聖女オリビアの禁欲事情

秋津冴

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〇聖旗 結界を維持するために必要な、神から与えられた神具。

 東は、剣の神に選ばれた勇者が。
 西は、魔導の名家、エラルド辺境伯家が。
 南は、女神に選ばれた聖女が。
 北は、賢者の集まる、賢者の塔が。
 
 それぞれ、保管し運用している。四つの聖旗のうち、一つでも奪われたら、この王国は滅ぶという予言がある。



〇国家

 西にはレノボルド大陸。
 南のアズワルド大陸では、人類は主に西部地方に住んでいる。

・ロイデム王国
 本編の舞台となる王国。
 戦女神ラフィネを主として信仰している、多宗教国家。
 カナルディア、パルシェストと同じく古くから続く三王国の一つ。
 大陸の西南部に位置しており、広大な草原と森林におおわれている。
 かつては砂漠地帯が大半をしめていたが、魔導科学の発達により植林が進み、森林地帯を獲得した。
 そこに眠る鉱物資源を採掘し輸出する資源国家。
 王都はリベラ。

・カナルディア王国
 光の女神を信仰する王国。
 オルブレイト公国はエイデアとカナルディアの間に挟まれた小さな王国。
 首都はカーディナル。

・エイデア帝国
 南の大陸アズワルドの巨大国家。
 過去に大地母神を信仰し、いまは戦女神ラフィネの大神殿を置くなど、国教に制定している。 


・獣人の国オルブレイト公国
 大森林と、カナルディア王国の向こうに位置する、新しい国家。
 鉄鉱石などの産地国で、これまでカナルディア王国、エイデア帝国、魔王国の三国間の緩衝地帯になっていた。
 先年の聖戦騒ぎで戦後処理により、魔族の支配下に割譲されたている。

・パルシェスト王国
 戦女神ラフィネを信仰する国家。
 長い歴史を持つこの国では、闇の属性をもつ人々が忌み嫌われて過ごしてこなければならなかった。
 また、メイブリースという大陸名を代表した国として、過去に大陸統一を成し遂げたこともある大国である。

 
〇 登場人物

・オリビア・オーエランド 十八歳。158センチ。
 南部地域を管轄する、浄化の女神リシェスの聖女。
 燃えるような赤い髪と緑の瞳を持つ。
 神殿の奥から出たことがあまりなく、俗世間をあまり知らないところがある。
 人見知りをする癖があり、ちょっと内向的な聖女様。
 聖旗に女神からの力を経由する役割を持っているが、聖女としての能力は浄化や癒しに特化していて、攻撃や防御といった戦闘に関する能力はあまりない。
 子供の自分から神殿内部の政争を見てきたせいで、交渉事には慣れているものの、有能ではない。
 よく、ディーノやミューラに不満や愚痴を聞いてもらっている。
 母親は先代の聖女で神殿の中で生まれ育った。両親を早くに亡くした彼女にとって、叔父の大神官ライナスと時侍女長エレンは親のような存在である。

・ディーノ・ローエングリン 二十歳。172センチ。
 真紅の瞳、透けるような青の髪を持つ。
 西のオズワルド大陸からの留学生。オリビアにとっては兄のような男性。
 エイデア帝国の公爵令息を名乗るが、実はグリザイア王国の王子。
 父親はグリザイア王国の王太子ロバート。母親は帝国貴族、セナ。
 戦女神ラフィネと炎の精霊の双方の加護を受けている稀有な存在だが、本人はその能力を使えない普通の人間。
 オリビアとは幼なじみで、十歳からロイデムの神殿大学に留学している。
 恋人のミューラがいる。

・ニコス・エラルド 二十六歳。175センチ。
 赤毛、苔色の瞳。
 魔導の名家、エラルド辺境伯家の現辺境伯。
 自尊心が高く、傲慢で尊大な性格。
 利用できるかどうかで他人を図る浅薄な男で、それを見抜いている父親のサーベラスにうまく操られている。
 セシルの兄でマーティンの義理の兄に当たる。

・マーティン・フォージャー 二十四歳。183センチ。
 富豪。
 よく日に焼けた船乗りらしい褐色の肌と、透き通るようなアイスブルーの瞳、黒髪の青年。
 陽気な気質だが口数は少なく、気骨ある昔ながらの貴公子。
 かつて愛した亡き妻セシルに不倫をされて以来、女性とは距離を置き、機械的に接してきた。
 心に負った悲しみをオリビアによって癒される。

・セシル・エラルド。
 赤毛、青の瞳。
 故人。酒とドラッグ、賭け事に溺れ浮気相手と溺死した、マーティンのかつての妻。

・サーベラス 五十二歳。170センチ。
 赤毛、苔色の瞳。
 小太りの陽気な男性。妻の不貞に心を痛めている。
 元辺境伯。やり手の経営者としても名高く、エラルドグループを率いる総帥。

・アイネット 五十歳。160センチ。
 亜麻色の髪、黒い瞳。
 新しい流行を追いかけるのが大好きで、気移りの激しい女性。
 育児を放棄してきた。
 
・ミューラ 二十二歳。152センチ。
 金髪碧眼のオリビアの侍女。侍女長エレンの姪。
 オリビアにとって姉のような存在で、ディーノと共に聖女を大事にしている。

・エリーゼ 二十六歳。166センチ。
 金髪碧眼。聖旗の管理が正常に運用されているかを確認する、聖旗管理委員会に所属している。
 元、王国の王弟ブラック大公の妻アイネに仕えていた、女性騎士。
 浄化の女神リシェスの神殿に常駐して、監視活動を行っている。

・エレン  四十二歳。158センチ。
 金髪碧眼。ミューラの叔母に当たる女性で、オリビアの養育係の一人。
 女神リシェス神殿の侍女長。
 オリビアのことを娘のように愛してやまない、独身女性。

・ライナス・オーエランド 四十二歳 186センチ。
 赤髪、碧眼。女好きで政治と戦いが何よりも好きな、武装する大神官として世に知られている。
 オリビアからは女性問題でいつか刺されるのではないかと心配されるほど。



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