恋をするまで死ねない君とあと百年は一緒にいたい

皐月めい

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世界の果てで始まる

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 故郷で墓参りを済ませ、私たちはまた小さな家に戻ってきた。

 相変わらず変わらない日々を過ごすけれど、時間は有限。大事に大事に、浮かぶ感情をありのままに味わっている。

「これから何をしようか」と彼が言って、私は「落ち着いたら旅もしたいけど、もう少し広い家を建てたいな」と言った。


 子どもが五人くらい住める感じの。


 固まる彼の頬が染まっていくのを、してやったりと笑い飛ばして。

「そしてゆっくりおじいちゃんとおばあちゃんになって、ヨボヨボシワシワの私をマーリンが可愛いって言って、子どもと孫、合わせて二十人くらいに囲まれて二人で大往生して、死んだらあの世でお父さんとお母さんとマーリンと酒盛りしてどんちゃん騒ぐ」
「人生設計が雑すぎる」


 それでもまあ、大体は叶うよ。
 そう言って彼が私のお腹に手を当てた。


 ここは、世界の果て。


 風に吹かれる髪が肩を時折掠めるのを感じながら、私はそっと目を閉じた。

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