ゆうとの幻想物語 戦禍の残滓

すぶらー

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薬の効果で

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 薬の実験台にされてからもうすぐ一ヶ月が経つ。毎日の飯は冷めたごはんがお昼に一合だけ。その中にももちろん薬は入っている。薬は食後にもカプセルで飲む。起床後と就寝前に注射器で注入。バレないように無理やり吐いたこともある。だけどそろそろ体が限界のようだ。
 カ「あれぇ?ゆうとくん最近元気ないねぇ?」
 ゆ「てめぇらの薬のせいだろうが……」
 カ「それにしてもよく耐えてるねぇ?他の人はここまで耐えてないよぉ?逃走する人もいる、自殺する人もいる、薬に負けて死ぬ人もいる。どの子もみんなもっと早く薬に負けたんだよ?君を除いて一週間が最高記録。最高記録の四倍近く耐えるなんてすごいじゃないか。」
 ゆ「褒められても嬉しくねぇよ。いろんな猛獣と戦っていればそりゃ強くなるだろう。そういえば、前から思っていたことがあるんだけど。久々に梨沙に会いたいんだ。」
 カ「そうか。こっちにきてから一度も会ってないもんな。いいだろう。連れて来てやる。」
 数分後、理沙がやってきた。連れてきたのは女だった。
 ゆ「り……梨沙!」
 梨「おにい……ちゃん。」
 梨沙はすっかり弱っているようだ。体はやせ細り、顔色も悪い。体中に縫われたような傷跡があり、服は一部が破けている。
 ?「久しぶりにあえて良かったねぇ?カイくーん、あとよろしくー。」
 カ「美奈子ちゃん、オッケー!」
 ゆ「おい!カイ!梨沙には薬を与えない約束じゃなかったのか?他にはどんなことをした?答えろ!」
 カ「んー?薬を与えない?そんな約束した記憶ないんですけどぉー。そもそもそんな約束守る質じゃないだよね。」
 梨「兄ちゃん……この人たち……力の実験に使ったの……薬も投与されたし。」 
 ゆ「そうか。梨沙は体が弱いんだったな。だから作用が強かった。暴力もされたから余計に弱った。」
 カ「あー。そのやり取りを見ているのもいいが時間の無駄なんでね。その女の子に事実をバラされちゃったからただで済むと思うなよ!」
 そう言うとカイは梨沙をつかんだ。
 ゆ「おいやめろ!梨沙から離れろ!」
 カ「薬の使い過ぎではないが、毒の作用でこいつはもう役に立たない。力ずくでやったら怪我させてしまったみたいだしね。まぁ、別の実験に使ったからってのもあるんだがね。」
 ゆ「ふざけるな!怪我したいか?」
 カ「ゆうとくん。手を出したらこの子の命はないからね?」
 カイの右手には包丁が。しかも梨沙の腹に突き付けられていた。月明かりに照らされて反射した。よく研がれている。かなり危険そうだ。
 
 
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