草薙さん家の天使はいつもにこにこ晴れている。

しろあん粒あんぱん

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草薙家のあさ5

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「普段はずっとにこにこしてるくせに、昨日だけは」


そこまで言って息を止める。
言ってもいいのか否か、彼にも判断できないらしい。


「うん、それで?」


詩織がそっと促す。


「・・・『いたいねぇ、いたいねぇ』って寄って来たんだ」

「「「っ!!!」」」


聞いていた三人が驚愕のあまり息を呑む。
あまりに痛々しい告白に、思わず言葉が詰まった。


束の間しんと静まり返ったダイニング。
開けた窓から、近くに電車の走る音が流れた。


「あおい、もちろん傍にいてあげたんだよね?」


微かに瞼の周りを赤くした陽菜が詰問する。
今度は、慕う一人の兄を守る為の問い出しだった。


「・・・・・・・・・あったりめぇだろうが」


そう答えたあおいの耳が若干ピンクに染まっていることに、大人な優斗と詩織は気づいていたが、余計にややこしい話になってはいけまいと、今現在は自制する。


「夜中だったし、寝つくまで一緒にいたよ」


恥ずかしさを誤魔化すようにサラダをかき込む。
勢いのあまり途中でむせ返り、詩織が摩ってやった。


「あっそ。あおいも優しいところなんてあるんだね」
「おい、ここでそれはやめろよ」


ギリギリと対峙する双子を他所にして、一連の出来事を知った優斗と詩織は意味ありげに目配せをする。

真剣味を帯びた眼差しで、二人は頷き合った。


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