149 / 275
第八章 冒険編 血の繋がり
秘策
しおりを挟む
草木が一本も生えていない広大な荒野。乾燥した大地にはヒビが入っている。水を得られなかった生き物が死に絶え、白骨化している。
灼熱の太陽がその身を焦がし、一度風が吹けば、砂や小石が舞い上がり、一気に視界が悪くなる。正に最悪な場所と言っても過言では無かった。
そんな地獄の様な場所に入り込むのは、余程の物好きか、命知らずの馬鹿だけである。しかしそんな場所にどちらにも属さない者達が立っていた。誰であろう、真緒達とサタニア達だ。
だが、どうも様子が可笑しかった。供にヘッラアーデの野望を食い止めようと、協力し合っていた筈なのだが、今は互いに武器を構え、睨み合っている。真緒の方にはハナコ、リーマ、フォルスが、サタニアの方には四天王であるゴーレムのゴルガとエレットがいた。
「覚悟は……いい?」
「そっちこそ……」
緊張が走る。先に動いたのは真緒達だった。純白の剣を持った真緒が走り出し、ティルスレイブを構えているサタニア目掛けて勢い良く振り下ろす。
が、それを軽々と弾き返す。弾かれた衝撃で剣を持っている真緒の腕が、強制的に上へと動く。大きな隙が生まれた。空かさずサタニアが無防備な真緒目掛けて剣を突き出そうとする。
「っ!! “フラッシュ”!!」
咄嗟に真緒は、もう片方の手をサタニアの方に突き出し、光魔法を唱えた。すると真緒の掌から、眩い閃光を放つ光の玉が生成される。目が眩む程の強い光に、思わず目を瞑ってしまったサタニア。それにより突き出した剣先は少し逸れ、真緒の体に突き刺さる事は無かった。
その間に地面を蹴り、後方に跳んで距離を取る真緒。そして剣を持っていない左手を天高く掲げた。
「“ホーリーランス”」
途端に真緒の左手に光が収束し、一本の槍となった。未だに強い光の影響で視界が元に戻らないサタニア。そんなサタニア目掛けて光の槍を勢い良く投げた。
「…………」
しかし、それを目で一切追わずに片手でキャッチして見せた。そしてそのまま掴んだ光の槍を握り潰す。その結果、光の槍は淡い光となって、空中に分散してしまった。
「やるね。さすがは魔王様」
まるで初めからキャッチする事が分かっていたかの様な発言をする真緒。
「そう言う勇者様こそ、中々やるじゃないか」
対してサタニアの方も、真緒がここまでやる事を知っていたかの様な発言をする。殺し合っている筈の互いを褒め称え合う。少しばかり異様な空間だった。
そんな両者の様子を側でずっと見届けていた五人。するとフォルスが漸く口を開いた。
「それじゃあ、俺達もぼちぼち始めるか」
「そうね、時間も惜しい事だし……」
真緒とサタニアの戦いに触発されてか、他の五人も戦い始める。ハナコの拳を先頭にリーマの魔法、そしてフォルスの矢が後方の三人。
対してサタニア側は、ゴルガを先頭に後方ではエレットが“雷魔法”を唱えて援護している。
ハナコの拳とゴルガの巨大な拳が勢い良くぶつかる。それによって生じた衝撃波の影響で砂埃が舞い上がる。両者が睨み合う中、ゴルガが口を開く。
「コンナノデホントウニ、クウカンガサケルノカ?」
「大丈夫だぁ、マオぢゃんを信じるだぁ」
そう、真緒達とサタニア達は何も本気で殺し合っている訳では無い。では何故争っているのか、時は今から一時間前に遡る。
***
ヘッラアーデの野望を食い止める為、一同は真緒がロストマジックアイテムの能力で得た記憶を頼りに目的の村へと向かっていた。側にはゴルガとエレットもいる。
「久じぶりだなぁ、ゴルガざん。一年ぶり位だがぁ?」
かつての強敵との再会にテンションが上がるハナコ。一方、ゴルガもハナコとの再会を喜んでいた。
「イゼンヨリモ、ツヨクナッテイルナ。アトデ、テアワセネガエルカ?」
勿論、戦闘的な意味としてだが。それでも再会を喜んでいる事には変わりない。
「良いだよぉ」
そして勿論、ハナコの返答は肯定一択である。お互い、頭で考えるよりも拳で語るタイプ。惹かれ合う物があるのだろう。
「それで? 何で私達まで呼ばれたのかしら? 戦力の増強?」
そんな中、エレットが自分達の呼ばれた訳を問い掛けて来た。すると真緒が振り返り、その問いに対して頷く。
「それもあります。でもその前に皆さんに手伝って欲しい事があるんです」
「手伝って欲しい事?」
真緒は歩みを止め、その場で立ち止まる。それに合わせて他の者達も歩みを止めた。
「着いたよ」
「着いたって……じゃあここが……!?」
サタニアは真緒の言葉に驚きの表情を浮かべながら、辺りを見回す。
「そう、ここが私達の目的地。村がある場所」
「……何だか、寂しい場所ですね……」
草木が一本も生えていないこの場所は、まるで神に見捨てられた様にも感じられる。
「マオ、これからどうするんだ?」
「確か、入る為には転移魔法を用いるか、空間を切り裂く程の威力を放つしか無いんですよね?」
村はエジタスの転移魔法によって、こことは別の異空間に閉じ込められている。その為、村に入る為には同じ転移魔法を用いるか、その異空間を切り裂く程の威力を放つしか方法が無い。
「うん、だからその為にゴルガさんとエレットさんに来て貰ったんだ」
「どう言う事?」
いまいちピンと来ていないゴルガとエレット。
「まずハッキリ言うけど、今の私達では空間を切り裂く程の威力を放つ事は不可能……でも」
「「「「「「でも?」」」」」」
「互いの強力な一撃をぶつけ合わせる事が出来れば……もしかしたら空間を切り裂く程の威力を放てるかもしれない」
つまり強い力同士がぶつかり合えば、更に強い力が生まれるのではないかという考え。これこそが真緒の秘策であった。
「ナルホド、ツマリココデ、オモイキリタタカエ、トイウコトダナ」
「ちょっと待ってよ。そんな事、本当に可能なの?」
あまり物事を考えないゴルガは納得をしたが、エレットの方は未だに半信半疑であった。
だが、こう思うのは当然とも言える。というのも、一連の会話には科学的な根拠が全く存在せず、完全な思い付きなのだ。
「分からない。でもやるしかない」
最早、真緒達に残されている道はこれしか無かった。これ以上、最適な方法を思い付かなかった。
「……あぁ、もう!! 分かったよ!! その代わり、手加減は出来ないからね!!」
「その方がこちらも助かります。それじゃあ皆、準備が整い次第始めよう」
渋々ではあるが、エレットの確認も取れた。そして物語は冒頭へと戻るのであった。
灼熱の太陽がその身を焦がし、一度風が吹けば、砂や小石が舞い上がり、一気に視界が悪くなる。正に最悪な場所と言っても過言では無かった。
そんな地獄の様な場所に入り込むのは、余程の物好きか、命知らずの馬鹿だけである。しかしそんな場所にどちらにも属さない者達が立っていた。誰であろう、真緒達とサタニア達だ。
だが、どうも様子が可笑しかった。供にヘッラアーデの野望を食い止めようと、協力し合っていた筈なのだが、今は互いに武器を構え、睨み合っている。真緒の方にはハナコ、リーマ、フォルスが、サタニアの方には四天王であるゴーレムのゴルガとエレットがいた。
「覚悟は……いい?」
「そっちこそ……」
緊張が走る。先に動いたのは真緒達だった。純白の剣を持った真緒が走り出し、ティルスレイブを構えているサタニア目掛けて勢い良く振り下ろす。
が、それを軽々と弾き返す。弾かれた衝撃で剣を持っている真緒の腕が、強制的に上へと動く。大きな隙が生まれた。空かさずサタニアが無防備な真緒目掛けて剣を突き出そうとする。
「っ!! “フラッシュ”!!」
咄嗟に真緒は、もう片方の手をサタニアの方に突き出し、光魔法を唱えた。すると真緒の掌から、眩い閃光を放つ光の玉が生成される。目が眩む程の強い光に、思わず目を瞑ってしまったサタニア。それにより突き出した剣先は少し逸れ、真緒の体に突き刺さる事は無かった。
その間に地面を蹴り、後方に跳んで距離を取る真緒。そして剣を持っていない左手を天高く掲げた。
「“ホーリーランス”」
途端に真緒の左手に光が収束し、一本の槍となった。未だに強い光の影響で視界が元に戻らないサタニア。そんなサタニア目掛けて光の槍を勢い良く投げた。
「…………」
しかし、それを目で一切追わずに片手でキャッチして見せた。そしてそのまま掴んだ光の槍を握り潰す。その結果、光の槍は淡い光となって、空中に分散してしまった。
「やるね。さすがは魔王様」
まるで初めからキャッチする事が分かっていたかの様な発言をする真緒。
「そう言う勇者様こそ、中々やるじゃないか」
対してサタニアの方も、真緒がここまでやる事を知っていたかの様な発言をする。殺し合っている筈の互いを褒め称え合う。少しばかり異様な空間だった。
そんな両者の様子を側でずっと見届けていた五人。するとフォルスが漸く口を開いた。
「それじゃあ、俺達もぼちぼち始めるか」
「そうね、時間も惜しい事だし……」
真緒とサタニアの戦いに触発されてか、他の五人も戦い始める。ハナコの拳を先頭にリーマの魔法、そしてフォルスの矢が後方の三人。
対してサタニア側は、ゴルガを先頭に後方ではエレットが“雷魔法”を唱えて援護している。
ハナコの拳とゴルガの巨大な拳が勢い良くぶつかる。それによって生じた衝撃波の影響で砂埃が舞い上がる。両者が睨み合う中、ゴルガが口を開く。
「コンナノデホントウニ、クウカンガサケルノカ?」
「大丈夫だぁ、マオぢゃんを信じるだぁ」
そう、真緒達とサタニア達は何も本気で殺し合っている訳では無い。では何故争っているのか、時は今から一時間前に遡る。
***
ヘッラアーデの野望を食い止める為、一同は真緒がロストマジックアイテムの能力で得た記憶を頼りに目的の村へと向かっていた。側にはゴルガとエレットもいる。
「久じぶりだなぁ、ゴルガざん。一年ぶり位だがぁ?」
かつての強敵との再会にテンションが上がるハナコ。一方、ゴルガもハナコとの再会を喜んでいた。
「イゼンヨリモ、ツヨクナッテイルナ。アトデ、テアワセネガエルカ?」
勿論、戦闘的な意味としてだが。それでも再会を喜んでいる事には変わりない。
「良いだよぉ」
そして勿論、ハナコの返答は肯定一択である。お互い、頭で考えるよりも拳で語るタイプ。惹かれ合う物があるのだろう。
「それで? 何で私達まで呼ばれたのかしら? 戦力の増強?」
そんな中、エレットが自分達の呼ばれた訳を問い掛けて来た。すると真緒が振り返り、その問いに対して頷く。
「それもあります。でもその前に皆さんに手伝って欲しい事があるんです」
「手伝って欲しい事?」
真緒は歩みを止め、その場で立ち止まる。それに合わせて他の者達も歩みを止めた。
「着いたよ」
「着いたって……じゃあここが……!?」
サタニアは真緒の言葉に驚きの表情を浮かべながら、辺りを見回す。
「そう、ここが私達の目的地。村がある場所」
「……何だか、寂しい場所ですね……」
草木が一本も生えていないこの場所は、まるで神に見捨てられた様にも感じられる。
「マオ、これからどうするんだ?」
「確か、入る為には転移魔法を用いるか、空間を切り裂く程の威力を放つしか無いんですよね?」
村はエジタスの転移魔法によって、こことは別の異空間に閉じ込められている。その為、村に入る為には同じ転移魔法を用いるか、その異空間を切り裂く程の威力を放つしか方法が無い。
「うん、だからその為にゴルガさんとエレットさんに来て貰ったんだ」
「どう言う事?」
いまいちピンと来ていないゴルガとエレット。
「まずハッキリ言うけど、今の私達では空間を切り裂く程の威力を放つ事は不可能……でも」
「「「「「「でも?」」」」」」
「互いの強力な一撃をぶつけ合わせる事が出来れば……もしかしたら空間を切り裂く程の威力を放てるかもしれない」
つまり強い力同士がぶつかり合えば、更に強い力が生まれるのではないかという考え。これこそが真緒の秘策であった。
「ナルホド、ツマリココデ、オモイキリタタカエ、トイウコトダナ」
「ちょっと待ってよ。そんな事、本当に可能なの?」
あまり物事を考えないゴルガは納得をしたが、エレットの方は未だに半信半疑であった。
だが、こう思うのは当然とも言える。というのも、一連の会話には科学的な根拠が全く存在せず、完全な思い付きなのだ。
「分からない。でもやるしかない」
最早、真緒達に残されている道はこれしか無かった。これ以上、最適な方法を思い付かなかった。
「……あぁ、もう!! 分かったよ!! その代わり、手加減は出来ないからね!!」
「その方がこちらも助かります。それじゃあ皆、準備が整い次第始めよう」
渋々ではあるが、エレットの確認も取れた。そして物語は冒頭へと戻るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
捕まり癒やされし異世界
波間柏
恋愛
飲んでものまれるな。
飲まれて異世界に飛んでしまい手遅れだが、そう固く決意した大学生 野々村 未来の異世界生活。
異世界から来た者は何か能力をもつはずが、彼女は何もなかった。ただ、とある声を聞き閃いた。
「これ、売れる」と。
自分の中では砂糖多めなお話です。
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※2025年2月中旬にアルファポリス様より第四巻が刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜
みおな
ファンタジー
かつて、稀代の魔術師と呼ばれた魔女がいた。
魔王をも単独で滅ぼせるほどの力を持った彼女は、周囲に畏怖され、罠にかけて殺されてしまう。
目覚めたら、三歳の幼子に生まれ変わっていた?
国のため、民のために魔法を使っていた彼女は、今度の生は自分のために生きることを決意する。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる