましょう!!」
そう言うとリーマは、先を急ぐ為に寝室の扉に手を掛け、勢い良く開けようとした。
「あ、あれ?」
しかし、扉は開く事は無かった。
「ドウシタ…………?」
「い、いえそれが……開かないんです……」
「ナニ!!?」
「押しても引いても、扉が全く開かないんです!!」
リーマは扉が開かない証拠として、力一杯に押したり引いたりして見せるが、扉は微動だにしなかった。
「カシテミロ、オレガヤル」
「お、お願いします…………」
ゴルガは、扉が開かない事に半信半疑な為、リーマと替わり扉を開けようと試みる。
「グォオオオオオ!!!」
「頑張って下さいゴルガさん!!」
ゴルガは持てる全ての力を込めて、扉を押し込んだり引っ張ったりした。しかし、それでも扉は微動だにしなかった。
「ナ、ナゼダ…………」
「ゴルガさんの力でも開かないだなんて…………いったいどうなっているの?」
「クカカ、無駄だよ。そんな事をしても扉は開かないさ」
「「!!!」」
リーマとゴルガが扉が開かない事に悪戦苦闘していると、部屋の何処からか二人では無い別の誰かの声が響き渡った。
「い、今の声……何処から!?」
「クカカ、ここだよここ!!」
声のした方向に顔を向けるが、そこには誰もおらず声だけが聞こえる。
「えっ、誰も……いない?」
「いや、ここ!!ここだってば!!見えないの!!?」
リーマは声のする方向に目を凝らすと、そこには五センチ程の小さな男がこちらに気がついて貰う為、両手を大きく振っていた。
「おーい!!ここだここ!!」
「“こ、小人”!?」
“小人”妖精の一種類で、花や茸の上に乗る位の大きさをしている。また滅多に姿を見せない事から、一説では見た者には幸せが訪れると言われている。
「ウォオオオオオ!!!」
「ゴ、ゴルガさん!?いったい何を!?」
すると突然、ゴルガが五センチ程の小さな小人目掛けて、その巨大な拳を迷い無く叩き込んだ。
「おいおい、いきなり殴り掛かる事は無いだろ?はぁー、相変わらずの肉弾馬鹿の様ですな。四天王ゴルガさん?」
「キサマ……ナゼココニイル?」
しかし、その拳は小人に当たる事無く、そのまま床を殴る形で終わった。
「ゴルガさん、あの小人の事を知っているんですか!?」
「アイツハ……“チー”……モトマオウグンショゾクダッタオトコダ…………」
「!!!」
元魔王軍所属。滅多に姿を見せないで有名な小人が、魔王軍に所属していた事に対して、驚きを隠せなかったリーマ。
「あの人が元魔王軍所属…………?」
「どーも。まぁ、一年で魔王軍から脱退したんだけどね。ここの連中、俺が小人だからって、すぐ馬鹿にして来るからムカつくんだよね」
「ダッタイシタノデハナク、サセラレタノダロウ。トウジ、オナジヘイシタチ、ヤクヒャクゴジュウニンヲ、ミナゴロシニシタノダカラナ」
「ひゃ、百五十人!!?」
リーマは、目の前にいる小人が同じ魔王軍兵士、約百五十人を皆殺しにしたとはとても信じられなかった。
「だって……あいつら俺の事を可愛いとか言って馬鹿にして来るんだもん…………」
そう言いながら、“チー”と呼ばれる小人は両頬を膨らませながら、右足で近くにあった小石を蹴飛ばし、言い訳をし始めた。
「ソンナキサマガ、イマサラナンノヨウダ!?」
「えー、決まってんじゃん……君達二人を抹殺しに来たんだよ」
「「!!!」」
小人である“チー”は、小さく可愛らしい見た目に反して、とても物騒な言葉を述べた。
「……自分で言うのも何だけど、俺はさ……優秀なんだよ。それなのに、ちょっと仲間を殺した位で追い出しやがってよ!!ふざけんな!!…………魔王軍から追い出され、途方に暮れていた俺を拾ってくれたエジタス様。そんなエジタス様への恩返しと魔王軍への復讐の両方を叶える為、君達にはここで死んで貰うよ!!!」
「あ、あなたもエジタスさんに救われた身なのですね!!お願いします!!私達は、どうしてもエジタスさんの元まで行かなければいけないんです。どうか、この扉を開けて下さいお願いします!!」
一筋の希望を望んで、リーマは同じくエジタスに救われた小人の“チー”に、頭を下げてお願いした。
「…………嫌だよバァーカ!!」
「!!!」
しかしリーマの気持ちは届く事無く、罵倒を浴びせられてしまった。
「分かっているんですか!?エジタスさんがやろうとしている事は……「人類統一化だろ?」……!!?」
事情を理解していないのかもしれないと、リーマが丁寧に説明しようとしたが、小人である“チー”は既に知っていた。
「クカカ…………良いじゃねぇか!!人類が統一すれば俺の身長は伸びて、もう馬鹿にされる事も無い!!平和な世界と化すんだ!!」
「そんな……」
「リーマ。コンナヤツ、キニトメテヤルヒツヨウハナイ。ソレニ、コノヘヤヲデルニハ、アイツヲ、タオサナケレバナラナイ。ソウナンダロ“チー”?」
「クカカ…………」
小人である“チー”は、ゴルガの問い掛けに対して静かに笑うだけであった。
「イクゾ……キヲユルメルナヨ……」
「…………はい!!」
リーマは、ゴルガの慰めのお陰で何とか気分が落ち着き、そして部屋からの脱出の為に小人である“チー”に向けて、魔導書を開いて構えた。
「俺を倒すって……こんな小人を痛め付けるのかよ。何とも物騒な考えを持っているね……」
すると、小人である“チー”は周囲の散乱した家具の隙間へと入って消えた。
「マテ!!!」
ゴルガは、家具の隙間に入った小人である“チー”目掛けて、家具ごと勢い良く叩き割った。しかし、そこに“チー”の姿は見当たらなかった。
「クソッ!!ドコニイッタ!?」
ゴルガは、周囲を探し回るも“チー”の姿を捉える事が出来なかった。
「ゴルガさん、ここは一度冷静になって状況判断を…………きゃあ!!?」
「リーマ!!?」
リーマが突然の悲鳴を発した事で、ゴルガはリーマの側へと駆け寄る。
「ダイジョウブカ、ナニガアッタ?」
「み、右腕がいつの間にか斬られていて……」
確認すると、リーマの右腕が何か鋭利な刃物で切り裂かれた後の様に、出血していた。
「クカカ、俺は小人だからな。君達が俺の姿を見失っている内に、攻撃をさせて貰ったよ。いつ斬られたか分からないだろ?」
「ドコダ、ドコニイル!!?」
「こ、これは……非常に不味い状況かもしれません…………」
声はするけども姿は見えない。リーマとゴルガの二人組は、かつてない危機に直面するのであった。
「ソウダナ」
リーマとゴルガの二人組は、新魔王城の門から足を踏み入れ、現在はゴルガの寝室にいた。
「それにしても…………本当に散らかっていますね…………少しは片付けたらどうですか?」
「メ、メンボクナイ…………」
リーマは、周囲に散乱する家具やゴミを見ながら指摘した。その指摘を受けたゴルガは、申し訳なさそうに片手を後頭部に置いて平謝りをする。
「まぁ、ともかく先を急ぎましょう!!」
そう言うとリーマは、先を急ぐ為に寝室の扉に手を掛け、勢い良く開けようとした。
「あ、あれ?」
しかし、扉は開く事は無かった。
「ドウシタ…………?」
「い、いえそれが……開かないんです……」
「ナニ!!?」
「押しても引いても、扉が全く開かないんです!!」
リーマは扉が開かない証拠として、力一杯に押したり引いたりして見せるが、扉は微動だにしなかった。
「カシテミロ、オレガヤル」
「お、お願いします…………」
ゴルガは、扉が開かない事に半信半疑な為、リーマと替わり扉を開けようと試みる。
「グォオオオオオ!!!」
「頑張って下さいゴルガさん!!」
ゴルガは持てる全ての力を込めて、扉を押し込んだり引っ張ったりした。しかし、それでも扉は微動だにしなかった。
「ナ、ナゼダ…………」
「ゴルガさんの力でも開かないだなんて…………いったいどうなっているの?」
「クカカ、無駄だよ。そんな事をしても扉は開かないさ」
「「!!!」」
リーマとゴルガが扉が開かない事に悪戦苦闘していると、部屋の何処からか二人では無い別の誰かの声が響き渡った。
「い、今の声……何処から!?」
「クカカ、ここだよここ!!」
声のした方向に顔を向けるが、そこには誰もおらず声だけが聞こえる。
「えっ、誰も……いない?」
「いや、ここ!!ここだってば!!見えないの!!?」
リーマは声のする方向に目を凝らすと、そこには五センチ程の小さな男がこちらに気がついて貰う為、両手を大きく振っていた。
「おーい!!ここだここ!!」
「“こ、小人”!?」
“小人”妖精の一種類で、花や茸の上に乗る位の大きさをしている。また滅多に姿を見せない事から、一説では見た者には幸せが訪れると言われている。
「ウォオオオオオ!!!」
「ゴ、ゴルガさん!?いったい何を!?」
すると突然、ゴルガが五センチ程の小さな小人目掛けて、その巨大な拳を迷い無く叩き込んだ。
「おいおい、いきなり殴り掛かる事は無いだろ?はぁー、相変わらずの肉弾馬鹿の様ですな。四天王ゴルガさん?」
「キサマ……ナゼココニイル?」
しかし、その拳は小人に当たる事無く、そのまま床を殴る形で終わった。
「ゴルガさん、あの小人の事を知っているんですか!?」
「アイツハ……“チー”……モトマオウグンショゾクダッタオトコダ…………」
「!!!」
元魔王軍所属。滅多に姿を見せないで有名な小人が、魔王軍に所属していた事に対して、驚きを隠せなかったリーマ。
「あの人が元魔王軍所属…………?」
「どーも。まぁ、一年で魔王軍から脱退したんだけどね。ここの連中、俺が小人だからって、すぐ馬鹿にして来るからムカつくんだよね」
「ダッタイシタノデハナク、サセラレタノダロウ。トウジ、オナジヘイシタチ、ヤクヒャクゴジュウニンヲ、ミナゴロシニシタノダカラナ」
「ひゃ、百五十人!!?」
リーマは、目の前にいる小人が同じ魔王軍兵士、約百五十人を皆殺しにしたとはとても信じられなかった。
「だって……あいつら俺の事を可愛いとか言って馬鹿にして来るんだもん…………」
そう言いながら、“チー”と呼ばれる小人は両頬を膨らませながら、右足で近くにあった小石を蹴飛ばし、言い訳をし始めた。
「ソンナキサマガ、イマサラナンノヨウダ!?」
「えー、決まってんじゃん……君達二人を抹殺しに来たんだよ」
「「!!!」」
小人である“チー”は、小さく可愛らしい見た目に反して、とても物騒な言葉を述べた。
「……自分で言うのも何だけど、俺はさ……優秀なんだよ。それなのに、ちょっと仲間を殺した位で追い出しやがってよ!!ふざけんな!!…………魔王軍から追い出され、途方に暮れていた俺を拾ってくれたエジタス様。そんなエジタス様への恩返しと魔王軍への復讐の両方を叶える為、君達にはここで死んで貰うよ!!!」
「あ、あなたもエジタスさんに救われた身なのですね!!お願いします!!私達は、どうしてもエジタスさんの元まで行かなければいけないんです。どうか、この扉を開けて下さいお願いします!!」
一筋の希望を望んで、リーマは同じくエジタスに救われた小人の“チー”に、頭を下げてお願いした。
「…………嫌だよバァーカ!!」
「!!!」
しかしリーマの気持ちは届く事無く、罵倒を浴びせられてしまった。
「分かっているんですか!?エジタスさんがやろうとしている事は……「人類統一化だろ?」……!!?」
事情を理解していないのかもしれないと、リーマが丁寧に説明しようとしたが、小人である“チー”は既に知っていた。
「クカカ…………良いじゃねぇか!!人類が統一すれば俺の身長は伸びて、もう馬鹿にされる事も無い!!平和な世界と化すんだ!!」
「そんな……」
「リーマ。コンナヤツ、キニトメテヤルヒツヨウハナイ。ソレニ、コノヘヤヲデルニハ、アイツヲ、タオサナケレバナラナイ。ソウナンダロ“チー”?」
「クカカ…………」
小人である“チー”は、ゴルガの問い掛けに対して静かに笑うだけであった。
「イクゾ……キヲユルメルナヨ……」
「…………はい!!」
リーマは、ゴルガの慰めのお陰で何とか気分が落ち着き、そして部屋からの脱出の為に小人である“チー”に向けて、魔導書を開いて構えた。
「俺を倒すって……こんな小人を痛め付けるのかよ。何とも物騒な考えを持っているね……」
すると、小人である“チー”は周囲の散乱した家具の隙間へと入って消えた。
「マテ!!!」
ゴルガは、家具の隙間に入った小人である“チー”目掛けて、家具ごと勢い良く叩き割った。しかし、そこに“チー”の姿は見当たらなかった。
「クソッ!!ドコニイッタ!?」
ゴルガは、周囲を探し回るも“チー”の姿を捉える事が出来なかった。
「ゴルガさん、ここは一度冷静になって状況判断を…………きゃあ!!?」
「リーマ!!?」
リーマが突然の悲鳴を発した事で、ゴルガはリーマの側へと駆け寄る。
「ダイジョウブカ、ナニガアッタ?」
「み、右腕がいつの間にか斬られていて……」
確認すると、リーマの右腕が何か鋭利な刃物で切り裂かれた後の様に、出血していた。
「クカカ、俺は小人だからな。君達が俺の姿を見失っている内に、攻撃をさせて貰ったよ。いつ斬られたか分からないだろ?」
「ドコダ、ドコニイル!!?」
「こ、これは……非常に不味い状況かもしれません…………」
声はするけども姿は見えない。リーマとゴルガの二人組は、かつてない危機に直面するのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる