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冒険の始まり!
4話 小さな街、フィオリ
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馬車に乗っている間、この世界について色々と聞くことが出来た。
まず、この世界には魔法が存在する。人間には元々魔力なるものが体内に存在し、それを駆使することで大抵のことは出来るそうだ。
デメリットは、強い負の感情をもって魔法が発動された場合、その魔力は行き場を失い、魔物になることがあるということ。
魔物は人を襲うため、人間にとって安全な"街"と魔物が跋扈する"外"に世界は二分された。
各国は魔物がいない世界を目指して協力体制を敷き、冒険者ギルドという制度を作った。魔物を討つ者を冒険者と呼び、それを統率する制度だ。
しかし、人間の中に魔力が存在する以上問題は解決されず、魔物がいるからこそ人間同士の戦争が起きないというある意味安定した世界が誕生したのである。
冒険者のお陰で魔物の数は一定以下に押さえられていたのだが、数年前からその均衡が崩れだした。
魔物の中に強大な力を持つものが現れたのだ。特に力の強いものを人は魔王と呼んだ。
「んで、その魔王さんが時空を歪めてるんじゃないかっていうのが定説よ」
そう言うとキャロルさんは前を指差した。
「森の出口が見えてきたわね。あっちの草原を少し進んだ先にあるのが目的地、フィオリよ。小さいけど、もう見えるでしょ?」
見えないんだな、それが。これは早急に何とかしないといけない問題だ。
「志摩さんは見えてる?」
「うん。あ、そっか。郷くんは眼鏡なくしちゃったんだよね」
それを聞いたキャロルさんは今まで何も見えていなかったのかと驚きつつも、すぐに今後の方針を立ててくれた。
「えーと、シマサンだっけ?腕の傷は応急処置はしたけど街に着いたら一応お医者さんに見てもらおう。ついでに眼鏡のことも聞いておこうか。ゴークン?だったっけ?」
そういえば自己紹介をしていなかった。
僕らは自分たちの名前や、学生だったこと、ここに来た経緯などを話した。
「ユーキくんにユーリちゃんね!え…名前似てるなぁ…。どっちがどっちか覚えられないかも…」
「名字で良いですよ」
そう言うとキャロルさんは首をかしげた。
「この国では人を呼ぶときは名前で呼ぶのが普通なんだよねー。名字はなんか、こう、すごーく堅苦しいのよ」
そういうものなのか。
「まあ覚えられるでしょ!とにかく!治療所に寄ったあとはギルドだね。異世界人は一先ずそこで保護されるんだよ」
それから小一時間程度で街にたどり着いた。街と言っても少し小さめで都会とまでは言えない。だが村ほど小さくもなく、発展しているのが分かる。
入り口には石造りの大きな門があり、街全体が同じく石で出来た高い塀で囲まれていた。
キャロルさんが門番に取り次いでくれたお陰で、すんなりと街に入ることが出来た。中は真っ直ぐに大通りが延びており活気づいていて、突き当たりに大きな建物が見える。石やレンガで出来た街並みは、さながら中世という感じがする。
「あのでっかい建物がギルド!その手前に並んでいるのが宿屋とか雑貨店とか。その隣がブローベル武具店!んで向かいにあるのが治療所だよ。冒険者は格安で治療を受けられるの。君たちは違うけど、私が説得してあげるよ」
キャロルさんはテキパキと説明してくれると、治療所の前で馬車を止めて建物のなかに入っていった。
まず、この世界には魔法が存在する。人間には元々魔力なるものが体内に存在し、それを駆使することで大抵のことは出来るそうだ。
デメリットは、強い負の感情をもって魔法が発動された場合、その魔力は行き場を失い、魔物になることがあるということ。
魔物は人を襲うため、人間にとって安全な"街"と魔物が跋扈する"外"に世界は二分された。
各国は魔物がいない世界を目指して協力体制を敷き、冒険者ギルドという制度を作った。魔物を討つ者を冒険者と呼び、それを統率する制度だ。
しかし、人間の中に魔力が存在する以上問題は解決されず、魔物がいるからこそ人間同士の戦争が起きないというある意味安定した世界が誕生したのである。
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魔物の中に強大な力を持つものが現れたのだ。特に力の強いものを人は魔王と呼んだ。
「んで、その魔王さんが時空を歪めてるんじゃないかっていうのが定説よ」
そう言うとキャロルさんは前を指差した。
「森の出口が見えてきたわね。あっちの草原を少し進んだ先にあるのが目的地、フィオリよ。小さいけど、もう見えるでしょ?」
見えないんだな、それが。これは早急に何とかしないといけない問題だ。
「志摩さんは見えてる?」
「うん。あ、そっか。郷くんは眼鏡なくしちゃったんだよね」
それを聞いたキャロルさんは今まで何も見えていなかったのかと驚きつつも、すぐに今後の方針を立ててくれた。
「えーと、シマサンだっけ?腕の傷は応急処置はしたけど街に着いたら一応お医者さんに見てもらおう。ついでに眼鏡のことも聞いておこうか。ゴークン?だったっけ?」
そういえば自己紹介をしていなかった。
僕らは自分たちの名前や、学生だったこと、ここに来た経緯などを話した。
「ユーキくんにユーリちゃんね!え…名前似てるなぁ…。どっちがどっちか覚えられないかも…」
「名字で良いですよ」
そう言うとキャロルさんは首をかしげた。
「この国では人を呼ぶときは名前で呼ぶのが普通なんだよねー。名字はなんか、こう、すごーく堅苦しいのよ」
そういうものなのか。
「まあ覚えられるでしょ!とにかく!治療所に寄ったあとはギルドだね。異世界人は一先ずそこで保護されるんだよ」
それから小一時間程度で街にたどり着いた。街と言っても少し小さめで都会とまでは言えない。だが村ほど小さくもなく、発展しているのが分かる。
入り口には石造りの大きな門があり、街全体が同じく石で出来た高い塀で囲まれていた。
キャロルさんが門番に取り次いでくれたお陰で、すんなりと街に入ることが出来た。中は真っ直ぐに大通りが延びており活気づいていて、突き当たりに大きな建物が見える。石やレンガで出来た街並みは、さながら中世という感じがする。
「あのでっかい建物がギルド!その手前に並んでいるのが宿屋とか雑貨店とか。その隣がブローベル武具店!んで向かいにあるのが治療所だよ。冒険者は格安で治療を受けられるの。君たちは違うけど、私が説得してあげるよ」
キャロルさんはテキパキと説明してくれると、治療所の前で馬車を止めて建物のなかに入っていった。
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