一振りの刃となって

なんてこった

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28.上陸

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「それではレッド兄さん、どこから上陸しますか?」
と 質問してくるニコル
「適当な浜でいい、浜辺を見つけたら船から降りてセイレムに乗るぞ」
「わかりました。」
 ふむ、少しづつ言葉に距離がなくなってきたかな?

「よし、あの浜でいいだろうセイレム!」
『ゴァーーー!』
「うおぅ!?そんな鳴き声だったか・・・初めて鳴き声聞いた気がする」
「そうでしたか?たしかセーラーゴ-レムを襲ってた時に結構鳴き声あげていましたよ?」
「あれ?そうだったか?まぁいいや、セイレム!俺たちが浜辺についたらあの港町の近くまでこの船を曳いて人が見える距離まで着いたらこの船を派手に沈めろ!曳いているところは見えないように注意していくんだぞ」
『ゴァーーー!』
 上陸の目星をつけた浜は少し行ったところに港町らしきものが見えたそこで派手に沈めてもらおう。
「わざわざ人目のあるところで沈めるんですか?」
と セイレムに飛び移りながらニコルは質問してくる、
「その方が乗客の安否とかを調べて俺たちのことにたどり着く面倒な奴らが減るだろう?人目のあるところでこんな巨大な魔物に襲われて沈むんだ、乗客は絶望的だと思って捜索まではしないだろうさ」
「なるほど、そういうことでしたら納得です。さすがはレッド兄さんですね!」
「そうだろう、それに派手にしてくれたら町も大混乱になってみてるほうも楽しいし、混乱に乗じたら町に入るのも楽になりそうだろ?」
「そこまで考えてたんですね!てっきり町が混乱を起こしてるさまを見て楽しむだけなのかと思ってました!」
「・・・陸地についたら少しはなそうか?」
 などと会話しながら浜に上陸する二人
「頼んだことが終わったら7日に一度この浜に顔見せに来い、滞在は1時間くらいでいいからな?港に来た時は自分の身を守る以外には町に手を出すなよ?んで港に来るとき以外はお前の好きに生活しろ、いいな?んじゃぁ後は頼んだ、行け!」
『ゴァーーー!』
「ご機嫌よーう!」
 手を振りながらセイレムと別れる頼りになるやつだったぜアッシー君。
「さてとっんじゃあの町に行くぞニコル!」
「はい!レッド兄さん!」
 元気よく返事をするニコル・・・陸地の感覚がまだ慣れないのか足元がフラフラしているので少し休んでから出発した。

「ここは港町ケイベル旅の方と見受けるがどの様なようで参ったのでしょうか?」
「観光です!」
「ちょっ!兄さん!」
 即答した俺にめずらしくニコルが意見しようとして、何かいう前に諦めて門番に説明しだす・・・俺は観光のつもりだったから嘘は言ってないんだけどな?
「すみません、旅の途中で荷物などを根こそぎひったくりに会いまして、日雇いの仕事かいっそこの町にある冒険者ギルドで冒険者にとして登録してみるのもいいかなと思いましてこちらの街に来たところです。」
「なるほど、では身分証明などのできるものもない状態ってことですかね?よく無事にこの町まで来れましたね、大変だったでしょうに・・・ですが規則ですので何か身分が証明できるものと門の通行税として千ナルいただきます」
 ナル?・・・この世界の通貨の単位か、せっかくなので通貨の単位と価値を大まかにこの世界は小鉄貨・鉄貨・小銅貨・銅貨・小銀貨・銀貨・小金貨・金貨・小白金貨・白金貨となっていて順に1・10・100と桁が1つずつ上がってく方式らしいで今回は千ナル、つまり銅貨1枚が必要らしい、実は持ってたりするけどここは空気を読んでニコルに丸投げしておこう。
「通行税でしたら何とか見つからず盗られなかった手持ちのお金で足りそうですけど他の荷物とともに身分証は持っていかれてないんです、どうにかならないでしょうか?」
 出た~ニコル必殺の潤んだ目で下から見あげつつモノを頼む、まさに外道の技だ~!
「そうですね、では冒険者ギルドで身分証を作ってもらってください、特別に私も同行するということで冒険者ギルドまでなら通行も許可してもらえると思います。では先に通行税だけいただいておきますね?」
と 門番が提案してくれた、顔が真っ赤だ・・・美人だろ?でもそいつ男なんだぜ?
「ありがとうございます、僕の兄は腕は立つんですがその分浮世離れしているのかこんなうっかりがよくあるんです、親切な方にあえて助かりました。」
と 満面の笑みを浮かべて門番を魅了する・・・ニコル、恐ろしい子・・・

「ではこちらについて来てください、今から案内いたしますので。」
 他の門番にことを伝えた我が弟に魅了された危ない趣味の門番が顔を赤くさせながら案内を始める。
 町の中ほどまで歩くと・・・まさかの西部劇の酒場のような建物にでかでかとこの世界の文字で『冒険者ギルド』と書かれている建物が見えてきた。
「こちらが冒険者ギルドです、私はあちらの受付に事情を話しておきますので
登録などの手続きをお願いします」
 そういわれて俺とニコルは近くの受付まで歩いていく、時間かかるのも嫌だったのですいてる受付に行ったらそこにいたのは頭はピカピカで立派な鼻ひげと顎髭を伸ばし身長はニコルより低いと思われる(カウンター越しに座ってるため)爺さんが座っていた、これはパターンとしてギルドマスターとかいう落ちだなって俺は瞬時に気づいたが空気の読める男なので黙っておいた。
 爺さんはよほど暇だったのかカウンター越しに来た俺とニコルを視界にとらえたら満面の笑みを浮かべてこう叫んだ、
「ようこそ冒険者ギルドへ!」
 異世界召喚されてようやく王道コースに俺も乗れたかな?って一人感動していたことには、さすがのニコルも気づかなかったようだ。
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