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リザードとアントワネット
飛行船に乗って
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ルイが自国に帰り、戦闘用飛行船で出発した頃――。
3人のいるバーム大陸はすっかり夜に包まれ、木々の緑や色彩の主役である花々も美しい色を見せてくれなくなった。
リザードの命令によりアントワネットは飛行船に乗せられ、ある一室に閉じ込められていた。
月明かりで輝く大きな錠前のつく、藁がどっさりを置かれた一室。
まだ出発しない飛行船は景色は変わらずだが、外の自由を見詰める様に窓の前を離れなかった。
「――」
足跡のないなだらかな青白い砂浜が世界の大きさを、鳴りやむことのないさざ波が世界の時間を進めていた。
豚小屋に向けての足音と、錠前の開ける音がする。
そして、小さな甲冑と探検を腰にするひとりの兵隊が牢を開ける。
「アントワネット様。リザード様の命令ですが……」
「そろそろ部屋に行っても良いって?」
「はっ……。こちらへ」
アントワネットはここに来る前に、決して上質とは言えない1枚のニットに着替えさせられていた。
動き辛いドレスとは打って変わって、肌との距離が近い布は身体のラインを強調させる。
アントワネットは大人しく手錠をかけることを許可し、ふたりの兵隊にはさまれて階段をゆっくりと上って行く。
(リザードのやつ……私が部屋に入ろうとしたら、暫く待てとか言ってたけど。
自分の部屋に見せたくないものでもあるのかよ……)
半ば呆れがあるのか、下唇がぐにゃりと歪んでいる。
3人のいるバーム大陸はすっかり夜に包まれ、木々の緑や色彩の主役である花々も美しい色を見せてくれなくなった。
リザードの命令によりアントワネットは飛行船に乗せられ、ある一室に閉じ込められていた。
月明かりで輝く大きな錠前のつく、藁がどっさりを置かれた一室。
まだ出発しない飛行船は景色は変わらずだが、外の自由を見詰める様に窓の前を離れなかった。
「――」
足跡のないなだらかな青白い砂浜が世界の大きさを、鳴りやむことのないさざ波が世界の時間を進めていた。
豚小屋に向けての足音と、錠前の開ける音がする。
そして、小さな甲冑と探検を腰にするひとりの兵隊が牢を開ける。
「アントワネット様。リザード様の命令ですが……」
「そろそろ部屋に行っても良いって?」
「はっ……。こちらへ」
アントワネットはここに来る前に、決して上質とは言えない1枚のニットに着替えさせられていた。
動き辛いドレスとは打って変わって、肌との距離が近い布は身体のラインを強調させる。
アントワネットは大人しく手錠をかけることを許可し、ふたりの兵隊にはさまれて階段をゆっくりと上って行く。
(リザードのやつ……私が部屋に入ろうとしたら、暫く待てとか言ってたけど。
自分の部屋に見せたくないものでもあるのかよ……)
半ば呆れがあるのか、下唇がぐにゃりと歪んでいる。
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