篠崎×安西(旧カルーアミルク2)(R-18)

gooneone(ごーわんわん)

文字の大きさ
7 / 75

1-7

しおりを挟む

 篠崎が寝室を出るのを見送りテディを抱き込む。
 もう、セックスしたいと思っていることは確信していた。篠崎とセックスをしたい。篠崎に抱かれたい――けれど勃起すらないまま十数年経ってしまっていて、本当にできるのだろうか。途中で怖くなってしまったら?途中で過去を思い出してしまったら?セックスしましょうとなって、いざ股間に触れられて、そのときに同級生の顔が頭に浮かんでしまったら。
 盛り上がった篠崎の気持ちも無駄にさせてしまう。それだけは避けたかった。自分はセックスをしたいという気持ちを最後まで持ち続けることができるのだろうか。
 そう思う一方で、先ほどの篠崎の艶っぽい声が頭の中で響いていた。いつもより少し低い声。熱い視線。裸をあんな目で見られたら。身体を撫でられながらあの声で可愛いと言われたら。
 思い出したらまた勃起してしまった。

「諒」
 いつの間に入室したのだろう。気付かなかった。
「ぁ……」
「やはり眠れなかったか。大丈夫か」
「今何時ですか」
「二時だよ」
「……遅くまでお疲れ様です」
 ありがとうと言いながら篠崎がベッドに入ってくる。
「おいで」
「あの……」
「ん?」
 篠崎はもういつもの状態と変わらない。当たり前だ、仕事を終えたところなのだ。
「……なんでもないです、おやすみなさい」
「諒、おいで」
「……え、と……」
「起ってる?」
「……はい……」
「辛くないか」
「はい……」
「出したいとは?」
「その、よくわからなくて」
「そうか」
 射精したいとは思わなかった。でもそれはきっと困惑しているからだ。この憂いがなくなったらきっと射精したいと、させてほしいと思うようになるのだろう。でももうそれが怖いとは思わなかった。
「ならいいだろう。いつもみたいに抱っこで寝よう」
 篠崎はいいのだろうか。安西は勃起に触れられたくないと思っているわけではない。ただ何となく気後れしてしまって。
「おいで」
 あぁ、いいのだ。篠崎は大丈夫。きっと気にしないでくれる。気にしないふりを通してくれる。
 素直に擦り寄るといいことまた褒められた。抱きしめてもらって御礼を言わなきゃいけない立場なのに、褒められてしまう。でもそれが嬉しかった。
 腕の中にいると途端に睡魔が襲ってくる。色々考え過ぎて少し疲れてしまったのかもしれない。
「しのざき……」
「うん……おやすみ」
 おやすみなさい、と言えたかどうかはもう覚えていなかった。

しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

処理中です...