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第8話 楽園追放(後編)
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# 第8話 楽園追放(後編)
ぎぃ、と扉が閉まる音が、背中で小さく鳴った。
地下特有のひんやりとした空気が、肌を撫でる。
けれどその冷たさは、妙にやさしく感じられた。
無機質な白い床、静けさに満ちた空間――
それはまるで、外の騒がしさから切り離された“止まった時間”の中にいるようだった。
ナオは無言のまま、部屋の奥を見やった。
――そこに、いた。
照明は最低限。
だがその光の中で、ひとりの少女が確かに“在った”。
細く、長い黒髪。
自分で切ったのだろう、不揃いな前髪が額に落ちている。
毛先も整っておらず、まるで――世界との繋がりを、
自らの手で断ち切ったような、そんな印象を残すシルエットだった。
だがその瞳は、驚くほどにまっすぐで、
ナオの視線を受け止めた瞬間――彼はふと、息を呑んだ。
くりくりとした大きな目。
少女らしい線の細さとは裏腹に、そこには不思議な意志の光があった。
ナオは心の中で小さく呟いた。
(これが、“雪”――)
そしてその少女は、クラウンに向き直ると、
ふんわりと、笑った。
ほんの少しだけ、照れたように。
でも、それはどこまでも自然で、あたたかかった。
「……ようこそ、クラウン。」
その声を聞いた瞬間、クラウンの胸が、きゅっと詰まる。
答えなきゃ、と思った。
けれど言葉が見つからなかった。
代わりに、まるで何かに包まれるような感覚が、静かに体を満たしていく。
…そんな空気を断ち切るように、
ルカがふいに口を開いた。
「……なぁ、クラウン。サインでももらっとくか?」
クラウンが振り向く。
ルカは相変わらず、胡乱な笑みを浮かべたまま、
壁にもたれながら、意味ありげに言葉を続けた。
「見てたんだろ、クラウン。“雪月花”の仕事。
──あれが、こいつだよ。」
クラウンの目が、一瞬だけ大きく見開かれた。
「…………え」
理解が追いつかないように、
その場で固まるクラウン。
雪は、特に否定もしなかった。
ただ、静かに微笑んだまま、目を伏せる。
ルカが肩をすくめた。
「昔はオイタも過ぎたけど、今は頼もしいルクシオンの仲間だよ。」
ナオは黙って、雪とクラウンを見つめていた。
それぞれの心に流れる温度を、ただ確かめるように。
クラウンは、まだ何かを言いかけたように口を開き――
けれど、結局、言葉にはできなかった。
それでも雪は、
その沈黙を責めるでもなく、ふんわりとした笑みを浮かべて、
「君が“何を見て”、何を“やったか”――私は、ちゃんと知ってる。」
「……マジかよ…、“本物”に、バレてたのか……」
半分笑いそうな口調だったけど、目は笑ってなかった。
動揺と、ほんの少しの安心が滲んでいた。
「…君は、ハッキングの才能がある。磨けば、きっと光る。
……ただ、今は――使い方、間違えちゃったね。」
その声に、クラウンは小さく肩を震わせた。
けれど、
そのあとに続いた言葉が、
彼の目に、確かな光を宿した。
「だから、教えてあげる。ちゃんと、使い方を。」
クラウンは、わずかに息を呑んだ。
何かが胸の奥で、ゆっくりと、確かに動き始めていた。
自分には何もないと思っていた。
誰にも必要とされないと思っていた――
それでも今、手を伸ばせば、何かが掴める気がした。
「……教えて、くれるのか…」
その声はかすれていたけれど、迷いはなかった。
雪はふんわりと笑って、小さく頷いた。
「うん。でも――まずは、やることがあるよね。」
立ち上がった雪が、クラウンの手をそっと引く。
その温もりに導かれるように、クラウンは数歩、部屋の中心へ進んだ。
「起動するね。」
雪が宙に掲げた手のひらが、ゆっくりと動く。
無機質だった部屋に、かすかな電子音が走った。
電子音が弾けると同時に、空気が変わる。
それまで無機質だった温度が、まるで水に包まれたように、柔らかく沈んでいく。
コンクリートの灰色が、ゆるやかな波のように塗り替えられていく。
青く、深く、包み込むような光。
まるで、深海に沈んだような――そんな錯覚すら覚える空間。
クラウンは、目の前に広がる世界に、しばし言葉を失った。
まるで“この空間に包まれている”感覚が、じわりと彼の呼吸を整えていく。
壁や空中に無数のウィンドウが浮かび上がり、ふわりと揺れる。
「ここが、"Abyss"。私の居場所だよ。」
雪が指先でひとつのウィンドウを選び、軽く触れる。
そこに映し出されたのは、クラウン自身が投稿した、あの動画だった。
「……消さなきゃ、これ…」
クラウンが小さく呟く。
視線の奥に、後悔と恐怖と、決意が入り混じっていた。
「うん。たぶん、全部は消せない。でも――けじめ、つけようね。」
クラウンの手が、そっと宙へ伸びる。
けれど、指先がほんのわずかに震えていた。
その手に、雪の手の甲がそっと重なる。
「……一緒に、やろ?」
ふたりの手が重なり、ウィンドウの縁をなぞるようにスライドさせていく。
「――何度やっても、慣れないものね、こういうの。」
自嘲にも似た笑みだった。
けれどその横顔には、不思議と曇りがなかった。
「…だから、少しでもマシな形で終わらせたい。そう思えるのが、きっと“今”だと思うから。」
「…ん、…。」
やがて、ゴミ箱のアイコンに触れた瞬間――
シュン、と静かな音を立てて、動画がひとつ消えた。
「……俺、クソだせぇこと、した…」
続けて、もうひとつ。
クラウンの震えはまだ止まらない。
それでも――彼は、もう目を逸らしていなかった。
――雪とクラウンが、並んでウィンドウを操作する様子を、
ルカとナオはしばらく無言で見守っていた。
不要なデータが、ひとつ、またひとつと消えていく。
そのたびに、室内の空気が少しずつ澄んでいくようだった。
「……もう、大丈夫そうだな。」
ぽつりとナオが呟く。
その声音には、安堵と、ほんのわずかな名残惜しさが滲んでいた。
ルカが軽く頷き、二人は自然と背を向ける。
「クラウン。」
名前を呼ばれて、クラウンがふと振り向く。
「……ちゃんと、せっちゃんの言うこと、聞けよ。」
いつになく静かな、けれど確かな重みを持ったルカの声。
それは、信頼と期待の“預ける”という意思表示だった。
「じゃ、あとは任せた。」
ルカは肩をすくめて笑い、
ナオも目を細めて、その背に続く。
ふと、雪が小さく「ありがとう」と呟いた。
ルカは振り返らず、背中越しに手をひらひらと振って応える。
いつもの軽さと、どこか優しさを混ぜて。
そして、扉が静かに閉まる。
――部屋には、二人きりの静寂が残された。
クラウンは、ウインドウの消えた波間を見つめていた。
けれど、もうその瞳に迷いはなかった。
そっと息を吐くと、彼は小さく雪の方を見る。
「……あんなに煩くて、怖かったのに、……今、静かだ。」
「…頑張ったね。」
雪はそう言って、部屋の真ん中にぽつんと置かれた大きなビーズクッションに腰を下ろした。
おいで、というように手招く。
クラウンも、その隣に、ゆっくりと身を預ける。
クッションがぐにゃりと沈み、二人の距離が自然と近づく。
しばらくの沈黙。
ただ、柔らかな深海のホログラムと、機械の低い駆動音だけが耳に残る。
「……ここ、音がしないんだな。時計の音もしない。」
クラウンがぽつりと呟く。
「うん。……うるさくて、消したの。」
雪の声も、どこまでも静かだった。
けれど、その言葉の奥には、確かな“選択”が宿っていた。
――この静けさを、守るために。
――自分の心が壊れないように。
クラウンは、その静けさに身を委ねる。
誰も責めない。
誰も否定しない。
ただ、「ここにいていい」と思える場所。
彼の中で、何かが音もなく“ほどけて”いくようだった。
+++
――Abyssの扉が、背後で静かに閉まる。
非常灯の薄明かりの中、ナオがぽつりと吐き出す。
「……あいつ、この街全部、敵に回したな。」
ナオがぽつりと吐き出す。
苦笑まじりの声だった。
「……大丈夫かよ、あいつ。…この先。」
その声にルカは少しだけ足を止め、そして微かに笑った。
「……ま、今はこれでいいんじゃねぇかな。今は、な。」
階段の途中で、ルカがふと立ち止まりかけて――
けれど、何も言わずにまた歩き出した。
その背中に、ナオは何も言わずについていった。
ぎぃ、と扉が閉まる音が、背中で小さく鳴った。
地下特有のひんやりとした空気が、肌を撫でる。
けれどその冷たさは、妙にやさしく感じられた。
無機質な白い床、静けさに満ちた空間――
それはまるで、外の騒がしさから切り離された“止まった時間”の中にいるようだった。
ナオは無言のまま、部屋の奥を見やった。
――そこに、いた。
照明は最低限。
だがその光の中で、ひとりの少女が確かに“在った”。
細く、長い黒髪。
自分で切ったのだろう、不揃いな前髪が額に落ちている。
毛先も整っておらず、まるで――世界との繋がりを、
自らの手で断ち切ったような、そんな印象を残すシルエットだった。
だがその瞳は、驚くほどにまっすぐで、
ナオの視線を受け止めた瞬間――彼はふと、息を呑んだ。
くりくりとした大きな目。
少女らしい線の細さとは裏腹に、そこには不思議な意志の光があった。
ナオは心の中で小さく呟いた。
(これが、“雪”――)
そしてその少女は、クラウンに向き直ると、
ふんわりと、笑った。
ほんの少しだけ、照れたように。
でも、それはどこまでも自然で、あたたかかった。
「……ようこそ、クラウン。」
その声を聞いた瞬間、クラウンの胸が、きゅっと詰まる。
答えなきゃ、と思った。
けれど言葉が見つからなかった。
代わりに、まるで何かに包まれるような感覚が、静かに体を満たしていく。
…そんな空気を断ち切るように、
ルカがふいに口を開いた。
「……なぁ、クラウン。サインでももらっとくか?」
クラウンが振り向く。
ルカは相変わらず、胡乱な笑みを浮かべたまま、
壁にもたれながら、意味ありげに言葉を続けた。
「見てたんだろ、クラウン。“雪月花”の仕事。
──あれが、こいつだよ。」
クラウンの目が、一瞬だけ大きく見開かれた。
「…………え」
理解が追いつかないように、
その場で固まるクラウン。
雪は、特に否定もしなかった。
ただ、静かに微笑んだまま、目を伏せる。
ルカが肩をすくめた。
「昔はオイタも過ぎたけど、今は頼もしいルクシオンの仲間だよ。」
ナオは黙って、雪とクラウンを見つめていた。
それぞれの心に流れる温度を、ただ確かめるように。
クラウンは、まだ何かを言いかけたように口を開き――
けれど、結局、言葉にはできなかった。
それでも雪は、
その沈黙を責めるでもなく、ふんわりとした笑みを浮かべて、
「君が“何を見て”、何を“やったか”――私は、ちゃんと知ってる。」
「……マジかよ…、“本物”に、バレてたのか……」
半分笑いそうな口調だったけど、目は笑ってなかった。
動揺と、ほんの少しの安心が滲んでいた。
「…君は、ハッキングの才能がある。磨けば、きっと光る。
……ただ、今は――使い方、間違えちゃったね。」
その声に、クラウンは小さく肩を震わせた。
けれど、
そのあとに続いた言葉が、
彼の目に、確かな光を宿した。
「だから、教えてあげる。ちゃんと、使い方を。」
クラウンは、わずかに息を呑んだ。
何かが胸の奥で、ゆっくりと、確かに動き始めていた。
自分には何もないと思っていた。
誰にも必要とされないと思っていた――
それでも今、手を伸ばせば、何かが掴める気がした。
「……教えて、くれるのか…」
その声はかすれていたけれど、迷いはなかった。
雪はふんわりと笑って、小さく頷いた。
「うん。でも――まずは、やることがあるよね。」
立ち上がった雪が、クラウンの手をそっと引く。
その温もりに導かれるように、クラウンは数歩、部屋の中心へ進んだ。
「起動するね。」
雪が宙に掲げた手のひらが、ゆっくりと動く。
無機質だった部屋に、かすかな電子音が走った。
電子音が弾けると同時に、空気が変わる。
それまで無機質だった温度が、まるで水に包まれたように、柔らかく沈んでいく。
コンクリートの灰色が、ゆるやかな波のように塗り替えられていく。
青く、深く、包み込むような光。
まるで、深海に沈んだような――そんな錯覚すら覚える空間。
クラウンは、目の前に広がる世界に、しばし言葉を失った。
まるで“この空間に包まれている”感覚が、じわりと彼の呼吸を整えていく。
壁や空中に無数のウィンドウが浮かび上がり、ふわりと揺れる。
「ここが、"Abyss"。私の居場所だよ。」
雪が指先でひとつのウィンドウを選び、軽く触れる。
そこに映し出されたのは、クラウン自身が投稿した、あの動画だった。
「……消さなきゃ、これ…」
クラウンが小さく呟く。
視線の奥に、後悔と恐怖と、決意が入り混じっていた。
「うん。たぶん、全部は消せない。でも――けじめ、つけようね。」
クラウンの手が、そっと宙へ伸びる。
けれど、指先がほんのわずかに震えていた。
その手に、雪の手の甲がそっと重なる。
「……一緒に、やろ?」
ふたりの手が重なり、ウィンドウの縁をなぞるようにスライドさせていく。
「――何度やっても、慣れないものね、こういうの。」
自嘲にも似た笑みだった。
けれどその横顔には、不思議と曇りがなかった。
「…だから、少しでもマシな形で終わらせたい。そう思えるのが、きっと“今”だと思うから。」
「…ん、…。」
やがて、ゴミ箱のアイコンに触れた瞬間――
シュン、と静かな音を立てて、動画がひとつ消えた。
「……俺、クソだせぇこと、した…」
続けて、もうひとつ。
クラウンの震えはまだ止まらない。
それでも――彼は、もう目を逸らしていなかった。
――雪とクラウンが、並んでウィンドウを操作する様子を、
ルカとナオはしばらく無言で見守っていた。
不要なデータが、ひとつ、またひとつと消えていく。
そのたびに、室内の空気が少しずつ澄んでいくようだった。
「……もう、大丈夫そうだな。」
ぽつりとナオが呟く。
その声音には、安堵と、ほんのわずかな名残惜しさが滲んでいた。
ルカが軽く頷き、二人は自然と背を向ける。
「クラウン。」
名前を呼ばれて、クラウンがふと振り向く。
「……ちゃんと、せっちゃんの言うこと、聞けよ。」
いつになく静かな、けれど確かな重みを持ったルカの声。
それは、信頼と期待の“預ける”という意思表示だった。
「じゃ、あとは任せた。」
ルカは肩をすくめて笑い、
ナオも目を細めて、その背に続く。
ふと、雪が小さく「ありがとう」と呟いた。
ルカは振り返らず、背中越しに手をひらひらと振って応える。
いつもの軽さと、どこか優しさを混ぜて。
そして、扉が静かに閉まる。
――部屋には、二人きりの静寂が残された。
クラウンは、ウインドウの消えた波間を見つめていた。
けれど、もうその瞳に迷いはなかった。
そっと息を吐くと、彼は小さく雪の方を見る。
「……あんなに煩くて、怖かったのに、……今、静かだ。」
「…頑張ったね。」
雪はそう言って、部屋の真ん中にぽつんと置かれた大きなビーズクッションに腰を下ろした。
おいで、というように手招く。
クラウンも、その隣に、ゆっくりと身を預ける。
クッションがぐにゃりと沈み、二人の距離が自然と近づく。
しばらくの沈黙。
ただ、柔らかな深海のホログラムと、機械の低い駆動音だけが耳に残る。
「……ここ、音がしないんだな。時計の音もしない。」
クラウンがぽつりと呟く。
「うん。……うるさくて、消したの。」
雪の声も、どこまでも静かだった。
けれど、その言葉の奥には、確かな“選択”が宿っていた。
――この静けさを、守るために。
――自分の心が壊れないように。
クラウンは、その静けさに身を委ねる。
誰も責めない。
誰も否定しない。
ただ、「ここにいていい」と思える場所。
彼の中で、何かが音もなく“ほどけて”いくようだった。
+++
――Abyssの扉が、背後で静かに閉まる。
非常灯の薄明かりの中、ナオがぽつりと吐き出す。
「……あいつ、この街全部、敵に回したな。」
ナオがぽつりと吐き出す。
苦笑まじりの声だった。
「……大丈夫かよ、あいつ。…この先。」
その声にルカは少しだけ足を止め、そして微かに笑った。
「……ま、今はこれでいいんじゃねぇかな。今は、な。」
階段の途中で、ルカがふと立ち止まりかけて――
けれど、何も言わずにまた歩き出した。
その背中に、ナオは何も言わずについていった。
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