神様のミスで死んでしまった少女、お詫びに異世界転生しました!

鏡矢 蓮

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第二章

第六話 目覚めと謎の夢?

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「……ろ。起きろ…起きろよ!」
「ふぇ!?」
 叩き起こされる。そこには…空がいた。……空?空って…誰だっけ…うぅん、私の友達で親友。何を言ってるんだろう。
「全く…お前はいつになったら寝坊する癖治るのかな?」
「多分治らないよ」
「いや、治す努力はしろよ」
 えー、なんでさぁ、面倒くさいじゃん。空は本当に訳がわからない。
「ほら、三本木。行くぞ」
「また名字で呼ぶし、名前で呼んでって何度も言ってるじゃん!」
「はいはい、   。これでいいだろ?」
 あれ?聞こえなかった。…私の名前は…私の名前?…そんな物…あったっけ…。……分からない。分からない分からない分からない。

「……て、起きて!」
 視界に光が入る。…眩しい…寝てたのかな。
「……大丈夫?うなされてたけどー」
「………分からない…。嫌な夢でも見たのかもね。エル、心配させちゃったかな」
 …久しぶりに、エルネのこと見た気がする。いやまぁ、そこまで経ってないんだろうけども。
「心配…と言うよりもー、ミレアちゃんが…ね?」
 ミレアちゃんがどうしたんだろう…?あっ、ミレアちゃん、そこにいたんだね。……なんで、起きたのに反応してくれないんだろう…?
「…たいちょう…わるい?」
 あっ、察した。なるほどね。…そんなうるうるした目で見ないで…。
「大丈夫だよ。ミレア、体調は良いから」
「ほんとう…?」
「本当。そんなところで嘘はつかないよ」
 いやまぁ、寝起きで体は怠いけどね!
「…えっと、生きてるんだね。私」
 エルが、私の方向を見た。エルが見ている方向を見ると、そこには静かに寝息を立てているリナさんがいた。
「一日中、クレアに魔力を流してたんだよー」
「…そっか、ありがとう。…ねぇ、エル」
「うんー?どうしたのー?」
 私…こう言うのってなんて言えば分からないけど…。
「……リナさんのこと、お姉様って呼んでも…いいのかな?」
「…さぁ?それは私に聞かないでほしいなー」
 むぅ…。そこでアドバイスぐらいくれてもいいじゃん。
「どう呼ぶかは、貴女次第だよー。ってこと、私は血が繋がってるかどうかは分からないけどねー」
『血は繋がっていると…儂は聞いたぞ』
 エルネ、フローゲルがそう言ってきた。
「…そうなんですねー。じゃあ、いいと思うよー」
「そっか、ありがと」
 そうすると、すこし動いた気がした。…起きそうなのかな?
「……すぅ…すぅ……うぅ…ん」
 ……かわいい。
「あぁ、寝ているときはこんなにも年相応の寝顔を見せてくれるのに、起きると全然年相応じゃないのなんとかならないかなぁ…」
「……鬼畜…鬼畜…頭がぁ…」
 ミヅキちゃんとチハルちゃんがそう言う。いや、いつの間に来てたんだろ…。
「あっ、そうそうスイゲンがクレアのこと呼んでたよ」
 チハルちゃんが、そう言った。ふぅん、なんで呼んでるんだろう。
「あっ、うん。分かった、後で行くよ。でも、今は…ね?」
「分かってるよ」
 チハルちゃんは物わかりがいいね。いや、これが分からなかったら、問題か。
 それから時間が経って、リナさんは起きた。
「…う…ん…?……ふぁぁ……おはよ」
 リナさんはあくびをしながら、そう言う。
「はい、おはようございます。リナさん」
 ……駄目だ。全然言える気がしない。こんなに恥ずかしいのは、なんでぇぇ!
「……言えてないね」
『恥ずかしいんじゃないか?』
「…恥ずかしいもあるの?」
『知らん』
 エルとフローゲルさん。やめて、小声で、小さく言うのやめてほしい。聞こえてるから…聞こえてるから…。
「…ふーん。なるほどねぇ…」
「頑張って!クレアちゃん!」
 ミヅキちゃんもチハルちゃんもやめて!
「…どうしたの?皆、なんか様子おかしいけど」
 リナさん、今、それに触れないで…。
「いやね。クレアが…」
「それ言っちゃ駄目なやつ!」
 ミヅキちゃんが失言しかけて、チハルちゃんが急いで止める。そんな光景が、目の前になぜかある。…てかその失言は私もダメージ受けるからやめて…。
「…ほら、スイゲン呼んでるんだし、行ってきたら?」
「そ、そうだね!行ってくる!」
 チハルちゃん、ありがと!その支援は大変助かる…と思う。
 私はスイゲンがいるところまで、向かう。道中景色を眺めるが、今、私達がいるところは大きいお屋敷みたい。
 あっ、ここかな。スイゲンさんがいるところ。……そういや、別にあの技、高威力の技じゃないのに、飛んだね。どうしてだろう?
「…………じゃー」
 なんか声が聞こえてきた。誰の声?
「姫様、勘弁してください。暇だったから攫われたり、色々壊すのやめてもらえませんか?」
「スイゲンよ。私がそんなことできるとでも?」
「いつもしてますよね?」
「もちろん」
「…はぁ…」
 なんだろう。すごい、疲れてるため息でてらっしゃる。…あの人、苦労タイプの人だったかぁ…。
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