笑顔の絶えない世界 season2 ~道楽の道化師の遺産~

マーキ・ヘイト

文字の大きさ
44 / 275
第三章 冒険編 私の理想郷

理想郷へようこそ

しおりを挟む
 目の前に広がる光景に、真緒達は唖然としていた。草木が一本も生えていない岩だらけの道が、人で賑わう活気に溢れた街並みに変わっていたのだ。



 「「「「…………」」」」



 あまりの突然な出来事に、真緒達は言葉を失ってしまった。目が点になりながら、ゆっくりと街の中を歩き始める。



 「いったい……何がどうなっているんでしょうか?」



 「分からない……だが、異常事態なのは確かだ……」



 「オラ達……夢でも見でいるのがなぁ……」



 「……もしかしたら、幻覚の類いかもしれない」



 注意深く辺りを警戒する。周囲には店がズラリと建ち並び、店員と思わしき人達が行き交う人々に店自慢の商品を売り買いしていた。



 「いらっしゃい、いらっしゃい!! ウチの野菜はどれも取れ立て新鮮だよ!!」



 「剣はいかが? 匠が仕上げた一品だよ!! 今を逃すと次は無いよ!! さぁ、買った買った!!」



 「宝石はどう? 彼女や奥さんへのプレゼントには最適ですよ。そうでなくても、自分磨きの為に買って見て」



 「うーん、もうちょっと安くならないの? あっ、そうだ!! これとこれを一緒に買ってあげるから、少し値引きしてくれない?」



 「かぁー、商売上手だね!! 良いだろう、お嬢さんの要望通り値引きしてやろう」



 「ホントに!? ありがとう!!」



 街の人々が商品を売り買いする一方、買い物帰りの親子、夫婦が楽しそうに会話をしていた。



 「ママ、今日の晩御飯はなぁに?」



 「今日はね……カレーライスよ」



 「カレーライス!? やったぁ!!」



 「ねぇ、あそこに置いてある宝石……私に似合うと思わない?」



 「えっ、いやーどうかな……」



 「何よその言い方……あっ、もしかして少し値が張るなとか思っているの?」



 「ち、違うよ。わざわざ宝石で着飾らなくても、君は充分魅力的だって言いたいんだ」



 「あら、上手い事言っちゃって」



 街を行き交う人達は皆笑顔で、とても幸せそうな雰囲気を漂わせていた。



 「見れば見る程、現実としか思えない……」



 「それじゃあやっぱり、現実なんじゃないですか?」



 「でも最初来た時にはこんな街、影も形も無かったし……ハナちゃんはどう思う? あれ? ハナちゃん?」



 街の中を歩いていた真緒達だったが、ふと気が付くとハナコの姿が消えていた。



 「ハナちゃん!!? ハナちゃん、何処に行ったの!!?」



 「ハナコさん!! ハナコさん!! 何処ですか!!?」



 「ハナコ!! 返事をしろ!! ハナコ!!」



 突然いなくなったハナコを捜す為、大声を張り上げて必死に呼び掛ける。



 「あの……どうかなさいましたか?」



 そんな真緒達を見兼ねて、街の人達が集まって来た。



 「あっ、えっと、実は私達の仲間が突然いなくなってしまって……」



 「それは大変だ!! それでその子の名前は!?」



 「“ハナコ”って言います。熊人族で、背が高いです」



 「それと言葉が少し訛っている」



 「後、かなりの大食いです」



 「熊人族で……言葉が訛っていて……かなりの大食い……もしかしてそれって、さっき店に入って行った人じゃないか?」



 「えっ、ハナちゃんを見掛けたんですか!?」



 「ハ、ハッキリとは見ていないが……あそこの店に入って行ったぞ」



 そう言いながら街の住人は、少し離れた位置に建てられている飲食店を指差した。



 「ありがとうございます!! 早速行ってみます!!」



 教えてくれた住人に感謝を述べ、真緒達は飲食店へと向かった。







***







 「本当にハナコがいるのか?」



 「取り敢えず、入って見ましょう」



 飲食店の前までやって来た真緒達は、ハナコがいるかどうかを確かめる為、店の中へと入って行った。



         ガツガツ ムシャムシャ モグモグ



 「……いた」



 店の壁と床は焦げ茶色、並べられた椅子とテーブルは赤く染まっていた。そんな椅子に座りながら、目の前に置かれた料理を一心不乱に食べるハナコがいた。



 「ハナちゃん!!」



 「んぐっ!? うぐっぐ!!」



 突然後ろから声を掛けられ、驚いたハナコは料理を喉に詰まらせたのか、自身の胸を強く叩く。



 「あ、危ながっだぁ……もう少じで窒息ずる所だっだだぁ……」



 「ハナちゃん……」



 「ん? おぉー、マオぢゃん。マオぢゃんも来だんだなぁ」



 背後にいる真緒達に声を掛けられたハナコは、振り返り呑気な返事をした。



 「もぉー、急にいなくなって心配したんだからね」



 「悪がっだだぁ、ごの店がら良い匂いがじだものだがら……ぞのづい……」



 「ついじゃ無いよ。まだこの街がなんなのか分からない以上、勝手な行動は慎んでよね」



 「面目ねぇだぁ……」



 「まぁでも、無事で良かった。お代を払ったら、すぐに出よう」



 「分がっだだぁ……所で他の皆は何処にいるだぁ?」



 「何言ってるの、ちゃんとここに…………あれ?」



 振り返ると、そこにいる筈のリーマとフォルスの姿は無かった。



 「み、皆? あれ? 店の入口までは一緒だったのに?」



 慌てて周囲を確認するも、二人は店の何処にもいなかった。



 「ちょ、ちょっとここで待ってて!! 今すぐ二人を見つけて戻って来るから!!」



 「わ、分がっだだぁ」



 ハナコに待つ様に伝えた真緒は、急ぎ足で店の外へと飛び出した。



 「…………ずいまぜーん、炒飯大盛りを下ざいだぁ!!」



 「はーい!! 分かりました!!」



 真緒達が戻って来るまでの間、新しい料理を頼むハナコであった。







***







 時は少し遡って、真緒達が店に入る前の出来事。



 「本当にハナコがいるのか?」



 「取り敢えず、入って見ましょう」



 ハナコがいると思われる店に、真緒達が入ろうとしたその瞬間。



 「おにーさん、おにーさん!!」



 「ん?」



 誰かに声を掛けられたフォルスは、周囲を見回す。すると店の右側に建てられている武器屋の店主がフォルスに向けて、手招きをしていた。



 「……俺の事か?」



 「そうだよ、おにーさん。ちょっとこっちに来てよ」



 「…………」



 流石にここで離れるのはどうかと考えたフォルスだったが、真緒とリーマの二人がいれば大丈夫だろうと、武器屋の店主へと近付いて行った。



 「それで? 俺に何の用だ?」



 「おにーさん、鳥人族でしょ? 弓矢に長けているおにーさんに、ぜひおすすめしたい商品があるんだよ」



 そう言いながら店主は、店の奥から木で出来た台の先端に交差する様に弓が取り付けられている武器を取り出し、フォルスの前まで持って来た。



 「これは?」



 「いいかい、これは何と引き金を少し引くだけで、自動的に発車する事の出来る画期的な発明の弓矢なんだよ」



 「じ、自動的にだと!?(俺が常々、弓矢に付いていて欲しいなと思っていた機能と全く一緒じゃないか!?)」



 それは、フォルスが心の底から付いていて欲しいと思っていた機能だった。フォルスはハナコの事をすっかり忘れ、店主の話に意識を傾けた。



 「使い方は簡単、台座に弓を取り付ける事で固定し、予め弦を引いてセットした物に矢を設置して、この引き金を引く事で矢を発射出来るのさ」



 「そ、それだけで矢を発射する事が出来るのか!?」



 「従来の弓矢の概念を覆す正に革命的な弓矢。その名も……“クロスボウ”」



 「“クロスボウ”……」



 最早フォルスの意識は、店主の持つクロスボウに釘付けだった。



 「……良かったらこのクロスボウ、おにーさんにあげようか?」



 「えっ!? い、良いのか!? こんな画期的な発明の弓矢をタダで貰ってしまっても!?」



 「あぁ、実はこれ試作品なんだ。だから実際に使って貰って、その感触を教えて欲しいんだ」



 「つまり俺は、実験台という事か」



 「嫌かい? 嫌なら断って貰って構わない。だが、やってくれるというのならこのクロスボウ、おにーさんにタダであげようじゃないか」



 「…………」



 息を飲むフォルス。目の前の誘惑に、フォルスはゆっくりと手を伸ばそうとしたその時!!



 「フォルスさん!! 何やっているんですか!?」



 連れ戻しに来た真緒が、フォルスの伸ばした腕を掴んだ。



 「マ、マオ!!? どうしてここに!?」



 「どうしてじゃありませんよ!! ハナちゃんを連れ戻しに行ったら、いつの間にか二人供いなくなってしまったんじゃないですか!!」



 「二人供って……まさかリーマもいなくなったのか!?」



 「だからそう言っているじゃないですか!! ほら、こんな所で油売ってないでリーマを連れ戻しに行きますよ!!」



 「あ、あぁ…………」



 真緒に腕を引っ張られながら、連れて行かれるフォルス。その顔は、何処か名残惜しそうな顔をしていた。







***







 時は少し遡って、真緒達が店に入る前の出来事。



 「本当にハナコがいるのか?」



 「取り敢えず、入って見ましょう」



 ハナコがいると思われる店に、真緒達が入ろうとしたその瞬間。



 「おねーさん、おねーさん!!」



 「えっ?」



 誰かに声を掛けられたリーマは、周囲を見回す。すると店の左側に建てられている宝石屋の店主がリーマに向けて、手招きをしていた。



 「……もしかして私の事ですか?」



 「そうだよ、おねーさん。ちょっとこっちに来てよ」



 「…………」



 流石にここで離れるのはどうかと考えたリーマだったが、真緒とフォルスの二人がいれば大丈夫だろうと、宝石屋の店主へと近付いて行った。



 「えっと……それで私に何の用でしょうか?」



 「おねーさん、魔法使いでしょ? 魔法に長けているおねーさんに、ぜひおすすめしたい商品があるんですよ」



 そう言いながら店主は、店の奥からオレンジ色で雫状のイヤリングを取り出し、リーマの前まで持って来た。



 「これは?」



 「見ての通りイヤリングですよ。綺麗なおねーさんにピッタリだと思って」



 「す、すみません。わたしあまり宝石には興味が無くて……」



 「決め付けるのは早いよ。このイヤリング、只のイヤリングじゃ無いのさ」



 「……と言いますと?」



 「このイヤリングはね……着用者の魔力を底上げしてくれる魔法のイヤリングなんだよ」



 「魔力を底上げ!?(私がずっと欲しいと思っていた、魔力強化のアイテムと全く一緒の効果じゃありませんか!?)」



 それは、リーマが心の底から欲しいと思っていたアイテムだった。リーマはハナコの事をすっかり忘れ、店主の話に意識を傾けた。



 「これさえ着ければ、今までの魔法とは比較にならない程の威力を放てる様になるよ」



 「比較にならない程……」



 「今ならこっち魔導書とセットで、何とたったの2千800k!!」



 「2、2千800k!? そんなに安くて大丈夫なんですか!?」



 「あぁ、このイヤリングもおねーさんの様な魔法使いに扱われた方が幸せだろう。どうだい? 買っていかないかい?」



 「…………」



 息を飲むリーマ。目の前の誘惑に、リーマはゆっくりと手を伸ばそうとしたその時!!



 「リーマ!! 何やってるの!?」



 連れ戻しに来た真緒が、リーマの伸ばした腕を掴んだ。その側にはフォルスの姿もあった。



 「マ、マオさん!!? どうしてここに!?」



 「どうしてじゃないよ!! ハナちゃんを連れ戻しに行ったら、いつの間にか二人供いなくなってしまったんじゃないですか!!」



 「二人供って……まさかフォルスさんもいなくなっていたんですか!?」



 「あ、あぁ……まぁな……」



 「だからそう言ってるでしょ!! ほら、こんな所で油売ってないでハナちゃんを連れ戻しに行くよ!!」



 「は、はい…………」



 真緒に腕を引っ張られながら、連れて行かれるリーマ。その顔は、何処か名残惜しそうな顔をしていた。







***







 「もぉー!! 皆ちょっと気が緩み過ぎだよ!!」



 「「「すみません……」」」



 フォルス、リーマを迎えに行った後、店で待っていたハナコも無事に連れ戻した真緒達は、再び街の中を歩いていた。



 「いい!? 私達は一刻も早くこの奇妙な街から抜け出さないといけないんだからね!?」



 「「「はい……」」」



 「……この街を抜け出すだって?」



 「そうですよ!! こんな突然現れた不気味な街、一刻も早く……って今の声は……?」



 真緒が後ろにいる三人に視線を向けるも、三人は一斉に首を横に振る。



 「おい、こっちだこっち……」



 「「「「?」」」」



 声のした方向に顔を向けると、そこには酒場が建てられており、入口に古ぼけたコートを身に付け、汚ならしく伸びた髭を持つ一人の男が立っていた。



 「あんたら……“外の世界”から来たのか?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ) そこは、剣と魔法の世界だった。 2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。 新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・ 気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」

まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。 目が覚めたら、婚約破棄されていた。 理由は「地味で面白みがない」から。 泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。 最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。 でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。 厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。 そして就任スピーチで宣言した。 「500人全員の名前を、覚えます」 冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。 悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。 元婚約者は——後悔し始めていた。 婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。 なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。

【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!

加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。 カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。 落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。 そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。 器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。 失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。 過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。 これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。 彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。 毎日15:10に1話ずつ更新です。 この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

私、魅了魔法なんて使ってません! なのに冷徹魔道士様の視線が熱すぎるんですけど

紗幸
恋愛
社畜女子だったユイは、気づけば異世界に召喚されていた。 慣れない魔法の世界と貴族社会の中で右往左往しながらも、なんとか穏やかに暮らし始めたある日。 なぜか王立魔道士団の団長カイルが、やたらと家に顔を出すようになる。 氷のように冷静で、美しく、周囲の誰もが一目置く男。 そんな彼が、ある日突然ユイの前で言い放った。 「……俺にかけた魅了魔法を解け」 私、そんな魔法かけてないんですけど!? 穏やかなはずの日々に彼の存在が、ユイの心を少しずつ波立たせていく。 まったりとした日常の中に、時折起こる小さな事件。 人との絆、魔法の力、そして胸の奥に芽生え始めた“想い” 異世界で、ユイは少しずつ——この世界で生きる力と、誰かを想う心を知っていく。 ※タイトルのシーンは7話辺りからになります。 ゆったりと話が進みますが、よろしければお付き合いください。 ※カクヨム様にも投稿しています。

異世界カントリーライフ ~妖精たちと季節を楽しむ日々~

楠富 つかさ
ファンタジー
 都会で忙しさに追われる日々を送っていた主人公は、ふと目を覚ますと異世界の田舎にいた。小さな家と畑、そして妖精たちに囲まれ、四季折々の自然に癒されるスローライフが始まる。時間に縛られず、野菜を育てたり、見知らぬスパイスで料理に挑戦したりと、心温まる日々を満喫する主人公。現代では得られなかった安らぎを感じながら、妖精たちと共に暮らす異世界で、新しい自分を見つける物語。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

黄金の魔族姫

風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」 「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」  とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!  ──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?  これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。  ──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!   ※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。 ※表紙は自作ではありません。

処理中です...