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冒険の始まり!
3話 見知らぬ世界
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地面が音もなくねじ曲がり、青白く強い輝きを放ち、溶けていく。しまいには大穴となり、僕たちはなす術もなく飲み込まれてしまった。それはあっという間の出来事で、叫ぶことも叶わなかった。
穴の中はこの世ではあり得ない光景が広がっていた。何と表現すればいいのか。真っ暗で何も見えないというのに、形容し難い色でチカチカと光っている。
上も下も分からない。浮いているのか落ちているのかも分からない。最早恐怖とも呼べない感情に押し潰されながら、もがいた右手が何かを掴んだ。
それを決して離さないように…
気が付くと知らない場所にいた。視界が霞んでよく見えないが、森の中のようだ。右を見ると志摩さんが倒れていたが、程無くして目を覚ました。自分が掴んだのは彼女だったのかもしれない。
「郷くん!…生きてる…。こ、ここは…?」
案の定パニックになっている。自分もそうだが。
分からない、と言おうとしたが、志摩さんの顔まで霞んで見えることに気付く。流石におかしいと思ったそのとき、理解した。眼鏡がない。
「郷くん!後ろ!!」
そんなこと言われても見えないんですよー。
「オオカミがいる!!」
嘘ぉ!?
パニックも冷めやらぬままに走る。ひたすら走る。だがオオカミも追うのをやめない。頭の中は不思議と冷静になってきて、崇一郎と三戸さんを探さなきゃとか、リュックを背負ってるから探検セットは無事だなとか色々考えていた。
そういえば僕って運動苦手だよね?志摩さんも確かそうだよね?なんでオオカミと同じスピードで走れてるんだ?ふとそう思ったそのとき、目が見えないのが災いし、オオカミと同じスピードで僕は木に顔から突っ込んだ。
本日二度目の気が付くと知らない場所にいた。どうも気を失っていたらしい。ガタゴトという音と振動。体を起こすとおんぼろの馬車にたくさんの荷物と一緒に乗っていた。
隣には志摩さん。だが両腕に軽めの切り傷がある。
「志摩さん!?その怪我!」
「あ、気が付いた?私も必死でよく覚えていないんだけど…オオカミは追い払えたみたい。でも怪我しちゃって。たまたま馬車が通ったのを見て助けてもらったんだ」
自分のせいで怪我をさせてしまったことに、申し訳ない気持ちになる。ごめん、と言うと気にすることはないと言ってくれた。
あの人、言葉は通じないみたい、と言うと彼女は前の方を見た。自分もつられて視線を向けると、赤く長い毛の活発そうな女性が手綱を引いていた。
見たこともない服装だ。ベージュ地に赤色のアクセントがあり、革で出来た軽鎧のように見える。
女性はこちらに気付くと声をかけてきたが、確かに何を言っているのか分からない。
「~。~~~! ---、-? …これならどうだ!」
女性が何かを鞄から取り出した瞬間、言っていることが分かるようになった。
「通じてます。助けてくださってありがとうございます」
そう言うと、女性は前を見ながら話し始めた。
「私の名前はキャロル・ブローベル。気軽にキャロルって呼んでくれて構わないわ。武器屋を営んでいるの。」
聞き慣れない単語が出てきた。武器屋など自分の住んでいる街にはない。というか日本にはないんじゃないか?
「話すと長くなるから詳しいことは省くけど、近頃この森の魔力が不安定でね、そこそこの頻度で別の場所と繋がっちゃうんだ」
魔力…。これはもうほぼ間違いないんじゃないか?
少しづつ心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
「君たちの身なりからして、多分だけど別の世界から来ちゃったんじゃないかなぁ」
それを聞いたとき、心の中でガッツポーズをした。危険な場所だと分かっていても、顔には出さないが喜んでしまう。昔から激しい妄想を繰り広げていた異世界に僕はいるのだ。
…だが、流石に今はそんなことを言ってる場合ではないか。これは現実。となると残りの2人を早く見つけないといけない。
僕は我に返り、他にも一緒にいた人がいることを伝えた。
「あと2人!?見てないけど…。この森は異世界人がよく来るから調査隊が毎日巡回しているんだ。一先ず街にいこう。保護されているかもしれないからね」
そう言われたら従うほかない。右も左も分からない以上、ここは彼女の言うことを信じることにした。
穴の中はこの世ではあり得ない光景が広がっていた。何と表現すればいいのか。真っ暗で何も見えないというのに、形容し難い色でチカチカと光っている。
上も下も分からない。浮いているのか落ちているのかも分からない。最早恐怖とも呼べない感情に押し潰されながら、もがいた右手が何かを掴んだ。
それを決して離さないように…
気が付くと知らない場所にいた。視界が霞んでよく見えないが、森の中のようだ。右を見ると志摩さんが倒れていたが、程無くして目を覚ました。自分が掴んだのは彼女だったのかもしれない。
「郷くん!…生きてる…。こ、ここは…?」
案の定パニックになっている。自分もそうだが。
分からない、と言おうとしたが、志摩さんの顔まで霞んで見えることに気付く。流石におかしいと思ったそのとき、理解した。眼鏡がない。
「郷くん!後ろ!!」
そんなこと言われても見えないんですよー。
「オオカミがいる!!」
嘘ぉ!?
パニックも冷めやらぬままに走る。ひたすら走る。だがオオカミも追うのをやめない。頭の中は不思議と冷静になってきて、崇一郎と三戸さんを探さなきゃとか、リュックを背負ってるから探検セットは無事だなとか色々考えていた。
そういえば僕って運動苦手だよね?志摩さんも確かそうだよね?なんでオオカミと同じスピードで走れてるんだ?ふとそう思ったそのとき、目が見えないのが災いし、オオカミと同じスピードで僕は木に顔から突っ込んだ。
本日二度目の気が付くと知らない場所にいた。どうも気を失っていたらしい。ガタゴトという音と振動。体を起こすとおんぼろの馬車にたくさんの荷物と一緒に乗っていた。
隣には志摩さん。だが両腕に軽めの切り傷がある。
「志摩さん!?その怪我!」
「あ、気が付いた?私も必死でよく覚えていないんだけど…オオカミは追い払えたみたい。でも怪我しちゃって。たまたま馬車が通ったのを見て助けてもらったんだ」
自分のせいで怪我をさせてしまったことに、申し訳ない気持ちになる。ごめん、と言うと気にすることはないと言ってくれた。
あの人、言葉は通じないみたい、と言うと彼女は前の方を見た。自分もつられて視線を向けると、赤く長い毛の活発そうな女性が手綱を引いていた。
見たこともない服装だ。ベージュ地に赤色のアクセントがあり、革で出来た軽鎧のように見える。
女性はこちらに気付くと声をかけてきたが、確かに何を言っているのか分からない。
「~。~~~! ---、-? …これならどうだ!」
女性が何かを鞄から取り出した瞬間、言っていることが分かるようになった。
「通じてます。助けてくださってありがとうございます」
そう言うと、女性は前を見ながら話し始めた。
「私の名前はキャロル・ブローベル。気軽にキャロルって呼んでくれて構わないわ。武器屋を営んでいるの。」
聞き慣れない単語が出てきた。武器屋など自分の住んでいる街にはない。というか日本にはないんじゃないか?
「話すと長くなるから詳しいことは省くけど、近頃この森の魔力が不安定でね、そこそこの頻度で別の場所と繋がっちゃうんだ」
魔力…。これはもうほぼ間違いないんじゃないか?
少しづつ心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
「君たちの身なりからして、多分だけど別の世界から来ちゃったんじゃないかなぁ」
それを聞いたとき、心の中でガッツポーズをした。危険な場所だと分かっていても、顔には出さないが喜んでしまう。昔から激しい妄想を繰り広げていた異世界に僕はいるのだ。
…だが、流石に今はそんなことを言ってる場合ではないか。これは現実。となると残りの2人を早く見つけないといけない。
僕は我に返り、他にも一緒にいた人がいることを伝えた。
「あと2人!?見てないけど…。この森は異世界人がよく来るから調査隊が毎日巡回しているんだ。一先ず街にいこう。保護されているかもしれないからね」
そう言われたら従うほかない。右も左も分からない以上、ここは彼女の言うことを信じることにした。
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